
扉を開いて(2011.9.25号)
- 2011年09月25日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年9月25日(日)はれ
・米連邦準備理事会(FRB)金融緩和の強化策決め手以降、世界マーケットに動揺広がる。
米国急落皮切りに投資マネーはリスク回避姿勢強めた。市場FRBの金融政策の限界見透かす。
・FRBの金融政策「ツイスト・オペ」は量的緩和第2弾(QE2)と異なり、市場への資金供給が増えないだけに失望感広がる。
・20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議22日、
共同声明で「必要な全ての行動をとる」と国際協調訴えた。具体策は示せず。
・市場の期待、FRBの次の一手。QE3求めつつも、その効果を早くも見限る市場。
・今週、欧州連合(EU)にとってヤマ場。
ギリシャの債務不履行(デフォルト)回避に向け、
EUと国際通貨基金(IMF)はギリシャの当面の資金繰り支援で合意する見通し。
欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充やギリシャへの第2次支援といった来年以降の支援策が各国議会で採択される予定。
・ギリシャの国債利回り、再び上昇し始める。
・小売り企業 2011年3-8月期決算発表が本格化。好調際立つのはコンビニエンスストア。
セブン-イレブン <3382> [終値2163円]営業最高益更新。
ローソン <2651> [終値4365円]連結営業益前年同期比6%増、320億円前後。
ファミリーマート <8028> [終値2873円]も10%増280億円前後に。
DCMホールディングス <3050> [終値626円]ホームセンター展開。連結営業利益5割増、140億円強に。
イオン <8267> [終値1015円]連結営業益前年同期比21%増の750億円前後。
・ソフトバンク <9984> [終値2282円]米アップル「iPhone(アイフォーン)」独占販売崩れる。次の一手(対抗策)に注目。
・中国、金の現物取引が急拡大。金融引き締め対策で株式や不動産市場が低迷。安全資産として人気集める。
・8月24日、ニューヨーク先物市場の金相場100ドル超の急落の切っ掛けは、上海黄金交易所(SGE)による証拠金の引き上げ。
・日立物流 <9086> [終値1342円]国内物流センターの半分が賃借で賃借料は自家分の設備投資上回る。
自前で抱えるリスク軽減。業務請け負う期間が以前より短く。
・横河電機 <6841> [終値696円]
半導体テスター(試験装置)事業の収益が改善。リストラや受注増で固定費の比率低下するため。
・会社がわかる 特集サトー <6287> [終値981円]モノを動かす黒子役。作業の省力化に欠かせない自動認識システム。
バーコードプリンター国内シェア約4割。サプライチェーン・マネジメント(SCM)の中枢支える。
株式市場の評価今一つは「欧州」に原因。今期10年ぶり欧州事業黒字へ。
中国に自前の生産拠点持つ。最大手米ゼブラ・テクノロジーと渡り合う。2020年中国で100億円売り上げ。
現地でのM&Aも視野に。
・OUT Look:今週の株式相場は下値不安がつきまといそう。
日経平均株価14日(8518円)年初来安値を大きく割り込む可能性も。アジア投資家売りに転じ、買い材料乏しい。
FOMC声明で「景気の著しい下振れリスク」に言及したことを受けて米国株急落。欧州ではギリシャ支援問題の決着長引く。
今週は円相場にも警戒。9月決算期末となるため輸出企業の円買いが入りやすい。
期待は中国の買い。中国温首相「これからは先進国の国債を買うのではなく、企業に投資することで世界経済に貢献したい」
と語り中国路線変更へ。
・Wall Street:今週の米株式相場は引き続き不安定な展開に。
欧州の債務問題や米国の景気減速懸念背景に先週は相場が大きく下落。
ダウ工業株30種平均の下落幅1週間で737ドルと週間ベースで金融危機08年10月以来の下落に見舞われた。
米国債以外のすべての金融商品が全面安になる展開に。投資家心理の悪化に拍車。
今週は27日発表9月の消費者信頼感指数と30日シカゴ購買部協会の9月の景気指数。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派41%(前回比-12)弱気派43%(同+15)中立派16%(同-3)
弱気派が強気派を上回ったのは5週ぶり。投資家リスク回避姿勢へ。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は先進国、新興国ともに軒並み下落。ギリシャなど欧州の財政問題が収まらず。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の緩和強化策も材料出尽くしと受け止められた。
アジア市場では売りが売りを呼ぶ展開に。
・高効率環境配慮型火力発電、活躍期待企業。
三菱重工 <7011> [終値323円]日立 <6501> [終値383円]最新鋭プラント「GTCC」設備手掛ける。
タービン羽根耐熱性や耐摩耗性の向上にはトーカロ <3433> [終値1417円]の溶射技術一役買う。
イーグル工 <6486> [終値837円]
「ブラシシール」はタービンから燃焼ガスが漏れないようにする器具。発電効率向上へ貢献。
・ランキング:4〜6月決算企業中心にそれぞれ半年前より海外投資家持ち株比率増加企業ランキング。
1位ポーラ <4927> [終値2270円]変化ポイント13.8 外国人持ち株比率18.0%
内需・ディフェンシブ銘柄の一つ。潤沢な手元資金(6月末678億円)も材料視。
2位三井住友トラストHD <8309> [終値246円]11.0 32.3%
3位ファースト住建 <8917> [終値593円]8.4 37.3% 手ごろな価格に抑えた住宅販売が好調。
10位ベストブライダル <2418> [終値72000円]5.6 10.7% 4月にフィデリティ投信が5.21%保有で高まる。
13位セーラー <7992> [終値38円]5.3 6.0%
タイの個人投資家が大量に取得。この投資家はパイロット <7846> [終値155900円]も保有。
・大証 <8697> [終値377500円]7/19から夜間取引を3時間半延長。売買高伸びる。
日中取引量に対する比率月間で36.7%と最高に。 (日経ヴェリタス)
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