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世界的株高の1年

2021年12月30日(金)晴れ一時曇り

・2021年は世界的な株高の1年になった。
新型コロナウイルス下でも経済活動の再開が進み、景気回復期待が高まった。
世界の株式時価総額の年間増加額は約18兆ドル(約2000兆円)と過去最大。
22年は米連邦準備理事会(FRB)の総資産の縮小など金融引き締めが視野に入り、変調を懸念する声も増えている。

・東京株式市場では30日の大納会で、日経平均株価が前日比115円17銭(0.4%)安の2万8791円71銭で取引を終えた。
年末終値としては1989年のバブル期のピーク以来32年ぶりの高値水準となった。

・世界全般に「財政出動・金融緩和・経済再開という3つの要因が重なり力強い株高となった」。
「MSCI全世界株指数(ACWI)」を構成する48カ国・地域のうち21カ国で株価指数が最高値を更新。

・米国株の上昇が目立ち29日にはダウ工業株30種平均が最高値を更新。
フランス、オランダなど欧州や、インドや台湾といったアジアでも最高値更新。
コロナ後もデジタル化の波や医薬への高い関心が続くとみて半導体やIT(情報技術)、医薬株に投資マネーが集中。
下落はインフレに悩むブラジルや、中国政府による規制強化でIT株が下落した香港国家安全維持法など8カ国・地域。

・もっとも、市場の「フロス(泡)」と呼ばれた過熱した資産からは資金流出がみられる。
米国の家計貯蓄率はコロナ前に戻り、給付金を元手にSNS(交流サイト)で結託した個人が特定の株を買い上げる動きは鳴りを潜め、
コロナ下の株高が象徴だった米テスラ株も11月以降、下落に転じた。
債券市場では投資家が企業の債務不履行(デフォルト)を警戒するようになり、
低格付けの「ハイイールド債」の価格が11月下旬に約1年ぶりの安値を付けた。

・政府はコンビニエンスストアで支払える地方自治体の料金の範囲を広げる。
新たに放課後児童クラブ(学童保育)や水道の新規加入時の料金などに対象広げる。
ほぼ全ての料金を銀行窓口に出向かなくても払えるようにして利便性を高める。

・中国人民銀行(中央銀行)などは、経営危機に直面した不動産開発会社の事業売却を支援する。
国有企業など財務体質が安定した企業が、資金繰り難の会社の優良な資産や建設中の物件を買い取るよう促す。
政府の規制強化で大手の中国恒大集団などは資金不足に陥り、社債の利払いに苦慮している。
資金の切り離しで現金化を加速させ、債務リスクを軽減させる。

・日本証券業協会は新規株式公開(IPO)に係る期間短縮する方針。
上場承認から上場日まで現状1カ月の期間を21日ほどに短縮し、
相場変動で公開価格が下がったり、上場延期を迫られたりするリスクを抑える。

・2021年に日本企業が関わったM&A(合併・買収)件数は前年比15%増の4280件と過去最多に。
M&A金額の合計は12%増の16兆4844億円。小規模な案件が増えたことで、1件当たりの平均額は38億円と3%減。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)や脱炭素の加速を目的とする例が目立つ。22年も活況を呈するとの見方が多い。
コロナ禍に伴い対面での交渉が難しくなる特殊事情を抱えながら過去最高を更新したところに、企業の意欲と現状への危機感が伺える。

・新型コロナウイルス禍で40、50代中心に働き盛りの「孤独感」が、他の世代よりも深刻さが増している。
テレワークの拡大などに伴いコミュニケーションの手段が変わる中、対面中心の意識から脱しきれていないことが背景と。
孤独感に伴う経済損失について英国では年間約5兆円との試算もある。堪忍挙げての対策が不可欠に。

・米国で新型コロナウイルスの新規感染が加速。
29日の新規感染者数は7日間移動平均で1カ月前に比べて3.7倍の30万人超となり、過去最多を更新。
変異型「オミクロン型」が広がり、医療ひっ迫の懸念が高まっている。

・新型コロナウイルスの無料検査を無症状の希望者全員に広げる自治体が相次ぐ。
支柱感染が各地で確認され始めた変異ウイルス「オミクロン型」の早期検知につなげ感染拡大を抑える。

・韓国最高裁が日本製鉄(旧新日鉄住金) <5401> [終値1878.5円]への賠償命じた元徴用工訴訟で、
韓国の大邱地裁浦項支部は30日、同社が韓国内に所有する資産の売却命令を出した。
元徴用工訴訟で売却命令が出るのは三菱重工業 <7011> [終値2659.0円]に続いて2例目。
日本政府は現金化の実行によって企業側に実害が生じる事態を容認しない方針で対抗措置を検討。

・世界各国・地域の新型コロナ感染者数前日比(死者数)12/30午後4時現在、米ジョンズ・ホプキンズ大まとめ 世界全体174.1万人(7717人)
米国490859(2050)インド13154(268)ブラジル9761(117)英国223745(69)ロシア20957(903)フランス208208(184)
トルコ36684(142)ドイツ43180(384)イラン1905(53)スペイン100760(78)イタリア98016(136)アルゼンチン42032(26)

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・みずほ銀行 <8411> [終値1463.0円]30日、午後3時半ごろから同4時半ごろにかけて、
ATM(現金自動預け払い機)やインターネットバンキングで他行あての振り込みが一部出来ない不具合が発生。
今年に入り顧客に影響がでるトラベルが表面化したのは9回目目となる。

※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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(今日の一言)

海外NY株式市場は、下落。
朝方発表された米経済指標は好調な内容となったものの、年末の薄商いの中、
ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数種は前日付けた終値での最高値から反落。

米指標では、12/25日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が19.8万件と、前週の20.6万件(改定)から改善。

2021年の取引も残すところあと1日、S&P500種株価指数は年初来27%超、
ナスダック総合株価指数は約23%、ダウ工業株30種平均は20%弱の値上がりとなる見通し。

2022年は米金利動向と中間選挙に注目が集まることが予想される。
「米中間選挙の年は4年周期でボラティリティーが最も高まる傾向がある」とし、
来年は投資家にとって今年よりも手強い年になる可能性があるとの指摘も。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は2日ぶり反落。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は年末の休暇ムードで薄商いとなる中、米長期金利の低下を眺めて買いが優勢となり反発。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需要引き締まり観測を支えに、7営業日続伸。

アップル(-0.66%)グーグル(-0.34%)フェイスブック(+0.41%)アリババ(+9.72%)エヌビディア(-1.38%)
ネットフリックス(+0.25%)アマゾン・ドット・コム(-0.33%)バイオジェン(-7.09%)バークシャー(+0.17%)
マイクロソフト (-0.77%)ズーム(+4.79%)テスラ(-1.46%)ラッセル2000(-0.02%)HTG(ハイイールドファンド)(-0.05%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)

3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約80.8億株、過去20日間平均約108.3億株。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
仏CAC40指数は続伸で史上最高値更新。

日の東京株式市場で日経平均(-0.40%)は2日続落。
東証株価指数(TOPIX)(-0.33%)も2日続落。

東証マザーズ(-0.99%)は3日ぶり反落、日経ジャスダック平均(+0.52%)、東証2部(+0.33%)は3日続伸で終了。

東証1部出来高は7億2954万株、売買代金は18438兆億円。
東証1部騰落数は値上がり735(33%)銘柄、値下がり1,333(61%)銘柄、変わらず115(5%)銘柄に。

マザーズ出来高は9306万株、売買代金は1720億円。
マザーズ騰落数は値上がり176(41%)銘柄、値下がり221(52%)銘柄、変わらず22(5%)銘柄に。

東証1部業種別ランキングでは5業種上昇、27業種下落、1業種変わらずに。
値上がり上位は、ゴム製品、情報・通信業、鉄鋼、パルプ・紙、非鉄金属、電気・ガス業、・・・
値下がり上位は、その他製品、水産・農林業、陸運業、空運業、繊維製品、食料品、証券商品先物、・・・

東証1部値上がり上位は、ワイエイシイHD <6298> [現在1118円 +102円]栃木銀行 <8550> [現在231円 +21円]
フォーバル <8275> [現在1025円 +89円]ワイヤレスゲート <9419> [現在351円 +30円]

値下がり上位は、エムアップHD <3661> [現在1030円 -62円]井筒屋 <8260> [現在402円 -24円]
エアトリ <6191> [現在3070円 -175円]サインポスト <3996> [現在1116円 -62円]

三菱UFJ <8306> [現在624.9円 -0.7円]みずほ <8411> [現在1469.0円 -2.0円]三井住友 <8316> [現在3943円 -2円]

野村 <8604> [現在501.7円 -3.1円]大和 <8601> [現在648.7円 -5.8円]
ソフトバンクグループ <9984> [現在5434円 +78円]トヨタ <7203> [現在2105.5円 -5.0円]

日経平均株価は2日続落。
朝方は、きのう29日が軟調な展開だったことや、手がかり材料に乏しいこともあり売り優勢スタート。
株価指数先物に断続的な売りが出て、前日比327円安の2万8579円の安値を付ける。
その後、押し目買いに支えられる格好で下げ幅を縮小。

為替市場では、ドル・円が1ドル=115.03銭前後(29日は114円88-89銭)と、朝方の水準からはやや円安方向にある。
後場は前引けと同じようなところで始まり、プラス圏へあと一歩までのところに下げ渋ったが、大引けにかけて売られた。

年間では3年連続上昇でした。

マザーズ指数は、反落。
休みを前に積極的な売買が控えられた。

週間ベースでは、日経平均株価は0.0%安、4週ぶり反落、東証株価指数(TOPIX)0.3%高、4週続伸(累計1.8%上昇)。
東証マザーズ指数は1.5%安、2週ぶり反落、日経ジャスダック平均は0.8%高、2週ぶり反発、
東証2部指数は1.4%高、2週続伸(1.3%上昇)、東証REIT指数は0.9%高、2週ぶりの反発で終了。

月間ベースでは、日経平均株価は3.5%高、東証株価指数(TOPIX)3.3%高、ともに3カ月ぶり反発。
東証マザーズ指数は7.8%安、4カ月続落、日経ジャスダック平均は0.2%安、3カ月続落、
東証2部指数は3.6%高、3カ月ぶり反発、東証REIT指数は3.2%高、2カ月ぶり反発で終了。

年間ベースでは、日経平均株価は4.9%高、東証株価指数(TOPIX)10.4%高、ともに3年連続上昇。
東証マザーズ指数は17.4%安、3年ぶり反落、日経ジャスダック平均は4.3%高、2年ぶり反発、
東証2部指数は16.0%高、2年ぶり反発、東証REIT指数は15.8%高、2年ぶりの反発で終了。

マザーズ指数の下落が目立ちました。

2021年『株式劇場』も幕を閉じました。

短い休息の後、2022年『株式劇場』の幕が開きます。

本年もご覧いただきありがとうございます。

少しでも、皆様のお役に立つような配信をしていきたいと思っています。

来るべき2022年寅年(五黄土星の星回り)が良い相場になるようにご祈念いたします。

良いお年をお迎えください。

次の配信は、新年2日に予定しております。

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