最新の経済ニュース・最新株式情報はコロ朝経済ニュース・株式掲示板で!

扉を開いて(シェール革命)

2011年1月20日(日)晴れ

・シェールの世紀。新エネルギーがもたらす大転換。

 ウォーレン・バフェット氏保有する米鉄道会社バーリントン・ノーザン・サンタフェの業績驚異的な伸び。秘密は「シェール革命」
 固い岩盤「シェール」から天然ガスや石油を効率よく回収する技術確立。石油生産量5年前比2-3割拡大。
 その一大産出地でバーリントンの鉄道横断。輸送量4年前の70倍。

 技術革新は米経済に恩恵もたらす。エネルギーコストの低減と製造業復権の兆し。構造不況業種が設備投資ブームに沸く。

・米調査機関IHS、シェール革命による雇用創出は2020年までに合わせて約300万人と試算。
 国内総生産(GDP)の押し上げ効果12年で2376億ドル(約21兆3840億円)20年で4165億ドル(37兆4850億円)と見る。
 12年ベースで約1.5%のプラス効果と。シェール革命で米国電気代約1割減少。米製造業費用削減効果は年116億ドル(約1兆円)

・「シェールは外国為替市場にとっても革命」米国のエネルギー自給率高まれば海外輸入減り、経常赤字縮小につながる。
 長期的にドル売り圧力が弱まる要因に。
 国際エネルギー機関(IEA)「北米は2030年頃に石油の純輸出国になる」と予測。

・米国でシェールガス産出拡大したのを機に欧州でも天然ガスの需要構造が一変。
 2年ほど前から中東や北アフリカからガスが急激になだれ込むようになる。割安なガスには電力やガスなど企業が群がる。
 割高なロシア産ガス販売会社は業績悪化。ロシアは日本を含めアジア向けに輸出に活路求める。
 シェールガス埋蔵量世界36か国中、世界最大は中国。2020年代には中国のシェールガス生産がアジア市場一変させる可能性も。

・「シェール革命」国内企業への恩恵。

 追い風はクレハ <4023> [終値336円]ポリグリコール酸という樹脂の量産世界で初めて開始。
 シェール掘削部品向けが出荷の8割。強度優れ、数か月後に土中で分解される利点。取り出す手間省けると掘削会社から評価。
 
 大陽酸素 <4091> [終値560円]北米でのシェール関連向け産業ガス市場が5年で2倍近く膨らむ予測。
 いち早く米ノースダコタ州に窒素製造プラント建設、月内にも稼働。

・日本株円安・ドル高の進行で買われる展開に。日経平均週間で先週111円上昇。1987年2〜4月以来約25年9ヵ月ぶりの10週続伸。
 外国人が9週連続買い越し。円相場と日経平均の週間の騰落率の相関(過去10週ベース)は前週末時点で0.84。
 11月中旬野田佳彦前首相衆院解散・総選挙表明前には0.2程度。日銀金融政策決定会合のイベント焦点。

・日銀 <8301> [終値48000円]金融政策決定会合(21-22日)市場関係者、共同文書、基金増額以外が焦点。
 新たな緩和手法として、
 1.資産購入の期限を決めない無期限緩和。
 2.超過準備預金の金利(付利)引き下げ。
 3.買い入れ対象国債の年限延長。
 4.外債購入。

 1.2.はいずれも副作用あり、3.4.も含め「全ての政策には効果とコストがあり、どちらが上回るかは状況によって変わる」と。

・米連邦政府の国債発行枠「債務上限」問題が国際金融市場に暗い影落とす。野党・共和党18日、債務上限を3ヵ月に限り引き上げ表明。
 債務不履行(デフォルト)という「2月危機」は回避へ。ただ春先再び債務上限危機の様相強める恐れも。
 世界銀行世界経済見通しで債務問題こじれれば2013年米成長率最悪2.3%押し下げるとの悲観論示す。

・中国国家統計局18日、2012年10-12月期実質国内総生産(GDP)前年同期比7.9%増と発表。改善は8四半期ぶり。
 原動力は地方政府のインフラ投資。昨年9月までに地下鉄や高速道路などインフラ投資の認可加速したことが奏功。
 一部エコノミスト2013年中盤から中国景気失速する可能性指摘も。破たんリスク抑えるため信用供給の減速懸念。

・会社がわかる 特集三菱重工 <7011> [終値490円]主力電力設備事業で成長戦略加速。中核は世界シェア3位の大型ガスタービン。
 ガス火力発電は石炭火力に比べ環境負荷小さく、先進国で主流になりつつある。「シェール革命」も追い風。
 重工の大型ガスタービン世界シェア07〜11年平均16%、米ゼネラル・エレクトリック(GE)36% 独シーメンス33% シェア30%目標へ。
 
 昨年11/14から先週末(1/18)までの株価上昇率54%と日経平均株価(26%)を大きく上回る。
 日立 <6501> [終値550円]との火力発電分野の事業統合、今年度の補正予算での防衛装備品の増額など好材料。円安も追い風に。
 低すぎるROE(自己資本利益率)に課題。市場は変化期待、選択と集中注目。

・株式市場の売買に厚みが増し、主力銘柄に幅広く買いが入る。「循環物色」広がり、日経平均株価は先週2年9ヵ月ぶりの高値付ける。
 年末年始に急ピッチに上昇しただけに一部指標に過熱感も、投資家の買い意欲は強い。
 東証第1部売買代金先週末にかけて3日連続2兆円超。1月1日あたり平均売買代金18日時点で2兆0132億円。昨年7-8月1日平均1兆円割れ。
 その後も1兆円強の薄商い続いていた。12月中旬から急激に商い増加。

 一方相場は一旦スピード調整示唆する指標も多い。信用評価損益率直近でマイナス1.45%まで改善。昨年11月にはマイナス10%台前半。
 今週以降は日銀金融政策決定会合、3月期起業の12年4-12月期決算発表などの材料。持続性試される局面とも。

・アジア通貨上昇基調強める。世界的な信用不安後退、リスク取りやすくなる。景気比較的堅調なアジアに流入。
 日米欧の金融緩和でだぶついたマネーが世界経済の底入れ感背景に新興国に向かう。

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は1万1000円試す展開か。
 21-22日開かれる日銀金融政策決定会合「2%の物価上昇目標の導入や金融緩和強化決まる」との期待から海外マネーの流入続くと。
 2005年当時小泉改革の雰囲気と。同年海外勢日本株買越額10兆円規模に。年初1万1000円台の日経平均年末1万6000円に上昇。
 海外投資家11月中旬から9週連続買い越し、累計買越額約2兆5000億円と05年当時よりまだ少ない。
 日銀決定会合の結果、サプライズなしだと「材料出尽くし」で相場一旦調整とも。

・Wall Street:今週の米株式相場は主要企業の昨年10-12月期決算のピーク。マネーの好循環後押しできるか。
 アップル始めIT(情報技術)企業決算がカギに。今週米主要500社のうち80社強が決算発表。22日グーグルやIBM、23日アップル注目。
 米経済テレビでは連日日本が話題に。昨年まではなかった現象、市場の注目度高く。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派41% (前回比-9)弱気派32%(同+15)中立派27%(同-6)
 日経平均株価週間ベースで10週連続上昇。18日終値は約2年9ヵ月ぶりの高値水準。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は新興国中心に上昇する地域が目立つ。

上昇1位トルコ週間騰落率4.9%(昨年来騰落率65.8%)2位インドネシア3.7%(16.8%)3位上海3.3%(5.3%)14位日本1.0%(29.1%)
 下位25位ベトナム▲1.8%(29.2%)24位台湾▲1.1%(9.3%)23位スペイン▲0.7%(0.4%)22位ギリシャ▲0.6%(43.1%)

・ランキング:第9回日経金融機関ランキング調査(三大都市圏の個人対象) 顧客満足度。

 総合:1位(前回1位)ソニー銀行 顧客満足度評価総合得点(88.1) 住宅ローンや外貨預金評価。

 2位(2)住信SBIネット銀行(87.9)
 外国為替証拠金(FX)取引でスマホ向けアプリ提供など利便性高める。定期預金金利年0.3%とメガバンクの約10倍水準で人気。

 2位(6)京都信用銀行(87.9)市内中心に128店舗、約700台のATM(現金自動預け払い機)設置。利便性の高さ実感。

 4位(-)碧海信用金庫(86.8)中京で存在感。5位セブン銀 <8410> [終値229円](86.6)ATM設置数全国で1万7000台超が強み。

 世代別ランキング:20代 1位(-)住信SBIネット(94.1)2位(5)三井住友銀 <8316> [終値3315円](91.4)
 3位三菱UFJ銀 <8306> [終値404円](88.9)

 30代 1位(-)住信SBIネット(92.2)2位三井住友信託 <8309> [終値314円](90.8)3位(3)ソニー銀行(89.0) 

 40代 1位(-)ソニー銀 (92.3)2位(-)住信SBIネット銀(90.5)3位(2)りそな銀 <8308> [終値400円](88.8)

 50代 1位(1)りそな銀 <8308> [終値400円](93.4)2位(-)住信SBIネット銀(92.9)
 3位(3)新生銀 <8303> [終値168円](90.3)

 60代 1位(1)りそな銀 <8308> [終値400円](90.8)2位(-)住信SBIネット銀(89.1)
 3位(3)三井住友銀 <8316> [終値3315円](88.0)

 エリア別ランキング:首都圏のみ 1位(2)ソニー銀(90.1)2位(1)住信SBIネット銀(89.4)
 3位(11)りそな銀 <8308> [終値400円](85.8) 

 近畿圏のみ 1位(2)京都信用銀行(91.6)2位(3)りそな銀 <8308> [終値400円](91.2)3位(-)住信SBIネット銀(90.5) 

 中京圏のみ 1位(-)住信SBIネット銀(91.0)2位(-)三井住友銀 <8316> [終値3315円](89.7)3位(-)碧海信用金庫(87.5)

 三大都市圏以外も含めたランキング:1位住信SBIネット銀(88.3)2位ソニー銀 (87.9)
 3位セブン銀 <8410> [終値229円](87.0)
 
・2012年日本のM&A(買収・合併)助言ランキング(通称リーグテーブル トムソン・ロイター調べ)

 1位(前年1位)野村証券 <8604> [終値491円]5兆696億円 シェア36.2% 案件数152件 6年連続首位。最後に追い抜く。

 2位(3)みずほ証券 5兆691億円 36.2% 138件 ソフトバンク <9984> [終値3020円]スプリント買収で国内唯一のアドバイザー。

 3位(6)三菱モルガン 4兆1513億円 29.6% 111件 4位(8)JP7モルガン 2兆8785億円 20.5% 19件 (日経ヴェリタス)

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS             
  〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5      

URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで!

コロ朝プレミアム入会はこちらから