
【扉を開いて】医薬株 解体新書
- 2021年09月05日
- 日経ヴェリタス
・医薬株 解体新書 アルツハイマー・がん・・・先端5領域の主役は
医薬大手、エーザイ <4523> [終値9275円]への市場の評価が揺れている。
年初からほぼ7000円台で推移していた株価は6月に上場来高値の1万2765円まで急騰。
7月中旬に急落した後は9000円を挟んだ膠着状態が続いている。
アナリストの評価も真っふたつ。
野村證券の甲谷宗也氏が目標株価を1万8000円とする一方、大和証券橋口和明氏は4700円が妥当とするとの評価。
揺らぎの主因は、エーザイが米バイオジェンと共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬「アデゥヘルム」。
6/7に米食品医薬局(FDA)が製造・販売を承認すると発表。
病気の原因物質を取り除くという画期性から期待が一気に膨らむ。
ただ、画期的であるがゆえに薬の効果を巡る論争が巻き起こった。
FDAによる承認家庭に疑義を唱える専門家も多く、調査が要請されているほか、病院での採用率も想定を下回った。
・医薬株 解体新書 アルツハイマー・がん・・・先端5領域の主役は
米モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は8月、決算発表で
「既存の製薬会社よりも速く成長するために、様々な投資を検討している」と力強く語った。
メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ぶ物質を活用した新型コロナウイルス向けのワクチンが業績と株価を大きく押し上げた自信から。
2021年4‐6月期の最終損益は27億8000万ドル(約3000億円)の黒字に転換。
時価総額は1600億ドル(約18兆円)と国内製薬で最大の中外製薬 <4519> [終値4412円]の倍以上に膨らんだ。
2010年創業の新参企業が急成長出来たのには、通常なら製品化まで10年以上かかえるプロセスをわずか1年で終えたことが背景にある。
・医薬株 解体新書 アルツハイマー・がん・・・先端5領域の主役は
mRNAが感染症の次に狙う「本命」は、がんを対象としたワクチン。
新型コロナ向けと同じ原理で、すでに米メルクなどと連携した治験が始まっている。
株高によって、公募増資を通じた投資家からの大規模な資金調達も容易になったことも、開発のプロセスを加速させる可能性がある。
もっとも、医薬全体でみると20年のコロナショック以降の株価動向は芳しくない。
・菅首相退陣へ、株2万9000円回復
菅義偉首相は3日、自民党総裁選への出馬を見送り退陣する意向を明らかにした。
同日の日経平均株価は、退陣報道を受け後場に一時前日比600円を超える急騰となった。
終値で2万9128円(584円高)と、約2カ月ぶりに2万9000円台回復。
市場には、今秋の衆院総選挙で与党が大敗し、政局が流動化するリスクが縮小したとの見方が多い。
市場の注目は次期総裁選の動向に移り始めている。
・医薬株 解体新書 夢の医療法を切り拓け
コロナ禍で注目が集まる医薬株。ワクチンや治療薬の開発が進展し、社会に大きなインパクトをもたらす。
だが業績をより大きく成長させるのは、治療が難しいとされてきた分野で患者を救う画期的な技術。
5つの領域を選び、技術のあらましや開発動向を分析。最先端の動向を解きほぐす。
・医薬株 解体新書 夢の医療法を切り拓け
【1】アルツハイマー薬、エーザイ <4523> [終値9275円]製造販売承認取得
原因物質除去に効果、薬価に懸念も。
株価の動向を握る今後の焦点の一つは欧州と日本での承認の可否。
欧州は10月ごろ、日本は12月ごろにも当局が判断する見込み。
アルツハイマー病を含む認知症は2050年に全世界で1億5000万人に達するとされる。
投資テーマとしては判断に迷う要因山積みも、がんが治療可能な疾病になりつつあるなか、人々の期待と攻略の際の成長力は極めて大きく
新薬の動向には目が離せない状況が続きそう。
・医薬株 解体新書 夢の医療法を切り拓け
【2】ADC(抗体薬物複合体)技術、がん治療で脚光
第一三共 <4568> [終値2784.5円]の新薬、がん細胞に薬剤を集中投下、抗がん剤事業は26年3月期までに売上高を6000億円にする計画。
第一三共の成功は、「他の製薬大手を刺激した」。
アステラス製薬 <4503> [終値1894.5円]エーザイ <4523> [終値9275円]協和キリン <4151> [終値3875円]
がん治療薬としてADCの存在は今後も増すとみられる。26年の世界市場は20年比で7.2倍の266億ドル(約2.9兆円)まで拡大すると見込む。
・医薬株 解体新書 夢の医療法を切り拓け
【3】mRNA、インフルワクチンに照準
遺伝子特定で早期作成、がん治療に応用の動きも。
遺伝子情報の一部をコピーするメッセンジャーRNA(mRNA)は、新型コロナウイルスワクチンに使われる技術として一躍脚光を浴びた。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・医薬株 解体新書 夢の医療法を切り拓け
【4】遺伝子治療、2兆円市場へ離陸
人工遺伝子を体内投与、ノバルティスが難病治療で先行
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・医薬株 解体新書 夢の医療法を切り拓け
【5】細胞治療、実用化へ治験着々
大日本住友製薬 <4506> [終値2073円]iPS細胞(人工多能性幹細胞) でパーキンソン病治験目指す。
細胞を活用して病気やけがで傷ついた組織や臓器の機能を回復する「細胞医療」は、
従来の対症療法に比べてより根本的な治療が見込める技術。
研究中心のステージから、商業化を視野に入れたステージへ移行しつつある。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・医薬株 解体新書 コロナ長期化打開へ治療薬開発の動向
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な流行)がインド型(デルタ型)変異ウイルスのまん延で、長期化が避けられない情勢。
ワクチン接種以上のペースで拡大する感染を前に、株式市場では治療薬への期待が高まっている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・Focus NO密 老若男女バイクでGO!
上期国内出荷13年ぶり10万台超えのエンジンは
国内でバイク人気が再燃。2021年1-6月の出荷台数は上半期として13年ぶりに10万台を超えた。
新型コロナウイルス禍が長期化するなか、密を避けられるレジャーや移動手段として価値が見直されているため。
若いころにバイクに乗っていた中高年の「リターンライダー」に加え、今の若い世代も食指を動かしている。
名車が装い新たに復活、アニメで女性の普通二輪免許取得も増加傾向。
カラフルな女性向けのヘルメットやウエアも増えてきた。
買わないライダーも見山。時間単位で利用できるレンタルサービス。
「サブスクリプション(サブスク、継続課金)サービス」も提供。
・世界のバイク市場は、ホンダ <7267> [終値3381.0円]ヤマハ発動機 <7272> [終値2813円]スズキ <7269> [終値4810円]
川崎重工 <7012> [終値2440円]の4社でシェアの5割近くを占め、「日の丸メーカー」が性能やデザイン、価格で欧米勢を圧倒。
だが、世界最大の二輪市場となったインドで地場メーカーが低価格を武器に躍進するなど、業界勢力図も変わりつつある。
世界最大のバイクメーカーはホンダで、世界シェア33%握る。ヤマハ発は3位で9%、スズキや川重も上位。
インドのヒーロー・モトコープは低価格帯武器に世界シェア2位の12.5%。
バジャジ・オートやTVSモーターが世界4位、5位に躍り出る。
電動バイクも今後の焦点にも。
・発掘 滋味スゴ銘柄 バロックジャパンリミテッド <3548> [終値850円]国産デニム軸に「109」から中国へ
「マウジー」「スライ」といった主に若い女性向けブランドを展開する。創業は2000年。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・連日の大商いで市場の注目を集める海運株。
日本郵船 <9101> [終値8940円]筆頭に商船三井 <9104> [終値8450円]川崎汽船 <9104> [終値5310円]の大手3社は
連日で年初来高値更新し、2008年以来の高値圏にある。
海運株の商いを伴った上昇に勢いがついたのは、7/30に商船三井、8/4に郵船がそれぞれ2022年3月期の連結純利益予想を上方修正し、
配当予想を引き上げたことが切っ掛けに。
3社の株価は8月月間で約5割も上げた。
過去を振り返ると、日本がバブル経済期に合った1980年代後半、
新興国経済の台頭と米住宅バブルが重なった00年代に海運株が大きく上昇した。
だが、その後の停滞期はいずれも10年以上続いた。
世界景気の転換点には注意が必要と。
・MARKET 「退陣表明で株高騰」持続の条件は
3日の午前に菅義偉首相の退陣が明らかになり、日経平均株価は大きく上昇、2万9000円台回復。
8/30~9/3の週に5連騰となった株高基調は続くのか。
市場関係者は、新首相が新型コロナウイルス対策や経済政策に加えて、
中長期的な経済の構造改革を進められるかどうかとの見方が相次いだ。
今後の焦点は、株高のトレンドが持続するかどうか。
1つ目のカギは、新首相によるコロナ対策。
「アフターコロナを見据え治療薬の使用を推し進めて重症化率を下げるなど、
ウイズコロナ対策をできるか」が経済を利オープニングにつなげられるかどうかの分水嶺になるとみる。
2つ目が経済対策。「コロナ下で経済・財政政策を出し渋らずにしっかり打ち出せるか」との指摘も。
「新政権でも楮プ改革など成長力を底上げする政策の打ち出しを望みたい」との指摘も。
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