
コロナ相場 持久戦
- 2020年04月05日
- 日経ヴェリタス
2020年4月5日(日)晴れ
・コロナ相場 持久戦 20年度の日米株 プロはこう見る
2020年度の株式相場は波乱の幕開けとなった。
日経平均株価の1日終値は851円(4.5%)安の1万8065円。
新年度初日に4%以上下落したのは25年ぶり。
新型コロナウイルスの感染拡大で「東京でもロックダウン(都市封鎖)が近い」そんな思惑が下げを加速させた。
1/20に2万4083円の年初来高値をつけた日経平均はその後2カ月で3割超下げ、リーマン・ショック以来の下落率を記録。
株式市場の景色は一変。
・コロナ相場 持久戦 20年度の日米株 プロはこう見る
新型コロナは世界中で、急速に社会生活や実体経済をむしばむ。
米ジョンズ・ホプキンズ大集計、新型コロナの感染者は3日までに世界全体で100万人を超えた。
死者数は少なくとも5万人を超えた。
自動車工場の生産休止も相次ぎ、日本経済新聞社推計では、世界生産は昨年同時期比一時的に4割減る。
雇用情勢が悪化するのも確実。
・コロナ相場 持久戦 20年度の日米株 プロはこう見る
各国の首脳は感染拡大に身構える。
安倍晋三首相は3/28の記者会見で「新型コロナとの戦いは長期戦を覚悟する必要がある」と強調。
トランプ米大統領も同31日、「とても規模しい2週間に向かう」と危機感を示す。
・コロナ相場 持久戦 20年度の日米株 プロはこう見る
プロの見方は大きく2つに分かれた。
一つは、株式相場の混乱が「20年度末までに収束する」とのシナリオ。
株価底入れまで6カ月を要したリーマン危機や、同8カ月の東日本大震災後の下げのような持久戦を強いられるとの指摘。
経済指標や企業決算の発表で実体経済の一段の悪化を確認し、5月から8月にかけて3月に付けた安値を下回ると。
その後も景気や企業業績の回復は鈍いものの、株価は一足先に回復に向かうとみる。
もう一つは株価への影響が「夏までに収束する」とする早期収束シナリオ。
早期収束派も「企業決算や景気指標の悪化を受け、株価は再度調整する」との見方は持久戦派と共通する。
異なるのは「3月安値を下回ることはない」とみている点。
「各国の中央銀行が潤沢に流動性を供給しており、リーマン危機のような金融不安にはつながらない」とも。
・コロナ相場 持久戦 「with コロナ相場」行方は
2020年度は新型コロナウイルスの存在前提とした「withコロナ相場」が続きそう。
投資家はこの持久戦にどう臨むべきか。
日経ヴェリタスはあらかじめ3つのシナリオ想定し、12人の株式市場関係者にヒアリング実施。
「今年夏(9月ごろ)までに収束する」「2020年度末までに収束する」「21年度に入っても収束のめどが立たない」の
3つのパターンについて発生確率予想。
「年度末まで」と「夏まで」をメーンシナリオとする回答が6人ずつで拮抗。
「年度末まで派」は実体経済の悪化を織り込む形で相場が再び下落基調となり、3月安値を下回る局面が来ると踏む。
「悪影響がさらに申告するのはこれから」と日経平均が1万5000~1万6000円程度まで下落するとの指摘が多い。
一方、二番底を付けた後は、相場が上向きに転じるとの見方で一致。
・コロナ相場 持久戦 「with コロナ相場」行方は
「2021年度に入っても収束のめどが立たない」をメーンシナリオと回答した市場関係者はいなかった。
だが、このシナリオが現実になる場合は、もう一段の市場激震を覚悟する必要がありそう。
社会の混乱に先んじて市場の混乱が収束するとの予想は、感染者数の増加が抑えられたり、
「慣れ」によって悪材料に対する市場の反応が鈍かったりといった、事態の好転が前提になっている。
この前提が崩れ「ワクチン開発のめどが立たないなど最悪の事態になった場合には、日経平均が8000円程度まで下がる」との声も。
・コロナ相場 持久戦 「with コロナ相場」行方は
「20年度末まで」と並んで予想人数が多かったのは「今年の夏までに収束する」との早期収束シナリオ。
「新型コロナは夏までにマーケットの主要テーマではなくなる」とも。
10年代前半のギリシャの債務問題が問題は長期化するものの、市場の反応は次第に小さくなるとみる。
各国の中央銀行は大規模な金融緩和策を打ち出している。
早期収束派は、リーマン危機のような金融システム不安は抑え込めると期待する。
・新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる株式相場は、2つの意味で売買を避ける局面とも。
第1に、投資先の企業がどんな損失を抱えるか予測しにくい。
第2に、ヘッジファンドの解約などで株価が想定外の方向に動くことがある。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・今秋から2月期や8月期など、小売りや外食企業の決算発表が本格化する。
消費関連企業の中でも業態によって新型コロナウイルスの感染拡大の影響は濃淡があり、業績をどのように下押しするのか、投資家の注目度は高い。
株式市場では消費の落ち込みが長期化するとの見方が多い。
・主な小売り・外食企業の決算発表予定
6日(月)ニトリHD <9843> [終値15000円]新生活需要は堅調
7日(火)スギHD <7649> [終値5570円]消毒液など販売増
8日(水)サイゼリヤ <7581> [終値1719円]中国で売り上げ減
9日(木)ローソン <2651> [終値5730円]相対的に底堅い
セブン&アイ <3382> [終値3520.0円]底堅いが都心苦戦
ファーストリテイリング <9983> [終値41570円]国内外の閉店影響
良品計画 <7453> [終値1067円]インバウンド減少
ビックカメラ <3048> [終値799円]インバウンド減少
10日(金)Jフロント <3086> [終値738円]インバウンド減少
イオン <8267> [終値2044.5円]モールの来店減少
リンガーハット <8200> [終値1856円]値下げ苦戦
13日(月)高島屋 <8233> [終値861円]外出自粛で売り上げ減
ファミリーマート <8028> [終値1859円]コスト削減で増益
14日(火)吉野家HD <9861> [終値1884円]中国で苦戦
ドトール日レス <3087> [終値1518円]都心部カフェ苦戦
・銘柄ウオッチ トップが語る テックファーム <3625> [終値727円]永守秀章社長
企業向けにソフトウエアの設計や開発を手掛けている。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・イノベ企業ファイリング ビーバンドットコム <3559> [終値686円]プリント基板のネット通販サービスを手掛ける。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・しまむら <8227> [終値5930円]の業績に不透明感が漂う。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・Market 新年度も日銀買いが主役 海外勢は売り継続か
新型コロナウイルスの感染拡大による市場の混乱が続いたまま2020年度の株式市場は幕を開けた。
11%になった19年度の流れを引き継ぎ、20年度も日銀の買いが市場の主役になりそう。
「2020年度前半は日本勢VS海外勢の様相が強まるだろう」。
海外勢は日本株を3年連続、19年度は9300億円売り越した。
直近では7週連続で日本株を売り越し、金額は2兆6000億円を超えた。
市場では新型コロナへの警戒が続く限りは日本株を売りに回る可能性が意識されている。
「相場の底入れは、コロナの感染者数が世界的にピークアウトする時期次第」との見方が市場の大勢。
それまでは内外の投資家の本格的な買いは期待しづらく、しばらくは「日銀の一手買い」が続きそう。
・ランキング:日銀の間接保有比率が高いとみられる会社を調べる
弱気相場でも日銀の買い支えが追い風に。
1位アドバンテスト <6857> [終値3880円]日銀の間接保有比率23.0%
2位ファーストリテイリング <9983> [終値41570円]19.3% 浮動株が減少、乱高下続く
3位TDK <6762> [終値7560円]18.6% 4位太陽誘電 <6976> [終値2528円]18.2%
8位トレンドマイクロ <4704> [終値4835円]16.8% 在宅勤務拡大で需要増
19位テルモ <4543> [終値3552.0円]14.0% コロナ対応、人工心肺を増産
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