
銘柄研究・日機装(6376)
- 2012年11月03日
- 株式投資・経済ニュース全般
毎月注目される10月の米雇用統計は失業率が7.9%、市場予測平均(7.9%)通り。
非農業部門雇用者数は17万1000人増加と市場予測平均(12万5000人増)と予想を上回る結果に。
9月の非農業部門雇用者数11万4000人増から14万8000人増へ。
8月も14万2000人増から19万2000人増へそれぞれ引き上げとしてきました。
改定値の変化を考えると「米雇用統計に一喜一憂するのはいかがなもんかな?」と思ってしまいますが・・・
この米雇用統計を受けて堅調に始まった米株式市場は石油大手シェブロン決算が市場予想以上の減益となったことでエネルギー株に売り。
ダウ工業株30種平均は139.46ドル(1.05%)安、S&P500種指数は13.39ポイント(0.94%安)、
ナスダック総合指数は37.93ポイント(1.26%)安となって週末の取引は終了。
商品(コモディティー)市況もリスク回避の動きとなっております。
雇用統計の結果は大統領選でのオバマ氏有利との見方で株式市場はロムニー氏の勝利期待している向きも多いとの表れでしょうか?!
さて本日の銘柄研究は日機装 <6376> [終値960円(11/2)]に注目してみます。
同社は化学用精密ポンプ首位、人工腎臓もトップシェア、ナノテク、航空機エンジン部材へ展開している企業です。
10/31に2013年3月期通期決算予想を出しております。
売上高970億円(従来予想970億円)経常利益65億円(従来予想65億円)当期利益52億円(従来予想38億円)1株利益67.41円(従来予想49.25円)との見通し。
売り上げ、経常利益は変わらずも、当期利益は上方修正してきております。
ここで注目材料は中国で人工透析装置の生産拡大に活路を求めて動き出してきます。
現地医療用具大手との合弁工場の生産能力5年後メドに年1万台と現在の5倍へ。
中国透析治療必要な患者数が日本の10倍、約25万人とみられ、潜在的に治療が必要な患者数は300万人にのぼるとされる。
中国政府自体も医療体制を整備しており、都市部だけでなく農村部でも医療機関の整備が進む見通しも追い風。
同社は中国での現在約1割のシェアを5年後には4割程度に引き上げたい考え。
中国では反日デモの影響が懸念されていますが、同社では販売に目立った影響は出ていないとのコメント。
医療や乳幼児など子供に関しての領域は「良いものは良い」「安全性・安心感・信頼感」などから反日感情に勝るものとの感覚も。
【お知らせ】
個別銘柄の発掘には兜町関係者も一目置く岡本昌巳氏
東京株式セミナー 2012秋(東京・高田馬場)開催
2012年11月17日(土)15:30〜16:50
東京・高田馬場(JR・メトロ)鮨源ビル4階予定
https://www.directform.info/form/f.do?id=1678
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