世界の市場、波乱の幕開け
- 2016年01月05日
- 株式投資・経済ニュース全般
2016年1月5日(火)晴れのち曇り
・日経平均株価582円安、円相場1ドル=118円台。上海急落、取引停止。
アジアや欧米株も軒並み下げ新年相場、波乱の幕開け。
投資家がリスク回避強めた要因は2つ。新興国景気の減速と地政学リスク。(▲)
・バーレーンとスーダンは4日、外交関係断絶すると相次ぎ表明。
サウジアラビアがイランとの断交発表したのに同調する動きで、
過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭に揺れる中東は混迷の度強める。 (▲)
・厚生労働省、2016年度から紹介状なしで大病院受診する患者に窓口で5000円の追加負担求める方針。
軽症の患者はまず地域の診療所に行くように促し、大病院が重症患者の治療に専念できるようにする。
2回目以降の受診でも1000〜2000円程度の追加負担求める方針。
近くに病院がない地方の患者の場合は追加負担免除。
(日経1面)
・4月の電力小売り全面自由化へ向けて4日、新規電力事業者(新電力)が顧客の獲得へ動き出す。
東京ガス <9531> [終値546.2円]大阪ガス <9532> [終値427.1円]は一般家庭からの契約受付開始。
東燃ゼネラル <5012> [終値1035円]電気料金プラン発表。
自由化で新たに生まれる年8兆円の市場を巡る争いが激化。
・イスラム教スンニ派の盟主サウジアラビアがシーア派のイランと外交関係断絶表明、中東の二大国の溝は決定的。
バーレーンやアラブ首長国連邦(UAE)もイランとの対決姿勢強め、混乱の拡大は避けられそうにない。 (▲)
・中国株式相場が2016年最初の取引となった4日、急落。
上海総合指数は前営業日比7%近く下落。深圳両証券取引所はこの日から導入した「サーキットブレーカー」制度適用。
中国経済の先行きにはなお不安くすぶる。
急落のきっかけは、中国メディアの財新と英マークイットが4日午前発表2015年12月の製造業購買者景気指数(PMI)。
改善見込んでいた市場予想に反してPMIは悪化、3か月ぶりの低水準に終わった。 (×)
・第190通常国会が4日召集。会期は6/1までの150日間、与野党は夏の参院選をにらんだ論戦繰り広げる。
安倍晋三首相は「経済最優先」掲げ、参院選勝利で長期政権への足場固める考え。
首相の経済政策「アベノミクス」の成果が問われる1年になりそう。
・政府は福島県内にロボットの研究開発拠点整備。
災害対応ロボットや小型無人機「ドローン」などの実証実験実施、企業の新たな技術開発に補助金出す。
・2015年企業倒産件数、1万件割り込む。14年も1万件下回り2年連続はバブル末期の1989〜90年以来、25年ぶり。
大企業中心に業績が改善しているうえ、企業が抱える借金の返済猶予に応じる金融機関が多いことも影響。
・東京・日本橋の真上走る首都高速道路を地下に移す構想が動き出す。
3月にも周辺の再開発と一体で都市計画決定の手続きに入る。
事業費5000億円規模、2020年の東京五輪閉幕後の着工目指し、財源調整へ。
・2016年はデータ管理支えるIT(情報通信)分野で、「クラウド」の次の技術革新が進みそう。
「ブロックチェーン」と呼ばれるデータベース技術で、
米取引所大手ナスダックや英バークレイズなど金融関連大手で採用始まる。
データが改善されにくく、記録管理コストを劇的に下げられるのが特長で注目。 (〇)
・日経新聞社4日、アジア6か国・地域の2015年12月のPMI(製造業購買担当者景気指数)発表。
内需低迷や自国通貨安の影響で、インドネシアなど3か国で家き判断の目安とされる50を下回った。
台湾、ベトナム、韓国が50上回る一方、インド、マレーシア、インドネシアが50下回った。
・政治リスクの調査会社ユーラシア・グループは4日、2016年の世界の「十大リスク」発表。
首位は「同盟の空洞化」2位には欧州の閉鎖性、3位アジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立で影響力増す中国。
「ISと友人たち」「サウジアラビア」「科学技術者の興隆」
「予測できない指導者たち」「ブラジル」「十分でない選挙」「トルコ」
・ホンダ <7267> [終値3731円]
インドネシアで自動車に組み込む駆動部品である無段変速機(CTV)の生産能力2倍に高めた。
1億2450万ドル(約150億円)投じ生産設備増強。コスト競争力高める。
・ホンダ <7267> [終値3731円]4日、2015年の中国での新車販売台数が初めて100万台の大台突破。
14年実績比約3割増と大幅に伸びた。新型2車種の多目的スポーツ車(SUV)の販売増が大きく寄与。 (〇)
・三井物産 <8031> [終値1429.5円]4日、オマーンで天然ガス使った大型火力発電所建設、運営へ。
総事業費は約23億ドル(約2760億円)で、2019年の運転開始予定。
発電能力315万KWと日本企業が中東で参画する発電所では最大級。
・マツダ <7261> [終値2439.0円]4日、中国での2015年12月の新車販売台数(小売り台数)、
前年同月比15%増の2万5017台。11月に続き2か月連続で2ケタの高い伸び。
・大阪ガス <9532> [終値427.1円]炭素系の新素材「グラフェン」の価格を半分に引き下げる技術確立。
黒鉛から低コストでつくれる。自動車の軽量化やスマートフォン(スマホ)小型化につながりそう。
本格生産し価格を1キロ1万円以下に抑える。 (〇)
ADEKA <4401> [終値1680円]も東大から製造技術ライセンス受け、グラフェンの商業生産を2020年までに始める。
量産で1キロ1万円程度まで引き下げられるとみている。
・パナソニック <6752> [終値1218.0円]警察向けウエラブルカメラ世界展開。
頭や胴体などに取り付けられるカメラ活用した防犯システムを2016年度から世界で販売。 (〇)
・住友精化 <4008> [終値731円]電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の長寿化につながる接着剤開発。
強度従来比2倍に高めることで電池性能長く発揮、大容量化にも役立つ。5年後めどに数十億円の売上高目指す。
・富士電機 <6504> [終値499円]独防火施設エンジニアリング会社N2テリジェンス買収。
燃料電池つかって室内から酸素を減らす技術持つ。燃料電池の拡販につなげ、生産コスト低減したい考え。
・大手百貨店5社、12月売上高(既存店ベース 速報値)5社中4社増収。
阪急阪神百貨店 <8242> [終値2292円]は微減も、
主力阪急うめだ本店(大阪市)では100万円超える宝飾品などの販売が前年の1.6倍に。
・システム・テクノロジー・アイ <2345> [終値740円]フード・プラネット <7853> [終値18円]
サハダイヤモンド <9898> [終値10円]3社上場廃止猶予期間に入る。
システム・テクとプラネットは2016年9月30日までも事業計画改善書提出しない場合は3/31まで。 (▲)
サハは3/31まで。
・東京商品取引所、円建て金相場が4日、2年ぶりの安値。為替が円高に振れたことで円建ての金は売られる。
・東証投資主体別売買動向(週間)12月第4週、外国人2週連続売り越し(215億円)
個人2週連続売り越し(1022億円)信託銀行、5週連続買い越し(1687億円)
・ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、12月第4週
外国人3週ぶり買い越し(20.43億円)、個人3週ぶり売り越し(23.46億円)
(日経新聞)
・産経新聞社主要企業121社アンケート、中国景気の見通し、企業の約9割が「横ばい」か「悪化」と消極的に見る。
「横ばい」59%、「悪化」31%、「改善」との回答は3%に。
・サウジとイラン断行。
構造的な変化に伴う中東情勢の流動化は、中東に石油輸入の8割以上依存する日本にとっても大きなリスクに。
・スンニ派盟主自任するサウジアラビアと、シーア派の大国イランの対立は、
第三次世界大戦に発展する危険性さえある。
サウジ大使館襲撃の背景には、イランの国家意思があるだろう。
(産経新聞)
・キヤノン <7751> [終値3593.0円]画像情報有効利用するマシンビジョン事業で、外観検査分野に参入。
Ⅰ-2年後めどに、薄い傷や色むらなど検査できるシステムを製品化。
主にデジタルカメラで培ってきた高い光学技術応用、検査工程の自動化に役立てる。
2020年に100億円の売り上げ目指す。
・大阪工機 <3173> [終値931円]北米の工具市場に参入。2020年に年間20億円の販売目指す。
・日本電産 <6594> [終値8602円]車載事業拡大に向けて、海外工場で増産投資に踏み切る。
約500億円投じてメキシコ、ポーランド、インド、中国の各工場を増強する。
同社では生産技術研究所の新設なども計画、全社では2016年度に1000億円超える投資額となる。 (〇)
・エレコム <6750> [終値1508円]産業機器などに使う組込みシステム(エンベデッド)事業、欧州に再進出。
国内工場の生産能力現状比3倍に高める。
エンベデッド事業の2017年度売上高目標100億円(15年度見込み3割増)の達成につなげる。
(日刊工業新聞)
・日本電波工 <6779> [終値780円]デジタル機器に使う水晶発振器で、周波数自由に変えられる超小型製品開発。
設計期間の短縮や開発コストの削減につながる利点訴え、データセンターの光伝送装置などへの採用目指す。
・ソフトバンク <9984> [終値5993円]1月中にも公衆無線LAN「Wi-Fi」設備導入した地方自治体や商業施設などに、
アクセス情報から利用者の行動分析した結果を提供するサービス始める。
集客などに役立てられるデータ提供で、Wi-Fi設備の受注拡大につなげる。
・臨床試験(治験)で9割強の患者でがんが縮小。
その有効性で最終段階の治験が終わる前に発売が認められ他肺がん治療薬「アレセンサ」。
創薬主導したのは中外薬 <4519> [終値4075円]主席研究員坂本洋氏(42)。
(日経産業新聞)
※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。
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株式分割
バルニバービ <3418> [終値3755円]1/31 1株→2株
公募・売り出し価格
ジャパン・ホテル・リート <8985> [終値88500円]17万口
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(今日の一言)
新年取引のNY株式市場は、中国株急落の影響もあり、大幅下落。
ダウ工業株30種平均は一時467ドル(2.7%)安まであって、下げ渋る。
アップル(+0.09%)グーグル(-2.25%)ヤフー(-5.59%)フェイスブック(-2.33%)アリババ(-5.64%)
ネットフリックス(-3.86%)アマゾン・ドット・コム(-5.76%)バイオジェン(-3.83%)
ラッセル2000(-2.40%)HTG(ハイイールドファンド)(-0.60%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(-3.19%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)
3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約85億株、過去20日間平均約72億株を上回る。
欧州株式市場の主要3指数は大幅続落。
中国懸念から、ろうばい売りも世界で広がる。
大株主による中国本土株の売り解禁になったことを先回りしたといったところも・・・
東京株式市場で日経平均は4営業ぶりに大幅反落。
下げ幅は一時600円超。
東証1部出来高は19億8657万株、売買代金は2兆2653億円。
騰落数は値上がり170銘柄、値下がり1712銘柄、変わらず53銘柄に。
中東の地政学リスクと中国経済指標の悪化、それに伴う中国市場の「サーキットブレーキ」発動での売買停止も影響。
東証1部市場はほぼ全面安でしたが、下げ幅の大きさに比べて商いは膨らんでないようなところ。
先物主導で売られたようなところとの指摘も。
外国為替市場での円高に振れたことも、下げを加速した一面も。
マザーズ指数は0.39ポイント(+0.4%)とわずかながらもプラス、4営業日続伸。
今年の「大発会」は3年連続で下落、ただ個別材料株では「夢のある銘柄」や「業績好調な銘柄」は買われる暗示も?!
大発会銘柄(出来高上位で値上がりした銘柄)は東芝 <6502> [終値255.0円]になりますか?!
先行き厳しい展開を顕わしているのか、再生を予見しているのか・・・
『相場の福の神』SBI証券の藤本誠之さんの日刊ゲンダイのコラムには、
ゴールドウィン <8111> [終値5970円]が載っておりました。
夢あるIPO銘柄「Spiber」「金」「勝利」で縁起がいい社名と。
大波乱の「大発会」でもストップ高になった銘柄が、15銘柄(東証1部3、東2部1、マザーズ5、需明日ダック6)。
「ビックデータ」「フィンテック」「マイナンバー」などのテーマ銘柄多く・・・
丹念に、材料株を拾う一年になりそうなところ。
ただ指数は、上がったところは「売り」やインバース的な投資信託(ETF)の買いなども合わせるところでしょうか。
ソフトバンク <9984> [終値5993円]元日日経一面の目覚める40億人の力(インド俊英、続々頂点に)の連想と、
フィンテック企業の買収もどこかで話題になりそうな・・・
株式アナリスト・櫻井英明さんのコラム日刊ゲンダイで倍返し株はこれだ Part2
「今だけチャンス! 大化け中小型株」CRIミドルウェア <3698> [終値1282円]が載っておりました。
2016年一押し「ガウディ銘柄」株価「倍返し」候補の一つ。
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