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扉を開いて(リスク取らずに笑いなし)

2014年12月28日(日)晴れ時々曇り

・リスク取らずに笑いなし。世界の投資家、七転び八起き2014。

 ウクライナ危機に中東での過激派組織「イスラム国」の台頭・・・
 地政学リスクに市場揺さぶられること多かったが、14年は後に「資源の時代の終幕」として記憶も。
 2000年代から新興・資源国の勃興支えてきた商品相場の長期上昇サイクルが終り、原油だけでなく幅広い商品が下落したため。

 一貫して投資マネーを集めたのが米国。
 強い経済とリスク回避の動きが共振、12/23にダウ工業株30種平均は終値で初めて1万8000ドル突破。
 
 世界のあちこちで市場が時折揺れて、投資家を困らせた14年。目を凝らせば、明るい話の方が多い。
 80ヵ国・地域の株価指数のうち、24日時点で「年初来で上昇」しているのが54に。
 「行動失くして成果なし」という果敢なチャレンジ精神。

・リスク取らずに笑いなし。踏み出さないと始まらない。
 
 世界の株価指数の年初来騰落率
 上昇1位アルゼンチン・メンバル 50%超 2位中国上海総合 40%弱 3位ベネゼエラCSE総合 40%弱 4位エジプトEGX30 30%弱
 5位インド・S&PムンバイSENSEX 30%弱 6位ウクライナPETS、パキスタン・カラチ100種 30%弱 8位トルコISE100種 28%

 下落1位ロシアRTS50%弱 2位ギリシャ・アテネ30% 3位ポルトガルPSI総合、ジンバブエZSE産業 20% 5位クウエート・KSE 15%

 インド:「黄金の年」10年間で最高。米国:医薬品関連で資産2倍。中国:理財商品も株も良し。トルコ:不動産高リターン。
 
 韓国:旅客船事故で判断ミス。ブラジル:国の先行き不安損失確定。ロシア:経済混迷ドル逃避でしのぐ。
 インドネシア:リスク避け事業投資。英国:商品投資の打撃をカバー。

 2014年運用成績を資産別、首位「海外不動産投資信託(REIT)」価格上昇と配当で得られる収益は41%。
 14年の高収益資産の条件は、米国の高成長享受できること。そして円安の恩恵を受けやすい資産。
 為替ヘッジつけない方が10ポイントほど円建てでの収益が高い計算。

 2位国内REIT 27%。3位先進国株式(ヘッジなし)21% 4位先進国債券(ヘッジなし)16% 5位金(ヘッジなし)12% 
 7位国内株式、先進国株式(ヘッジあり)新興国株式(ヘッジなし) 10% 10位新興国債券(ヘッジあり)9%

・リスク取らずに笑いなし。今年世界で上がった株、上昇率ランキング。
 上位席巻したのは中国や香港に上昇する企業。11月中国中央銀行が利下げに踏み切ったことも、多くの中国銘柄に大量のマネー流入。
 時価総額50億ドル(6000億円)以上対象に米フェアクセット集計。

 上昇1位アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー(香港)上昇率817.9%
 2位営口港務(中国)315.4% 3位漢能薄膜発電(香港)244.3% 4位東方財富信息(中国)241.0% 5位太平洋証券(中国)210.3%
 7位アイシャ―・モーターズ(インド)198.6% 10位オーロビンド・ファーマ(インド)177.9% 

 下落率上位には米国上場企業目立つ。
 シードリル(米国)▲71.0% トランスオーシャン(米国)▲62.0% 両社とも油田掘削手掛ける企業。   
 スプリント(米国)▲61.0% ギリシャ国立銀行(ギリシャ)▲59.7% フォーテスミュー・メタルズ・グループ(豪州)▲56.4%
 
・リスク取らずに笑いなし。日本は最高益企業目立つ。
 日経平均株価の上昇率は57%とバブル期超えた昨年とは打って変わり、今年の上昇率は1割程度。多くの急上昇銘柄の共通点は好業績。
 (時価総額5000億円以上の企業対象)

 上昇率トップはミネベア <6479> [終値1864円]年初からの騰落率(24日時点)128.9%。純利益2期連続過去最高更新。
 
 2位日本ペイント <4612> [終値3615円]103.3% 3位小糸製作所 <7276> [終値3735円]86.1% 
 4位NOK <7240> [終値3145円]83.1% 5位OLC <4661> [終値28195円]81.1% 6位セイコーエプソン <6724> [終値5190円]78.1%

 下落率トップはガンホーオンライン <3765> [終値450円]▲41.6% 日揮 <1963> [終値2559.0円]▲38.8%
 ヤフー <4689> [終値439円]▲24.8% ヒューリック <3003> [終値1231円]▲23.2% 三井住友 <8316> [終値866円]▲19.6%

・長期金利の低下続く。26日債券市場で新発10年物国債利回り一時、0.300%付け、史上最低更新。
 日銀 <8301> [終値47300円]の国債買い入れで、市場では品不足となり、価格上昇(金利低下)圧力が強まっている。
 財務省25日2年物国債入札で落札利回り初のマイナスになったことも金利低下に拍車かけている。 

・2015年新規株式公開(IPO)上場は100社前後と14年(国内企業76社、外国企業1社)から約3割増の見通し。6年連続の増加。
 日本郵政が来年秋めどにグループ3社同時上場計画。超大型案件が投資家刺激、IPOの活況に弾み付けるとの期待も。

 ユニバーサル・スタジオ。ジャパン運営会社ユーエス・ジェイ(大阪市)再上場検討。
 無料通話アプリのLINE(東京・渋谷)15年に上場目指す可能性も。

・会社がわかる 特集明治HD <2269> [終値11280円]来期からの新中期経営計画では「健康」キーワードに収益力拡大強化目指す。
 食・飲料で健康寿命へ貢献。次ン柱は医薬。今期ROE(自己資本利益率)目標は7%上回り8%まで高まる見通し。20年に10%の目標。
 安定配当年80円配、今期配当性向22%、次期中計では30%という水準意識している。

・円安や原油安の進行で、東京株式市場では収益面で恩恵受ける銘柄への資金流入が目立つ。
 日銀追加緩和決めた10月末起点に、株価堅調なのは「ゴム」や「自動車」「化学」など。「海運」も円安と原油安がダブルでプラス。

 【円安や原油安】の恩恵受ける主な銘柄 参考日経平均株価10月末比騰落率8.6%

 ゴム:住友ゴム <5110> [終値1797円]10月末比株価騰落率18.7% ブリヂストン <5108> [終値4247.0円]16.3%

 化学:ダイセル <5202> [終値1445円]13.2% 関西ぺ <4613> [終値1890円]12.4% 三井化 <4183> [終値352円]9.7%

 自動車:富士重工 <7270> [終値4425.5円]23.0% トヨタ <7203> [終値7696円]18.4%

 海運:川崎汽船 <9107> [終値326円]日本郵船 <9101> [終値346円]21.0%

 繊維:東レ <3402> [終値935.9円]26.7% 帝人 <3401> [終値322円]19.7%

 【原油安】の恩恵受ける主な銘柄

 鉄鋼:東京製鉄 <5423> [終値757円]28.5% 共英製鋼 <5440> [終値2108円]15.1%

 陸運:日通 <9062> [終値611円]26.2% ヤマトHD <9064> [終値2409.5円]2.1%

 電力:東電 <9501> [終値483円]21.7% 中部電力 <9502> [終値1440.0円]9.0%

 空運:日航 <9201> [終値3600円]20.5% 全日空HD <9202> [終値302.3円]17.4% 

 紙・パルプ:北越紀州紙 <3865> [終値520円]13.5% 王子HD <3861> [終値438円]10.9%

 【円安】の恩恵受ける主な銘柄

 電気機器:ミネベア <6479> [終値1864円]26.1% 村田製作所 <6981> [終値13380円]9.6%

・ユーロ相場は対ドルで年末年始にかけて安値試す展開に。
 ギリシャの次期大統領の選出が難航し、ギリシャの財政不安再燃への懸念くすぶる。
 ユーロ圏の物価上昇率がマイナスに転じる可能性も現実味増している。
 市場では1ユーロ=1.2ドル割れ試すとの見方が出ている。1ユーロ=145円超えた円高・ユーロ安試す展開も。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は12/8につけた年初来高値(1万7935円)試す展開か。
 30日に高値付ければ3年連続で「大納会に年初来高値」となり、「いいムードで新年迎えられる」との声も。
 今週注目は30日にまとめる2015年度の税制改正大綱。焦点は法人実効税率の下げ幅で、2.5%超との方針。
 野村証券アナリストによる業績予想ベースにした日本株のPER(株価収益率)は14倍台。
 米国(17.8倍)やドイツ(20.8倍)に比べ割安感が強い。原油安もコスト減につながり、業績には追い風。
 注目業種は輸出株。「休暇明けの外国人に買われる可能性」とも。
 日経平均は直近安値(終値ベース)12/16から1060円上昇。過熱感からの売り警戒する声も出ている。

・Wall Street:先週の米株式相場はクリスマス休暇中薄商いの中上昇、
 ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数は過去最高値更新。
 10月後半以降、週間で値下がりしたのは、原油相場の値動きでロシア経済に懸念が高まった12月第2週(8-12日)のみ。
 米景気への楽観論がどこまで持続するのか。年明け相場の焦点。
 30日発表の12月の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード調べ)は前月比で改善、
 2ヵ月ぶりに「90」に乗せたうえで、どれだけ上振れするかが年末商戦の力強さを占う。
 一方、1/2公表の米製造業景況感指数(12月分 サプライマネジメント協会調べ)は若干悪化する市場見通し。
 ダウの年初来上昇率は先週末まで8.9%。13年(26%高)に続く「2ケタ(10%)上昇」達成するには残り3営業日で180ドル値上り必要。

・「3つの節目」で読む円安進行。
 外国為替市場でじわじわ円安が進んでいる。2015年も円安・ドル高が続くとの見方が大勢だが焦点はどの水準まで進むか。

 一つ目の節目は「07年6月に付けた円の安値、124円14銭」。12年まで約5年半に及ぶ円高進行の起点。
 二つ目は126円前後。過去2回の円の高値と直近の安値を使う「フィナボッチ・エクスパンション」というテクニカル分析で計算。
 最後の一つは心理的節目の130円。1997年、政府・日銀が円安阻止に最初に円買い・ドル売り介入に動いたのがこの水準。

・ランキング:外国人持ち株比率が上昇した主な銘柄
 (直近2年間の外国人持ち株比率の上昇率の大きさでランキング)時価総額3000億円以上

 1位りそなHD <8308> [終値618.7円]外国人持ち株比率の変化幅 26.5ポイント 2014年9月末外国人比率5割超。経営再建に評価。

 2位日本取引所グループ(JPX)<8697> [終値2878円]22.8 9月末39.7%

 3位ソニー <6758> [終値2550.5円]18.9 9月末で52.8% 非エレキ分野の成長性評価。

 9位IHI <7013> [終値633円]16.8 9月末37.6% 米投資ファンド、サード・ポイントによる投資も一因。

 21位三菱自 <7211> [終値1115円]12.7 9月末20.8% 優先株消却、債券完了好感。

 24位パナソニック <6752> [終値1460.0円]11.9 32.6% 構造改革進展で買い。 

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち22指数が上昇。

上昇1位ロシア週間騰落率7.9%(13年末比騰落率▲42.6%)2位アルゼンチン4.4%(55.3%)3位台湾2.4%(7.0%)7位米国1.4%(8.9%)
下位25位ギリシャ▲1.1%(▲26.6%)24位インド▲0.5%(28.7%)23位タイ▲0.3%(16.3%)11位日本1.1%(9.4%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン55.3% 2位上海49.2% 3位インド28.7% 4位トルコ25.3% 5位フィリピン22.0% 
 最下位ロシア▲42.6% 24位ギリシャ▲26.6% 23位韓国▲3.1% 22位ブラジル▲2.6% 21位英国▲2.1% 20位フランス▲0.0% 

・プロが選んだディール・オブ・ザ・イヤー2014

 【部門別ベスト】新規株式公開(IPO)ベストディール リクルートHD <6098> [終値3485円]企業家精神で問題解決

 2位サイバーダイン <7779> [終値3215円]損益均衡は今後1〜2年の間におとずれると山海嘉之社長。

 3位日本ヘルスケア投資法人 <3308> [終値271500円]4位西武HD <9024> [終値2506円]5位鳥貴族 <3193> [終値7260円]

 【部門別ベスト】エクティ ベスト三井不 <8801> [終値3311.5円]都市再生と地方再生担う。株主還元重視も。

 2位第一生命 <8750> [終値1879.5円]3位ミクシィ <2121> [終値4680円]5位星野リゾート・リート <3287> [終値1229000円]

 【部門別ベスト】個人向け社債 ベストと2位 ソフトバンク <9984> [終値7385円]劣後債発行、今後も検討。返済に自信。

 3位楽天 <4755> [終値1737.0円] 

 【部門別ワースト】ジャパンディスプレイ <6740> [終値373円]
 1度目の業績下方修正、上場から1ヵ月余り、2度目は大幅最終赤字転落との内容。

 2位日立マクセル <6810> [終値1866円]3位みんなのウエディング <3685> [終値1130円]
 4位すかいらーく <3197> [終値1193円]リボミック <4591> [終値1355円]

 【部門別ワースト】エクティ ゼンショーHD <7550> [終値988円]実質的に事業の立て直しに

 2位エナリス <6079> [終値398円]3位DIC <4631> [終値292円]
 4位AOKIHD <8214> [終値1227円]5位吉野家HD <9861> [終値1367円] (日経ヴェリタス)

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