
世界同時リスクオン
- 2020年12月06日
- 日経ヴェリタス
2020年12月6日(日)くもり
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
11月の金融市場は「世界同時リスクオン」の様相を呈し、マネーがリスク資産に一斉に流れ込む。
QUICK・ファクトセットによれば、株式を組み入れた米国上場の上場投資信託(ETF)には11月だけで8.3兆円もの資金が流入。
月間の流入額として7年ぶりの大きさ。
米ダウ工業株30種平均は11月に3137ドル(11.8%)高となり、月間上昇率は33年10カ月ぶりの高さになった。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
国際商品市況にもリスクオンが広がる。
危機モードの中で買われてきた金は11月に5%も下落。
代わって、景気動向に敏感に反応する銅が騰勢を強めた。
ロンドン金属取引所(LME)金属取引所の先物価格は11月、7年8カ月ぶりの高値をつけた。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
景気敏感株を含む日本株にも買いが広がる。
日経平均株価は11月以降、節目の2万5000円を軽々と超え、29年半ぶりの高値圏に達した。
日経500種平均株価は史上最高値を更新。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
リスクオンのトリガーとなったのはワクチンだ。
米ファイザーなどの新型コロナ向けワクチンの臨床試験(治験)で高い有効性確認したと発表し、
市場はコロナ収束→景気回復のシナリオを一気に織り込み始めた。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
米大統領選を巡る動きも、市場を楽観させるニュースが相次いだ。
極め付きは、政権移行準備を進めるバイデン前副大統領が、財務長官候補に前米連邦準備理事会(FRB)議長のイエレン氏を指名したこと。
イエレン氏は景気が回復しても政策による景気刺激が続けられる「高圧経済」論を示した人物。
市場は経済対策が株価を後押しする可能性を好感した。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
一方、急激なリスクオンについていけなかった投資家も多い。
ある外資系運用会社幹部は「11月初旬の時点で、株の持ち高を一気に増やす勇気はなかった」とも。
今後も「みんな前のめりになっているが、市場の期待通りに事が運ぶのか」と一方的な株価上昇には懐疑的。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
限られた銘柄群の上昇が突出していることも、懐疑心の背景だ。
日経平均の採用銘柄のうち、構成比率が高い5銘柄で「日経平均5」指数を算出すると、年初来の上昇率は約6割。
半面、残りの220銘柄で算出する指数は5%安にとどまる。
・世界同時リスクオン 未踏の株高に交錯する期待と懐疑
市場に落とし穴があるとすれば、金融政策の正常化に向けた動きが早まることかもしれない。
コロナワクチンが行き渡り、経済が想定より早く回復に向かえば、金融緩和も「出口」に向かうとの連想が働く。
カネ余りの長期化を決め込んでいる投資家は足をすくわれかねない。
ワクチンによる景気回復を期待しながら金融緩和の継続をも前提とする、矛盾する均衡の上に成り立つ「コロナ・ゴルディロックス」。
・世界同時リスクオン 年末ラリーの条件探る
ダウ工業株30種平均の3万ドル乗せ、日経平均株価の29年半ぶり高値
11月以降の金融市場は「世界同時リスクオン」の様相を呈する。
いまだ収束の気配がないコロナ禍でで、リスクオンはなぜ、どこまで進んだのか。
・世界同時リスクオン 年末ラリーの条件探る
日米で歴史的株高 支える3つの好材料
世界同時リスクオンが強まったの11月は、ダウ平均の上昇幅が3137ドルと過去最大、日経平均の上げ幅も歴代3番目となった。
リスクオンの最大要因は※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・世界同時リスクオン 年末ラリーの条件探る
資産価格、回復基調が鮮明に
株式や債券など各資産の騰落率、11月末までの状況を改めて調べると、多くの資産が19年末を上回る水準に回復。
強さが目立つのは株式。昨年末比一時27%下落した新興国は一転、10%高となった。
中国がけん引する形での景気回復期待もある。
日本株も30%安から12%上昇まで盛り返した。
FRBが社債購入枠を設定し、企業の資金繰りが支えられるとの安心感から、一時2割強下げたハイイールド債の指数もプラス転換。
半面、不動産投資信託(REIT)は期待外れ。不動産市況への不安感が強いことが背景。
商品では菌が足元で下落基調、銅が上昇。原油は最も戻りが鈍いが「来春以降の需要回復に期待、21年9月限の先物保有」との声も。
・世界同時リスクオン 年末ラリーの条件探る
日本株、既にバブル期超えも
米国のダウ工業株30種平均やS&P500種株価指数が軒並み史上最高値を更新したのに対し、
日経平均株価は1989年につけた史上最高値(3万8915円)を下回る。
このため日本株は米国株に比べて「上昇が鈍い」「出遅れている」年う指摘がある。
だが、※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
日本株は「世界景気敏感株」と言われる。
今後、景気の持ち直しが鮮明になれば、世界の中での日本株優位が強まる可能性もある。
・世界同時リスクオン 年末ラリーの条件探る
K字型回復が映すマネー集中
「日経平均が29年ぶりの高値を付けたといっても、今一つピンとこない」という市場関係者は多い。
足元の景気や企業業績との乖離が大きいことが一つの理由だが、それだけではない。
日経平均の構成比率が高いファーストリテイリング <9983> [終値86420円]ソフトバンクグループ(SBG)<9984> [終値7260円]
ダイキン工 <6367> [終値23340円]東京エレク <8035> [終値36380円]エムスリー <2413> [終値8863円]の5銘柄で、
「日経平均5」なる指数を算出すると、年初来の上昇率は11月末時点で58%に達する。
日経平均の同期間の上昇率(12%)を大きく上回り、残った220銘柄で算出した「日経平均220」は昨年末比5%安。
日経平均採用銘柄の7割が昨年末の水準を上回っておらず、「日本株全体で見ればまだ上がっていない銘柄は多い」。
東証1部の全銘柄で恋生する東証株価指数(TOPIX)も、18年につけた高値を超えられていない。
一部の銘柄研究の株価だけが際立って上昇し、残りの多くの銘柄はさえない。
こうした二極化は「K字型」と称されるようになった。
コロナ相場の大きな特徴の一つに。
・世界同時リスクオン 年末ラリーの条件探る
日銀ETF買い、株価かさ上げ
日経平均が29年半ぶり高値になった背景として「需給」も無視できない。
その最たる例は日銀 <8301> [終値25750円]による上場投資信託(ETF)買い。
日銀は2010年12月からETFを買い始めた。今年3月には買い入れ上限額を年12兆円に引き上げ、11月時点の保有残高(簿価ベース)は35兆円に迫る。
現時点では、日銀は購入したETFを手放しておらず、確実に需給引き締め効果を発揮している。
世界を見れば、コロナショックに対応した各国中央銀行による未曽有の金融緩和も無視できない。
今後、日本株が一段高となるカギを握るのは外国人。
・世界同時リスクオン リスクの火種はどこに
くすぶる円高→株安懸念、コロナ緩和の出口も注視
今後予想されるリスクシナリオは?
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・世界同時リスクオン リスクの火種はどこに
コロナ相場、プロが描く戦略は 新興国投資・ハイイールド債に妙味
市場関係者の「メインシナリオ」株式については「年末まではワクチン開発や主要国の財政拡大・金融緩和への期待で上昇」を続け、
「年明け以降に冬場のコロナ再拡大の影響が企業魚いう籍や経済統計で明らかになりいったん調整」し、
年度末に向けて「来年度の経済の本格的な回復を織り込む形で再び高値の更新をうかがう」と想定。
少なくとも20年2~3月のコロナショックで付けた安値を下回る「2番底」を想定する専門家はいない。
銘柄選びには注意が必要。IT(情報技術)関連のような成長期待の高い銘柄と、
コロナ禍からの経済回復の恩恵を受けやすい自動車関連など景気敏感株のどちらが優位になるかは予断許さず。
両社を同時に保有することで大負けを防ぐ「バーベル戦略」がひとつの方向性だ。
国別には「新興国が有力な選択肢」。
現在、コロナ危機からの回復で先行するのは、製造業と中国。アジアの新興国はこの両者からの恩恵が波及ししやすい。
コロナ関連の先行きに不安がぬぐえないなか、金利や分配金で着実に利回り収益を得たい場合には、ハイイールド債や新興国債権が選択肢になる。
・イノベ企業ファイリング KIYOラーニング <7353> [終値10960円]オンラインでの資格取得支援講座「スタディング」を手掛ける。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKET 海外勢主導 2万7000円の関門 11日のSQ控え神経質な相場展開か
日経平均株価が2万7000円に近付いてきた。
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・インターネット上の代表的な暗号資産(仮想通貨)ビットコインが日本時間11/30深夜にかけて急伸、過去最高値を更新した。
前週後半にかけて大幅な下落後の不安定な局面を乗り切り、市場参加者の厚みが戻るとともに再び上昇圧力を強めた。
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・ランキング:2020年7-9月期の増収率ランキング 日経500種対象 増収率は7-9月期売上高を4‐6月期で割って算出
1位OLC <4661> [終値17995円]増収率759.6% 通期予想における進捗率 31.9% 7月再開のTDRに成長期待
2位ラウンドワン <4680> [終値940円]213.2% ‐
3位リゾートトラスト <4681> [終値1656円]168.4% 52.3%
4位スズキ <7269> [終値5600円]98.7% 42.3% インドで感染防止ニーズ
17位JR東海 <9022> [終値14375円]62.5% 39.2% 新幹線の利用状況改善
・サイバー攻撃から身を守れ 「防御」市場、コロナ禍で急拡大
テレワーク浸透、IoT導入も裾野広げる。
主なセキュリティー関連銘柄
トレンドマイクロ <4704> [終値5620円]国内最大手。IoT関連のセキュリティーに注力 時価総額7801億円
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日経ヴェリタスを含め、日経新聞、日経産業新聞、日刊工業新聞
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