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英国決断、世界に衝撃

2016年6月25日(土) 雨のちくもり

・英国の欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が24日、開票の結果、
 離脱支持が全体の過半数の51.9%を占め、離脱決定。
 残留訴えていたキャメロン首相は同日、辞任表明。
 初のEU加盟国の離脱、統合と拡大進めてきた欧州は大きな試練に直面。
 世界の政治・経済に新たなリスクとなる。

・英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝ち、24日の世界の金融・資本市場は大きく動揺。
 日経平均株価の下げ幅は16年ぶりの大きさを記録、過去8番目の下げ、主要なアジア株市場は全面安。
 欧州株も大幅に下げ、英通貨ポンドは対ドルで31年ぶりの安値。
 マネーは「安全資産」とされる円や金に向かい、金の国際価格は約2年ぶりの高値。
 大阪取引所 <8697> [終値1130円]は日経平均先物取引の一時中断措置(サーキットブレーカー)3年ぶり発動。
 英国に続くEU離脱の可能性指摘されているスペイン株やフランス株の下げ幅は一時10%超。
 円は日本時間正午前に一時1ドル99円ちょうどに。100円突破は2013年11月以来。

・24日午前の米国市場、ダウ工業株30種平均は一時前日比で500ドル下落。
 米国債を買う動き強まり、朝方の時間外取引で米10年物国債利回りは1.40%付近まで低下(価格上昇)、
 2012年7月に付けた過去最低水準(1.38%)をうかがう。

 (日経1面)

・23日の英国民投票は欧州連合(EU)からの離脱派が勝利し、英国とEUの離脱交渉の行方が次の焦点になる。
 1993年のEU発足以降、離脱した国はない。英国の離脱家庭は難航予想、英経済の混乱は避けられず。

・英国が欧州連合(EU)からの離脱選んだことで、
 半世紀以上かけて拡大・深化進めてきた欧州統合が大きな転機迎える。
 EU3大国の一つの英国が抜けることに独仏の首脳らが危機感あらわに。

・英国の欧州連合(EU)離脱に伴う円急伸に伴い、
 政府・日銀 <8301> [終値36000円]は円独歩高の阻止に向け単独での円売り介入も辞さない構え。
 通貨当局の対応は臨戦態勢に入った。

・安倍晋三首相24日、英EU離脱決定受け、「世界経済の成長と金融市場の安定に万全を期す」と強調。
 政府・日銀としては円へのマネー逃避が大きすぎ、
 景気・物価への影響が甚大なことを理由に各国当局に介入への理解求めている可能性高い。

・日立 <6501> [終値434.2円]
 英国で2015年秋に鉄道車両工場の操業開始。20年代前半には原子力発電所1基の稼働予定。
 EU残留訴えてきたキャメロン首相退陣きっかけに政治混乱すれば、インフラ建設停滞、英国での事業に影響も。
 中西宏明社長「新しい政府との関係の作り直しが課題になる。立て直しという感じだ」と話す。

・日産自 <7201> [終値943.8円]
 英国のサンダーランド工場で多目的スポーツ車(SUV)「キャッシュカイ」など年50万台生産。
 このうち約8割を欧州大陸中心に輸出。
 カルロス・ゴーン社長は投票前から「離脱すれば今後の投資見直す必要がある」と発言。

・ホンダ <7267> [終値2535.5円]も欧州の主要生産拠点を英国に持つ。
 現在稼働する生産ラインの能力は年15万台。

・キヤノン <7751> [終値2950.0円]ロンドンに欧州・アフリカ・中近東地域の販売戦略担う司令塔置く。
 地域売上高1兆円の事業統括し、日本、米国に並ぶ重要拠点。
 御手洗冨士夫会長は24日「英国は急激なポンド安でインフレが進行し、経済的な混乱と停滞が続く恐れがある」。

・英国が欧州連合(EU)からの離脱決定は実体経済に影を落とす。
 24日、金融市場では、急激な円高と株安が進む。
 日本の輸出企業の採算が悪化すれば、企業収益や賃金の低下につながる恐れがある。
 民間調査機関は、日本の国内総生産(GDP)成長率を0.1〜1ポイント押し下げると試算。

・あおぞら銀行 <8304> [終値349円]とインターネット大手GMOインターネット <9449> [終値991円]24日、
 2017年度からネット銀行の共同運営始めると発表。
 資本・業務提携結び、GMOが事業の受け皿となるあおぞら信託銀行に議決権ベースで14.9%出資で合意。
 大手行にネット起業が大型出資するのは初めて。利便性の高い新サービスの提供目指す。

・米議会に提出された銃規制強化法案の採決が、上下院で多数占める野党・共和党の反対で見送られた。
 国民の約9割が一定の銃規制に賛成も、議員が銃ロビー団体の脅しに屈服し法案は棚ざらしとなった。
 世論と議会のかい離は激しく、政治不信は一層強まりそう。

・三陽商会 <8011> [終値205円]24日、全社員の2割弱にあたる約250人の希望退職募ると発表。
 希望退職の募集は2013年に続き2回目。業績立て直し急ぐ。
 「バーバリー」ブランドの売り上げがなくなったうえ、消費低迷で既存ブランドのアパレル販売も振るわない。

・英国の欧州連合(EU)離脱の方針決まった24日、国内外で金先物価格が上昇。
 混乱懸念した「リスクオフ」の資金流入。
 各国の反EU派の動き、米国の利上げ先送り影響し、金の値上がりは長期化する可能性がある。
 国際指標となるニューヨーク市場では日本時間24日昼の時間外取引で一時1トロイオンス1360ドル台に上昇。
 前日からの上げ幅は100ドルに迫る。
 週前半には英国EU残留観測背景に売り込まれたが、離脱優勢伝わり投機筋買い戻し加速。

・全面安となった24日、東京株式市場では、欧州関連株の下げきつく。
 円相場は対ユーロや対英ポンドで急伸、利益の押し下げ要因となるため。
 日本板硝子 <5202> [終値70円]一時20%安、日立キャピタル <8586> [終値2107円]年初来安値。

・英国の欧州連合(EU)離脱決定受け、国内商品価格への下げ圧力強まっている。
 原油安や為替の円高進み、軽油や天然ゴムが値下がり。消費者に恩恵も。

 (日経新聞)

・英国の国民投票でEU離脱派が勝利し、24日の世界の金融市場では投資家のリスク回避強まり、大荒れになった。
 東京市場では日経平均株価が急落、終値は前日比1286円33銭安、1万4952円02銭。
 下げ幅は約16年2カ月ぶりの大きさで、歴代8位。
 円相場は一時1ドル99円00銭に急騰、約2年7カ月ぶりに1ドル100円割り込む。
 アジアの株価も急落、欧州市場も軒並み10%前後下げる。

・先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は24日夜に緊急の電話会議開き、市場安定に向けた声明発表。
 G7結束し、影響最小限に抑えられるのが焦点となる。

  (産経新聞)

※記事の後ろの記号は、◎(好材料大)〇(好材料)▲(悪材料)×(悪材料大)など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり売り気配になる場合も
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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新規公開株

銘柄 コード  市場   発行株数  公募価格 主幹事証券 注目度

2016/6/27 キャリア <6198> マザーズ 569,200株 1950円 日興他 注目度 B

事業内容:高齢化社会型人材サービス(シニア人材の活用コンサルティング・派遣・紹介
および介護施設などへの看護師や介護士の派遣・紹介)

2016/6/28 ベガコーポレーション <3542> マザーズ 966,000株 1600円 野村他 注目度 B

事業内容:家具・インテリアなどのインターネット通信販売事業、
越境市場をターゲットとしたグローバルEC(電子商取引)サイトの運営など

2016/6/29 コメダホールディングス <3543> 東証 30,700,000株 1960円 大和他 注目度 A

事業内容:「珈琲(コーヒー)所コメダ珈琲店」チェーンなどを運営する子会社の経営管理
およびそれに付帯または関連する業務など

2016/6/29 ソラスト <6197> 東証 11,310,000株 1300円 日興他 注目度 A

事業内容:医療関連受託事業、介護・保育事業など

2016/7/1 セラク <6199> マザーズ 936,100株 1500円 日興他 注目度 B

事業内容:ソリューションサービスおよびオンサイトサービス(情報技術(IT)インフラ事業、
スマートソリューション事業、ウェブマーケティングコミュニケーション事業)、
農業IoT(モノのインターネット)ソリューションサービス
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(今日の一言)

週末の海外NY株式市場は、大幅急落。
英国の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まったのを受け、世界経済の不透明感が強まった。
投資家がrisk回避に動き、米株式を売る動きが広がった。
ダウ工業株30種平均は3/16以来ほぼ3カ月ぶりの安値で終えた。
英国のEU離脱が世界景気の減速や金融市場の混乱につながるとの警戒感。
金融のゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースがともに約7%の急落。

逃避資金の受け皿となりやすい金や米国債が買われた。

アップル(-2.81%)グーグル(-3.80%)ヤフー(-4.08%)フェイスブック(-2.61%)アリババ(-3.60%)
ネットフリックス(-3.51%)アマゾン・ドット・コム(-3.20%)バイオジェン(-4.02%)
ラッセル2000(-3.81%)HTG(ハイイールドファンド)(-1.64%)NBI(バイオテクノロジー株指数)(-4.97%)
(米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加)

3市場(NYSE、MKT、ナスダック取引所)出来高は約153億株、過去20日間平均約68億株を大幅上回る。
2011年8月以来の大商いとなった。

週間ベースでは、ダウは1.5%安、2週続落(累計2.6%下落)
ナスダック総合指数は1.9%安、3週続落(同4.7%下落)S&P500種指数は1.6%安、3週続落(同2.9%下落)。
週間ベースで値下がりが比較的少なかった背景は、
英国民投票前にした前週末の世論調査でEU残留派が勢い増し、株価が前日までに上げていた要因。

欧州株式市場の主要3指数は急反落。
英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利を受け、
世界の株式市場に衝撃が走る中、銀行株が大きく値下がりして相場押し下げた。
英バークレイズ、英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、英ロイズは17.7〜21.0%下落。

東京株式市場で日経平均株価は1286円の大幅急落。
海外市場が英国民投票では「残留派」が優位と楽観視され、上昇。
朝方は、買い先行も、開票速報で「離脱派」の票が上回り、一時逆転するとか、
不安感と期待感が交錯し、前場は乱高下。
ランチタイムで先物急落。外国為替市場では為替が瞬間1ドル99円すれすれ(会社によっては99円割れ)に突入。
英BBCが離脱派の勝利伝え、日経平均株価は下値模索。

東証1部出来高は36億2328万株、売買代金は3兆3383億円。
東証1部騰落数は値上がり6銘柄、値下がり1954銘柄、変わらず4銘柄に。

日経ジャスダック平均と東証2部は、4.09〜4.15%の下落、2日ぶり反落。
東証マザーズ指数は、8.53%の下落で、2日続落で終了。

週間ベースでは、日経平均株価は4.2%安、東証株価指数(TOPIX)3.7%安、ともに4週続落。
累計では、11.2%、10.8%の下落となる。

東証マザーズ指数は6.3%安、2週続落(累計23.6%)、日経ジャスダック平均は3.2%安、2週続落(同9.0%)、
東証2部指数は3.1%安、3週続落(同8.4%)で終了。

東京市場の下げはいつも突出していますね・・・

ブーケ・ド・フルーレットの馬渕治好氏いわく、日本の株式市場は不安問屋。
世界のありとあらゆる不安をせっせと仕入れ、膨らませていると・・・

夏場の相場の下落は、意外に長続きする傾向がありますので、秋口までちょっと注意が必要かもしれませんね。
ただ前々からの予定でもあり警戒感をもって臨まれていた方も多く、
ポジションも少なめで、突然のショック安とは違った一面もあり、短期的なリバウンドに乗れる方も多いかとも。

全体は、リバウンドとなっても揺り戻しも考えられます。
23日までは我慢していた向きも、24日は動き、やられた方もいらっしゃいますので、
全体の落ち着きを待ちたいところではありますが、余裕のある方は目先チャンスにもなることでしょう。

指標面では、日経平均25日移動平均乖離がマイナス8.73%
松井証券信用評価損益率(速報)売り方マイナス2.816% 買い方マイナス19.425%
信用評価損率(6/17現在)マイナス16.49%、
裁定買い残も1兆0351億円とすかすか・・・
空売り比率は42.4%と高水準(過去最高は2016/6/9 47.0% 2016/6/15 44.8%)
日経平均採用銘柄のPERは12.62倍、1株利益、1184.79円
(円高による収益悪化で13倍以下でも1株利益が下がるとPERが機能しない場合もありますが)

相場が荒れているときには、新鮮な銘柄が局地的に物色される場合が見られます。

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【コロ朝セミナー】2016年予定

7/9 (土) 北浜流一郎先生&DAIBOUCYOU氏(東京・茅場町)
https://www.directform.info/form/f.do?id=3964

7/16(土) 馬渕治好氏(ブーケ・ド・フルーレット代表)
      世界から見た株式金融市場(東京・日本橋三越前)
https://www.directform.info/form/f.do?id=3975

7/23 (土) 【コロ朝セミナー】7月特別編 相場の福の神(東京・日本橋室町)
      https://www.directform.info/form/f.do?id=3995

8/13(土) 櫻井英明氏 独演会(東京・日本橋室町)

8/20(土) 岡本昌巳VS大魔神 夏の陣 恒例大阪(大阪・新大阪)      

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特定の銘柄について投資勧誘を目的にしたものではありません。
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記載したとおり、株価・債券価格等の有価証券価格等の下落や
発行者の信用状況の悪化等により、投資元本を割り込むおそれがあります。
銘柄の選択、投資判断の最終決定は、お客様自身の判断で行なうようにお願いいたします。

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