最新の経済ニュース・最新株式情報はコロ朝経済ニュース・株式掲示板で!

扉を開いて(株高の鐘)

2013年9月29日(日)晴れ時々曇り

・株高の鐘 鳴らすのは。

 大規模な金融緩和、消費増税、法人減税、規制緩和、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加。
 日本が変わるかもしれないと印象が海外投資家らの間で強まる。

 資産運用大手英フィデリティ9月、大幅な投資戦略変更。
 複数の資産に分散投資するファンドで日本含む世界の株式の投資判断、
 5段階中2番目に強気の「オーバーウエート」から最も強気な「大幅なオーバーウエート」へ引き上げる一方、
 もともと弱気にしていた債券は最低評価の「大幅なアンダーウエート」に引き下げ。
 
 背景は投資マネーが株式市場へと回帰するグローバルな潮流の変化。

 9月に入って米ダウ工業株30種平均や独DAX指数は過去最高値更新。
 世界の株式時価総額8月末に57兆4200億ドルと昨年末比で6兆4700億ドル増加。

 「5.23」急落前の水準比較で日経平均は5.5%安。米独株は同水準かやや上回り、日本株には出遅れ感。今後の上げ余地になるとの解釈も。

・株高の鐘 鳴らすのは。

 安全資産からの回帰続く。世界景気の回復加速する「債券から株式」の動き。日本株にかつてない注目集まる。
 安倍首相がNY証券取引所で鳴らした鐘は日本経済復活告げる鐘となるか。

 超低金利時代の終わり。潮流の変化を敏感にかぎ取った投資家は、金利上昇が損失につながる債券市場から資金引き揚げ始めた。
 米国10年債利回り9/5に一時3%と、約2年1ヵ月ぶりの水準まで上昇(価格は下落)。

 2008年リーマン・ショック以降債券ファンドにほぼ一本調子で資金流入。今年5月にピーク付け、6〜8月は3ヵ月連続で流出。
 株式ファンドは昨年11月に潮目が変わり、徐々に資金戻る。「先進国の景況感が改善、中国経済の底割れリスクも低下」背景と。

 ゴールドマン・サックス9日、株式の中でも今後12ヵ月間でオーバーウエートにする地域は日本と欧州挙げる。

 下半期の政治イベント、強気一辺倒ではいられず。
 市場の最も関心が高いのは10/29-30と12/17-18の米連邦公開市場委員会(FOMC)。どちらかで量的緩和の縮小が決まるとの見方。
 米国では10月半ばにかけて議論される見通しの債務上限問題。
 欧州でも欧州中央銀行(ECB)による銀行監督一元化に向け域内大手銀行対象に資産の健全性検査実施。

・株高の鐘 鳴らすのは。
 
 日本、業績への注目一段と。当面の焦点は10月下旬からの2013年4-9月期決算発表、上方修正がどの程度か。
 日経新聞社4-6月期決算発表時集計、13年度通期最終増益率は約6割。一方証券各社は最大で8割程度増益予想。この落差埋められるか。

 上方修正の高い銘柄は自動車、自動車部品、電機、電子部品など。

・株高の鐘 鳴らすのは。

 業績上振れ期待の高い主な銘柄 
 
 新光電工 <6967> [終値1049円]アナリスト予想が会社予想を上回っている度合(1株利益)180% アナリスト予想のPER 13.7倍

 東京製鉄 <5423> [終値596円]76% 24.6倍 三井化 <4183> [終値271円]66% 33.4倍 日写真 <7915> [終値1703円]60% 15.6倍

 太平洋セメ <5233> [終値425円]49% 26.3倍 マツダ <7261> [終値444円]47% 12.6倍 

 NEC <6701> [終値231円]46% 20.8倍 富士重 <7270> [終値2746円]41% 12.1倍 TDK <6762> [終値3920円]41% 26.6倍

 ケーヒン <7251> [終値1617円]40% 12.8倍 日立国際 <6756> [終値1182円]35% 13.7倍 

 東芝 <6502> [終値445円]33% 13.9倍 ローム <6963> [終値4120円]33% 23.9倍 イビデン <4062> [終値1620円]32% 18.7倍  

・円の対ドル相場、1ドル=98円台で方向感定まらず。日米それぞれ政治に絡んだ材料綱引き、売り買い交錯。
 円買い・ドル売り促したのは財政問題巡る米議会の混乱。円売り・ドル買い材料は、日本の法人税減税巡る思惑。
 100円の節目を前に一進一退繰り返す展開は当面続く可能性も。

・中国景気に持ち直しの動き。英HSBC23日発表9月中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は6ヵ月ぶりの高水準。
 新規受注と新規輸出受注の改善目立つ。外需・不動産がけん引。

・米連邦準備理事会(FRB)次期議長人事。ジャネット・イエレン副議長近く指名か。オバマ大統領メンツ丸つぶれで不透明とも。

・会社がわかる 特集電通 <4324> [終値3830円]世界市場の攻略に向け、本格的に動き出す。
 今年に入って買収した海外企業は10社超。海外ネットワーク拡大。今後一段の業界再編も。
 東京五輪追い風。様々な企業から広告出稿増え、収益拡大。
 目先はイージスの収益改善や相乗効果の創出など海外事業の動向に振らされる展開に。
 
・東京株式市場では日経平均株価が心理的節目1万5000円回復できるかに注目集まる。
 大台乗せれば、株価急落に見舞われた5/23以降で初めてに。
 日経平均が直近で1万5000円台にあったのは5/22(1万5627円)。その日の終値を、現在の株価が上回っている主要株は約3割。
 日経平均株価採用(225)では72銘柄。TOPIX100採用(100)では27銘柄。
 
 上昇率(5/22と9/27終値比較)新日鉄住金 <5401> [終値352円]20%強、JFEHD <5411> [終値2680円]も上昇率上位。
 
 セコム <9735> [終値6290円]OLC <4661> [終値16330円]2014年3月期純利益、前期に続き過去最高へ。

 SMC <6273> [終値23850円]キーエンス <6861> [終値37750円]設備投資関連株も上値追う動き。

 欧州関連株、ダイキン <6367> [終値5340円]6%上昇も、
 ニコン <7731> [終値1744円]キヤノン <7751> [終値3170円]2ケタの大幅安。

・原油価格反落。米国市場の指標WTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物価格は9/25に1バレル102ドル台まで下落、
 約1ヵ月半ぶりの安値。中東情勢の悪化懸念が後退、原油の供給不安ひとまず薄れる。
 米国ではドライブシーズンが終わり、ガソリン消費量減少に転じる。市場では原油価格の下落余地は限定的との見方も多く。 

・OUT Look:今週の株式相場は買い先行の展開か。
 消費増税に伴う経済対策が発表見通し、政策効果への期待が相場を押し上げそう。
 ただ暫定予算や債務上限の引き上げなど米国の財政巡る不透明感くすぶる。
 日経平均株価節目の1万5000円を前に上値の重い展開になる可能性も。
 国内では10/1に重要イベント集中。国内材料が株式相場の押し上げ要因になる公算が大きい。
 ただ9月以降の上昇で株式相場にはテクニカル指標でみた過熱感でる。日経平均25日移動平均に対する上方乖離率は5%超える場面目立つ。
 
 海外では米財政問題が最大の注目材料。目先は9月末までに暫定予算がまとまるかどうか。
 与野党協議が円滑に進めばポジティブサプライズ(予想外の好材料)。日本株の上値を抑えていただけに「反動高」も。

・Wall Street:今週の米株式相場は弱含みの展開か。財政協議の行方と9月の雇用統計に注目集まる。
 先週のダウ工業株30種平均は4週ぶりに前週比で下落。
 30日に事実上期限迎える暫定予算は成立のめどつかず。4日に9月の米雇用統計、非農業部門の雇用者数前月比で18万人強増える見通し。
 2日にバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長、3日にパウエル理事、4日にはスタイン理事とダドリーNY連銀総裁の講演も予定。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派48% (前回比-10)弱気派32%(同+11)中立派20%(同-1)

・ランキング:2013年上期に株価を上げた会社

 首位ユナイテッド <2497> [終値3300円]騰落率1000.00% 「ココッパ」人気が原動力

 2位C&Gシステムズ <6633> [終値930円]541.38% 3Dプリンター関連としてはやされた。 

 3位アイル <3854> [終値3565円]416.67% 4位JBR <2453> [終値80900円]395.10%

 5位エイティング <3785> [終値3085円]305.92% 米ゲーム大手エレクトリック・アーツと共同スマホ向け「テトリスモンスター」開発

 6位日本トリム <6788> [終値5730円]294.63% 整水器販売猛暑背景に一段と伸びる。 

 26位MUTOHHD <7999> [終値494円]117.62% 3Dプリンター期待先行。

 37位加藤製作所 <6390> [終値599円]106.55% 復興需要に加え、消費増税や新排ガス規制導入に伴う駆け込み需要。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち16指数が下落。
 米国の財政問題巡る不透明感が強まり、投資家心理が弱気に傾く。

上昇1位ギリシャ週間騰落率4.8%(12年末比騰落率13.6%)2位ベトナム2.0%(17.6%)3位スペイン0.6%(13.0%)9位日本0.1%(42.0%)
 下位25位タイ▲4.7%(1.8%)24位トルコ▲4.0%(▲4.4%)23位インドネシア▲3.5%(2.5%)17位米国▲1.2%(16.4%)

・半導体製造装置世界3位東京エレク <8035> [終値5360円]2014年後半、世界首位米アプライドマテリアルと経営統合。
 技術共有や重複部門の整理などでコスト削減、収益力高める狙い。背景は研究開発費負担増。

・発掘実力企業:デジタルアーツ <2326> [終値1006円]増収率が高い(2)
 交流サイト(SNS)やアダルトサイトなどの閲覧制限(フィルタリング)ソフト手掛ける。
 2014年3月期連結売上高前期比1割増、32億円。7期連続の増収見通し。純利益も過去最高見込む。
 売り上げ増ととともに収益性の向上も急ぐ。東京五輪に向け、セキュリティ―強化への需要も高まるとの見方も多い。

・LIXIL <5938> [終値2052円]住宅用機器の欧州大手、独グローエ買収。買収額3816億円、買収完了は2014年前半見込む。
 矢継ぎ早に海外買収進めてきたが、今後は買収した企業生かし、グループ全体の収益力をどう高めるかに焦点移る。

・ルネサスエレク <6723> [終値477円]への産業革新機構などの出資が9/30に実施される見通し。当初は6/30払込み。

・全国117行対象に店頭サービスや金融商品の充実度比較第9回銀行リティール力調査実施。

 上位1位(昨年順位3位)みずほ <8411> [終値222円]2007年以来6年ぶりのトップ。

 2位(12)三井住友信託 <8309> [終値499円]3位(9)三井住友 <8316> [終値4880円]4位(4)横浜 <8332> [終値570円]

 下位117位(96)きらやか(山形県)116位(52)東北(岩手)<8349> [終値148円]115位(106)東日本(東京) <8536> [終値235円]

(日経ヴェリタス)

東京株式セミナー・櫻井英明氏
新刊発売記念『やっぱり株!アベノミクス第二幕で儲ける方法』
2013年10月12日(土)14:30〜16:50
東京・人形町 萬武ビル2階 限定35名
詳細・お申込み⇒ https://www.directform.info/form/f.do?id=3149

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS             
  〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5      

URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで!

コロ朝プレミアム入会はこちらから