
扉を開いて(3/13号)
- 2011年03月13日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年月日(日)はれ
東日本巨大地震で被害を受けた皆様、またご家族ご友人など関係者方々に心からお見舞い申し上げます。
またご心配をいただきまして本当にありがとうございます。
私自身は停電のほかはほとんど被害はなく何でもありません。
・東日本巨大地震11日、世界の金融・株式市場、地震の影響を見極める慎重な展開が予想される。
復興需要見越した建設株の値上がりも予想も、被害企業の生産停止が広がれば業績の下押し懸念高まり、
上値は重くなりそう、
・日経平均株価終値は前日比179円95銭安1万254円も、
シンガポール市場で日経平均先物の売り続き、一時9950円まで下落。
東南アジアの株式相場も下げ足速めた。
・機関投資家週明けの株価下落に備える動き、オプション市場でプット(売る権利)の売買膨らむ。
・「安全」を求めるマネーは日本国債に向かう。
米市場シカゴ日経平均先物9,975円で取引終了。この水準が週明けの目安に。
・外為市場では地震直後、
ヘッジファンドなど「反射的に円売り」に動くもすぐ買い戻され、1ドル=81円80-90銭へ。
1995年阪神淡路大震災時、円は3ヵ月後1ドル=79円台の過去最高値記録。
・日本さしずめ「マージャー・マーチ」(M&Aの3月)
新日鉄 <5401> [終値280円]日立 <6501> [終値494円]も
「動かない・変わらない」ニッポン株式市場の象徴。その巨艦が世界で戦うため再編に踏み出す。
「今後3年でM&A(合併・買収)が一気に増える」と予言。MBO(経営陣が参加する買収)も急増。
・M&A相次いでいるのはリーマン・ショック後の大底を経験した企業が
覚悟を決め「産業構造の改革に動き出した」と。
・ためる経営から攻めの経営へ転じる予兆。買収ファンドの事情重なる。
ファンドの一般的な投資期間は3-5年、05-08年にブーム時に相次いだ買収案件が「適齢期」迎えつつある。
ファンド投資案件のうち約7割が売却出来ず、「新たなM&Aにつながる。
・巨大地震後のマネーの行方。1995年阪神淡路大震災後、日経平均は1ヶ月で6.8%下落。
業種別に見ると電機・通信・小売りがこの間に14〜15%と大きく下落。上昇は建設のみ。
・大型インタビューシリーズ(1)日本電産 <6594> [終値7300円]永守重信社長
「人生は暗いものではない。何か悪い事があるとその反動でよくなっていくもの。
嫌な事はいい事の始まり。明るい未来は今の苦しみを乗り越えないと手に入らない。
今を楽しんでどうして明るい未来が来るのですか」を実施して
30社ものM&A(合併・買収)の成長の原動力に。
「銘柄選びのポイント3つ。
創業者が経営する会社。世の中の大きな流れをつかむ事。自分が好きな製品を手掛ける会社を選ぶ。」
・広がるペット市場恩恵を受ける企業は?
全国ペット数2010年10月調査約2147万匹。2000年には約1660万匹。
03年以降15歳未満の人口を上回る状態が続く。
オンワード <8016> [終値694円]子会社通じて犬用保温性衣類販売。
イオン <8267> [終値993円]子会社ペット専門店を運用している「ホテルサービス」も展開。
ペット保険国内最大手アニコムHD <8715> [終値2970円]2010年3月東証マザーズに株式上場。
取り扱いペット保険契約件数11年2月末33万6331件で10年3月から約16%伸びる。
保険対応動物病院約4800病院と国内動物病院の半分強に相当。
国内ペット保険加入率約1.5%、市場はまだ伸びしろ残ると考えられる。
ユニチャーム <8113> [終値3110円]
ペット用紙おむつ売れ行き伸びる。通常より軟らかなペットフードも売れ筋。
シスメックス <6869> [終値5370円]
昨年6月、動物の血液を検査する装置を米国の会社にOEM(相手先ブランド)供給
・「会社がわかる」特集2回目 村田 <6981> [終値5600円]スマートフォン(高機能携帯電話)銘柄の真打。
材料から内製する高い技術力の支えられる。同社製積層セラミックコンデンサー(MLCC)「4020」が
世界中携帯電話メーカーが競い合うように確保へ。世界シェア35%握る。
スマートフォンには第2世代(2G)の携帯電話の2倍以上400-500個のMLCCが搭載。円高で輸出採算悪化。
・MBO(経営陣が参加する買収)次の候補探す動き。
1.オーナーの持ち株比率が高い。
2.キャッシュフロー(現金支出)安定。
3.PBR(株価収益率)が1倍下回る。
4.潤沢な現金抱える。
「MBOしやすい4条件」内需型企業や地方企業目立つ。
ツツミ <7937> [終値2215円]346億円の現預金抱え、自己資本比率97%に及ぶ。
高齢化進む国内で宝飾市場の拡大は見込みにくく、有効な投資先は見つからず。
KG情報 <2408> [終値400円]本社岡山市。求人やクーポン誌発行。PER0.6倍。
ジェイエム <2423> [終値28300円]福岡市本社。半導体製造装置保守主力でニッチ市場で強み発揮。
ササクラ <6303> [終値441円]海外売上高23% 熱交換器大手。
ノーリツ <7744> [終値536円]海外売上高78% 写真処理機大手。
・オリエンタルランド <4661> [終値82000円]
商品販売収入前期比9%増1093億円となり、2年ぶり過去最高益更新。
連結営業増益額の約半分を占める計算。
・ランキング:リーマン・ショック前よりも売上高営業利益率改善企業
1位フージャーズコーポ <8907> [終値37200円]営業利益改善度13.9
他社物件の販売代理店による手数料収入中心のため、大幅減収。
2位エーザイ <4523> [終値3125円]12.6
米製薬会社の買収に伴う費用増で大幅な減益になった反動で改善幅大きく。
3位旭ダイヤ <6140> [終値1435円]10.6 4位サンリオ <8136> [終値2622円]10.3
5位アーネストワン <8895> [終値926円]8.3
今期住宅ローン減税や低金利、贈与税の控除枠拡大といった政策効果恩恵。
7位OBC <4733> [終値4950円]7.9
2011年3月期「ウインドウズ7」搭載パソコンへの買い替え需要拡大に伴い、パッケージソフト販売好調。
27位日本合成 <4201> [終値528円]4.0 液晶テレビに使う偏光板用フィルムが伸び、需要回復に自信。
40位タカラトミー <7867> [終値696円]3.3
RC2コーポにTOB(株式公開買い付け)。成立すれば来期以降さらに利益率向上する可能性も。
・OUT Look:今週の株式相場は調整局面が続きそう。
東日本巨大地震の影響で週初は日本株への売り圧力強まりそう。
リスク回避姿勢強まり、株式離れ進む可能性も。日経平均株価一時1万円割れも。
11日東京市場地震発生後日経平均大きく下げ、前日比179円安1万0254円。1ヵ月半ぶりの安値。
週間では439円(4.1%)安と2010年7月以来の大きな下げ幅。
同日シカゴ市場では日経平均先物6月物(円建て)清算値9,975円。
海外投資家3/4まで18週連続で日本株買い越し。
地震を機に海外投資家日本株ウェートいったん引き下げるとの見方多い。
原油と株が同時に売られる構図、
背景はこれまでリスク資産を積み上げてきた投資家がポジション全体を減らす動き。
14日日銀の金融政策決定会合、15日に米連邦公開市場委員会(FOMC) 予定。
インドでも17日金融政策決定会合。
・Wall Street:今週の米株式相場は地政学リスクとマクロ経済の動向注視しながら神経質な展開。
15日開催米連邦公開市場委員会(FOMC) に関心。
FOMCでは量的緩和第2弾(QE2)の期限となる6月以降の政策への言及があるかどうかが注目点。
2月の卸売物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)モ重要な材料。
原油予想以上に上昇すれば株式相場には混乱要因となりそう。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】
強気派56%(前回比+11)弱気派32%(同+12)中立派12%(同-23)11日東日本巨大地震の発生前に回答。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は総じてさえない展開に。サウジアラビアの反体制デモなどが嫌気、
欧米株が軒並み安。米ダウ工業株30種平均1月末以来の1万2000円割れの場面も。
アジア市場も全般に軟調。さらに日本で東日本巨大地震発生、リスク回避の動き一段と広がる。
・バフェットからの手紙(2)
持ち家を幸福の源と見るバフェット、住宅はいずれ需要が戻ると見る。
借金嫌いのバフェットは2008年金融危機の一因となったレバレッジ(借金して投資すること)について
厳しい言葉。レバレッジがうまくいけば利益も大きくなるものの癖になり、保守的なやり方には戻れず。
過去どんなに優秀な運用成績上げてきても、レバレッジをかけていると1回の失敗で無に帰することも。
いざという時に備えて現金を残す。 (日経ヴェリタス)
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株式会社アスリーム
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