
食糧危機 救うのは誰か
- 2022年05月22日
- 日経ヴェリタス
2022年5月22日(日)晴れ
・食糧危機 救うのは誰か 止まらぬ「農のインフレ」企業は革新の芽競う
2020年春からの新型コロナウイルス禍で、穀物などのサプライチェーン(供給網)は
「蜘蛛の糸が切れればすべて止まる状況」に陥った。
そこに今年2月のウクライナ侵攻に伴う供給不安が重なり、食べ物の価格が上昇。
世界の穀物や食肉、乳製品などの価格を数値化した国連食糧農業機関(FAO)算出の
「食料価格指数」は2月以降、史上最高値で推移。
・食糧危機 救うのは誰か 止まらぬ「農のインフレ」企業は革新の芽競う
理療の値上がりが世界中の農家を悩ませている。
天然ガスや石炭などからつくる肥料原料の尿素の価格が資源高で上昇、ロシア産尿素を買い控える動きも高騰に拍車。
全国農業協同組合中央会(JA全中)は「安定生産や営農継続に支障を来しかねない」と懸念。
米連邦準備理事会(FRB)が4月下旬に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)にも農家の苦境が記された。
・食糧危機 救うのは誰か 止まらぬ「農のインフレ」企業は革新の芽競う
いま世界は「農業(アグリカルチャー)Xインフレーション=アグフレーション」に向き合う。
脱炭素の潮流が、バイオ燃料の材料となるトウモロコシなどの需要を押し上げている面もある。
ウクライナ危機は食料の物流を滞らせており、しわ寄せは弱い立場の新興国に向かう。
国連グテレス事務総長は18日「数カ月で世界的な食糧不足の不安に直面する」と痛切に訴えた。
10年代前半、中東・北アフリカに広がった民主化運動「アラブの春」の発端は小麦価格高騰とされる。
食に関する民衆の不満は時に政治の安定を揺るがす。
・食糧危機 救うのは誰か 止まらぬ「農のインフレ」企業は革新の芽競う
ウクライナ危機で、ロシアや中国を中心とする陣営と西側諸国との対立構造がより鮮明になった。
中国などからの食料輸入に頼る日本にとって食料安全保障が脅かされる事態に。
・食糧危機 救うのは誰か 止まらぬ「農のインフレ」企業は革新の芽競う
視点を変えると、食料危機は新たなビジネスの種を蒔き苗を育てる好機でもある。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・食糧危機 救うのは誰か 技術で拓く「食と農」新境地
独自の技術やノウハウ生かして上場企業との協業も
ユーグレナ <2931> [終値866円]ミドリムシ栽培、健康食品開発 商三井 <9104> [終値3375円]とバイオ燃料の実証実験
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・食糧危機 救うのは誰か 米国の穀倉地帯、長雨で作付け遅れ
肥料などコスト増に苦悩、積極投資で反転攻勢図る農家も。
米農務省、トウモロコシの作付けは5/15時点で49%しか進んでおらず、直近5年平均(67%)を大きく下回るペース。
大豆も同様。「トウモロコシの作付けが5月半ばを過ぎれば、イールド(1エーカー当たりの収穫量)は1%減少」と。
同省は12日、5月の穀物需給で、作付けの遅れがトウモロコシの減産を招くとの生産見通しを明らかに。
干ばつへの懸念も消えず。不透明要因を抱えるなか、コストだけは農家の肩に重くのしかかる。
・食糧危機 救うのは誰か 穀物相場動かす情報満載、米農務省報告
米農務省の主な報告
世界の需給報告 毎月10日前後
作付意向調査 毎年3月末
作付確定面積 毎年6月末
生育状況 4~11月、毎週月曜日
輸出成約高 毎週木曜日、随時
・食糧危機 救うのは誰か 穀物相場動かす情報満載、米農務省報告
小麦在庫6年ぶり低水準に、夏場の注目点は生育状況
ロシアのウクライナ侵攻で揺れる穀物相場。
特に黒海地域からの輸出が世界シェア3割程度占める小麦の国際相場は、
ウクライナの生産・輸出減を背景に最高値に迫る水準で推移している。
トウモロコシも米国での作付け遅れを受け上昇基調が続く。
これらの情報が色濃く反映されるのが米農務省が出す報告書。
特に毎年5月は初めて真円度の需給見通しが明らかになるため注目度が高い。
12日に発表された22~23年度の小麦の世界期末在庫量見通しは2億6700万トンと6年ぶりの低水準。
これから市場の関心が高まるのは6月末の米農家の作付け確定面積。
3月末に発表された作付意向調査では肥料高背景に理療を多く使うトウモロコシの作付け面積が減る一方、
大豆の面積が増える予想。
だいたい9月~翌年3月までは「需給相場」へと移行する。
・食糧危機 救うのは誰か 食の高騰、穀物メジャー・商社など追い風
食料高が追い風となる銘柄
丸紅 <8002> [終値1360.5円]穀物とトレーディング、肥料 昨年末比17日時点の上昇率 20.9%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・動くか50兆円の「コロナ下」貯蓄 リベンジ消費に回れば成長下支え
日本経済が新型コロナウイルス危機からの回復途上にある。
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・欧州企業、ゼロコロナ政策で中国撤退も
中国に進出している欧州企業の4分の1近くが、中国政府の厳格なゼロコロナ政策を受け、
事業拠点を他の市場に移すことを検討していることが分かった。
大規模な都市封鎖(ロックダウン)をはじめとする中国のコロナ対策が供給網に打撃を与えているからだ。
回答企業の8割近くは中国の投資先としての魅力が低下したと考えている。
理由は世界的にも極めて厳格なコロナ対策であり、
その影響で上海住民2500万人の大半が1カ月以上にわたり外出制限されている。
・企業分析 三菱自動車 <7211> [終値380円]3期ぶり最終黒字
「三重苦」下の反転攻勢 さらなる改革急務
三菱自の業績が急回復している。
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・発掘 滋味スゴ銘柄 パイオラックス <5988> [終値1378円]金属と樹脂加工の7「二刀流」強み
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ここが知りたい ペプチドリーム <4587> [終値1631円]放射性医薬品事業 なぜ買収?
3月に富士フイルムHD <4901> [終値6976円]傘下の富士フイルム富山化学(東京・中央)から、
放射性医薬品事業を約220億円で買収した。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ランキング:3月期決算企業の今期(2023年3月期)純利益予想と市場予想の乖離率
【上振れ】1位日本航空 <9201> [終値2261円]乖離率 1105.5% 会社予想の純利益450億円 昨年末株価騰落率▲1.0%
2位京急 <9006> [終値1354円]115.1% 150億円 20.1%
3位※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ランキング:3月期決算企業の今期(2023年3月期)純利益予想と市場予想の乖離率
【下振れ】1位関西電力 <9503> [終値1253円]乖離率 赤字転落 会社予想の純利益▲750億円 昨年末株価騰落率17.8%
2位トリドール <3397> [終値2283円]▲73.8% 12億円 ▲12.3%
3位※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ZHD <4689> [終値426.8円]ペイペイ経済圏拡大に本腰
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券取引等監視委員会 藤戸則弘氏 日経平均株価、年内安値2万4000円も
エネルギー価格は今後も高止まりしそうで、インフレを抑え込むため、米欧中央銀行は金融引き締めを急いでいる。
世界景気が減速すれば「世界景気敏感」でもある日本株は一段の調整は避けられない。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・特許で測る成長力 有望企業は
イノベーションを支える日本企業の技術力が再び注目され始めた。
企業が持つ「特許」をもとに、企業の実力をあぶりだす。
「企業が保有する特許の経済価値(技術力)の総和と時価総額(株価)には相関関係がある」という仮説に基づき、
YK値という指標を用いて成長率が高い銘柄を調べた。
鉄鋼・非鉄のYK値上位企業 上位4位には、海底資源採掘やEV、5Gなど次世代を担う分野の技術に強みを持つ企業が並んだ。
1位古河機械金属 <5715> [終値1227円]鉱山開発などに用いる削岩機の国内最大手。
日本近海の改定には大量に存在するレアメタル(希少金属)の採掘技術が注目。
将来的に大きな産業となる可能性があり、注目したい。
2位三井金属 <5406> [終値690円]電子部品向け素材などを製造・販売する企業。
ニッケル水素電池の電極に使用できる水素急増合金や全固体電池の技術でYK値が伸びた。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
このほか住友鉱山 <5713> [終値4343円]愛知製鋼 <5482> [終値1956円]
大阪チタニウム <5726> [終値1641円]も、技術力のある銘柄として挙げられる。
・特許で測る成長力 有望企業は
イノベーションを支える日本企業の技術力が再び注目され始めた。
企業が持つ「特許」をもとに、企業の実力をあぶりだす。
「企業が保有する特許の経済価値(技術力)の総和と時価総額(株価)には相関関係がある」という仮説に基づき、
YK値という指標を用いて成長率が高い銘柄を調べた。
医薬のYK値上位企業 医薬品の分野はとりわけ特許の存在感が大きい。
1位日本新薬 <4516> [終値7830円]泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患、婦人科などが重点分野。
YK値を押し上げているのは、アンチセンス核酸関連の特許。筋ジストロフィーの治療などに利用できる。
2位日本ケミファ <4539> [終値1923円]ジェネリック医薬品を中心に提供する企業。
錠剤への印字に関する特許でYK値を伸ばす。誤った医薬品を処方する事故を防げる。
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