
扉を開いて(サービスが日本を救う)
- 2015年02月08日
- 株式投資・経済ニュース全般
2015年2月8日(日)曇りのち雨
・サービスが日本を救う 経済の7割、進むイノベーション。
変化の切っ掛けは2014年に顕在化したサービス業の人手不足。
生産性向上を迫られ、IT(情報技術)や独自の工夫によるイノベーションが動き出した。
gdpの7割占めるサービス業で、同時多発的に進行するイノベーションこそが、日本の成長のカギを握る。
コマツ <6301> [終値2413.5円]米ベンチャーと組み、建機をつくるだけでなく
「施工全体の課題を解決し、顧客になくてはならない存在になる」。
熟練作業員不足にも対応、半自動で整地・掘削する建機開発。従業員20人規模の高橋芝園土木レンタル、1年で売上高6割増。
ヤマトHD <9064> [終値2667.0円]傘下のヤマト運輸、過去の荷物の受取時間データを蓄積・分析、
家にいる可能性が高い時間予測するシステム、16年春にも稼働。
2割に達する初回配達不在率を引き下げられれば、運転手に余力、サービス充実にゆながる。
食品スーパーでは「レジ自動化革命」進む。
カスミ <8196> [終値975円]導入する「支払セルフレジ」はバーコードの読み取りだけをレジ係が担当、
代金の支払いは客が精算機使って済ませる。1時間にさばける客数が1.5倍から2倍に増え、レジ台数大幅減。
「イノベーションはあらゆる面で経済を支える」とハウステンボス沢田秀雄社長。
ロボット活用などで生産性追求する「変なホテル」はそんな信念のあらわれ。
安川電 <6506> [終値1515円]などロボットメーカーとの摺合せ急ぐ。
・サービスが日本を救う 生産性向上へ「4本の矢」効率を追求するサービス業の革新の現場を知り、有望銘柄探る。
ビッグデータ:星野リゾート <3287> [終値1339000円]従業員の動き把握、接客円滑。
「星のや 軽井沢」あちこちに数センチ四方の黒い小箱が取り付けられた。
箱の正体はiPhoneとの通信機能持つ電子機器「ビーコン」。iPhone持つ従業員がビーコン通過するとサーバーの送信され、
事務所などのパソコン上で各従業員の動き即時把握。効率よい作業方法の確立につなげる。
三越伊勢丹HD <3099> [終値1983円]
優秀な販売員の売り場での動きをスマートフォン(スマホ)で収集し解析、販売員教育につなげる。
パルコ <8251> [終値1013円]スマホで売り場での顧客の動きを店舗の改装に生かす。
ソニーファイナンシャルHD <8729> [終値1739円]傘下のソニー損害保険、16日に新たな自動車保険販売。
車載機器で急発進と急ブレーキの頻度測定、回数が少ない「安全運転」だった加入者の保険料最大2割返す仕組み。
メタウォーター <9551> [終値2256円]自治体から浄水場の運営管理などを請け負っている同社。
水質や設備の運営管理で得た情報をセンサーやスマホ、タブレット(多機能端末)使って、
動画や写真、音声などと組み合せてネット上に記録。
ベテランのノウハウをマニュアル化、集めたビッグデータを分析して効率的なインフラ運営につなげる。
・サービスが日本を救う 生産性向上へ「4本の矢」効率を追求するサービス業の革新の現場を知り、有望銘柄探る。
自動化:カスミ <8196> [終値975円]支払セルフレジ持ち行列減。
カスミの支払セルフレジ、バーコードはレジ係が読み取り、客が清算機にお金を入れる仕組み。1時間当たり効率1.5倍。
レジ台数2割減らせた。北海道・東北中信スーパーアークス <9948> [終値2480円]も試験採用始めた。
良品計画 <7453> [終値12900円]
フルセルフレジは現金は使えないが、電子マネーやクレジットカード使え、省スペース化。
エービーシー・マート <2670> [終値6250円]店頭に欲しい色やサイズの靴がない場合、
店員が持ち歩いているタブレット端末でネット通販の在庫から注文できるサービス展開。
今はネット通販の2割が点灯からの注文。月内に全店で導入する。売り逃し防げる。
日本瓦斯 <8174> [終値2899円]ボンベを運ぶトレーナーの荷台を独自に改良。
本来ガスステーションの作業員と運転手で手掛けていたボンベの積み下ろし運転手一人でこなせる。
関東一円に12ヵ所のステーションは3年前から無人化。
浮いたお金を値下げの原資に使い、月の契約者3000〜4000軒のペースで増加。昨年12月末時点で110万軒に。
2015年3月期連結営業利益は前期比1割増、100億円と過去最高見込む。
・サービスが日本を救う 生産性向上へ「4本の矢」効率を追求するサービス業の革新の現場を知り、有望銘柄探る。
カイゼン:アークランドサカモト <3085> [終値3950円]秒単位で調理短縮、回転率高く。
アークランドサカモトのとんかつ・かつ丼チェーン「かつや」従業員一人当たり営業利益額(直近5期平均)
1900万円と上場外食トップ。生産性の高さの秘密は1時間で150枚のとんかつを揚げるフライヤーのたゆまぬ「カイゼン」。
リンガーハット <8200> [終値2239円]IH(電磁誘導加熱)コンロの位置注目。省スペース化。手間が減る。
ゼンショーHD <7550> [終値1061円]「牛すき鍋定食」調理法見直し、野菜カット工場でパック詰め、
注文から提供までの時間最短で10分の1に短縮。6月ごろ全店で深夜営業再開目標。
・サービスが日本を救う 生産性向上へ「4本の矢」効率を追求するサービス業の革新の現場を知り、有望銘柄探る。
コスト削減:コスモス薬品 <3349> [終値18920円]九州をディスカウント王国に。
コスモス薬品時価総額、サンドラッグ <9989> [終値5180円]逆転、終値ベースでドラッグストア業界で初めて首位。
九州本社を置く企業で時価総額主要業種トップになるのは異例。「安さ」支えるのが生産性の高さ。
あらゆるコスト徹底的に切り詰め、売上高販間費率14%。大手スーパー25%、地方スーパー20%で優れた部類。
MrMax <8203> [終値279円]駆け込み需要の反動減などで14年4-9月期営業赤字になったが、
昨年10月から既存店売上高前年超え、復調の兆し。カギは「リバイタルチーム」と呼ぶ専門部隊。
売り上げが厳しい10店舗に集中的に入り、問題点分析。
従業員の作業を細かく記録、1日の動き方を明確にして無駄のない発注や在庫補充できるように。
・サービスが日本を救う イノベーション支援銘柄に注目。販売や生産効率化のITに商機。
イノベーション支援銘柄。
高千穂交易 <2676> [終値1049円]英社製レジ待ち解消システム提供
USEN <4842> [終値307円]病院やホテル向け自動精算機で高シェア
グローリー <6457> [終値3020円]病院の自動精算システム、飲食店の券売機など
富士電機 <6504> [終値495円]自動販売機国内最大手
OKI <6703> [終値246円]銀行向けatmにテレビ電話で窓口機能も
東芝テック <6588> [終値723円]POSシステム世界最大手。セルフレジも。
NEC <6701> [終値330円]ICタグシステムを全日空 <9202> [終値317.5円]に提供。整備士の工具管理効率化
富士通 <6702> [終値730.4円]三越伊勢丹HD <3099> [終値1683円]向けにカリスマ販売員の行動分析システム提供
日立 <6501> [終値787.3円]グループのトキコテクノがセルフ給油所のガソリン計量器
鈴茂器工 <6405> [終値1070円]寿司ロボットやごはん自動盛り付け機大手
エムスリー <2413> [終値2362円]製薬会社から医師への情報伝達、治験事業をネットで効率化
アプリックス <3727> [終値2210円]スマホと通信して位置情報を取得するビーコン開発
カナモト <9678> [終値3000円]自動化・情報化建機を建設会社にレンタル。
・サービスが日本を救う
生産性向上による収益力の回復を原動力に、経済が成長トレンドをたどっていけば賃上げ通じて個人の消費意欲に火がつく。
内需の盛り上がりで企業心理も好転、設備投資に前向きになれば、デフレ脱却への流れを後押しすることになる。
・揺れ始めた超低金利相場。乱高下を警戒、縮む日銀トレード。
新発10年物国債利回り、1/20に過去最低の0.195%まで下がったが、その翌日から乱高下始め、先週5日には0.400%まで上昇。
震源地は証券会社が進めてきた「日銀トレード」取引。
証券会社などが財務省の国債入札に積極的に応じ、手にした国債を買値より若干高い水準で数日内に日銀に売却する。
特に1月までは緩やかな金利低下(価格上昇)が続いてきたため、この取引を繰り返して少しずつ利益を積み上げ。
だが金利の振れが大きくなると、目算が狂う。
一時的にも金利が急上昇(価格下落)すれば、損失がそれまでの利益吹き飛ばす。それが先月下旬から起こり始めた。
日銀トレードが縮み始め、買いが買いを呼ぶ超低金利相場に一服感が出てきたことは間違いない。
・経常収支の悪化に歯止めがかかる兆しが出てきた。
財務省9日発表、国際収支速報、2014年12月経常黒字が1兆円前後まで増えそう。
1兆円超えれば東日本大震災直前の11年2月以来。15年は経常黒字が5年ぶりに増加に転じる公算大きい。
収支改善の実態は円安や原油安に支えられている面が大きい。
・原油相場の値動きが投資マネー主導で荒くなっている。
国際指標の北海ブレンド原油は前週に1バレル55ドル挟み大きく上げ下げ。
石油輸出国機構(OPEC)が9日発表する2月の月報では、
2015年OPEC産原油の需要見通しを1月に続きさらに下方修正する公算大きく、売り材料となる見通し。
投資マネーが関心寄せる米国の原油生産動向、
前週にブレンド原油や米国指標WTIが大きく反発したのは米国のリグ(石油掘削設備)の稼働数が大きく減少したため。
減産が進まない一方で、原油需要の伸びは鈍る。中国景気の減速に加え、欧州経済も不透明。
市場では年内には生産が落ち込み、原油が反発するとの見方が多い。
・1月の米雇用統計、Spectacular(お見事)! Blowout(ぶっちぎり)!想定上回る強力な内容。
金融市場が米連邦準備理事会(FRB)による利上げの最短シナリオとして想定する「6月説」。
その有無占ううえで、今後3つのヤマ場が控える。
雇用統計受けた米国株式市場、利上げが収益の追い風となる銀行株が買われた半面、相場全体は軟調。
早期利上げに対する警戒感が改めて浮上。
3つのイベント、まずは2/24に連邦上院でイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言。
金融タカ派からの想定される厳しい質問をイエレン議長がどうさばくか。政治家向けのリップサービスも焦点。
3/6の2月の雇用統計では改めて賃金の動向が焦点。賃金上昇に新たな動意がみられるようだと市場は大きく反応する公算。
最大のヤマ場は3/18の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明文と議長会見。
声明文でのポイントは、金融政策をゼロ金利から正常な状態に戻すのを「忍耐強く(be patient)待つ」という文言。
仮にこの文言削るとなれば、6月利上げが現実味帯びる。
イエレン議長市場の混乱最小限に抑えるため、直後の記者会見で周到な市場との対話迫られる。
・世界覆う金融緩和の荒波にオーストラリアも飲み込まれた。豪準備銀行(中央銀行)が3日、政策金利の0.25%引き下げ。
年2.25%となった政策金利は過去最低水準。景気減速に加え、マネーの流入にも警戒感。
・JT <2914> [終値3384.5円]9月末めどに飲料製品の製造・販売事業から撤退発表。
大ナタふるった背景には、主力のたばこ事業に経営資源集中する戦略。
年間3000億〜4000億円にのぼるフリーキャッシュフロー(純現金収支)の使い道に市場の視線は移っている。
・会社がわかる 特集パイロット <7846> [終値6590円]新たな成長に挑む。特に販売好調なのが海外、とりわけ欧米市場。
アジアへの販売拡大が課題。「世界で戦える原価」へ無駄省く。
株価の持続的上昇に向けては株主還元策もカギ。増配や自社株買いなどで株主還元増やす余地はありそう。
・2014年4-12月期決算発表ヤマ場、決算材料に売買活発化。
円安支えに15年3月期通期業績上方修正に踏み切る企業は多かったが、発表直後売りに押される場面が増えた。
日経平均株価は1万7700円付近で伸び悩む。最大の要因は業績上方修正が投資家の期待以上ではなかったこと。
投資家は円安効果を根拠に大規模な上方修正見込み、「保守的な見通しにとどまれば売り材料となった」。
ミネベア <6479> [終値1774円]旭化成 <3407> [終値1160.0円]発表直後に売られた。
業績の上方修正後も買われる銘柄は、円安以外の本業での改善期待が大きい。
TDK <6762> [終値7660円]世界的なスマートフォン(スマホ)需要の拡大で部品の販売増が見込め、
自動車やデータセンター関連の部品の伸びが目立つ。
欧州は景気悪化、米国でも企業業績はドル高の影響で苦戦目立つ。
日本企業の業績は比較的堅調で
「来期以降も1株利益(EPS)の上昇が確認できれば、資金は再び日本株に戻る」との期待は消えていない。
・ウクライナ通貨安が襲っている。東部での武力衝突が足を引っ張る。
通貨防衛のため為替介入繰り返し多結果、1月末時点の外貨準備高は前月比15%減の64億ドル。同国の輸入額のわずか1ヵ月分。
外貨準備額は輸入額の3ヶ月分が国家運営上、必要最低ライン。デフォルト(債務不履行)回避には国際的な支援が必要。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は1万7000円台後半で一進一退か。
先週は取引時間中の高値と安値の差、日中値幅は100〜400円程度と大きく、短期筋の投資家に左右される展開。
日本企業の2014年10-12月期決算発表終盤、当面はギリシャ問題や原油相場など海外発の材料に注目が集まりそう。
東証1部の売買代金2兆円を9営業日連続で上回る。米雇用統計発表後円安・ドル高も日本株には支援材料とも。
市場関係者は12日の欧州連合(EU)首脳会議。ギリシャの急進左派政権とeu各国が追加支援の条件巡り歩み寄れるかが焦点。
・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏で荒い値動きが続きそう。
米主要企業決算はは簿一巡、再びマクロ要因が相場材料に。原油相場とギリシャの財政問題が引き続き波乱要因。
米国経済は底堅いが、利上げの時期巡る思惑も相場を揺さぶりそうだ。
12日発表される1月小売売上高が注目。1月は回復が見込まれているが原油安の消費への恩恵が確認できるかが焦点。
・ランキング:主なバランス型投信の2014年11月〜15年1月の騰落率
1位りそな・世界資産分散 運用会社大和 騰落率11.1% 純資産残高846億円 配当利回り高い海外REIT好調
2位さわかみファンド さわかみ 10.3% 3087億円
3位グローバル・アロケーション 毎月・ヘッジなし 新光 9.9% 1035億円 日本での株高が寄与
15位GW7つの卵 日興 6.2% 882億円 7試算に分散投資。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち20指数が上昇。
上昇1位ロシア週間騰落率12.1%(13年末比騰落率▲42.7%)
2位ギリシャ11.3%(▲30.9%)3位アルゼンチン6.1%(67.1%)4位オーストラリア4.0%(7.9%)6位米国3.8%(7.5%)
下位25位トルコ▲4.5%(25.3%)
24位上海▲4.2%(45.4%)23位インド▲1.6%(35.6%)22位ベトナム▲0.3%(13.8%)21位日本▲0.1%(8.3%)
2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン67.1% 2位上海45.4% 3位インド35.6% 4位フィリピン31.2% 5位トルコ25.3%
最下位ロシア▲42.7% 24位ギリシャ▲30.9% 23位ブラジル▲5.3% 22位韓国▲2.8% 21位英国1.5% 20位スイス4.7%
・2015年度から始まる法人減税。恩恵銘柄はどれか。
法人減税が企業収益に与える影響は、15年度の上場企業の純利益押し上げ効果は0.3%ほど。
意外に小幅にとどまるのは「税負担が軽くなるのは業績が好調な企業が中心、恩恵受ける企業と受けない企業は『二極化』」
日本企業(非上場含む)の約7割は赤字で、法人税払っていない。
今回の法人税見直しでは、代替財源確保するため、業績の冴えない企業に対し課税強化策が打たれている。
「繰越欠損金控除」の縮小。「外形標準課税」の強化。配当金の課税強化。
法人減税の恩恵が大きそうな主な銘柄:東証1部対象集計、外食や小売り、不動産など恩恵大きく。
トリドール <3397> [終値1619円]法人減税の影響額の予想純利益に対する比率6.2%
パル <2726> [終値2995円]5.5% 協和エクシオ <1951> [終値1261円]5.3% 大黒天 <2791> [終値3990円]5.3%
壱番屋 <7630> [終値4850円]5.1% 東和薬品 <4553> [終値5330円]5.1% しまむら <8227> [終値10510円]5.1%
繰り延べ税金資産の取り崩しの影響が大きそうな銘柄
北陸電 <9505> [終値1648円]税金資産の純額393億円 取り崩し額の予想純利益に対する比率75.0%
四国電 <9507> [終値1502円]439億円 52.3% 鹿島 <1812> [終値463円]531億円 36.2%
中国電 <9502> [終値1463.5円]770億円 31.9% 関電工 <1942> [終値656円]137億円 30.4%
繰越欠損金の控除縮小の影響が大きそうな銘柄
アイフル <8515> [終値435円]繰越欠損金 1875億円 今期予想純利益に対する倍率 13.2%
古河電工 <5801> [終値205円]442億円 7.4% オリコ <8585> [終値188円]967億円 4.4%
アコム <8572> [終値367円]1846億円 4.1% アドバンテスト <6857> [終値1511円]430億円 3.4% (日経ヴェリタス)
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株式会社アスリーム
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