
扉を開いて(2012.8.26号)
- 2012年08月27日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年8月26日(日)はれ
・韓国経済、強さと脆さ。為替相場不気味なほど平穏。
韓国李明博大統領が島根県竹島上陸10日以降、通貨ウォンは1ドル=1130ウォン(1円=14.4ウォン)前後で膠着。
リーマン・ショック前2008年8月末比4%安と聞き前の水準に回復していない。円が同期間に37%上昇したのと対照的。
サムスン電子、現代自動車に恩恵。大韓航空、ポスコなどはウォン安が減益要因。家計もウォン安は痛手。
・ウォン円相場と相関の高い銘柄。
ウォン安・円高になると株価下落しやすい(順相関)トヨタ <7203> [終値3235円]相関指数0.94
住金 <5405> [終値126円]0.94 豊田織機 <6201> [終値2324円]0.93 三菱地所 <8802> [終値1435円0.93]
ウォン安・円高になると株価上昇しやすい(逆相関)ファーストリテイリング <9983> [終値18090円]▲0.50
OLC <4661> [終値10050円]▲0.48 ユニ・チャーム <8113> [終値4535円]▲0.42 小田急 <9007> [終値838円]▲0.20
・8/31米ワイオニング州ジャクソンホール「危機後の金融政策」と題してバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演。予想される筋書きは3つ
1.米経済は順調に快方に向かい、新たな施策は必要ない。
2.病状は安定しているものの予断を許さず、次の処方箋を準備している。
3.病状はなお危険ですぐにでも新たな手を打たなければならない。
2が多数派もジャクソンホールでは具体的に示すかなお微妙なところ。議長自身の苦悩がにじむ講演となる可能性もある。
・金融機関n1年以内の資金のやり取りする短期金融市場に異変が起きている。
無担保コール市場の残高が8月中旬に初めて3兆円割り込み、1984年統計開始以来、過去最低水準に落ち込む。
日銀 <8301> [終値36100円]金融緩和の強化が市場機能にゆがみを生む副作用。
・株式市場夏場の材料不足から一転、今週以降内外で重要日程目白押しに。期待先行日経平均株価3月高値から6月安値の半値戻し近辺で足踏み。
イベント満載の秋相場、日経平均の予想レンジは上値9500円との見方多く。
欧州では9/6欧州中央銀行(ECB)理事会、9/12ドイツ憲法裁判所による欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性判断が2大イベントと。
米国では8/31バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演。
・会社がわかる 特集キリンHD <2503> [終値985円]アサヒ <2502> [終値1874円]サッポロHD <2501> [終値233円]
世界市場の陣取りゲームの様相。メジャーの寡占加速。日本勢総合飲料化に活路。アサヒの時価総額、キリンHDに肉薄。
・オフィス市況改善の兆し。東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)7月末空室率前月比0.13ポイント減の9.30%と4ヵ月ぶり低下。
不動産各社の業績や株価に対して強気の見方も見られる。
三菱地所 <8802> [終値1435円]東京オフィス市況足元でだいぶ落ち着いていると。空室率順調に低下と。
・原油価格に先高観漂い始める。中東からの供給不安に加えて、インフレ懸念もジワリ広がる。売り材料は戦略備蓄の放出懸念。
・外国為替市場で金融政策への注目一段と高まる。米国も欧州も「追加金融緩和の前後」にあるとの認識広がる。
緩和規制の強さで日米に劣る日本の円は買われやすい地合いに。
・OUT Look:今週の株式相場は上値の重い展開が予想される。
米連邦準備理事会(FRB)バーナンキ議長による注目の講演を週末31日に控え市場参加者は様子見姿勢。
日経平均9000円挟んで上下200円程度の値幅で推移する「薄商いの往来相場」となる公算大きく。
8/31バーナンキ議長講演、9/6欧州中央銀行(ECB)理事会、9/7米雇用統計など9月上旬にかけて重要イベント集中。
積極的な売買手控えていると短期的に日本株の下落誘いそうなのが中国株の動向。
今週中国主力銘柄の決算発表あり、内容次第では相場全体を押し下げる場面も。
国内では30日貿易収支、31日鉱工業生産指数。米国では28日S&Pケース&シラー住宅価格指数や消費者信頼感指数発表。
市場の不安心理示すVIX(恐怖指数)2007年以来の低水準記録後上昇に。
・Wall Street:今週の米株式相場は景気や金融政策の行方をにらみ、一進一退となる見通し。
ダウ工業株30種平均1万3000ドル挟んだ動きと。
注目は31日バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演。量的緩和第3弾(QE3)の可能性が焦点。
9/12-13、米連邦公開市場委員会(FOMC)でのQE3発動巡って見方割れている。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派31%(前回比-12)弱気派44%(同+15)中立派26%(同-3)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は下落した市場が多く。ただ米国の追加金融緩和への期待もあり、売り込む動きは見られず。
上昇:ロシア週間騰落率1.4%(年初来株価騰落率4.0%)タイ1.1%(20.7%)ギリシャ0.7%(-5.3%)15位日本-1.0%(7.3%)
下落:ベトナム-7.8%(13.7%)スペイン-3.3%(-14.7%)ノルウェー-1.9%(12.1%)
・ランキング:株主還元余力が大きい会社。
1位朝日放送 <9405> [終値428円]PER(株価収益率)0.335倍 設備更新など見据えて内部留保積み上げ。
2位ユニデン <6815> [終値177円]0.343倍 3位新光商事 <8141> [終値713円]0.369倍。
7位天馬 <7958> [終値849円]0.447倍 設備投資額、キャッシュフロー(現金収支)の範囲内に抑える。
19位三井情報 <2665> [終値13800円]0.520倍 有利子負債なく47億円の手元資金抱える。
25位日本電設工 <1950> [終値778円]0.561倍 3月末の現金預金128億円、有価証券90億円。一方有利子負債は5億円弱。
・時価総額日経ヴェリタス世界500社ランキング
1位(前回2位)アップル(米国)時価総額44.83兆円。2位(1)エクソンモービル(米国)31.88兆円
3位(3)ペトロチャイナ(中国)19.95兆円。4位(15)ウオルマート(米国)19.84兆円。
5位(5)マイクロソフト(米国)19.43億円。
日本最上位31位(28)トヨタ <7203> [終値3235円]9.56兆円。70位(67)NTTドコモ <9437> [終値13700円]5.44兆円。
85位(137)JT <2914> [終値2312円]4.69兆円。 (日経ヴェリタス)
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