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扉を開いて(熱風相場)

2013年5月12日(日)曇り一時雨

・熱風相場、クールに乗る。1000人に聞いた「私の投資術」。鉄則忘れず、株高の恩恵。
 時間が最大の武器、分散投資は王道。深追いすべからず。

・ジョン・テンプルトンの明言「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」。
 日本株の現状は、さしずめ「懐疑の中で育った」段階かと。いったん利益確定のタイミングは近づいている。
 上がれば下がり、下がれば上がるのが相場。

・1000人調査、日本株と外貨預金・FXが個人投資家の運用の柱に。
 アベノミクス相場で新たな投資して利益が出た金融商品は日本株47%とトップ、外貨預金・FXが21%。
 今後積み増したい金融商品では「日本株」22%。
 1000人の資産配分平均、51%を現預金・国債。23%が国内株式(個別株と投信、上場投資信託(ETF))。10%の外貨預金・FX。

・円相場2009年4月以来約4年ぶりに1ドル=100円下回る。日経平均株価の10日終値約5年4ヵ月ぶりに1万4600円台回復。
 円安の進展が株高に拍車かけそう。主役は海外投資家、ヘッジファンドによる短期売買だけでなく、米年金基金などの長期投資家も。

・外国為替市場で円相場が1ドル=100円を下回り、約4年7ヵ月ぶりの円安水準まで下落。
 9日米労働省発表失業保険の週間申請件数が市場様相を大幅に下回ったことが切っ掛け。

 「中国人民銀行が外貨準備でドル保有比率引き上げるらしい」「あるヘッジファンドが40億ドルのドル買い注文入れた模様」
 「米連邦準備理事会(FRB)バーナンキ議長が10日講演で量的緩和第三弾(QE3)の出口示唆する」などの噂もドル高・円安材料に。
 
 今後の円相場は、円安は引き続き「ドル次第」も市場ではなお円安続くと見る向き多い。
 100円からの円安は米国が要因との見方で市場はほぼ一致。
 「ザ・セイホ」の出番も注目。歴史的な円安局面で共通しているのは、世界経済が安定成長していること。

・内閣府16日発表する1-3月期の国内総生産(GDP)速報、アベノミクス効果実感する内容に。実質経済成長率は4四半期ぶりの高水準。
 株高・円安による景況感の回復で個人消費や住宅投資が好調なことが最大の要因。
 民間調査機関29社の予測集計、1-3月期実質GDP成長率前期比年率1.8〜3.6%。予想中央値2.8%と米国の成長率(2.5%)上回る。
 けん引役は家計、個人消費前期比0.8%増、2012年10-12月期(0.5%増)~加速。住宅投資も1.3%増と4四半期連続拡大。

・米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の「ご託宣」。株投資にみなぎる自信。
 バークシャー・ハザウェイ株主総会、4日開催。3万5000人詰めかける。
 「これまでと同じように(安全志向)債券の保有比率を高めに維持していくのは間違ってます。」
 「FRBの量的緩和が縮小・停止に向かうサインが出る瞬間は、世界中に銃声が鳴り響くようなものです。金融市場は大きな変化迎える」
 「大型買収の機会は引き続き探していくつもりです。いずれ良い案件が見つかるでしょう」
 「欧州は財政問題がくすぶっていますが、我々にとってむしろ買収の機会が生まれているのかもしれません」
 「気を付けなければいけないのは、投資の時期を間違えること。誰もが興奮している時こそ、冷静にならなければいけません」

・会社がわかる 特集 タイヤ、北米決戦デットヒート 
 ブリヂストン <5108> [終値3590円]ミシュラン(フランス)横浜ゴム <5101> [終値1223円]
 
 ブリヂストン米国市場で攻めの姿勢鮮明に。タイヤビジネスは補修に使う交換用タイヤの販売が収益左右。
 ファイアストン買収がリコール問題やリーマン・ショックによる需要低迷乗り越えようやく収益に貢献し始める。

 住友ゴム <5110> [終値1877円]と提携関係のある米国シェア首位グッドイヤーは競争激化のあおり受け守勢に回る。

 仏ミシュラン超大型タイヤに力入れる。超大型タイヤはブリヂストンとほぼ2社で独占状態。

 横浜ゴム、トラック・バス用タイヤ工場、ミシシッピ州に300億円投じ建設、15年10月生産始める。

 東洋ゴム <5105> [終値533円]も米国での生産能力高める方針。

・発掘実力企業:トランザクション <7818> [終値757円]企業の販売促進に欠かせない雑貨の企画・販売担う。
 工場や店舗を持たない効率経営で過去3年間の自己資本利益率(ROE)16〜20%と高水準。
 中国やベトナム、インドなど250社を超える提携工場を持つ。情事稼働は100社ほど。
 2013年8月期連結純利益3割増。証券や住宅業界からカスタムメイド雑貨受注急増。音楽業界がコンサートグッズ販売強化も追い風。
 円安はマイナス要因も下半期仕入れ定額7割は為替予約済み。

・日本株への資金流入の勢い増す。米景気指標の好転受け外国為替市場で円相場1ドル=101円後半と約4年7ヵ月ぶりの円安水準まで下落。
 日経平均株価10日に2008年1月以来約5年4ヵ月ぶりに1万4600円台に回復。前週日経平均は週間で913円(6.7%)上昇。

 トヨタ <7203> [終値6050円]5年2ヵ月ぶりに6000円台回復。海外投資家11月中旬から約半年間で日本株8兆5000億円超買い越し。
 「郵政解散」相場では05〜06年にかけて海外勢は累計で11兆円弱買い越しも8兆円を超えたのが7ヵ月目と今回はこれをしのぐピッチ。
 買い遅れた米年金基金など自動車や機械などの主力株を現物で買う動きみお目立つと。
 日本株には過熱感も指摘、
 日本、米国、ドイツの株価予想PER(株価収益率)比べると過去最高値圏の米独でも12〜16倍台に対し、日本は19倍台。

・株式市場では先高観が一段と強まる。市場関係者に9月末までの日経平均株価の見通し、1万5000〜1万6000円台まで上値期待と。
 上昇ピッチは急だが一段の円安進行による企業業績の押し上げ効果も。
 政府6月まとめる「骨太の方針」で大胆な規制緩和など示されれば、海外勢の買いに勢いも。
 中国の成長鈍化が日本株の重荷にもなりそうとの声も。

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は1万5000円を試す展開か。
 主要企業の決算発表一段落、相場を左右する焦点は為替へと切り替わる。
 相場の過熱感を指摘する声も出始め、いったん調整局面に入るとの見方も。
 週間で900円上昇、「過去のセオリーではこの後は調整するが、今はセオリー通じない勢い」とも。
 米国経済指標では13日小売売上高、15日鉱工業生産、16日住宅着工など予定。円安になりそうな材料とも。
 今週の相場は上値を試しつつ底堅さを保ちそうと。
 日経平均は25日移動平均の乖離率が7%超えると一旦調整するケースも多い。(10日時点7.4%)

・Wall Street:今週の米株式相場は底堅い展開か。
 欧州中央銀行(ECB)など世界の中央銀行が一斉に金融緩和に動き、株式市場では余剰マネーが流れ込むとの期待高まりやすい。
 今週は米国で重要な経済指標相次ぐ。
 新興国も「緩和競争」に追随すれば世界の株式相場の追い風になりそう。
 米景気指標13日4月の小売売上高、市場前月比0.3%減と2ヵ月連続減少見込む。16日米小売り大手ウォルマートの2-4月期決算も注目。
 欧州では1-3月期ユーロ圏国内総生産(GDP)発表。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派48% (前回比+4)弱気派23%(同-13)中立派30%(同+9)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は総じて堅調。欧州中央銀行(ECB)に続き、インド、韓国、豪州中銀も相次ぎ利下げ決定。
 金融緩和の世界的拡大が好感された。

上昇1位日本週間騰落率6.7%(12年末比騰落率40.5%)2位ギリシャ5.2%(13.9%)3位インドネシア3.7%(18.3%)4位スイス3.0%(19.9%)
 下位25位アルゼンチン▲4.5%(30.1%)24位韓国▲1.1%(-2.6%)23位ブラジル▲0.7%(▲9.6%)22位ロシア0.0%(▲6.4%)

 12年末比での上昇率をみると首位日本40.5% 2位アルゼンチン30.1% 3位フィリピン24.9% 米国は15.4% 上海は▲1.0%

・ランキング:決算シーズンに株価高騰ランキング 時価総額1000億円以上3月期決算企業対象

 1位タカラバイオ <4974> [終値3500円]4/19起点10日までの株価騰落率 136.01% 政府の成長戦略の恩恵受け安いとの思惑。

 2位J・TEC <7774> [終値743000円]72.99% 3位ニューフレア <6256> [終値1125000円]66.91%

 5位ニプロ <8086> [終値1295円]49.54% iPS細胞量産する自動培養装置開発。精製医療関連銘柄として物色も。

 26位ワコム <6727> [終値514000円]25.98% 6月に1株を400株に分割。サムスン向け部品が好調。

 34位日揮 <1963> [終値3130円]24.35% 液化天然ガス(LNG)プラントの大型受注相次ぐ。収益拡大期待高まる。 

 46位住友化学 <4005> [終値343円]22.06% 業績回復期待と出遅れ株物色の流れ。JPモルガン投資評価最上位も手掛かり。

(日経ヴェリタス)

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