
不確かな未来と向き合う
- 2020年05月24日
- 日経ヴェリタス
2020年5月24日(日)晴れ
・不確かな未来と向き合う コロナ相場に揺らがぬ投資術
世界の主要都市が外出制限の緩和に動き始めた。
株式市場にも資金が戻りつつある。米ダウ工業株30種平均は3月の安値から3割上昇。日経平均株価も同2割戻した。
「投資意欲は回復に向かい、市場は半年からそれ以上の世界の緩やかな回復を見据え始めた」とも。
・不確かな未来と向き合う コロナ相場に揺らがぬ投資術
金融、財政両面の政策への期待感も支え。
米連邦準備理事会(FRB)パウエル議長は「景気を支えるためにあらゆる政策手段を講じる」と改めて強調。
欧州連合(EU)加盟国の景気回復に向けた基金を設立することでドイツとフランスが合意。
・不確かな未来と向き合う コロナ相場に揺らがぬ投資術
「『良いこと』は悪材料に、『悪いこと』は好材料になりうる」と。
新型コロナの克服に向けた過程では、実体経済と市場の時間軸のずれや個々のニュースや出来事の先にある可能性を読み解く必要がある。
実際、金融資産の回復度合いは一様ではない。
例えば株式市場ではコロナ禍の影響を受けにくく、将来的な需要の影響も見込めるIT(情報技術)やヘルスケアの株価が
危機前の水準に回復しつつあるのに対し、金融や製造業、エネルギーなど実体経済の動きと連動しやすい業種の戻りが鈍い。
・不確かな未来と向き合う コロナ相場に揺らがぬ投資術
米ハイイールド社債の国債に対する上乗せ金利はなお、2月までの水準より高い。
低金利の恩恵を受けるはずの不動産投資信託(REIT)も、需要減少への警戒感が強く、指数の戻りが鈍い。
「不確実性と賢く向き合う力が最も重要だ」と。
運用のプロも慎重姿勢を崩していない。
米国を中心とした景気動向を定点観測しながら、当面は株式に投資するタイミングを見極めるとの声が目立つ。
・不確かな未来と向き合う 第2波に備え、守りの投資
新型コロナウイルスとの闘いは長期戦になりそうだが、市場は経済収縮の先にある未来図を探り始めている。
危機の先を読み解く手がかりは何か。現状点検とプロの声の中からヒントを探る。
・不確かな未来と向き合う 第2波に備え、守りの投資
「新型コロナウイルスの感染の減少や再拡大の有無を見ながら、2歩進んで1歩下がるような状況が続くのではないか」
金融市場は少しずつ前に進み始めた。
主要国の株価指数の今年の安値からの戻りをみると、米国株は3月に2019年末比3割安に沈んだが、足元では1割まで縮まった。
欧州株も3割安から2割安へ戻している。
米バンク・オブ・アメリカ19日、機関投資家調査では、V字型の景気回復を予想する投資家は10%にとどまった。
多くは緩やかな「U字」や二番底を探りながらの「W字」型を予想する。
「強気相場入りした」との見方も25%。68%の投資家は「弱気相場の中の戻り局面」と捉える。
・不確かな未来と向き合う 第2波に備え、守りの投資
個別銘柄の値動きからも、投資家の慎重姿勢がにじむ。
米国では、危機前からオンライン注文への自宅配送などのサービスへの対応を急いでいたウォルマートや、
リモートワークで需要が急増したマイクロソフトが危機拡大前の2月末比1割以上高い水準で推移する。
半面、世界の建設・設備投資需要に連動しやすいキャタピラーやJPモルガン・チェースなどの金融大手は2月末の水準を取り戻せていない。
主要株価指数の構成銘柄のうち、2月末の水準を回復できているのは、
最も健闘している米ダウ工業株30種平均でも半数、日本や欧州、アジアでは2割前後。
・不確かな未来と向き合う 第2波に備え、守りの投資
皮肉なことに、新型コロナが落ち着きを見せるほど、他の懸念材料に目が向きやすくなる可能性もある。
代表格が米中対立の再燃。政治リスクへの懸念から経済回復などへの反応が鈍ることもありうる。
前回、米大統領選のあった2016年、実体経済は中国ショックからの回復過程にあったが、株価が本格反転し始めたのは選挙後だった。
仏アムンディは世界の株式は日米欧をはじめ幅広い地域で今後3年間、年率2ケタのリターンが期待できるとみる一方、
「当面はボラティリティーが高まりやすく、下値リスクも大きい」とみる。
なかでも日本株は比較的、振れ幅の大きい資産だ。
15年以降の5年間のヒストリカル・ボラティリティーをみると、日本株は1日当たり年率換算で上下に21%動いた。
世界の株式全体の15%、欧州や米国の17~19%よりも値動きが荒い。
・不確かな未来と向き合う 投資家はどう動けばいい?
株式市場はロックダウン(都市封鎖)の解除に向けた動きを好感した上昇が続いているものの、先行して経済活動を再開した都市の例をみれば、
新型コロナウイルス感染の「第2波」への目配りも欠かせない。
実体経済の回復度合いを見極めるには、米国を中心とした経済指標を定点観測する構えが必要。
具体的な運用手法としては、社債を中心に債券投資で着実な金利収入を狙いつつ、株式への投資タイミングを見極めたいとのプロの声が目立つ。
こうした中で、株式では今まで以上に選別色が強まりそう。
新型コロナとの共存が前提になるなら、
「特定のセクターに注目するというより、技術革新を使って新たな需要を捕まえ、コストコントロールをうまくやれるかどうかが重要」
3月の下値を割る「2番底」は回避できるとみるが、買われる企業とそうでない企業の「二極化」が一段と加速するとの見方も。
財政基盤の脆弱な新興国の投資は気を付けたいとも。
・不確かな未来と向き合う 著名投資家の金言に学ぶ
「大底がいつかはわからない」ハワード・マークス氏
「相場は絶望の中で生まれ、懐疑の中で育つ」「マーケットは常に変化する」ジョン・テンプルトン氏
「気が変わったときは中途半端なやり方はしない」ウォーレン・バフェット氏
・不確かな未来と向き合う 未来を見据えた投資先選別の着眼点
1.「新常態」がビジネスチャンス
レーザーテック <6920> [終値8360円]5G投資で半導体需要が高まる 昨年末比株価騰落率 47.7%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・不確かな未来と向き合う 未来を見据えた投資先選別の着眼点
2.新たな環境に素早く対応
プロパティA <3464> [終値951円]従業員の満足度が高い 41.1%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・不確かな未来と向き合う 未来を見据えた投資先選別の着眼点
3.コロナ終息後の復元力
オリエンタルランド <4661> [終値15200円]東京でズニーリゾートの集客力は高い 4.0%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・コロナで膨らむ新興国リスク
新興国で資金流出が続いている。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、通貨安・債券安が続く。
対外債務の返済や利払いの猶予などの支援策も相次ぐが、感染症と経済双方の危機封じ込めはなお綱渡り。
通貨安、経済・財政むしばむ 外貨準備高減少、デフォルト(債務不履行)を警戒。
重債務・資源依存国に厳しい視線。
中南米、現実味増す通貨危機 ブラジル資金流出続く アルゼンチン国債利払い停止
アジアの人口大国、封じ込め苦戦 インドネシア「双子の赤字」懸念 インド通貨安にあえぐ。
トルコ・南アフリカにインフレ懸念 通貨安と二重苦、政治も足かせに。
・ロシア・プーチン大統領が新型コロナウイルスの感染拡大に苦戦強いられている。
外出制限下でも感染者は急増し、20日に30万人を超えた。
1カ月半に「わたる全土での休業措置で経済の打撃は深まり、医療体制のほころびも目立つ。
7日に就任20年を迎えたプーチン氏の支持率は過去最低水準に落ち込み、長期統治に思わぬ逆風。
過去20年で最大とも評される危機に見舞われるロシアで、プーチン氏に代わるトップは見当たらない。
それでも新型コロナが、絶対的な指導者として君臨してきたプーチン体制の衰えをあらわにしたのは間違いない。
・ソフトバンクグループ(SBG)<9984> [終値4607円]「ポストコロナ」の立て直しに挑む。
18日発表した2020年1-3月期の連結最終損益は過去最大の1兆4381億円の赤字。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・イノベ企業ファイリング エデュラボ <4427> [終値4270円]オンライン教育コンテンツを手掛ける。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・三菱商事 <8058> [終値2378.0円]2021年3月期の増配に踏み切る。
海外石油メジャーや国内の一部商社はすでに株主還元レースから離脱し、同社自身の業績見通しも不透明。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・MARKETS 世界景気「U字型回復」の見方多く。調査は18~20日に実施。92人回答。
新型コロナウイルスからの世界経済の回復について、急回復のV字型でなく緩やかなU字型との見方が多く。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・日経平均株価のPBR(株価純資産倍率)が2カ月半ぶりに1倍の水準を回復。
欧米ではコロナ後も成長期待の大きいハイテク株が株高をけん引する。
新型コロナワクチン開発の期待も株価を押し上げた。
ただここへきて※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・ランキング:時価総額が増えたESG(環境・社会・企業統治)銘柄 ESGスコアで64点以上
1位アドバンテスト <6857> [終値5260円]時価総額の増減額 68.7% ESGスコア 環境への取り組みを積極発進
2位※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/info/
・【わたしの投資道】坂本慎太郎さん(上)
私は2002年、新卒の会社を1年たたずに辞めて赤木屋証券(現赤木屋HD)でディーラーを始めた。
学生時代から株式投資手掛け、株式投資が好きなだけできる仕事に就きたいとの思い。
新卒だと希望する部署に配属されないのではと考え、あえて新卒では入社せず。
ディーラーになってからは勝負の世界。損失についてのルールがかなり厳しく、一日当たりの損失額が基準に超えると売買ができなくなります。
さらに歩合制で全員がライバル。先輩ディーラーの売買履歴を暗記したり、うまく教えを乞うなどして技術を身につけた。
一方、学生のころから長期投資の運用をプロでやってみたいという夢がありました。
08年、リーマン・ショックが起きる前にかんぽ生命保険に移籍し、債券運用を担当。
短期投資と長期投資は手法・考え方が全く違い、お互いをバカにしあっているくらい。
簡保で身につけた債券の知識とポートフォリオの理論は短期投資鹿手掛けてこなかった私には新鮮。
もともと一定の年齢まで働いたあとは自己資金を運用して生活していこうと考えていました。
プロの経験から得られた投資の知識は身に付いたと考えたので2015年に退職。
次回は個人投資家の立場に戻ってからの投資への考え方についてお話ししたいと思います。
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2020年5月23日(土)配信
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