
さらば「ぬるま湯」
- 2018年04月08日
- 日経ヴェリタス
2017年4月8日(日)晴れ
・さらば「ぬるま湯」米中・北朝鮮・・・リスク見極め選別を
「1980年代の日米貿易摩擦と今回の米中問題はどちらが影響が大きいのか」
「貿易戦争に至った場合のダメージは」と投資家の問い合わせ。
先週の米ダウ工業株30種平均は乱高下、週間の高値と安値の差が860ドル超に。
「ぬるま湯」に浸っていた世界の市場は翻弄されている。
・さらば「ぬるま湯」米中・北朝鮮・・・リスク見極め選別を
日経平均株価が26年ぶりの高値を付けたのは今月1月23日。
その後の2カ月余りで海外勢は現物と先物併せて日本株を8.2兆円売り越し、日経平均は1割下落。
米中摩擦や北朝鮮リスクが噴出し、円高が企業の業績不安を誘う。
ただ4月は状況が変わりつつある。米中の要人発言に揺れながら、投資家はトランプ流のディールの行方を見定めようと。
世界の経済は緩やかに拡大。「悪材料を過度に織り込む局面は終わり、リスクの影響を冷静に見極めようとしている」。
短期的な株価の振れを「我慢すれば長期的な利益に結び付く」とも。
・さらば「ぬるま湯」米中・北朝鮮・・・リスク見極め選別を
米中の交渉は6月にかけて続く見通しで、当面は欧州が続きそう。
貿易紛争に世界が巻き込まれた場合のリスクはどうか。
みずほ総合研究所、1930年、米国が高関税政策で世界貿易の縮小を招いたときは
課税対象品目の関税引き上げ幅は14.2ポイント。今回は2.4ポイントと小幅。
・さらば「ぬるま湯」米中・北朝鮮・・・リスク見極め選別を
5月には米朝首脳会談を控える。
「過去を振り返ると地政学リスクが景気の悪化を招いた例はほぼ無い」とも。
米同時多発テロが起きた2001年9月にも世界情勢の不確実性が高まり、株式相場は急落したが、年末までには持ち直した。
リーマン・ショックを乗り越えた外需企業は円高への抵抗力を格別に増した。
「日本株への注目度は高い」。3月下旬に米国の年金基金など約10の投資家を訪問した
仏系運用大手コムジェスト・アセット・マネジメントのリチャード・ケイ氏は語る。
ケイ氏は運用に携わる日本株ファンドには資金流入が続き、18年に入って運用額は2~3割増。
・さらば「ぬるま湯」米中・北朝鮮・・・リスク見極め選別を
もっとも市場を取り巻く前提条件は17年までと大きく変わる。
米欧の金融政策は正常化に向かい、市場にあふれていた中銀マネーの量は減っていく。
米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長は6日の講演で、緩やかな利上げを続ける姿勢を示した。
乱気流相場を乗り切る鉄則は「銘柄選別をより慎重に進めること」。
・さらば「ぬるま湯」3つの不安、正体探る。
ぬるま湯相場が終わり、乱気流相場がやってきた。
2018年の市場を揺るがしているのは、3つの不安だ。
1.貿易摩擦 2.地政学リスク 3.円高による業績懸念
・さらば「ぬるま湯」3つの不安、正体探る。
1.米中貿易紛争で相場は?全面対決回避も秋口まで上値重く。
米中が交渉により妥協点見出すのをメーンシナリオ、確率70%。
米中が新しい貿易協定結ぶという理想シナリオも10%。
米中の交渉決裂、貿易戦争に発展するリスクは20%。
このシナリオリスクが現実になった場合、
投資家のリスク回避が強まり、円買い・ドル売りと世界的な株安につながる可能性がある。
11月の米中間選挙が終わるまでは、米保護主義の動向と、経済のファンダメンタルズを背景にした綱引きが続きそう。
・さらば「ぬるま湯」3つの不安、正体探る。
2.北朝鮮情勢の行方は?米朝会談、歩み寄りなら好材料。
北朝鮮情勢は大きなヤマ場。
北朝鮮の非核化で双方が歩み寄り、衝突回避できるのか。それとも緊張が再び高まるのか。
最善のシナリオは、初の米朝首脳会談で北朝鮮に核兵器や大陸間弾道ミサイルの開発をやめさせ、
核査察など受け入れさせる代わりに経済制裁を解くといった事態の打開につながるような合意がなされること。
この場合、地政学リスクは後退し、市場は好感するだろう。
だが、現体制の維持と核保有国であることを米国に認めさせようとしている金正恩氏が、
簡単に核の切り札話すとは考えにくい。
はっきりした決着がつけずに、米中ロに日韓を含む6カ国協議などに枠組みが移る可能性がある。
北朝鮮の瀬戸際外交に翻弄される可能性がある。
最も懸念されるシナリオは首脳会談が決裂し、軍事行動伴うような一触即発のリスクが生じること。
・さらば「ぬるま湯」3つの不安、正体探る。
3.円高は連続最高益を阻むか?1ドル=100円でも増益、抵抗力増す。
3月、外国為替市場で1ドル=104円台まで円高が進む。2018年3月期に続き19年3月期も、
日本企業が最高益を更新すると見込んでいた投資家は冷や水浴び、輸出株への売りが広がった。
日銀短観によると、企業の2018年度の想定為替レートの平均は1ドル=109円台。
19年3月期の経常増益率は1ドル=105円で7%、100円でも5%の見通し(野村証券・若生寿一氏)。
内閣府調査では輸出を行う企業が採算取れるレートは平均100.6円。
うち精密は94.1円、電機97.1円、機械は98.0円、1ドル=100円に近い円高水準でも黒字確保できそう。
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。強い銘柄を選ぶ条件も変わりそう。2つの視点で探る。
4月下旬には主要企業の2018年3月期決算発表が始まる。
目を凝らして探せば、良好な世界景気の拡大を追い風に、着実な利益成長が見込める銘柄は多い。
競争力のある製品群を持つ部品、機械メーカーや、特色のある商品やサービスで業績を伸ばす内需株など
アナリストによる2019年3月期の純利益予想の平均値が昨年末より「強気」になった銘柄を調べると、
機械、部品、内需株が並んだ。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
MARUWA <5344> [終値7920円]高度なセラミック材料の製造・加工技術が強み。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
ファンケル <4921> [終値2324円]株価は6日、
4345円と2000年以来18年ぶりの高値更新。健康志向を強める消費者ニーズが見込めるとの期待。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
福山通運 <9075> [終値4620円]苦境脱し、「値上げ」効果期待できそうな物流業界。
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。強い銘柄を選ぶ条件も変わりそう。2つの視点で探る。
プロが注目する銘柄。相場が乱気流のさなかにあっても、
3~5年単位で中長期の成長が見込む銘柄が大きく下げた局面はファンドマネージャーにとっては「買い増す好機だ」と。
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。プロが注目する銘柄。
人材関連:パーソルHD <2181> [終値3135円]
18年3月期純利益見通し186億円 前の期比増減率5% 昨年末比株価騰落率11%
エンジャパン <4849> [終値6070円]60億円 50% 14%
LINK&M <2170> [終値1299円]25億円 20% 41%
インソース <6200> [終値5000円]5.4億円 31% 39%
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。プロが注目する銘柄。
AI・IoT:※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。プロが注目する銘柄。
国内シェア優位:セブン&アイHD <3382> [終値4780円]
18年3月期純利益見通し2100億円 前の期比増減率16% 昨年末比株価騰落率2%
ホシザキ <6465> [終値9620円]245億円 6% ▲4%
パーク24 <4666> [終値2956円]140億円 4% 10%
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。プロが注目する銘柄。
アジア・インバウンドで稼ぐ:※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。プロが注目する銘柄。
高齢化関連:※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・さらば「ぬるま湯」乱気流相場と向き合う2018年度。プロが注目する銘柄。
働き方改革が追い風:※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・仮想通貨交換会社コインチェック(東京・渋谷)は6日、
ネット証券大手マネックスグループ <8698> [終値480円]の完全子会社化になると発表。
マネックス松本大社長6日、
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・主要小売業の2018年2月期決算発表が9日以降に本格化する。
訪日客や富裕層の消費で漂う高島屋 <8233> [終値1031円]やJ・フロント <3086> [終値1853円]など
百貨店大手をはじめ、多くの企業が増益見込む。
半面、食品スーパーなどは店舗の人手不足が影響して苦戦目立つ。
・安川電機 <6506> [終値4650円]12日、2018年2月期の連結決算発表する。
決算期を従来の3月から2月に変更、11カ月の変則決算となる。
中国の工場で広がる自動化需要に支えられ、足元の業況は好調だが、
米中貿易摩擦など今後の輸出環境には不透明感も漂う。
・発掘実力企業:マイクロ株(5)フィックスターズ <3687> [終値1571円]医療機器や金融機関向けシステム手掛ける。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・注目企業ここが知りたい オープンハウス <3288> [終値6330円]「アベノミクスの申し子」と呼ばれる。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・全体相場の先行きに根強い不透明感が残る中、個人投資家が値動きの軽い新規株式公開(IPO)銘柄に注目。
値上がりした銘柄を売却して別の銘柄に買いを入れる「循環物色」が盛んに。
IPO銘柄の需給は買いに傾いているとみられ「逆回転した際の下落率も大きくなりやすい」との指摘がある。
全体相場が再び急落すると、真っ先に売られる可能性も。
・OUT Look:今週(9~13日)の株式相場、日経平均株価は2/28以来の2万2000円回復を目指す展開になりそう。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・Wall Street:今週の米株式相場は米中の通商政策を巡る警戒感から、不安定な値動きとなりそう。
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・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち12指数が上昇。
上位1位メキシコ週間騰落率3.91% 2位イタリア2.31% 3位ポーランド2.19% 4位ベトナム2.17% 10位日本0.53%
下位25位タイ▲2.05% 24位マレーシア▲1.42% 23位中国▲1.19% 22位ロシア▲1.03% 18位米国▲0.71%
・ブロックチェーン(分散型台帳)新たなIT(情報技術)革命の主役に。 <> [終値円]
日本ンブロックチェーン関連企業。
LIFULL <2120> [終値891円]不動産情報管理を目指す
積水ハウス <1828> [終値1075円]賃貸住宅の情報管理システムを構築中
NTTデータ <9613> [終値1117円]メガ損保3社などと貿易実務の効率化検証
KDDI <9433> [終値2770.0円]携帯電話の修理家庭の効率化検証
オートバックスセブン <9832> [終値2084円]中古車用品の個人間売買の実現化可能か実証実験を実施
トヨタ <7203> [終値6728円]傘下のトヨタ・リサーチ・インステイテユート(TRI)が自動車のデータ管理に活用
SBIHD <8473> [終値2579円]個人間送金の実用化に取り込む
SONPOHD <8630> [終値4346円]傘下の損害保険ジャパン日本興亜が米ベンチャーと仮想通貨活用や商品開発目指す
東京海上HD <8766> [終値4815円]傘下の東京海上日動火災がブロックチェーン技術で医療情報管理する実証実験実施
MS&AD <8725> [終値3422.0円]傘下の三井海上火災保険が、三井住友や商船三井と貿易保険の実証実験
日本取引所グループ <8697> [終値1974円]証券業界に向けて実験環境を提供
大和証券グループ <8601> [終値666.5円]株取引の売買成立の確認作業での導入検証
中部電力 <9502> [終値1531.5円]電気自動車(EV)などの充電履歴を管理する実証実験を実施
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