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扉を開いて(2012.5.14号)

2011年5月13日(日)はれ

・ギリシャ離脱か残留か。街角でも金融市場でも最大の関心ごとに。

 米シティグループ予想離脱確率50〜75% クレディスイスは15%。
 ユーロ離脱のルートは2つ。「秩序ある離脱」と「無秩序な離脱」いずれの場合もユーロに代わる自国通貨発行。
 修羅場はここから始まる。国外への激しい資本逃避。離脱を決めれば国民が銀行に殺到し、取り付け騒ぎ起きる公算大。
 混乱防ぐ目的でギリシャ政府はユーロ離脱表明と同時に預金封鎖に。ドラクマ復活、自国民が持つユーロを強制的にドラクマに交換させる。
 それでも金融システム機能不全に陥る可能性高く。経済の実行に見合う水準まで通貨価値が下落するため、ハイパーインフレに見舞われそう。

 炎上ギリシャの火の粉は国境越えて南欧諸国などにも】飛び火も。

・日本株調整色強めている。日経平均株価先週末日銀による追加金融緩和の発表があった前日の2/13以来、約3ヵ月ぶりに9000円台割り込む。
 約4年ぶりとなる6週連続の株価下落。追加緩和による株高効果帳消しに。
 投資家は業績不振銘柄や景気敏感株を売って内需の好業績銘柄などに資金を移している様子が浮かび上がる。 

・交流サイト(SNS)最大手米フェイスブック18日にもナスダック市場に上場する見通し。
 全般に「買い推奨」が多く、仮条件上回る目標株価を提示も。

・バフェット氏が語った5時間。米バークシャー・ハザウェイの株主総会5日、ネブラスカ州オハマで催された。
 「米国に集中投資」「ドルという基軸通貨持つ強み、米国の相対的優位はまだ続く」「フェイスブックには投資をしない。」
 「フェイスブックやアップルはさらに巨大に成長しているかもしれないし、あるいは衰退しているかもしれない。私には見極めできません。」
 「欧州債務問題を解決するのはとても困難な作業」

・会社がわかる 特集横浜ゴム <5101> [終値568円]ロシアで存在感高めている。
 「サムライ」イメージしたブランド戦略寄与。外資系でトップクラスのシェア。
 2012〜14年設備投資額1800億円、09〜11年(約650億円)比2.8倍。一気に攻めの姿勢。
 新興国事業は高成長が期待できるとともに政治要因などでリスクも高まる。 

・「コンプリートガチャ」と呼ぶ課金システムについて景品表示法に抵触する可能性浮上。
 グリー <3632> [終値1440円]DeNA <2432> [終値1978円]など関連各社の株価総崩れに。
 各社ともサービス廃止決断。利用者のゲーム離れなど影響広がる可能性も。成長力維持できるかSNSゲーム各社は正念場に。

・日経平均株価下値は8500〜8600円程度との声が聞かれる反面、この先一方的に売り込まれる可能性は低いという見方も意外に多く。

 その根拠の一つが企業業績の悪化招く一段の円高・ドル安不安が外国為替市場で高まっていない点。

 もう一つの材料はテクニカル指標面での割安感。
 東証1部騰落レシオ(25日移動)11日時点66.5%と「底値圏」の目安とされる70%を下回る。
 日経平均の25日移動平均からのかい離率5.3%と一般に「売られすぎ」とされる5%超。
 短期的な割高・割安感を見るRSI(相対的指数)は30%以下が「下げ過ぎ」とされるが11日時点17.1%。

 上場企業の2013年3月期の業績見通し2割強の経常増益なのも下支え材料に。

・OUT Look:今週の株式相場は9000円挟んでもみ合う展開か。
 欧州問題の混迷受け、投資家はリスク回避志向強め、海外勢中心に株式の持ち高圧縮する動き続きそう。安値では買戻しも入りやすい状況に。
 13日ドイツ北西部ノルトライン・ウエストファーレン州議会選挙。仮に首相側敗れるようだと「ドイツでも緊縮路線の修正迫られる」との懸念も。
 15日ユーロ圏GDP(域内総生産)発表。18日には主要8ヵ国(G8)首脳会議控える。
 信用評価損益率マイナス18%と今年最悪水準(松井証券調べ)

・Wall Street:今週の米株式相場は不安定な値動きか。
 ギリシャ政局の混乱による欧州債務問題への警戒感で株式市場ではリスク回避ムード強まっている。
 金融大手JPモルガン・チェースの巨額損失が表面化、市場心理冷え込みがち。
 下値では値ごろ感による買いも入りそうだが、株価を押し上げる材料には乏しく。欧州問題の先行きは読みにくく相場が乱高下する可能性も。
 今週16日、4月下旬に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表。量的緩和第三弾(QE3)の可能性を占う上で注目も。
 15日、4月の米小売売上高、消費者物価指数(4月)などへの関心も高い。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派41%(前回比+4)弱気派28%(同-17)中立派30%(同+13)
 株価下落すると国内の年金基金は保有株の時価が減った分買い増しするうえ、
 値ごろ感から個人の押し目買いや自律反発期待もあり、弱気から中立に変える市場関係者が増加。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は前週末の選挙結果を受けてリスクオフの動き加速、ほぼ全面安の展開となった。
 香港・日本・台湾・韓国などアジア市場でも欧州危機再燃による世界経済低迷を懸念した動き広がり弱含む。

・ランキング:決算シーズンに上がった銘柄。11日時点で時価総額1000億円以上の3月期決算対象、決算シーズンの株価騰落率(4/20起点)

 首位アドバンテスト <6857> [終値1303円]騰落率12.72% 
 スマホやタブレット端末の拡販追い風に13年3月期の営業利益160億円と前期実績(8億円)から大幅増。

 2位荏原 <6361> [終値332円]12.16% 2012年3月期連結経常利益上方修正。風水力事業の販売伸びる。 

 3位ネットワンシステム <7518> [終値1130円]8.76%

 5位伊藤忠テクノ <4739> [終値3870円]8.56% 通信業界向けシステム構築や情報機器販売好調。

 8位オムロン <6645> [終値1734円]7.64% 
 工場の自動化(FA)に使われるセンサーが主力製品。主力中国市場の工場FA化投資が盛んでセンサーの引き合い強い。

 34位ヤマトHD <9064> [終値1229円]2.08% 本業の底堅さが改めて市場に評価され株価上向く。(日経ヴェリタス)

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