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危機に備える投資 500号記念


2017年10月9日(月)晴れ

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
日経平均株価は約20年ぶりの高値が見えてきた。ただ危機は思わぬタイミングでやってくる。
2万0943円をつけた1996年12月から1年足らずで北海道拓殖銀行、山一証券が破たん。
日本経済は再び長いトンネルに入った。この金融危機から、今年11月で20年を迎える。
金融危機、2008年のリーマン・ショックを経て生き残ってきた市場関係者や投資家らは、
過去の危機から何を学び、今に生かしているのか。

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
1.敏感に潮目を読む
東京海上MC投資顧問取締役大原透氏(現岡三アセットマネジメント)
1997年2月、1兆円の損失を抱えた大阪の木津信用組合が整理回収銀行に営業譲渡されたのを機に
「大蔵省はもう銀行を守らない」と感じ、運用するポートフォリオから銀行株を外す。
97年に太陽投信委託で日本株マネージャーの山口健氏(現三井住友アセットマネジメント株式運用グループ統括ヘッド)
92年の英ロンドン駐在時代にバブル崩壊後の日本経済の厳しさを確信。
以降一貫して銀行、建設・不動産、小売りなどをポートフォリオから外し、危機の中でも好成績収めた。
2人に共通するのは「潮目の変化」を見逃さなかったということ。

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
2.異変は即、損切り
バブル崩壊後、株価と地価は下がり続けた。
多くの銀行の経営が行き詰っていたのに金融システムが混乱することがなかったのは、
国が「銀行をつぶさない」と明言していたから。そのルールが変わり、金融危機が起きた。
リーマン危機はも、ルールチェンジが引き金引いた。
ベイビュー・アセット・マネジメントで日本株運用担当佐久間康郎氏(現リブラ・インベストメンツ代表)が
異変を感じ取ったのは、リーマン・ブラザーズが破たんする2カ月前の2008年7月。
ファナック <6954> [終値23900円]など機械メーカーの経営者が一様に「アジアの受注に陰りが見え始めた」と説明。
佐久間氏は「異変を感じたらすぐに損切りしないと生き残れない」と話す。

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
3.リスクは分散せよ
積み立て投資の伝道師 と知られるセゾン投信中野晴啓社長、
「危機の予兆はつかみきれない。徹底したリスク分散が投資家には必要だ」と話す。
1997年から20年、邦銀は自己資本を積み上げリーマン危機をも乗り越えてきた。
日本企業も金融危機を機に、銀行融資に依存する経営からの脱却を進めた結果得た強固な財務基盤を原動力に、
20年ぶりの株高を見据えるところまでこぎつけた。
中央銀行の金融緩和縮小という「潮目の変化」が起きていることも見逃せない。
米連邦準備理事会(FRB)が資産縮小に乗り出し、均衡が崩れる恐れがある。
過去の金融危機の裏側には必ず金融引き締めがあった。

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
97年危機、市場どう動いた。
北海道拓殖銀行と山一証券が相次ぎ破たんした1997年11月。
「春にはすでに邦銀勢のドル調達コストが上がっていた」。いわゆる「ジャパンプレミアム」。
米シカゴでも異変は起きた。97年以降、日本債券信用銀行の金融先物市場での売買が短期化した。
「ヘッジ目的ではなく、それ自体で稼ごうとしている」と不慣れな取引に乗り出す日債銀の動きに、
経営が追い込まれている気配をかぎ取った。
春からのアジア金融危機も追い打ちをかける。
海外勢は、本国からに指示で、日本の金融機関相手のビジネスでリスクを取り過ぎないようにとの指示があった。
国内勢も、生保が山一證券との取引で、従来無担保だったものを有担保に切り替え。
短期金融市場では経営悪化が噂される金融機関への資金の出し手が減少。
三洋証券の経営破たん直後も、日経平均株価は上昇。「パニックは発生しなかった。」

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
97年危機、市場どう動いた。
市場に激震が走ったのは、11/24の山一証券の自主廃業の決定。
連休明け25日の短期金融市場は凍り付く。どの金融機関も様子見告げる。
危機の恐ろしさは暴落だけではない。
相手の金融機関が破たんすれば、資金を返してもらえなくなることが不安を加速させた。
日銀が大規模な資金供給オペを実施、山一にも特融を追加発動し、年末にかけてようやく市場の混乱が収まった。
海外でも混乱が起きた。
自主廃業決めた直後に本社からファンドの現金化の指示。ところが売買を取り次ぐ米証券が注文を受け付けない。
自主廃業するような会社の注文を仲介するリスクは取れないというわけ。

・危機に備える投資 500号記念 20年の経験に学ぶ
ただ、予兆の察知は難しい。
2008年のリーマン・ショックをについて「予知できなかった」と語る
内田浩二氏(現三菱UFJ国際投信チーフファンドマネージャー)の反省点は「個別株にフォーカスし過ぎていた」こと。
「今はマクロ環境をしっかり見るよう気を付けている」という。
ただ、危機の温床となるバブルを認識するのは難しい。
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・危機に備える投資 稼ぐ力いまだに戻らず
バブル経済の負の遺産である不良債権問題が、日本の金融システムを揺さぶった1997年。
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・9月の雇用統計(速報値)、非農業部門の雇用者数が前月比約3万人減と7年ぶりに減少に転じた、
ただ、全米の失業率は前月から0.2ポイント改善。市場は賃金上昇につながるとみて、米金利高・ドル高で反応。
背景には過去分の上方修正があった影響もある。7月と8月の時間当たり賃金は前年同月比で
8月は2.7%増、7月は2.6%増に従来(どちらも2.5%増)比上向いた。
ハリケーンで混乱する米景気指標のいとこ取りを続けている面も否めない。

・発掘実力企業:自己資本利益率(ROE)改善(13)学究社 <9769> [終値1550円]小中学生の集団指導塾「ena」を運営。
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・注目企業ここが知りたい ルネサスエレク <6723> [終値1259円]経営再建終え、成長へと軸足移し始めた。
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・日経平均株価は週間で334円(1.6%)上昇し、6日終値は2万0690円71銭と5日連続で年初来高値更新。
20年ぶり高値まで200円弱に迫った。背景には総選挙好感する動きに、円安進行などで高まる業績期待がある。
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・OUT Look:今週(10~13日)の株式相場、
日経平均株価は2015年6月に付けた「アベノミクス相場」の高値(2万0868円)を試す展開になりそう。
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・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏でのもみ合いか。
好調な※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済  http://info.koronoasa.com/

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち20指数が上昇。
中国と韓国市場は休場。欧州株はスペイン北東部カタルーニャ州の独立問題が懸念材料。

上位1位南アフリカ週間騰落率3.31% 2位香港3.28% 3位ブラジル237% 4位シンガポール2.22% 8位米国1.65% 9位日本1.64%
下位23位イタリア▲1.34% 22位ロシア▲0.22% 21位メキシコ▲0.09% 20位インドネシア0.08% 19位ベトナム0.42%

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