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扉を開いて(2011.12.18号)

2011年12月18日(日)晴れのち曇り

・投資脳を鍛えよう。陥りやすい5つの落とし穴。一見非合理な選択には脳の働きが大きい。

 損失回避:人が利益を得た時の「喜び」と損を被った時の「悲しみ」比較、「1カナシミ」=「2〜2.5ヨロコビ」
 負け銘柄を売るのは金銭的損失と自らの間違いを認める心理的な損失も被る。
 追い詰められた投資家がとりがちな「最終レース効果」行動。損を一発で取り返そうとするギャンブル的な投資に出る。
 動物は追い詰められると「大きな獲物」狙う必要性に迫られる。

 所有効果:「コーネル大学ロゴ入りマグカップ」の実験。カップを持つグループAと持たないグループB、
 それぞれ「いくらなら売るか」「いくらなら買うか」でグループA平均売値5.25ドル、グループB平均買値2.75ドル。
 自分の持ち物の価値は他人が思うより2倍も高く評価しがち。
 「今、この株を持ってなかったら、この価格で買うかどうか自問自答する」損きりテクニックの1つとして奨励される方法。

 フレーミング効果:設問の仕方によって意思決定が影響する現象を「フレーミング効果」と呼ぶ。
 保有株の相場10%下落し、その後5%安まで戻したとする。底値基準なら5%高で損きりのため株式売却してもいいと思える。
 一方、購入時相場基準とすると5%の損を取り戻そうと保有続けようとする。
 相場上昇時には利食い早まる恐れ、損失の恐怖に動揺して相場下落局面でも株式保有し続け、傷広げかねず。

 時間割引:ヒトの脳は「値先の小さな利得」を優先しがち。
 将来起こることの価値割引いて、今を重視する傾向を「時間割引」と。
 将来より目前の利益を優先するあまり、すぐに益出ししようとする経済行動は大脳生理学的な現象でもある。

 報酬期待:脳は「報酬がどれくらい大きいか」に強く反応。「報酬を受け取る可能性」にはあまり敏感ではない。
 典型例は「宝くじ」。不確かな情報に基づいて投資商品を買ったり売ったりしまいがち。
 「報酬の大きさ」に大きく影響されすぎて、
 その報酬を得られる「可能性」を冷静に判断できなくなることが無いように常に自戒しておく必要がある。

・投資脳を鍛えるカギは本能的な反射脳の暴走を抑えることと、論理的な熟考脳を働かせること。

 ヴェリタス流・投資脳の鍛え方
 
 1.あらかじめ投資計画を立てて詳しく書き出す。

 2.投資決断は慌てず、一呼吸入れ、もう一度考える。

 3.株価チェックは頻繁にし過ぎない。

 4.利益確定したくなったら投資計画に照らし合わせる。事前に決めた水準に達したか?重要な変化があったか?

 5.ポジションの見直しの際には損切りを優先させる。

 6.社名隠しや逆さチャートで先入観を排する。

 7.負け銘柄を持つ言い訳をしていないか自問する。

 8.ストレスレベルをコントロールする。

・14〜15日実施イタリアやスペインの国債入札は順調。スペイン5年債と10年債の入札目標上限の2倍の金額調達も
 裏では入札に応じたスペイン銀行の多くは購入した国債を欧州中央銀行(ECB)に担保として持ち込み融資受ける。
 銀行利鞘稼げる「補助金の様なもの」と言われる。

・中国共産党と政府が毎年12月に開く「中央経済工作会議」でちょっとした異変。
 経済政策を巡る指導部門の不協和音かすかに聞こえる。景気と物価のどちらかを重視するかで綱引きも激しく。

・日銀20-21日、年内最後の金融政策会議開く。国内景気の先行きにどのような見直しを示すかが焦点。
 「最大リスク要因」と位置付ける欧州債務危機の影響分析も議論に。
 「弱い外需」と「底堅い内需」の綱引きが当面続くとの見立て。

・米連邦準備理事会(FRB)13日、米連邦公開市場委員会(FOMC)開き、金融政策の現状維持決めた。
 量的緩和第3弾(QE3)温存し、市場期待つないだ格好。

・米年末商戦、出だし好調もやや勢い失う。
 「クリスマスが近づくにつれ、さらに安くなる」との思惑から例年にも増して辛抱強く値引きを待つ。

・会社がわかる 特集日本製紙グループ <3893> [終値1556円]災害関連特別損失627億円計上。
 最終赤字額2001年3月以来最大に。新興復旧と削減計画を前倒しする荒療治。供給過剰解消への道筋付ける。

・先週の金相場およそ10%下落。市場では金のリースレートの低下注目。
 リースレートは金地金を保有する中央銀行や金融機関が貸し出すする際に受け取る手数料。
 金地金の貸し出しが増えれば低下する仕組
 借りる側はヘッジファンドなどで現物を借りて空売りなどに活用。
 
・OUT Look:今週の株式相場は売買材料が乏しい中で、狭い範囲の値動きと。
 欧州債務問題は長期化する様相、投資家「リスクオフ」の姿勢崩さず。
 海外動向に相場が左右される展開続く。
 「ストキャスティック」は75%超えると「買われすぎ」25%切ると「売られすぎ」との指標。
 12/16時点で6.64%と極端に売られすぎのゾーンと。
 固別株で物色されるのは交流サイト関連や内需関連株が中心に。
 20日に12月独Ifo企業景況感指数、11月の米国人所得・個人消費支狭い範囲での出が発表。
 20日から日銀の金融政策決定会合予定。

・Wall Street:今週の米株式相場は狭い範囲の取引に終始しそう。
 年末までの2週間、欧州関連の主要行事も一巡して材料出尽くし感も。
 市場当面の関心は米国内景気にシフトするとみられる。
 年末商戦最大イベントクリスマスを控え、米小売業界どれだけ売上げ確保するかが注目。
 11月の米中古住宅販売、一戸建て住宅販売発表。新規失業保険週間申請件数が一段の雇用情勢改善示すか注目。
 欧州関連債券の格付けリスクもくすぶる。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派32%(前回比-12)7月以来4ヵ月ぶりの低水準。
 弱気派30%(同+6)中立派38%(同+7)世界的なリスクオフの流れが鮮明に。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は欧州連合(EU)9日まとめた危機対策が即効性に乏しいとの見方から投資家のリスク回避の姿勢。
 フランスやスペイン、ドイツといったユーロ圏市場で株価下落。新興国株も軟調。上海総合指数15日、約2年9か月ぶりの安値。
 

・ランキング:「QUICK環境株価指数」構成銘柄の年初来騰落率ランキング。自動車部品メーカーが上位に。

 1位太平洋セメント <5233> [終値147円]年初からの株価騰落率41.35% 
 東日本大震災被災地で発生したがれき1日300トンのペースで引き受け。

 2位カルソニックカンセイ <7248> [終値424円]30.86% 
 日産 <7201> [終値668円]主力取引先でタイ洪水被害大きく受けず。

 3位住友大阪セメント <5232> [終値234円]27.17% 廃棄物をセメント材料にとリチウムイオン電池材料も手掛ける。 

 6位ブリヂストン <5108> [終値1677円]6.88% タイヤ寿命延ばす「りトレッド」の需要が欧米で増加。

 9位積水化 <4204> [終値619円] 6.17% 電力不足で太陽電池搭載住宅の販売伸びる。

 15位堀場製作 <6856> [終値2268円]▲1.52% エコカー開発現場などで使われるエンジン排ガス測定装置世界市場占有率8割に。

・どこでもオフィス、ノマド(nomad)ワーカー増加中。

 ヤフー <4689> [終値24310円]「クラウド」個人向けサービス開始、最初の1年間で1000万人会員獲得見込む。 

 銀座ルノアール <9853> [終値397円]パソコン用の電源と無線LANに加え、携帯電話の充電器も配備。いずれも無料。

 スターバックス <2712> [終値47500円]や日本マクドナルド <2702> [終値2111円]無線LAN・電源貸し出し。

 エレコム <6750> [終値1378円]高機能携帯電話(スマートフォン)向け折り畳み式キーボード販売(無線接続コードレス) 

 キングジム <7962> [終値551円]メモをデジタル化して保存できるメモ帳販売。

・日経平均かバードコール指数に値動きが連動する上場投資信託(ETF)22日、東証取引所に上場。(日経ヴェリタス)

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