企業倒産歴史的な低水準

2022年1月10日（火）曇りのち晴れ

・日立　<6501> ［終値6707円］7月にも、事前に職務の内容を明確にし、それに沿う人材を起用する「ジョブ型雇用」を本体の全社員に広げる。
管理職だけでなく一般社員も加え、新たに国内2万人が対象。
年功色の強い従来制度を脱し、変化への適応力を高める動きが日本の大手企業でも加速する。
必要とするスキルは社外にも公開し、デジタル技術など専門性の高い人材を広く募る。

・新型コロナウイルスの水際対策で留学生が来日できず、大学間の交換留学などに影響が出ている。
日本に関心を持つ学生や日本の大学を卒業する留学生の減少は、日本企業のグローバル人材の獲得戦略にも影。

・日米両政府は9日、在日米軍の新型コロナウイルス感染急拡大を受け、区域外での活動を必要不可欠なもののに限る方針で合意。
外出制限は10日から14日間、全国の在日米軍関係者に適用する。在日米軍と家族ら関係者は10万人規模に。

・日本経済新聞社、売上高100億円以下の上場企業約1000社「NEXT（ネクスト）1000」対象に、2021年に時価総額が拡大したのは、
環境関連や通信環境の整備など社会のインフラを下支えする企業が目立つ。
20年と21年の平均時価総額を比べ、増加額が大きい順にランキング。
首位ミダックHD　<6564> ［終値3545円］産業廃棄物の収集から最終処分まで手掛ける。時価総額は1年間で720億円超増加。

・政府・与党17日召集の通常国会で提出法案を絞り込む。
看板政策の経済安全保障の体制整備する法案などを優先。
野党との対決法案を極力避ける戦略をとる。マイナンバー法改正案や感染症法改正案は提出見送る。

・政府はインドネシアの脱炭素への取り組みを支援する。
燃焼しても二酸化炭素（CO2）が出ないアンモニアを使い、現地の石炭火力発電に活用する官民共同の事業に乗り出す。
燃料としてのアンモニア普及と技術の確立を目指しながら、石炭火力をすぐにやめることができないアジアでCO2排出量の削減につなげる。
具体的な事業のひとつを三菱重工　<7011> ［終値2951.0円］が担う。

・企業倒産が歴史的な低水準となっている。
新型コロナウイルス禍2年目の2021年はあ6000件超と1964年以来57年ぶりの少なさに。
政府や金融機関が約55兆円の融資で資金繰りをつないだ。
半面、中小企業の返済能力は約10年ぶりの水準に低下し、返済の本格化で息切れする懸念も強まる。
オミクロン型が流行すれば倒産を抑え込むひずみがさらに蓄積しかねない。

・新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が9日、沖縄県、山口県、広島県に適用された。
飲食店の営業時間や酒類提供が制限され、各地の繁華街は人手が減少。
感染の急拡大を受け、航空や旅行業界では適用対象地域を中心に予約のキャンセルが広がる。
日本航空（JAL）＜9201＞ ［終値2141円］「沖縄線の需要が鈍化し始めている」。
全日本空輸（ANA）＜9202＞ ［終値2372.0円］も「必要に応じて機材の変更や減便で検討する」と予約動向に神経をとがらせる。
大手ホテル幹部は「宿泊のキャンセルが増えてきている。沖縄の施設では新規予約をキャンセルが上回る状況」と懸念。

・新型コロナウイルスの新規感染者は9日、全国で8249人確認。2日連続で8000人台となった。

・中国で地方財政の悪化が加速。
東北部の黒竜江省にある旧産炭地、鶴岡市が事実上「財政破綻」に。
省直下の市としては初。地方財政の悪化は公共事業の足かせ、公務員給与の削減を通じて個人消費の下押し要因にもなる。

・世界各国・地域の新型コロナ感染者数前日比（死者数）1/9午後4時現在、米ジョンズ・ホプキンズ大まとめ　世界全体200.1万人（4946人）
米国378813（661）インド159632（327）ブラジル0（0）英国141126（314）フランス298598（135）ロシア16424（783）
トルコ66237（141）ドイツ32128（77）イタリア197535（184）スペイン0（0）アルゼンチン101689（37）イラン701（26）

・王子HD　<3861> ［終値555円］2025年にも木材を原料とするプラスチックの量産に乗り出す。
脱炭素に向け原油にかわる原料には大豆などが使われてきた。
原料を木材に置き換え、食糧不足と温暖化対策の両立につなげる。

・バルミューダ　<6612> ［終値3965円］同社製のスマートフォンの新規出荷を一時停止。
製造委託先の京セラ　<6971> ［終値7176円］から
日本の通信規格適合していることを示す「技術基準適合証明（技適）」について確認事項が発生したとの連絡。
販売済みの端末に問題はないとしている。

・7日閉幕した米テクノロジー見本市「CES」では、電気自動車（EV）や自動運転などモビリティー関連の発表が相次ぐ。
米ゼネラル・モーターズ（GM）などが主力車種のEV化、ボルボ・カー（スウェーデン）や米インテルは自動運転車の商用化を表明。
テック企業との連携も目立ち、次世代車ビジネスの急加速が鮮明になった。
独コンチネンタルによると、世界の自動車市場はEVや自動運転車がけん引し、30年に現在の2倍の600兆円に拡大する見通し。
「100年に1度の大変革期」と言われる巨大市場を巡り、業界の垣根を越えた競争が激しくなりそう。

・日本経済新聞社、売上高100億円以下の上場企業約1000社「NEXT（ネクスト）1000」対象に、
2021年の平均時価総額の前年比増加額でランキング。
1位ミダックHD　<6564> ［終値3545円］産業廃棄物処理　平均時価総額の増加額　727億円　21年平均時価総額978億円
2位JTOWER　<4485> ［終値8300円］通信設備シェアリング　722億円　1868億円　通信設備シェア、5G追い風
3位SREHD　<2980> ［終値5790円］不動産テック　593億円　991億円　不動産査定、人工知能（AI）が強み
9位インソース　<6200> ［終値2346円］研修サービス　367億円　974億円　従業員研修、遠隔需要追い風
23位PRTIMES　<3922> ［終値2751円］プレスリリース配信　191億円　454億円　企業のリリース配信支援

・今年の株式市場は金融引き締めに揺れるスタートとなった。
5日発表の米連邦公開市場員会（FOMC）の議事要旨は、中銀がインフレ退治の姿勢を強めたことを改めて市場に印象付けた。
タカ派転換する中銀が市場にショックもたらす風景が繰り返される年になる可能性が高い。
エネルギー危機に揺れる欧州が次の震源地になりそう。
欧米株はなお最高値圏にとどまるが、金利が上昇ムードを強める中上値を追うハードルが高まるのは確実。

・国内の新型コロナウイルス感染者数　国内の確認例　176万6647人（新たな感染者＋8249人　9日午後8時40分）死者18413人（＋1）
北海道62027（+117）東京387895（+1223）埼玉117350（+401）千葉101609（+252）神奈川171245（+443）沖縄57428（+1533）
大阪207311（+880）京都37033（+215）兵庫79706（+202）愛知108359（+368）福岡75522（+211）
長野9347（+110）静岡27318（+146）広島24445（+619）山口6789（+152）鹿児島9611（+108）

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・政府は外国人の新規入国を原則停止している水際対策について、継続する方針。
期間については、海外動向など踏まえて決める。
岸田文雄首相「オミクロン株の実態は十分に解明できていない。慎重の上にも慎重に対応したい」と述べた。

・パソナグループ　<2168> ［終値2940円］オンラインの仮想現実空間「メタバース」関連事業に本格参入する。
今春にもメタバースをつくり、最終的には100程度の「街」のような場を提供。
仮想空間fで職業体験をしたり、地方と世界を結び付けて、地方創生につなげたりするような取り組みなど進める。

・7日のニューヨーク債券市場の米国債相場は、米長期金利の指標となる10年債利回りが一時1.80％台に上昇し、
2020年1月以来、約2年ぶりの高水準となった。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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公募・売り出し価格

日本ペイントHD　<4612> ［終値1254円］海外市場1億4013万3800株

ミダックHD　<6564> ［終値3545円］100万株

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（今日の一言）

週末の海外ＮＹ株式市場は、続落。
ダウ工業株30種平均は3日続落、ナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数は4日続落。
この日発表された12月の米雇用統計で米連邦準備理事会（FRB）による利上げ観測が強まったほか、
新型コロナウイルスのオミクロン株感染の収束が見えないことが背景。

米労働省が7日発表した21年12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19.9万人増と、市場予想の40万人増を下回った。
ただ、失業率は22カ月ぶりの低水準となる3.9％と、前月の4.2％から改善、
時間当たり平均賃金が前月比0.6％上昇と、11月の0.4％上昇から伸びが加速した。

ナスダックは週ベースで2021年2月以来最大の下落率を記録し、全体相場の下げを主導した。

銀行株指数も週間で9.4％上昇し、20年11月以来最大の上昇率を記録した。

投資家は、ハイテクを中心とした成長株から、高金利下でも比較的投資妙味が期待できるバリュー株へとシフト。
今週はS&P500バリュー株指数が1％上昇する一方、成長株指数は4.5％下落。
エネルギーセクターは10.6％上昇。20年11月以来の大幅高となった。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)は大幅2日続発。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金塊先物相場は対ユーロでのドル軟化に支えられ、反発。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は就業者数の伸びが市場予想を下回り米雇用統計発表をきっかけに売られ、5日ぶりに反落。

アップル（+0.10%）グーグル（-0.40%）フェイスブック（-0.20%）アリババ（+2.51%）エヌビディア（-3.30%）
ネットフリックス（-2.21%）アマゾン・ドット・コム（-0.43%）バイオジェン（-1.98%）バークシャー（+2.09%）
マイクロソフト （+0.05%）ズーム（-2.68%）テスラ（-3.54%）ラッセル2000（-1.20%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.28%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は102.1約億株、過去20日間平均約104億株。

週間ベースでは、ダウは0.3％安、3週ぶり反落、
ナスダック総合指数は4.5％安、2週続落（累計4.6％下落）S&P500種指数は1.9％安、2週続落（同1.0％下落）　で取引を終えた。

欧州株式市場の主要3指数はまちまち。
FT100種総合指数（ロンドン)は2日ぶり反発、クセトラDAX指数（フランクフルト）が2日続落、CAC40種平均（パリ）は2日ぶり反発。

週末7日の東京株式市場で日経平均（-0.03％）は2日続落。
東証株価指数（TOPIX）（-0.07％）も2日続落。

東証マザーズ（+0.19％）は5日ぶり小反発、日経ジャスダック平均（-0.19％）は3日続落、東証2部（-0.42％）は2日続落で終了。

東証1部出来高は12億8905万株、売買代金は3兆0128億円。

東証1部騰落数は値上がり853(39％)銘柄、値下がり1,218(55％)銘柄、変わらず114(5％)銘柄に。

マザーズ出来高は9964万株、売買代金は1611億円。

マザーズ騰落数は値上がり178(42％)銘柄、値下がり223(52％)銘柄、変わらず19(4％)銘柄に。

東証1部業種別ランキングでは15業種上昇、18業種下落に。
値上がり上位は、鉱業、銀行業、鉄鋼、石油石炭製品、海運業、保険業、輸送用機器、その他製品、・・・
値下がり上位は、陸運業、電気機器、サービス業、小売業、ｶﾞﾗｽ土石製品、水産・農林業、不動産業、・・・

東証1部値上がり上位は、ネクスステージ　<3186> ［現在2682円　+493円］OKK　<6205> ［現在1154円　+149円］
ダブル・スコープ　<6619> ［現在846円　+89円］クボテック　<7709> ［現在275円　+25円］

値下がり上位は、ティアック　<6803> ［現在161円　-18円］イーソル　<4420> ［現在693円　-57円］
マザーズコア　<1563> ［現在3495円　-285円］マルマエ　<6264> ［現在2918円　-232円］

三菱UFJ　<8306> ［現在685.8円　+22.8円］みずほ　<8411> ［現在1540.5円　+16.5円］三井住友　<8316> ［現在4150円　+65円］
野村　<8604> ［現在522.1円　+3.0円］大和　<8601> ［現在675.2円　+11.1円］
ソフトバンクグループ　<9984> ［現在5489円　+117円］トヨタ <7203> ［現在2307.5円　+23.0円］

日経平均株価は小幅続落。
きのう大幅に下落した反動で自律反発狙いの買いが先行。
一時、2万8813円（前日比325円高）まで上昇したが、一巡後は先物主導で下げに転じ、前場終盤に2万8293円（同194円安）まで下落。
その後は次第に下げ渋り、大引け近くにかけて持ち直したが、小安く引けた。

3連休を前にして、日本時間7日夜には米雇用統計の発表を控え、様子見気分となった。

週間ベースでは、日経平均株価は1.1％安、5週ぶり反落、東証株価指数（TOPIX）0.2％高、5週続伸（累計1.9％上昇）。
東証マザーズ指数は10.6％安、2週続落（同12.0％下落）、日経ジャスダック平均は1.9％安、2週ぶり反落、
東証2部指数は0.6％安、3週ぶり反落、東証REIT指数は2.1％安、2週ぶりの反落で終了。

マザーズ指数は、小幅ではありますが、5日ぶりに反発。
ハイテク株売りが続いており、マザーズ上場銘柄も軟調な推移となっていたが、大引けにかけて買いが入り、ギリプラ転。
日足チャートではようやく下髭が出ましたね。

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