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扉を開いて(今こそ磨く選別力)

2013年5月5日(日)子供の日

・今こそ磨く選別力 好調ファンドに見る有望株。株高の期待感が強まっている状況でこそ「銘柄選別の重要性が増す」

 支援材料、まず政策。「金融緩和だけでなく、日本政府は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の参加交渉にも踏み込んだ」
 企業業績も急拡大がほぼ確実。ゴールドマン・サックス証券、主要企業の2013年度の増益率は54%と世界的に突出すると予測。

 1999〜00年「IT(情報技術)バブル相場」日経平均株価55%上昇する裏側で業種や銘柄間の格差は意外なほど広がる。
 「通信」「精密」が2倍超に急騰する一方で「造船」「建設」などは逆行安に沈む。

 05〜06年の「郵政解散相場」も構図変わらず。
 業種間の値動きは二極化、「電機」「海運」など約半数の業種は日経平均の上昇率(49%)に届かず。

 現在の「アベノミクス相場」でも「水産」「鉱業」は伸びが鈍い。

・「勝ち組ファンドマネージャーたちが選んだ有望銘柄の一覧」
 金融緩和や円安の追い風受けやすい主力株で安定感出しつつ、成長期待の高い中小型株で攻める戦略。

 矢内伸介氏リサーチ・アクティブ・オープン:アベノミクス騰落率(2012年11/14〜13年4/26)64.3%(この間の日経平均60.2%)
 昨年11/14、衆院解散宣言で円安・ドル高進むと見て、輸出関連株を思い切って増やす。保有銘柄大きく組み換えたことが奏功。
 組み入れ銘柄上位:住友不 <8803> [終値4665円]3.9% JR東 <9020> [終値8340円]3.7%
 ブリヂストン <5108> [終値3540円]3.6% セブン&アイ <3382> [終値3685円]3.5% クボタ <6326> [終値1339円]3.5%

 堀剛氏ダイワ・ニッポン応援ファンドVol。3:アベノミクス騰落率86.1%(日経平均60.2%)
 「本当に評価する要因」がある銘柄なら業界下位でも組入れ。「乗る時は乗り、引くときは引く」20年近い運用キャリアから得た教訓。
 組み入れ銘柄上位:OLC <4661> [終値15790円]5.6% オリックス <8591> [終値1450円]4.1% 
 三井不 <8801> [終値3340円]3.9% トヨタ <7203> [終値5490円]3.7% JR東 <9020> [終値8340円]3.7%

 西崎純氏ニッセイ日本勝ち組ファンド:アベノミクス騰落率68.1%(日経平均60.2%)
 各業種で売上高やシェアが首位の企業に投資。分かりやすい運用方針。
 組み入れ銘柄上位:セブン&アイ <3382> [終値3685円]3.5% 東ガス <9531> [終値570円]3.5% 
 キリンHD <2503> [終値1713円]3.5% コマツ <6301> [終値2507円]3.4% 三菱重工 <7011> [終値652円]3.4% 

 新井剛氏日航中小型グロース・ファンド:アベノミクス騰落率114.8%(日経平均60.2%)
 機動性重視のヒットアンドウェー戦略絡める。足元ではバイオベンチャーの組み入れ増やす。伝統的な長期投資に縛られず。
 組み入れ銘柄上位:Jトラスト <8508> [終値3940円]2.4% ガンホー <3765> [終値895000円]1.9%
 レーサム <8890> [終値180500円]1.7% IRジャパン <6051> [終値16800円]1.7% FPG <7148> [終値4970円]1.7%

 得能修氏いちよし・インベスコ中小型成長株オープン:アベノミクス騰落率83.9%(日経平均60.2%)
 企業の製品やサービスに対する潜在需要、ライバルがまねできない参入障壁があるかどうかを銘柄選びの二大原則。量的緩和の恩恵も。
 組み入れ銘柄上位:Jトラスト <8508> [終値3940円]6.8% 光通信 <9435> [終値5170円]4.7%
 エンプラス <6961> [終値7000円]4.2% OTS <4564> [終値333000円]4.0% VTHD <7593> [終値1250円]3.8%

 藤部圭氏ブラックロック日本小型オープン:アベノミクス騰落率77.6%(日経平均60.2%)
 経済構造や政策の変化見越し「投資テーマ」設定。短期の値上がり益も取っていく。
 組み入れ銘柄上位:日本風力開発 <2766> [終値78200円]2.4% ブロードリーフ <3673> [終値1726円]2.0%
 エンプラス <6961> [終値7000円]1.7% ケネディクス <4321> [終値72600円]1.7% VTHD <7593> [終値1250円]1.7%

・アベノミクス相場では中小型株組み入れた投資信託が優位。値動きの軽い中小型株が大きく上昇したことが奏功。
 「衆院解散発言」後の主な成績優良ファンド。
 JPM・E-フロンティアオープン:運用JPモルダン 衆院解散後の上昇率(2012年11/14〜13年4/26)129.3%
 DIAM新興市場日本株ファンド:DIAM 123.3% 成長株ジャパン・オープン:国際投信 119.0%
 日興中小型グロースファンド:日興アセット 114.8% SBI小型成長株ファンドジェイクール:SBIアセット:107.8%

 IRジャパン <6051> [終値16800円]皆川裕IR・SRリサーチ部長「こんな海外株主の増え方は前代未聞」
 顧客のうち主要60社の外国人株主比率が昨年9月より2ポイント高い約28%と急上昇。2007年度の高水準にほぼ並ぶ。
 「構造改革型」と「内需成長型」に海外勢買い進む。

・「異次元緩和」後の外国ファンドの主な動き。

 買い増し:村田 <6981> [終値8000円]アデランス <8170> [終値1608円]ニコン <7731> [終値2113円]
 カプコン <9697> [終値1610円]ドンキホーテ <7532> [終値5090円]ローランド <7944> [終値941円]

 売却:アイコム <6820> [終値2443円]前田道路 <1883> [終値1453円]シマノ <7309> [終値8400円]
 テンプHD <2181> [終値2205円]シスメックス <6869> [終値6130円]パーク24 <4666> [終値1979円]

・需給面から銘柄選別を考えると無視出来ないのが日銀 <8301> [終値67600円]の存在。
 「異次元緩和」による上場投資信託(ETF)の購入拡大に伴い
 「日銀マネーがファーストリテイリング <9983> [終値35350円]株を集中的に買ってくる」との思惑。
 日銀ETFを2兆円買い入れた際の個別銘柄への資金流入額試算。

 1位ファーストリテイリング <9983> [終値35350円]資金流入額1082億円 2位トヨタ <7203> [終値5490円]611億円
 3位ソフトバンク <9984> [終値4750円]561億円 4位ファナック <6954> [終値14560円]519億円 
 5位ホンダ <7267> [終値3820円]426億円 6位KDDI <9433> [終値4710円]351億円 7位京セラ <6971> [終値9640円]337億円

・相場上昇しても常に格差存在。
 足元のアベノミクス相場でも証券、海運、不動産上昇目立つ一方、鉱業、石油、建設は伸び悩む。  

・日本の連休中に米欧金融市場は大きく動く。
 ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数3日、それぞれ1万5000ドル、1600ポイントの大台に初めて乗せた。
 ドイツ株式指数(DAX)も最高値更新。4月の米雇用統計の想定以上の改善がきっかけに。
 市場注目は3月分(速報8万8000人増)が13万8000人増まで上方修正。雇用情勢の回復基調に変化なしと確認。
 米株高に加え欧州中央銀行(ECB)が10ヵ月ぶりに利下げ、外国為替市場で円は対ドル、対ユーロでそれぞれ1円超下落。
 7日以降4年ぶりの「1ドル=100円台」が意識されそう。

・今週自動車大手の決算発表相次ぐ。
 8日トヨタ <7203> [終値5490円]9日スズキ <7269> [終値2450円]10日日産 <7201> [終値979円]発表で大手7社決算出そろう。
 注目は2014年3月期の利益水準。アベノミクス背景にした円高修正追い風になるうえ、新車販売も堅調な結果見込まれる。
 市場には7社合計でリーマン・ショック前に記録した最高益に迫る利益を見込む参加者多い。

・米国ケーブルテレビの契約を解約する「コード・カッティング」広がる。向かった先はネット動画配信サービス。
 「ユーチューブ」や映画やドラマを有料配信する「Hulu(フールー)」など。好きな時に番組楽しめる点受けている。

・発掘実力企業:高速 <8504> [終値907円]東日本大震災で被災しながら早期立て直し、2013年3月期、5期連続連結営業増益に。
 今期も業績拡大続く公算大きい。きめ細かな提案営業に強み。パックひとつで見た目の違い。おいしく見せる包装資材の提案力に定評。
 1600社以上のメーカーから仕入れ、6万点以上の包装資材から小売店の要望にあったものを提供。
 創業以来40年以上、増収続ける。市場のテーマになりにくく、株価はやや出遅れている。

・電子部本大手の中で日東電工 <6988> [終値6320円]村田製作所 <6981> [終値8000円]の業績拡大が鮮明に。
 スマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能端末)向け部品の需要を巧みに取り込んでいるうえ、顧客基盤の広さが強みとなる。

・会社がわかる 特集関東天然瓦斯開発 <1661> [終値652円]
 東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故後、天然ガスの需要急増に伴い業績拡大。
 株価は好業績にもかかわらず、割安に放置。同業他社より低い利益率ネックに。

・株式市場、新興・小型銘柄への資金の流入一段と勢いづく。
 前週(4/30〜5/2)日経平均株価は1%安とさえないが、東証マザーズ指数12%、東証小型株指数1%、それぞれ上昇。
 前週ね動き目立ったのが医薬・バイオ関連株。「期待先行の理想買い」とはいえ創薬関連の具体的な報道続いて支援材料に。
 日経ジャスダック平均株価とマザーズ指数は2007年以来の高値水準回復。
 上昇基調は崩れてはいないものの高値波乱に警戒感も出る。超短期の売買中心と見られるだけに急変動には注意必要。

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は年初来高値(1万3926円)の更新を目指す展開。
 4月米雇用統計が市場の予想上回り、欧州中央銀行(ECB)も利下げ実施、投資家心理改善。
 海外で円安進んだことも後押し、週初は買い先行と。今週は「決算発表が最大の材料」。
 どのタイミングで輸出関連株に資金を振り向けるかが、市場の関心ごとに。

・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏での攻防が予想。
 株式市場にはリスク資産求める資金流入、ダウ工業株30種平均は1万5000ドル一時突破。S&P500種も1600を超えて取引終了。
 今週は高値をさらに更新するか焦点。9日の週間新規失業保険申請件数は注目と。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派44% (前回比+10)弱気派36%(同-1)中立派21%(同-8)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25株価指数のうち22指数が上昇。
 ドイツ株価指数(DAX)ダウ工業株30種平均ともに過去最高値更新。

上昇1位トルコ週間騰落率4.7%(12年末比騰落率13.9%)2位アルゼンチン4.1%(36.2%)3位ドイツ3.9%(6.7%)4位ロシア3.4%(▲6.4%)
 下位25位日本▲1.4%(31.7%)24位インドネシア▲1.1%(14.1%)23位タイ▲0.3%(13.4%)22位ベトナム0.2%(14.9%)

・株式市場の時価総額が名目国内総生産(GDP)の何倍まで膨らむか調査。
 日本では日経平均が3万8915円の高値を付けた1989年末の1.41倍が最高。
 当時の時価総額を米ドル換算すると4.26兆ドル。名目GDPは3.02兆ドル。
 「本格的な上昇相場」と言えるような局面では時価総額の天井は名目GDPをやや越えたあたりに。
 世界でも天井は米国1.2倍、韓国1.08倍、中国・上海は1.06倍、タイ1.08倍、英国1.11倍、ユーロネクスト1.13倍。
 日経平均は名目GDPが今後も横ばいと考えるとあと30〜50%の上昇余地がありそうと。 

・「水が足りない」世界で奪い合い。国境超える紛争の火種。

 中国にとって海水の淡水化は工業用水だけでなく、生活用水を確保するための国家的事業。
 海水淡水化事能力2015年までに現在の3〜4倍(日量220万〜260万トン)に高める計画。1500万人以上の生活用水確保。

 シェール革命でも深刻な問題。採掘に使う大量の水の確保や排水の処理が大きな課題に浮上。規制強化の動き広がる。

 日本では施設老朽化。財源問題で多くの自治体で老朽化対策遅れる。民間企業が活躍できる場が広がる可能性も。(日経ヴェリタス)

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