
扉を開いて(2012.12.2号)
- 2012年12月02日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年12月2日(日)くもり 夜雪にも
・連続力という凄み 増配・増益・・・絶やさぬ企業のこだわり。
花王 <4452> [終値2263円]2006年初めカネボウ化粧品買収は大きな負担もたらす。
のれん代償却かさみ、24期連続増益記録が05年3月ストップ。添えでも連続増配にこだわる。重荷のカネボウ化粧品が収益部門へ生まれ変わる。
今2012年12月期も23期連続増配予定へ。
2013年3月期無配予定企業は約380社、全体の約15%に。連続増配や売上高や利益伸ばし続ける企業は少なくない。
ヤオコー <8279> [終値3150円]20期以上も増益続ける。強みはパート含めた全員参加型の経営。
SPK <7466> [終値1349円]連続増配を経営目標。本社築50年、株主利益につながらないものには一切カネをかけない。今期営業最高益に。
日本電産 <6594> [終値5000円]今期で10期連続増配。永守重信社長今秋経営のお手本米電機大手エマソン・エレクトリック社訪ねる。
同社は56年にわたり増配継続。電産も持続的成長に向け収益構造の変革に着手。
KDDI <9433> [終値6100円]「部門別管理が連続増益へのこだわりにつながり、連続増配が実現」12年3月期まで11期連続営業増益達成。
増配も今期で11期連続となる。配当性向(現25〜30%)引き上げは今期営業利益目標の6000億円達成したら考える。
ツムラ <4540> [終値2678円]8期連続の増配見込む。2008年8月入浴剤「バスクリン」事業売却、医療用漢方薬事業に経営資源集中。
リスクは原材料調達を中国からの輸入に依存。日本国内での栽培始める。
・市場の評価が高い連続増配企業。長期投資銘柄選ぶものさしにも。
花王 <4452> [終値2263円]22年連続増配 ミニストップ <9946> [終値1406円]19年 ホクト <1379> [終値1647円]17年
SPK <7466> [終値1349円]14年 明光ネット <4668> [終値848円]14年 小林製薬 <4967> [終値4110円]13年
三菱UFJリース <8593> [終値3590円]13年 ステップ <9795> [終値660円]12年 USS <4732> [終値8780円]12年
リコーリース <8566> [終値1849円]12年 プラネット <2391> [終値858円]11年 トランコム <9058> [終値1537円]11年
・主な連続売上高最高企業
加藤産業 <9869> [終値1466円]34期連続最高更新 ニトリHD <9843> [終値6130円]28期 コメリ <8218> [終値1993円]27期
伊藤園 <2593> [終値1521円]26期 マックスバリュー西日本 <8287> [終値1227円]26期 松屋フーズ <9887> [終値1471円]25期
・主な連続最高益企業
サンドラッグ <9989> [終値2956円]23期連続最高益 ヤオコー <8279> [終値3150円]20期 ヤフー <4689> [終値27600円]17期
小林製薬 <4967> [終値4110円]15期 ニトリHD <9843> [終値6130円]14期 大黒天物産 <2791> [終値2492円]14期
・2000年以降従業員を連続で増やした企業
キヤノン <7751> [終値2883円]期間中の従業員増加数11万1634人 デンソー <6902> [終値2709円]4万665人
NTTデータ <9613> [終値238800円]4万5825人 ヤマハ発 <7272> [終値865円]2万8237人 LIXIL <5938> [終値1746円]3万3008人
NOK <7240> [終値1261円]2万9665人 豊田通商 <8015> [終値1898円]2万4352人 トヨタ紡織 <3116> [終値852円]2万9748人
・連続して税金が増えた企業
サンドラッグ <9989> [終値2956円]14年連続 ヴィレッジV <2769> [終値87100円]14年 イオンモール <8905> [終値2130円]13年
アインファーマシー <9627> [終値4690円]12年 ニトリHD <9843> [終値6130円]11年 カカクコム <2371> [終値2837円]11年
・研究開発費連続で増やしている企業
小林製薬 <4967> [終値4110円]13年連続 帝国電 <6333> [終値1180円]12年 日立建機 <6305> [終値1443円]9年
八千代工 <7298> [終値515円]9年 オーナンバ <5816> [終値274円]9年 イビデン <4062> [終値1128円]8年
・主なROE(自己資本利益率)最高連続更新企業
Klab <3656> [終値557円]4年連続最高更新 イーブック <3658> [終値1857円]4年 アイセイ薬局 <3170> [終値2142円]4年
ベクトル <6058> [終値1005円]3年 ダブル・スコープ <6619> [終値487円]3年 ユニプレス <5949> [終値1971円]3年
・新発10年物国債利回り11/30に一時前日比0.015%低い0.695%と心理的節目0.7%下回る。2003年6/27以来9年5ヵ月ぶり。
「株高で国債利回りが上昇(価格は下落)するのを待って買おうとしていた投資家がしびれを切らして動いた」と。
債券相場良好な需給関係が支配。金融機関の貸し出しは伸び悩み貸出残高と預金残高のギャップ約170兆円もの預金超過続く。
12月は大量の国債償還月。市場関係者はニューマネーに加えて償還資金の再投資も同時に薦めなければならない。
・衆院選4日公示。市場関係者「経済政策がアンチビジネスからプロビジネスへと転換する」という期待感。
世論調査では自民党の復調ぶりが鮮明に。選挙後自民党と公明党、あるいは日本維新の会や民主党も加えた連立政権の成立想定する向きが多い。
市場の関心、自民党の政権公約の内容や実現性に集まる。
・米景気粘り腰見せる。
2013年初めに増税と歳出削減が来る「財政の崖」への懸念から守りの姿勢固める企業とは対照的に消費者の財布のひも緩む。
3日米サプライマネージメント協会(IMS)製造業景気指数と7日米雇用統計が注目。
・スペイン北東部カタルーニャ州で高まる独立機運がスペイン経済の先行きに暗い影。同州が中央政府に激しい揺さぶりかけているため。
・南米アルゼンチンが米ファンド相手に激しい法廷闘争繰り広げている。裁判次第で同国債務不履行(デフォルト)に陥る恐れもある。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場でアルゼンチンのCDS保証料率急騰。週明け11/26前週末から7%強も一気に跳ね上がる。
・会社がわかる 特集シップHD <3360> [終値2566円]5期連続で営業利益最高記録更新。
ヘルスケア業界の成長株として注目集めるビジネスモデル。「トータル・パック・システム(TPS)」病院に必要なものを丸ごと引き受ける。
病院の御用聞き、ニーズを開拓。海外での病院運営も視野に。
・株式市場で「外国人買いVS国内金融機関売り」
日経平均株価節目の9500円に接近し、も先一旦もみ合うとの見方増えるもその後の中長期的な株高持続をにらんだ押し目買い期待も多い。
海外勢の日本株回帰は11月第3週の買越額2538億円と約8ヵ月ぶりの高水準からもうかがえる。
国内金融機関同期間528億円売り越しと約7ヵ月ぶりの高水準。
株価指標からは目先上げ一服予感させるデータが増える。
東証1部の平均PBR(株価純資産倍率)は0.96倍と1倍に接近。PER(株価収益率)も15.7倍と米国株の16.5倍に近づく。
ゴールドマンサックス証券先週公表2013年の相場展望。日本企業の13年度の予想EPS(1株利益)成長率は20%と「世界のどの地域よりも高い」
来年の東証株価指数(TOPIX)の上昇余地19%と予想。
今回国内勢の売りをこなして一段高を狙えるかここからが正念場に。
・外国為替市場では、海外の短期筋が円売りポジションを急拡大させているのに対し、
外国為替証拠金(FX)取引に参加する個人投資家(ミセス・ワタナベ)は逆に円売りポジションを縮小させている。
逆ばり投資はミセス・ワタナベの常とはいえ、総選挙後の政権運営に対する慎重な見方も背景に。
・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は週初に9500円に乗せた後、上下に振れやすくなると。
円高修正と欧米株の上昇により上値を試す展開が予想されるが9500〜9600円台は戻り売り多く上値重そうと。
高水準の裁定買い残高に絡む売買が出れば値幅大きくなる可能性も。
株価指数先導して買われている象徴と言えるのが先週末まで11連騰中のファーストリテイリング <9983> [終値18720円]日経平均寄与度高く。
指数を効率よく上げるためにヘッジファンドの買いが入っているという。
当面の上値の節目は9500〜9600円水準。9600円以上になるには「これまでの株価上昇に乗れなかったヘッジファンドの追随買いが必要」と。
今週4日衆院選公示。海外4日の欧州連合(EU)財務相会合、6日ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁会見、週末の米月の雇用統計注目。
「財政の崖」回避に向けた与野党協議も妥協はクリスマス前と。
「恐怖指数」の呼び名の米VIX指数、15.87と節目の20を下回り落ち着いている。下値の堅さへの安心感漂う。
・Wall Street:今週の米株式相場は「財政の崖」問題を巡る要人の発言手がかりに浮き沈みする神経質な展開続きそうと。
経済指標面では11月の雇用統計や米サプライマネージメント協会(IMS)製造業景気指数に関心高く。
7日発表米月の雇用統計、10月末の北東部を襲ったハリケーン「サンディ」の影響により
非農業部門の雇用者増加数前月17万1000人から9万人程度に縮小見通し。失業率7.9%から8.0%へ小幅上昇する予想も。
欧州では6日ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁会見の発言に注目。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派55% (前回比+5)弱気派16%(同-7)中立派30%(同+2)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場はアジア株中心に上昇目立つ。ユーロ圏と国際通貨基金(IMF)がギリシャ支援策で合意が投資家心理改善。
上昇1位インド週間騰落率4.5%(年初来騰落率25.1%)2位台湾3.5(7.2)3位アルゼンチン3.4(▲1.8)4位タイ3.%(29.1)11位日本0.8(11.7)
下位25位ギリシャ▲4.2%(18.9)24位上海▲2.3(▲10.0)23位インドネシア▲1.7%(11.9)22位ベトナム▲1.0(7.5)21位ノルウェー▲0.6(15.0)
・ランキング:好業績なのにPER(株価収益率)が低い会社
1位一建設 <3268> [終値2596円]予想PER4.693倍 一次取得者向け戸建て分譲住宅の販売棟数伸びる。知名度低く株価低迷。
2位平和 <6412> [終値1278円]5.475倍 3位住友ゴム <5110> [終値972円]7.990倍 4位サイバー <4751> [終値161700円]8.116倍
8位OKI <6703> [終値79円]8.890倍 8月スペイン子会社による不適切会計処理判明。9月過去の決算訂正し上場廃免れた。
17位日本合成 <4201> [終値650円]9.543倍
液晶パネルの需要底入れに伴い、世界シェア2割強持つ偏光板用フィルムの販売が回復。認知度の低さも。
21位日本梱包運輸 <9072> [終値1013円]9.642倍 エコカー補助金終了で先行き不透明が株価の重荷に。 (日経ヴェリタス)
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株式投資セミナー菊池真『円安恐慌』出版 ニッポンの未来は〜
12月15日(土)『独演会』を企画
https://www.directform.info/form/f.do?id=2976
過去のセミナー概要をまとめてあります。
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