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扉を開いて(2012.4.22)

2011年4月22日(日)はれ

・選挙の季節、欧州緊張。財政規律や改革を重視してきた南欧の政策には景気配慮や負担軽減といった方向への揺り戻しが見受けられる。
 
 フランス:世論調査、5/6第2回投票でオラルド氏次期大統領に。
 健全化路線からの大胆な逸脱は難しく。仏紙反市場的な政策を市場が注視と。

 ギリシャ:急進左派連合や共産党など小政党の支持率、与党第一党と拮抗。
 5/6総選挙の結果次第では政権組む波乱含みシナリオも。「無秩序な債務不履行」の不安、市場を再び覆うことにも。

 ドイツ:5月上旬州議会選。今回テーマは自治体の財政再建と。
 財政健全化にひた走るドイツと「健全化疲れ」にさいなまれている南欧諸国。
 「健全化ドイツ」が南欧に厳しい財政再建を迫るシナリオ否めず。

・東京証券取引所の国債先物市場でオプションのプット(売る権利)の売買が活発に。
 20日時点の建玉6万2180枚(1枚=1億円)と4年8か月ぶりの水準。
 消費増税めぐる政局の意混乱を予想して外国人がポジションを増やしているとの見方も。
 売る権利のプットを買っておけば、先物価格が将来大幅に下落した場合に利益を上げることが可能に。
 主に取引されれているおぴしょんの最終売買日は4月末と5月末であることに注目。政局混乱見込みヘッジファンドなど早めに仕掛けも。

・米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定会合政策が見えにくく。景気減速感漂う一方、原油高背景にインフレへの警戒感が浮上。
 24〜25日米連邦公開市場委員会(FOMC)開かれる。今回の会合で政策変更されるとの予想は少ない。
 市場の注目は声明公表後のバーナンキFRB議長の発言。
 6月末終了予定のツイスト・オペを巡り、延期の可能性なら追加金融緩和への期待高まる。
 予定通り廃止する見通し示唆なら株式市場で失望売りとの見方も。

・今週後半から上場企業2012年3月期決算発表本格化。前期は東日本大震災、円高、欧州危機、タイ洪水と逆風。
 関心は2013年3月期見通しに。QUICKコンセンサス今期経常利益31%増、純利益75%増見込む。
 輸出企業想定為替レート1ドル=78〜80円、1ユーロ=105円前後に集中と。
 業種別では自動車と家電が回復けん引。
 パナソニック <6752> [終値638円]ソニー <6758> [終値1363円]シャープ <6753> [終値494円]家電3社の回復度合い市場関心。
 
・米国で「空売りの帝王」と呼ばれる米ヘッジファンド、キニコス・アソシエイツ創業者ジム・チェイノス氏、中国株売る。
 2010年初めに中国株空売り。中国経済ハードランディングに向かうと。投資マネーの流出はすぐに解消せず底入れはまだまだ先と。
 元安もリスクシナリオの一つ。中国からの引き合いで潤ってきたブラジルやオーストラリアの鉄鉱石鉱山会社株も空売り。
 日本株は気の遠くなるほど長い間弱気相場続き、我々(空売り)が出来ることはほとんどない。
 「空売り」は金融市場の探偵役。企業の不正発見、その場でただすのが空売り投資家と。

・中国月内に金融緩和に踏み切る公算大きく。
 緩和観測の背景は13日発表国内総生産(GDP)など経済指標の急激な悪化と中小企業の資金繰り難。

・会社がわかる 特集ファミリーマート <8028> [終値3465円]海外収益拡大。
 2013年2月期海外で稼ぐ経常利益14%増49億円と全体の1割強に膨らむ。「ナカショク」が徐々に浸透、15年2月期海外経常利益90億円へ。 タイはタイ洪水でも増益に。収益の大黒柱は中国に。店舗4年後現在の6倍4500店舗に拡大。上海では13年2月期営業黒字化。
 海外店舗数2月末で1万1245店と国内を大幅に上回る。内需銘柄から脱却進みそう。

・円相場、需要で見る上で注目度の高いシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)通貨先物取引。
 円の対ドル売越幅は5万7803枚(1枚=1250万円)と前週比13%減。2008年以降売り越し7万枚(8750億円)は超えず。
 市場投機筋今後円買いに転じるシグナルと受け止められている。
 「7万枚の壁」は一般の外為市場の参加者にも意識、円安を阻む心理的は壁にも。

・ランキング:ジャスダック上場3/21起点株価騰落率上位ランキング。

 1位エイブル&パートナーズ <3272> [終値578円]騰落率41.32% MBO(経営者参加する買収)価格580円でさや寄せ。

 2位セプテーニ <4293> [終値74600円]40.23% 3位セリア <2782> [終値1170円]29.42%

 17位1stHD <3644> [終値575円]15.00% 
 米セールス・ドットコムと資本・業務提携。販路拡大期待。筆頭株主の投資ファンドの潜在的な売り圧力懸念も。

 20位スリー・ディ・マトリックス <7777> [終値2819円]2012年4月期売上高上方修正。最終損益黒字化好感。

 25位新コスモス電 <6824> [終値1100円]7.84% 5年に1回の交換家庭用ガス探知機の取り換え需要。上振れ期待高まる。

 43位東映アニメ <4816> [終値1976円]3.24% 
 人気アニメ「ワンピース」今年12月映画公開予定。2013年3月期業績押し上げるとの期待。

・株式市場こう着感鮮明に。前週日経平均株価週間で76円63銭(0.8%)安。月末にかけて株価左右するイベント目白押し。
 現段階では売り買いどちらの材料になるか見極めにくく。最大要因27日日銀金融政策決定会合。
 今回会合で追加緩和に踏み切らないとタイミング失うとの見方支配的。一方見送られて円相場上昇する可能性も残る。
 主力企業3月期決算発表本格化。今期大幅増益になる確度は高いものの多くの企業は収益予想保守的に見積もりそう。
 欧州債務危機再燃も投資家慎重姿勢に。一連のイベントは5月中旬一巡へ。

・OUT Look:今週の株式相場は9600円中心に上下200円程度の範囲内でもみ合いそうと。
 最大注目材料は27日、日銀金融政策決定会合。材料出尽くし感から売りにつながる可能性も。
 3月期決算発表本格化、好業績銘柄を物色する展開も予想される。
 日経平均株価は週間で0.79%下落も中期的な上昇基調は変わらないとの見方多い。
 13週移動平均線や26週移動平均線は足元で上向きを維持。
 外国人や個人による押し目買い意欲や日銀の追加金融緩和への期待感が相場を下支え。

 日銀金融政策の可能性として、10兆円規模で基金の増額、買い入れる国債の対象年限を現在2年以下から3-5年にも広げる。
 上場投資信託(ETF)の買い入れ枠を拡大など。

 米国では24、25日米連邦公開市場委員会(FOMC)、日米の金融政策の結果は円相場を左右へ。
 海外短期筋5月決算期、円売り・日本株買いポジション解消も。

 企業決算、日本電産 <6594> [終値7440円]ファナック <6954> [終値14670円]コマツ <6301> [終値2394円]
 ソフトバンク <9984> [終値2299円]など注目。好業績銘柄物色する動きも。

・Wall Street:今週の米株式相場は24〜25日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目。
 ダウ工業株30種平均引き続き1万3000ドル挟んだ動きと。
 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長発言をどう受け止めるかで市場も雰囲気は振れると見る。
 27日発表1-3月期米国内総生産(GDP)成長率も注目。市場予測平均2%台半ば。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38%(前回比-11)弱気派23%(同変わらず)中立派38%(同+11)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は方向感に乏しい展開。
 国際通貨基金(IMF)17日公表した世界経済成長率予想を上方修正したことが好感。
 アップル株価下落が台湾株に波及。

・オリンパス <7733> [終値1286円]20日臨時株主総会終了。
 新経営陣いきなり会社再生と株式市場の評価に直結する「3つの難題」に直面。

 1つ目、脆弱な財政体質の改善。自己資本比率4.4%と粉飾決算訂正前の15%強からの急落。増強シナリオが定まらず。

 2つ目、地力路線貫く際のカギはリストラ。全事業で一段のコスト削減や人員圧縮、工場再編などの大胆なリストラ策不可欠に。

 最後にコーポレートガバナンス(企業統治)の再構築。

 医療事業の高い価値のおかげで生き残る。3つの難題に明確な回答示し、実行へ。 (日経ヴェリタス)

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