
扉を開いて(2012.4.1号)
- 2012年04月01日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年4月1日(日)はれのちくもり
・アグリジャパンの突破力。豊富で清浄な水資源。きめ細やかな生産ノウハウ。おいしい農作物生産する日本の農業の底力、国内外で注目。
農地活用:生産調整から増産へと政策転換提案。輸出拡大へ大手商社も存在感増す。
住友商 <8053> [終値1196円]2012年度中にも上海市・北京市に日本のコメ輸出。
丸紅 <8002> [終値594円]全農と11年11月提携。集荷したコメをアジアに輸出する構想練る。
兼松 <8020> [終値99円]JAグループ栃木と組み、栃木県産のコメを香港に輸出。
伊藤忠商 <8001> [終値903円]リンゴを香港や台湾、シンガポールなどに輸出。
世界で日本流:海外に日本流の生産方式持ち込む「Made by Japanese(メイド・バイ・ジャパニーズ)」の動き加速。
木徳神糧 <2700> [終値440円]ベトナムに合弁会社設立、1996年から本格的な短粒種の生産に取り組む。現地生産量年間5000トンに達する。
ブランド構築:流通大手がプライベートブランド(PB=自主企画)野菜強化。
ローソン <2651> [終値5210円]自社生産する「ローソンファーム」で生産した野菜を店舗に並べる。
イオン <8267> [終値1088円]子会社通じ大分県でキャベツやレタス、白菜など栽培始めた。
セブン&アイ <3382> [終値2458円]1月下旬に「セブンファーム北海道」設立。20ヘクタールの農場開く。
・欧州委員会3/29発表、3月のユーロ圏景況感指数94.4と2月の94.5から市場予測に反して低下、景気回復期待に水を差す。
4/23月の製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値発表。
速報値ではドイツ製造業PMIが市場予測51に対し48.1と好不況の分かれ目となる50を下回る。
・小売り2012年2月期(前期)決算発表が今週から本格化。
好決算続出確実な情勢も株式市場の関心は13年2月期(今期)も好調維持できるかどうかに。
コンビニエンスストアと百貨店はとりわけ「晴れ」マーク。スーパーは業績格差広がり、競争力のある大手の車高まり寡占化進む。
・米個人消費堅調も原油高の悪影響もジワリ広がる。
ガソリン高が消費拡大の足を引っ張って景気回復の勢いそぐか、雇用改善や株高がガソリン高の影響を抑えるか。
「春先は好調、夏場に失速」繰り返すパターン真価問われる局面に。
・ヘッジファンド新たな収益源求め新興国市場の開拓急ぎ始めた。次なるフロンティア探しに熱を帯びる。
新興国市場で成長見込める業種は消費・金融・商品の3分野。
・日新鋼 <5407> [終値139円]10月日本金属工業 <5479> [終値76円]と経営統合へ踏み切る。生き残りに向けた一歩に。
ステンレス業界の苦戦は日本だけでなく、
新興国の成長とともに世界のステンレス需要は確実に増加も生産能力が需要を上回るハイペースで増え需給ギャップはむしろ拡大している。
新会社日新製鋼HDの規模は海外勢に見劣り。海外製品との競合する場面は以前より急増と。
・シャープ <6753> [終値604円]台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業の提携に活路求める。創業100年節目に「第2の創業」。
成長著しいアジアの資本バックに立て直し図る窮余の一策。
堺工場(堺市)の安定操業に向けて強力な後ろ盾を得る格好に。米アップルとの取引拡大も。
・ソニー <6758> [終値1704円]成長軌道取り戻すには抜本的な事業の組み替えは避けて通れず。先日化学事業売却発表。
4月半ばの経営方針説明会ではもっと踏み込んだ事業ポートフォリオの再構築があげられる見通しに。
立て直しにはまずテレビ事業を続けるのかやめるのかが問題に。撤退した場合1000億〜2000億円のリストラ費用発生。金融部門売却も。
利益安定している映画・音楽部門売却してエレクトロニクス部門に集中は一見リスク大も株式市場関係者は期待も。
・新年度の金融市場はどんな動きになるか。市場関係者に4〜9月期の相場見通しを聞く。
市場関係者の予想レンジは日経平均株価は9200円〜1万1000円程度、円相場は1ドル=77〜85円、
長期金利は0.90〜1.20%、NY原油先物相場は1バレル85〜145ドル。
新年度に入りまず注目は4月下旬からの3月期業の決算発表。2013年3月期は上場企業全体で2〜3割の経常増益見込む関係者多い。
欧州中央銀行(ECB)の大量資金供給で金融危機の不安が後退していることもプラス要因に。
外為市場では2〜3月に続いた円安の流れが一服するとの見方多い。
米連邦準備理事会(FRB)による追加緩和期待が再び高まれば対ドルで円を買い戻す動きも強まりそうと。
原油市場では中国の景気減速が重荷との声とイラン問題背景に高値維持との見方も。
・OUT Look:今週の株式相場は引き続きもみ合いか。新年度相場入りに新規資金流入するとの期待がある。
週末に米雇用統計発表控え様子見ムード広がるとの見方も。日経平均株価が1万円を大幅に下回ると予想する声は少ない。
「下げたら買いたい」投資家が多いためと。
4/2日銀短観、米サプライマネージメント協会(IMS)製造業景気指数発表。
・Wall Street:今週の米株式相場は週末6日の米雇用統計にらんで神経質な展開予想。
6日は株式市場は休場も雇用統計は発表される。市場予測平均は非農業部門雇用増加数が前月比21万人前後と2月(22万7000人)並みと。
失業率も2月(8.3%)並みかそれより0.1%低下と。4日に3月の民間雇用増加数推定値出すADP雇用レポート発表。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派37%(前回比+7)弱気派43%(同-2)中立派20%(同-6)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は大半で値下がり。
中国では景気減速や企業業績の悪化懸念が台頭。欧州ではスペインなど国債利回り上昇。投資家の不安心理高まる。
BRICs株もインド除いて下落に。
・ランキング:「日経中国関連株50」構成銘柄の株価騰落率。昨年末起点。指数約22%上昇、日経平均株価(約19%上昇)上回る。
首位ニコン <7731> [終値2512円]騰落率46.56% デジカメ高価格機種好調、中国事業採算も改善。好採算の一眼レフも伸びそうと。
2位日立建機 <6305> [終値1831円]41.28% 3位トヨタ <7203> [終値3570円]39.18%
13位丸紅 <8002> [終値597円]27.29% 安定した中国内需取り込み、穀物取扱量2013年3月期も前期比14%増2500万トン見込む。
16位ファナック <6954> [終値14680円]24.62% 工作機械を制御する数値制御(NC)装置主力、売り上げの2〜3割が中国向け。
20位クボタ <6326> [終値795円]23.26% 水・環境システム部門でも中国で事業拡大狙う。稲作用農機の巨大市場、販売増える。
50位シャープ <6753> [終値604円]▲10.25% 49位三菱電機 <6503> [終値732円]▲0.81% 48位資生堂 <4911> [終値1420円]0.92%
・2012年度から中学校で新しい学習指導要領、数学など主要教科の学習内容増、保健体育ではダンスやブドウも必修に。
ゴールドウイン <8111> [終値510円]女性用エクササイズブランドで小中学生用発売
ゼビオ <8281> [終値2207円]従来より価格下げた柔道着など子供用武道・ダンス用品拡充。
メガロス <2165> [終値1084円]子供向け武道教室がキャンセル待ちになるほどの人気に。
セントラルスポーツ <4801> [終値1072円]子供向けダンス教室2月末の生徒数前年同月比1割増。
明光ネットワーク <4668> [終値801円]市進HD <4645> [終値242円]
栄光HD <6053> [終値453円]早稲田アカデミー <4718> [終値726円]など教室網拡大へ
ベネッセHD <9783> [終値4125円]教科書に準拠した通信教育講座などにニーズ高まる。
(日経ヴェリタス)
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