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扉を開いて(2012.5.6号)

2011年5月6日(日)曇りのち晴れ

・熱風インドネシア 世界のマネーを引きつける潜在力。

 2011年実質国内総生産(GDP)成長率6.5%で東南アジア諸国連合(ASEAN)商用国でトップ。
 
 年100万台視野に入ったインドネシア自動車市場、韓国企業本気度あらわす。

 双日 <2768> [終値134円]工業団地へ20〜30社誘致へ。

 「所得水準の向上」と「人口増」の掛け算で今後個人消費が加速度的に伸びそうと。

・インドネシア世界4位の人口2億4000万人を抱え、購買力備えた中間層急増中。
 人口構成20歳以下若年層が総人口の4割。「人口ボーナス期」が30年ごろまで続く。

・内需拡大の恩恵、銀行、メディアなどインドネシアでは「成長産業」インフラ整備が街の利便性高め、さらなる拡大呼び込む。

・インドネシアの自動車市場や二輪車市場では日本企業シェア9割超。

 自動車:首位トヨタ <7203> [終値3205円]シェア35% ダイハツ <7262> [終値1536円]18% 三菱自 <7211> [終値89円]15%

 二輪車:ホンダ <7267> [終値2818円]53% 2位ヤマハ発 <7272> [終値988円]39% 

 車部品メーカー:ケーヒン <7251> [終値1359円]日信工 <7230> [終値1304円]エフ・シー・シー <7296> [終値1660円]など
 ホンダ <7267> [終値2818円]系二輪車部品メーカーに注目。 

 建機:コマツ <6301> [終値2256円]49% 米キャタピラー18% 日立建機 <6305> [終値1683円]15%

 生活用品:ユニ・チャーム <8113> [終値4535円]紙おむつシェア約5割 フマキラー <4998> [終値310円]小分け蚊取り線香

 化粧品:マンダム <4917> [終値2063円]認知度高く。整髪剤でシェア7-8割。

・外国為替市場円高・ドル安を招く2つの波が押し寄せる。
 第1波先週月曜日、4月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)が失望誘う。
 第2波は4日、4月の米雇用統計、非農業部門の就業者数増加幅が市場予測平均(約16万人)に遠く届かない11万5000人。
 米市場では円が79円81銭まで上昇。6日仏大統領選とギリシャ総選挙という不安材料も。

・欧州に「選択の日」訪れる。6日仏大統領選挙決選投票とギリシャ総選挙、ドイツ地方選挙。
 投票結果はドイツ主導緊縮財政への反発を色濃く映すものになる公算。
 
 仏大統領選社会党オランド氏勝利で「財政協定」の見直し、フランス歳出カットの取り組み減速、夏場仏株動揺とも。

 ギリシャ総選挙では二大政党が過半の議席獲得できず、小政党乱立し政策の実行力低下することが懸念。

・上場企業2012年3月期決算発表今週から後半戦に突入。
 先週企業決算に対する市場の反応は13年3月期会社側業績計画が市場事前予想上回れば買われ、下回れば売られる構図。

 日本電産 <6594> [終値7000円]ファナック <6954> [終値13870円]株価下落。
 京セラ <6971> [終値7730円]日東電工 <6988> [終値3460円]買われる。

 8日東芝 <6502> [終値318円]9日トヨタ <7203> [終値3205円]10日ソニー <6758> [終値1270円]決算発表。 
 自動車の決算次第ではムード一変も。

・会社がわかる 特集旭化成 <3407> [終値491円]
 4月TOB(公開市場買い付け)により米ナスダック上場医療機器大手ゾール・メディカル(マサチューセッツ州)約1800億円で買収。 
 医療や血液浄化装置など既存事業に新たに救急救命事業加わる。相乗効果でアジア事業拡大へ。狙いは将来の収益安定性と成長力。

・「テクニカル分析」日経平均株価9400〜9700円のボックス圏下抜けで下値のメドは「9200円」が注目集める。波乱含みの展開が予想。
 約3ヵ月半ぶりに75日移動平均線割り込む。「株価チャートもう一段下落しやすい形に」。
 直近安値から直近高値までの上昇幅の半分を株価下落の目安とする考えでは9195円。
 最悪シナリオ200日移動平均線9070円が意識。チャート上の「窓」は2/14高値9072円と翌2/15安値の9107円の間。
 東証1部騰落レシオ(25日移動平均)2日時点で70.7%まで下落。一般的に70%前後では「底値圏」を示すとされる。
 上昇の場合25日移動平均線(9666円)が目安と。

・インドで金需要が頭打ちに。同国政策にも一因。金に対する輸入関税の引き上げや課税強化打ち出す。
 金の国際価格4月以降1トロイオンス1620〜1670ドル前後の狭いレンジで推移。安値でのアジア勢の実需買いに力強さなく上値重くする原因と。

・OUT Look:今週の株式相場は下げ圧力が残る展開か。「リスクオフ」の流れ受けて円高基調が加速しかねないとの懸念も。
 日経平均株価9000円割れ巡る攻防との声の一方、PBR(株価純資産倍率)下値のメドの1倍前後まで低下、割安感からの買い支えする期待も。
 市場心理冷やした要因の一つに欧州情勢、欧州不安再燃。仏大統領選とギリシャ総選挙も市場の関心高く。
 米景気減速も意識し始める。米景気への懸念から追加緩和期待高まればドル安・円高圧力につながりかねず、二重の意味で日本株にマイナス。
 市場の一部の話題に上っているのは大型連休前後に繰り返される株価の下落。

・Wall Street:今週の米株式相場は米経済の先行きと欧州債務不安の再燃警戒した神経質な展開となりそう。
 先週ダウ工業株30種平均1週間で190ドル(1.4%)下落。米景気の回復ペースについて懸念が広がっており、3週ぶりに前週比マイナスに。
 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)の委員や地区連銀総裁らの発言が相次ぐ。
 ツイスト・オペの終了時期やQE3の実現可能性を巡る手掛かりとして注目。
 10日に3月貿易収支と週間の新規失業保険週間申請件数、11日5月の消費者態度指数(速報値)発表。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派37%(前回比-1)弱気派46%(同+10)中立派17%(同-9)
 今週は自動車大手の決算発表やフランスなど海外での選挙結果が株価を左右しそう。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はアジア株が上昇目立つ。1日発表4月の米IMS製造業景況感指数の改善などを受けアジア株に買い入る。

・韓国・サムスン電子の快走が取引の深い日本企業の今期の業績を底上げする見通し。

 アドバンテスト <6857> [終値1360円]サムスンの成長力をフル活用する方針協調。
 2012年1-3月期連結営業損益61億円の黒字と3四半期ぶり黒字に浮上。13年3月期も増収増益に。

 半導体製造装置で高いシェア誇る東京エレク <8035> [終値4060円]売上高地域別、12年1-3月期韓国がトップの502億円。
 直前11年10-12月期の2.4倍。全世界の36%に。

 村田 <6981> [終値4590円]2013年3月期主力の積層セラミックコンデンサーなどの電子部品販売が増える見通し。
 スマホ、タブレット市場が前期比それぞれ5割拡大すると予測。

 日東電工 <6988> [終値3460円]
 今期液晶表示用材料などの部門営業利益前期比30%増547億円まで回復する見通し。今後スマホなど向けで稼ぐ。 

・「再生医療」本格的な実用化に向けて新興も大手も結集。

 タカラバイオ <4974> [終値443円]京都大学にiPS細胞研究所にiPS作成に必要なDNA提供。

 J・TEC <7774> [終値68300円]開発やけど治療用培養表皮「ジェイス」は唯一、再生医療製品として国から承認得て生産・販売。

 メディネット <2370> [終値12050円]「免疫細胞療法」の研究開発や医療用機関への技術ノウハウ提供。

 セルシード <7776> [終値928円]患者の細胞使った細胞シート開発、事業化進めている。J・TEC <7774> [終値68300円]と共同研究分野も

 テラ <2191> [終値440円]「樹状細胞ワクチン療法」で知られ、この両方を契約医療機関に提供。

 スリー・ディ・マトリックス <7777> [終値3850円]
 「自己組織化ペプチド」技術使った医療材料の開発や製造手掛けている。2月歯槽骨再建材「TDM-711」の臨床試験(治験)を米国で開始。

 テルモ <4543> [終値3565円]カリディアンBCT(現在テルモBCT)と血液・骨髄用遠心分離機の米ハーベストテクノロジーズ買収。
 国内では世界初となる細胞シートによる心筋再生医療の臨床試験(治験)開始。 

 アデランス <8170> [終値857円]毛髪再生事業への本格参入表明。米国で商品化目指す。(日経ヴェリタス)

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