
扉を開いて(2011年5月1日号)
- 2011年05月01日
- 株式投資・経済ニュース全般
2010年5月1日(日)沖縄・奄美梅雨入り
・バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の深謀遠慮。
6月末に量的緩和第二弾(QE2)を終わらせても金融緩和当面続ける。伝えたかったメッセージはこの一点。
会見後株式トレーダーらは買い注文膨らませた。27日ダウ工業株30種平均は2年11か月ぶりの高値で終える。
米国市場利上げ時期「2012年半ば以降にずれ込む可能性が高まる。」と早期利上げへの警戒感が後退。
・米経済と投資戦略、米ブラックロック債券運用部門トップピーター・フィッシャー氏に聞く。
米連邦準備理事会(FRB)は2つの不確定要因に直面と。
1つはガソリン高が消費者心理にどう影響するか。もう一つは財政再建の行方。住宅価格はまだ下げ止まらず。
日本経済への見方:サプライチェーン(供給網)の混乱がインフレ的に働くか、企業や消費者心理を悪化させデフレ的に働くか。
今は後者に説得力も。
中国経済は:投資主導の経済成長が生む不均衡が気にかかる。
GDP成長の4割を投資に頼る国では投資が止まれば4割分すぐ消え急ブレーキも。
今後の投資戦略のポイントは
「低いながらも米経済は成長。企業収益は堅調。FRBは引き締め急がず、この環境下では株式はまだ上昇余地あり。」
・東日本大震災の復旧費4兆153億円盛り込んだ2011年度第1次補正予算案2日にも成立。本格的な復興費を賄う2次補正の行方は混とん。
予算規模は10兆〜20兆円に達するとの見方も。財源確保はより深刻な問題に。
・東電 <9501> [終値425円]外から見えぬ巨大な実態。底流は縦割り、ムラ社会、独占の構図。
大規模リストラ避けられずも、再生には国民的な課題も。
・ホンダ <7267> [終値3190円]収益の底は7-9月期になる可能性に言及。二輪車事業が収益下支えも利益半減も。
・ソニー <6758> [終値2260円]7700万人もの顧客情報流出した恐れ。巨額の補償金支払いを迫られるとの懸念から株価急落。
・インタビュー楽天 <4755> [終値74600円]三木谷浩史氏。「楽天」を「便利で安くて楽しい」ブランドに。
2001年500億円の国内流通総額が1兆円超。将来10兆円目指す。
負けているところ(差分)はとり入れて楽天オリジナルを突っ込めば必ず勝てる。
・SMBC日興、インターネット取引での信用取引の手数料を廃止。キャンペーン好評で恒久化。
・OUT Look:今週の株式相場は1万円を目指す展開か。
2011年3月期の決算発表が進むにつれ、市場では過度に悲観論が後退しつつある。
大型連休で市場の取引は2日と6日のみ。主要な売り手の国内勢が休暇に入ることで売り圧力は弱まりそう。
市場悪材料出尽くし感が広がったとみられる。米国株高も明るい材料。
2日の米サプライマネージメント協会(IMS)製造業景気指数、6日の雇用統計など重要統計の発表相次ぐだけに神経質な展開も。
・Wall Street:今週の米株式相場は 底堅い動きを続けそう。
好調な米企業の1-3月期決算や景気回復への期待が相場を下支えする構図が続くと。
27日バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が初の試みとなる政策決定後の記者会見、
量的緩和第二弾(QE2)を6月末予定通り終了、一方その後も当分は緩和的な政策続けると明言。
金融相場は続くとの安心感から買い膨らむ。
今週決算はファイザー(3日)ゼネラル・モーターズ(5日)など。
原油高は不安材料に。
経済指標では4月の雇用統計(6日)が注目。非農業部門の雇用者数は前月比で18万〜19万人の増加が予想されている。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派29%(前回比+5)弱気派34%(同横ばい)中立派37%(同-5)
震災の復興が進みつつあり、投資家心理がやや改善も。
・株式市場で海外投資家(外国人)の買いがどこまで続くかが注目集めている。
4月第3週(18-22日)までに外国人は25週連続で日本株を買い越し、東日本大震災以降も株式相場を下支え。
米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な金融政策の維持で買い持続させるとの期待、
一方企業業績の低迷などが響いて失望売り招きかねないとの懸念も浮上。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は欧米や日本など先進国の上昇が目立った。米国の緩やかな景気回復が確認されたため。
新興国は利益確定売りに押され気味。
・大手総合商社、今期資源高で最高益水準となる見込み。業績の向上など株価は上がらず手放しでは喜べない。
三菱商事 <8058> [終値2179円]液化天然ガス(LNG)で勝負。今期純利益5000億円超、4期ぶり最高益更新へ。
三井物産 <8031> [終値1432円]従来のマイノリティー(少額出資)出資路線維持。資源権益への投資には積極的。
住友商事 <8053> [終値1107円]「バランスのとれたポートフォリオ経営」資源部門が占める約3割で総合商社の中では最も低い。
丸紅 <8002> [終値586円]強みは食料、電力、紙パルプ好調。
中期計画中はエクティファイナンス(新株発行に伴う資金調達)は実行せず。
伊藤忠 <8001> [終値839円]負の遺産整理。今期は一気に投資にアクセルを踏み込む見通し。中国市場戦略に市場関係者注目。
双日 <2768> [終値154円]全部門が利益を稼ぐ体制が整う。当面目標は2008年3月期以来の経常利益1000億円台回復。
(日経ヴェリタス)
———————————————————————–
株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5
mail: office@koronoasa.com
URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–
記事の続きはコロ朝プレミアムで!