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ホリエモン仮出所会見を全て見た感想と会見の模様

今回の会見でホリエモンが今後もソーシャルゲーム事業に関わる気が全く無い事だけは明確になりました
会見の中の質問に答えてた「自分自身が不満に思っていた部分、ネットとかマスメディアの在り方がこうなっていればいいのではと思っていた部分を実現してきたいです」という点に関してだと、やはりニコニコ動画とホリエモンの関係は今以上に強くなる感じです。

そして、会見に報道陣がこれだけ集まったことについては?という質問への回答の中で
私、2005年のTBSのレコード大賞の楽屋でみのもんたさんに、「ユーグレナ」っていうサプリをお渡ししたんです。その会社にライブドアが投資していて、けっこう力を入れていました。でもみのさんに引かれた。ユーグレナはミドリムシを使った日本発のベンチャー。その会社が今年、無事上場しまして、私には見返りはゼロですが、そういった会社が世の中に認められたんです

他の話の中で事件後に経営幹部が数億円の横領してた 事が発覚っていうのは

きっと、M内さんの事ですね・・・

ファイナンス事業の責任者で様々な事をしていましたので・・・

他にも相場に影響しそうな回答がチラホラと・・・

ホリエモン仮釈放会見の模様

19時に登場と、挨拶
後ろには、やはりニコニコ動画のパネルが・・・

刑務所の中で真面目に過ごしていたことを評価され、仮釈放で社会に帰ってくることができました。いろいろライブドア事件で社会や株主の皆様にご迷惑をかけたことについては深く反省しております。それを償うべく刑務所の中で頑張って受刑生活を送ってきました。この日を迎えられたことに万感の思いでいます。

今後はあと7カ月は刑期が残っていますので、その間は保護観察とうことで多少の制限はありますが、社会の中でいろいろと仕事をすることで社会に貢献することを刑務所からは期待されているということでしたので、いままで通り獄中からもメルマガを発行して言論活動をやってきましたが、そういった活動を今後も続けつつ、その他の宇宙事業、ロケット開発などを行なっていきます。

今月の初めに北海道で打ち上げ実験が予定されていました。それが大豪雪ということでお亡くなりになった方もいらっしゃり、それは痛ましいことですが、順延されていた打ち上げが29日、30日に予定されていることもありまして、そういった実験を見に行ったりとか、そこでお手伝いをしたりとしていきます。

そういった宇宙実験などもやりつつ、それ以外にもなにぶん長い休養生活といいますか、申し訳ないのですが、刑務所の中で長い時間を過ごさせていただいたものですから、構想していた事業もありますので、それらを推進することで社会にいい影響を与えられればいいかなと、微力ながらも迷惑をかけた分、それを取り戻して、それ以上の成果を上げられるようがんばっていきたいです。今日はたくさんの方に集まっていただきありがとうございました。

◆会見冒頭で謝罪コメントがあったが、一連の事件で損害を被った方々、集団訴訟以外に個別に対応するケースもあるが、そういった人への気持ちは?

集団訴訟についてはすべて和解させていただきまして、旧ライブドアと私との間で包括的な和解をしたなかで、集団訴訟はすべて和解したことが確定しています。そちらの方は金銭的な問題は解決しています。それ以外の個別の訴訟につきましても、獄中で民事訴訟の弁護士と和解交渉を進めてきまして、私の方は1件を除いて、和解ということで終わっております。残りの1件の訴訟の方と真摯にお話し合いをさせていただきたいと思います。

基本的に私の方針としましては、判決を頂く前に裁判外の和解ということでやらせてもらっています。刑事裁判の訴訟とは別個の問題として、経営責任はとります。刑事訴訟の結果がどうあれ、株価が下落して株主の皆さまにご迷惑をおかけしたのは私の不徳のいたすところに違いないので、刑事責任がどうあれ解決していく方向は変わっておりません。これまで向かい合ってきて、誠実に対応してきたつもりであります。

◆早い釈放だった。何が評価されたのか?

私は長野刑務所の工場で生活しておりました。最初は東京拘置所に入りまして、その後移送され、3週間くらい単独で待たされて、長野に移りました。その間に私用のシフトが組まれたようで、いろいろ調整があって、その後、訓練工場で2週間、厳しい訓練をしました。長野の工場はほとんどの受刑者が身体障害者、あるいは高齢で認知症の方でした。30?40人くらいはおりましたが、そちらで衛生係という職業につかせていただきました。

衛生係は一般的な工場では配食や洗濯物の管理、掃除とか身の回りの世話をする住み込みの家政婦さんのような役割ですが、私が配属された工場は特殊でした。山本譲司さんに刑務所の著作がありますが、彼と同じで、1人で入浴できない身体の不自由な方の介助であったり、うんこ垂れ流しの方の下の世話であったり、いわゆる介護の現場に近いところでした。ただ一般的な介護と異なり、刑務所はタイムスケジュールに沿って時間もくっきり決められており忙しい現場でした。

文字通り汗水流して怒鳴られながら働かなければならない過酷な現場です。周りの受刑者の方や刑務官の方に言われたのですが、そこに配属されるとたくさん仮釈放がもらいやすい。逆に言うと、普通の受刑者は体験しないような過酷なことをやるところです。私の同僚の衛生係の方も、4ピンと言うのですが、刑期の4分の1を残して出所されることが多かったです。懲罰や反則行為をしなければ早く出所できるところではありました。もともと真面目な性格なものですから、そういった環境に置かれると真面目にしっかりやる人間で、そういったところが評価されたのではないかと思います。

◆構想中の事業はとは?

正直、ライブドアの社長を辞めたときは、ITの仕事はお腹いっぱいと思っていましたが、PCとかスマホとかネットから切り離された1年9カ月を送ってみると、やっぱりそろそろやってもいいかなという気持ちになってきたのは事実です。ライブドアの社長をやっていたときよりも、モバイル環境も良くなり、ネットのリテラシーも高くなってきて、事業環境はやりやすくなりました。

そういったところで以前から興味があった、ネットを使った新しいニュース批評の形といいますか、そういったところを事業化していきたいのが、1つ考えているところです。今後、具体的には近いうちに何らかのサイトを作っていくかと思いますが、自分自身が不満に思っていた部分、ネットとかマスメディアの在り方がこうなっていればいいのではと思っていた部分を実現してきたいです。

正直今のITの会社さんってソーシャルゲームとか結構やられていますけど、私はあまり興味がなくて、でも儲かっているなぁとか思ってます。でも興味がないことに頑張りすぎて、そこに力を集中するとまた前のライブドアみたいになってしまうなという反省がありまして、あまり興味のないことはやらないようにしようかと思います。世の中がこうなったら便利で、世の中がより良くなるだろうと思うものをやっていきたいです。ネットを使った新しい報道とかニュースとかは1つの例ですが、そういう事業をやっていきたいです。

社会貢献については、刑務所にいるときに考えていたことがあります。いま隣にいる弁護士の先生は更生保護法人を運営されています。これは刑務所を出て身寄りがない方を保護するところですが、社会に出ても刑務所上がりとうことで、履歴書に2?3年の空白ができてしまい、雇ってもらえなかったりします。そういう社会に雇ってもらえなかったりする人の社会復帰を円滑にするようなところです。私が刑務所に入って思ったことは、刑務所にいる人たちって極悪非道でも、変わった人でもなくて、普通の人なんです。ほんとうに普通の人だなあと思いました。若干、変な人もいますけど、凶悪犯というよりはトラウマを抱えたりとか、家庭環境が良くなくてルサンチマンみたいなものを社会に対して持っていたりしますが、でも話してみると普通のどこにでもいる方々です。

逆に言えば、世の中にいる人が何かのきっかけで犯罪者になってしまうこともあると思います。そういった人たちがちょっとしたことでつまずいて刑務所に入って、そして絶対いつかは出てくる。そして皆さんの隣に住んでいたりすることもある。そういった人たちが再び犯罪を起こさないことが大事です。社会が受け入れて、偏見を少なくして、再犯を減らすことは世の中のためになります。これはとても大事なことです。

刑務官の方から、1回刑務所に入った人の再犯率は5割を超えると聞いて衝撃を受けました。このことは社会にとって損失だと思いますので、何らかの形で更生保護法人をお手伝いできればと思います。私は普通の人よりは発信力があると思いますので、まずは発信して知っていただく。少しでも経済的に余裕のある方は寄付をしていただいたりとか、気軽に始められるようなことからやっていきたいです。最初から何か施設を作ったりするのは難しいですが、まずは知っていただいたり、再犯防止の方策を考えていただいたりとか。刑務所で、たまたま介助が必要な工場に入って感じたことです。でも自分の中でも消化しきれていない部分もありますので、できることをやっていきたいです。他にもやりたいことあります。飛行機の操縦方法も勉強し終わりましたし、生命科学系も造詣が深まりました。

◆外見が変わりましたね。内面も変わったようです


太ってるときは信じてもらえないですけど、もともと痩せてるんですよ(笑) 高校とか大学の同級生はわかると思いますが、いまと同じくらいでした。それが会社を立ち上げて、10年で上場して大きくしていくなかでプレッシャーもあり忙しく、私は結構プレッシャーで太るタイプでした。そういった事業関係のストレスをお酒と食べ物で発散して、20年間で30kg太りました。2004年頃はちょっと痩せましたが、プロ野球の参入問題などでまた戻ってしまいました。おかげさまで久しぶりに規則正しい生活を送り、お酒を抜いたのが大きいですが、それで痩せてしまいました。また忙しくなると思いますけど、太り過ぎないようにコントロールしていきたいです。実際、90kgを超えてから太ったことはないです。100kgを超えないように頑張っていたので、なんとかこれぐらいの体重を維持できたらと思っています。

内面なんですけど、印象として変わったかというと、変わったかもしれないし、変わってないかもしれないです。自分の中でわりと注目されて、こうやって囲まれて質問を受けて、返すことについて、2004年頃はあまり慣れていなかったのです。若かった、怖いもの知らずだった。イケイケで、自分の中でも方法論がわかってなくて、何も考えず発言していた部分もあり、それで反発を受けましたけど、「まあいいや」とやってきました。そして2006年の事件があって、世の中から反発を受けるとこうなるんだと学習しました。

正直、学習しました。社会、特に皆さんとの付き合いかたが、どういうふうに動いているのか、実体験で学ばせていただいて。私はわりと身体で覚えないとダメなタイプです。賢い方は本を読んだり、落ち着いて考えたりして、ちゃんとできますが、私はせっかちですし、自分の中で「35歳くらいまでに何かやらないとやばい」みたいな強迫観念もありました。

この間、仮釈放の面接がありましたが、僕って変ですか?と話をしたら、「そんなことないよ、太宰治は30歳までに何かやらないとって自殺しちゃったんだから」と言われました。でも僕は焦っていて、そういう強迫観念がありました。でも、いまは何もなくなって裸一貫、自分しかいない。社会的な責任も、上場企業の社長をやっていたとき以上にはないので、そんなに自分にプレッシャーかけなくていいんじゃないかという気持ちになったのが、皆さんが思われた内面の変化かもしれないです。

◆結婚願望はありますか?

まったくないですねえ。性犯罪で捕まっている受刑者の方って、家族がいるケースが多くて、家族が面会にきたりすると、家族って強いなあと思いました。僕の感覚からしたら、旦那が強姦して懲役くらってたら「うわーっ」て思うわけです。でも家族は強いなぁ。ちゃんと旦那を許して、助けてくれる。「家族ってすげえ」という気持ちはありました。けど、私は1回結婚して、離婚してっていうのがありまして、そのときはできちゃった結婚したのもありますので、あまりまだそういうことを考える感じでもないのかなと思います。

◆お金についての考え方の変化は?

お金に関する考え方ですけど、ちょっと私の著作を隅まで読んでいただきたいんですが、お金は便利なツールで、プラスでもマイナスでもないと思っています。もっと自然体でニュートラルに付き合っていけばいいのでは。私は表現がどぎつかったと思いますが、あえてどぎつい表現をしたのは、みんなお金のことを考え過ぎ、執着し過ぎだと思っていたからです。

お金は単なる道具だからニュートラルに付き合えばいいんじゃないかと思っています。世の中の人はちょっとウェットに考え過ぎなのでは。なので刺激的な表現をして、それがライブドア事件もあって、センセーショナルに取り上げられることが多かった。

私が言っていることはシンプルで、マイルドな言い方をすると、便利なツールなので、その特質を知ってうまく付き合っていきましょう、ということなんです。どぎつい言い方をすると、世の中からどう思われるかというのも学びました。女性でも男性でも同じですが、会社を作って、あるいは何らかの仕事について、お金を稼いで、そのプロセスで自信をつけていけばいいんじゃないかと思います。そうしたら、いままで口説けなかった女性に声をかける自信もつく。女性をお金で買えるなんていう意味ではなく。お金と上手く付き合っていこうというのはそういう趣旨だったんです。

◆「虚業」という言葉についてはどう考えるか

虚業についても簡単な話です。そもそも世の中に虚業は存在しないと思っています。何でもそうですが、みんな一生懸命こうしたら世の中がよくなると思って頑張っている。あるいは自分が食っていくため、家族を食わせていくため、お金を稼ぐ目標はや目的はいろいろある。で、そのことに関して手段として何らかの生業を持つものです。それに対して「虚業だ」っていうこと自体がおかしい、なんなの?と。虚業という言葉自体が、変な言葉だなって思います。

虚業なんてものは世の中にない。「そんなこと言っちゃダメだよ」と思います。一生懸命働いている人たちは社会から必要とされているから存在するんです。社会は意外と厳しいですから、必要なければ消え去っていきます。本物の虚は最終的にはなくなっていく。それは経済的だったり、あるいは市場で淘汰されるかもしれないし、皆さんの感情的な部分で淘汰されるかもしれない。でも「あいつは虚業」だとかいうのはよくないと思います。

◆現在も株式投資に関心があるか?

もともと株式投資に興味がなくて、自分の会社が上場して初めて株式市場について調べました。景気が良くなるムードが出てくるのはいいことだと思います。いまはたまたま安倍内閣が発足して、円安に振れて、世界的に日本株が割安に、外国人投資家のお金が入ったのがきっかけだと思うのですが、そうしたら日本の投資家も儲かっていくという流れ。

実態の伴わない上昇と言われますが、まずはそういったところから景気上昇は始まります。いまは非正規雇用の問題も有り、労働者に賃金が回っていないという批判もありますが、全体的には良くなっていると思います。だけど当然、バブルは起こり、弾けます。それは繰り返すだけ。これは一般投資家に言いたいですが、余り気にしないほうがいいです。景気が上がっている時に、株や土地を買うのはいいことですが、余りのめり込み過ぎ内容にしないと、と言いたいです。

ライブドアの株価が下がったことは申し訳ないし、和解もさせていただいたが、その中で、年金も突っ込んでしまったという声もありました。ただ正直、投資や株は自分の全財産を突っ込むものではないと思います。多くても半分くらいにしたほうがいい。安全な資産として残してください。

熱くなって全額を投資してしまい、リーマンショックがきて、株価が暴落して、にっちもさっちも行かなくなった人をたくさん見ていますが、そうならないようにしていけば、景気の波はたいした話ではなくて、いちいち熱狂しなくてもいいのかなあと言っています。最近の雑誌は特にそうですが、株式投資のどれを買えば上がるという記事ばっかりで、懲りてないなあと思います。

景気が悪い時ももっと株式投資の記事を載せるべきだと思うし、景気が良くなっても「自制したほうがいい」と思っています。それが、いろいろな浮き沈みを見てきたここ10年の感想です。私自身はそんなに突っ込んでしまったりしないので、私が経済芸人というか、森永卓郎さんとかが、「ホリエモンは2004年の最後の長者番付で僕より低かった。絶対にどこかに隠しているに違いない」と言いますが、私は給料をそんなにもらっていなかったし、ほとんどの資産はライブドア株でした。ライブドア株を初めてまとまった形で売ったのは2005年4月です。フジテレビとの一件が終わった後のこと。そこで初めて売って、現金を持っていたのは2005年から2006年くらいまでです。

そこでリスクのある運用をしていたかというとそうでもなくて、ステディで日々のストック収入を得ながら会社を経営したり、すごく博打的なことをしてきましたが、それは全然、私の資産のコアな部分とはまったく関係ないことでした。

世の中的に言うと、ちょっと早かったと思います。刺激の強いことを言いすぎて反発もされましたけど、今振り返ると、私が言っていた世の中が来ているのかもしれません。ネットやスマホが普及して、ネットの金融取引は普通になりましたし、ちょっと早すぎましたね。

◆刑務所の中でゴルフのトレーニングは? (ゴルフダイジェストさんの質問)

ゴルフ雑誌はたくさん差し入れしていただいてありがとうございます。頭の中ではすごくイメージトレーニングができています。頭の中では完全にシングルになっていますけど、どうなんですかね。受刑者の先輩から、「塀の中でシングルになった人は多い」と言われました。海外のとある長く入っていた方は、中でイメージトレーニングしたおかげで、パープレイでまわったと聞いています。イメージトレーニングと素振りはゴルフにとっていいんじゃないかと思います。

もう1つ付け加えると、刑務所の中で書いた「刑務所なう」という本を文藝春秋から出す予定です。この中には検閲があって言えなかったこともあるんですけど、実は工場の作業でゴルフティーを作ったりしていました。

◆会見で報道陣がこれだけ集まったことについては?

正直、なんでやろというのが感想。自分的にはその、、注目されてないという気持ちでずっといて、出てからどうしようとか不安になる部分とかもあったんですけど。わりと刑務官の方からは「出所日をばらさないように」と言われていて、「今日、出るときテレビとか来るのかな、どっちなんだろ」とか思っていました。

私の話なんか聞いていただけるのかと思っていましたけど、こうして聞いていただいてありがたいなと思っています。これだけ注目されているのは、ある意味、期待されているからなのかなと思っていて、それに勝手ながら応えていかないといけない部分もあるのかなと。その期待されている部分に対して僕は何をやっていけるのかなと、9時間という長い睡眠時間が与えられていたので、寝付けないときに考えてきたことがありまして、それを具体化していければなと。

もともと自分がどうのとか、金銭的な話などは誤解されていましたが、あまり深く考えていなくて、金銭的には申し訳ないですけどこれまで豊かでして、あまり興味がないです。それより世の中にこんなに素晴らしい技術があって、もっと普及すればもっと世の中が良くなるのにってもどかしくなることありまして、それを伝えていければなと思います。

(いま質問されたのは)TBSさんですよね? 私、2005年のTBSのレコード大賞の楽屋でみのもんたさんに、「ユーグレナ」っていうサプリをお渡ししたんです。その会社にライブドアが投資していて、けっこう力を入れていました。でもみのさんに引かれた。ユーグレナはミドリムシを使った日本発のベンチャー。その会社が今年、無事上場しまして、私には見返りはゼロですが、そういった会社が世の中に認められたんです。

ミドリムシを使ったバイオ事業で、地球温暖化に役立ったり、サプリに役立ったり、宇宙食に役立ったりという、いい会社なんです。今後もこういったことを、最初は突拍子もなくて、先走っていろいろなことをやってしまうかもしれないですけど、あまり引かないで暖かく見守っていただければなと。いまは刑務所から出てきたところで周回遅れですが、私はそれがちょうどいいのかなと思います。

◆出所して、最初に食べたご飯は?

朝一で起床時間前に起こされて食べたのが納豆とご飯とみそ汁。納豆は嫌いでしたが、刑務所生活で慣れました。週2回出るので。その後出所して、お世話になった方への電話連絡とか生放送とか散髪とか時間とられまして、マックでもいいかなみたいな感じで、マクドナルドで「てりたまバーガーセット」を食べました。美味しかったです。ちょっと味が濃かったですけど。刑務所で薄味に慣れていましたので。

◆いまどこに行きたいですか

とりあえず明日はロケットの打ち上げを見に北海道に行きますが、何か事業がやりたいです。食べたいのはなんといっても生物。生魚とか生野菜とか刑務所では出ないので、生魚といえば鮨なので、たぶん鮨を食べると思います。刑務所の中は鮨以外は季節のものは出ます。ひな祭りにはひなあられ、お正月には三が日お餅が出て、土用の丑の日には鰻も出ます。その辺のことは「刑務所なう」に全部書いてあります。わりといいところで、季節感があっていいんです。鮨以外には特に食べたいものはないです。お菓子も食べれました。炭酸飲料も月に1回か2回は飲めました。

◆検察の体制についてどう思いますか

最初に読売新聞さん、刑務所でお世話になりました。閲覧新聞は読売新聞で、隅から隅まで熟読していました。僕の事件がどうのこうのっていうのもありますが、入ってからの検察の不祥事は続いていて、さもありなんと思いますが、私の事件は終わったこと。それはもう潔く認めて反省をするという気持ちに変わっている。ただし取り調べとか有罪への持って行き方には問題を感じるし、彼らは正義感と言っていますが、それはうさんくさい。正義は主観的で、第三者からはなんなんだろうということもある。私の事件でも一緒に捕まった経営幹部が横領していて、証券取引法違反よりも何倍も厳しいんですけど、そういった事件は完全にスルーして僕をなんとか有罪に持っていく。それは社会全体にとっていいことなのかと。

最近だと皆さんも当事者だと思うんですけど、遠隔操作ウィルス事件、これは警察ですが、本来、捜査機関は分離して、暴走する正義に対してもうちょっと謙虚に。私は事件で断罪されて自分なりに謙虚にしてきたつもりですが、検察は検察で自分がやってきたことが正義なのか、足元をみて、絶対的な正義はあるのか、間違いはないのかと、考えてほしい。

捜査機関と起訴を判断する機関が同じなのはよくない。また同じことはおきる。ぜったい冤罪はおきる。それを前提として、冤罪の人たちをあまり追い込まないでほしいし、マスコミの方もちょっと謙虚に考えて、この人本当に犯人なのかなという気持ちを心のなかに少しだけでも持っていただいて、あまり追い詰めないでほしいと思います。自分はしょうがないですけど、まったく身に覚えがないことで、あんなに辛い思いをするのは嫌だな、ましてや死刑になるなんて。実体験として関わるなかで思いました。少しでも考えていただければなと。

◆そして、最後の挨拶

今後ともいろいろなことをやっていきますが、教訓、痛い経験を糧に、二度と皆さまにご迷惑をおかけすることがないように気を引き締めて、また新しい価値を創造できるように頑張っていきたいと思っていますので、どうかよろしくお願いします。

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