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扉を開いて(2011.11.6号)

2011年11月6日(日)雨模様

・投資の常識を疑え。つながるリスクに備える時代。

 金融危機を境に、異なる資産間の価格連動性は異様なほど高まる。
 2000年1月0.4だった日本株(TOPIX)と先進国(MSCIコクサイ)の相関関係今年9月0.8超え(数値1に近づくほど同じ方向向く)
 10月日経平均株価h20営業日中16営業日、前日のダウ工業株30種平均と同じ方向へ動く。
 日本株と新興国株 日本株と外債などでも価格連動性高まる。
 37年ぶりの低PER(株価収益率)、過去最低水準のPBR(株価純資産倍率)、四半世紀ぶりの日中値幅の小ささ。

・先週、想定外の出来事相次ぐ。

 週初日本が円売り・ドル買い介入実施。米国金融大手MFグローバル破綻。
 欧州連合(EU)まとめたギリシャ支援策が内政混乱で白紙の可能性浮上。欧州中央銀行(ECB)3日に利下げ。
 週間騰落率、独株式指数(DAX)6%下落。日経平均株価と米ダウ工業株30種平均も2〜3%下がる。
 イタリア国債利回り先週6%突破。ユーロ導入後で最大に。
 今週のマーケットのカギはイタリア国債の利回りの動向。

・ドラギ新総裁、初舞台で予想外の政策金利下げ。
 利下げの背景「グローバルでマイルドな景気後退(リセッション)に直面している」と。 

・日産 <7201> [終値735円]東日本大震災から力強い立ち上がり。2012年3月期通期業績予想上方修正。
 利益額7期ぶりのホンダ <7267> [終値2398円]超えへ。

・首都圏私鉄大手7社のうち5社が2012年3月期業績予想を引き上げ。

 小田急 <9007> [終値740円]京王 <9008> [終値527円]は予想を2度上方修正。
 震災の影響事前見通しより深刻でなく、コスト削減効果が奏功。

・太平洋セメント <5233> [終値153円]米国住宅っブル崩壊2007年以降米子会社業績悪化。
 11年7-9月期営業利益は15億円前後の赤字と4-6月期から赤字幅半減。業績に底入れの兆し。

・会社がわかる 特集良品計画 <7543> [終値3555円]海外展開のテコ入れに乗り出す。
 現在連結利益に占める海外事業の割合は13%、2014年2月期に20%に引き上げる計画。
 効率的に商品の在庫管理や補充ができるように情報システムも刷新。
 来年1月までに中国・上海と華南に2ヵ所1000平方メートル級の物流センターや情報システム整備、
 南アジアやオセアニアなどの店舗網拡大に備える。
 

・OUT Look:今週の株式相場は上値の重い展開か。
 ギリシャ議会5日未明パパンドレウ内閣信任。日本株は目先安心感から戻りを試す場面も。
 それでも債務不安がギリシャからイタリアへ飛び火する可能性など不確実要素残る。
 日経平均株価の戻りは9000円前後と限定的に。
 企業業績に対する市場の見方も弱気に。「QUICKコンセンサスDI」10月末3ヵ月ぶりにマイナスへ。
 今週前半欧州連合(EU)財務相会合など欧州債務問題に関する政治イベント。
 欧州金融機関の決算。9-10にチチュ国10月の消費者物価指数や貿易統計も注目。

・Wall Street:今週の米株式相場はダウ工業株30種平均1万2000ドル前後を巡る攻防。
 週明けはギリシャ・パパンドレウ内閣信任を好感も。
 今週は重要経済指標発表はなし。気になるのはイタリア。
 欧州問題の不透明感強まれば相場の下押し圧力強まる公算大きい。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派47%(前回比-15)弱気派32%(同+8)中立派21%(同+8)
 先週はギリシャ財政再建の見通し不透明になったうえ、企業業績の下振れや円相場の高止まりが投資家心理冷やす。
 今週は主要企業の7-9月期決算、下方修正相次げば株価の重荷に。

・世界市場往来:世界の株式相場は欧州の政府債務問題の動向に一喜一憂する展開続く。先週はほぼ全面安。
 中国・上海株価指数は前週比上昇。金融引き締め等の緩和期待も。

・ランキング:総資産に占める「のれん代」の比率が高い会社。

 1位そーせい <4565> [終値122600円]のれん代が占める割合78.01% のれん代70億円 
 研究開発費、ベンチャー企業買収ののれん代償却負担重く、2012年3月期も連結最終赤字続く。

 2位JT <2914> [終値392000円]32.13% 1兆1478億円。M&A(買収・合併)積極的。 

 3位ジュピターテレコム <4817> [終値76700円]30.7% 2483億円。

 8位クオール <3034> [終値63600円]21.64% 61億円 M&A成果がのれん代償却負担上回る。 

 11位日機装 <6376> [終値632円]19.9% 242億円 独レーバ買収、相互補完性高く。

 20位オンワード <8016> [終値563円]15.53% 437億円 英・独大型ブランド買収。売り上げは伸び悩み続く。

 30位イオンディライト <9787> [終値1637円]12.46% 105億円 自社業績が極端に悪化しなければ減損処理の公算小さく。

・「iPhone(アイフォーン)4S」好調。日本メーカー優位性保つ。

 村田 <6981> [終値4295円]セラミックコンデンサー最大手・無線LANモジュールも得意。売上高の1割がアップル向けと。

 TDK <6762> [終値3410円]インダクターやリチウムイオン電池でのアップルとの取扱高は国内メーカーで上位。

 プリント配線基板はイビデン <4062> [終値1768円]

 液晶ディスプレーの主要部材、偏光板は日東電工 <6988> [終値3150円]

 フラッシュメモリーは東芝 <6502> [終値360円]

 電子コンパスは旭化成 <3407> [終値459円]

・フォーカス:もう一つの米債務危機。米国地方財政悪化深刻。
 税収減、インフラ回収負担重く、高齢化・低金利で年金債務の苦しさ増す。
 米シンクタンクの予算・政策優先研究所、2011年度に全米50州のうち46州が赤字となり、赤字合計1300億ドルに。
 今後1年間で50〜100の地方政府が破たんとの声も。
 米地方債、個人投資家が全体の4割近く保有。 (日経ヴェリタス)

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