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ノーベル賞山中教授受賞

2012年10月9日(火)曇りのち晴れ

・2012年ノーベル生理学・医学賞、
 iPS細胞初めて作製した京都大学教授山中伸弥氏(50)とジョン・ガード英ケンブリッジ大名誉教授(79)に二人受賞。
 再生医療への応用期待。

・国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会9日、東京国際フォーラム(東京・千代田)で開幕。
 日本政府欧州危機への安全網として8日発足した欧州安定メカニズム(ESM)が資金調達のために発行する債券の購入表明。

・日本とインドネシア両政府、インドネシアの首都ジャカルタでの都市開発計画で合意。
 道路整備や鉄道建設などインフラ開発中心に総事業費2020年までに3兆円規模。日本企業受注1兆円目指す。

・ユーロ圏17ヵ国財務相、8日ルクセンブルクで常設の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)正式に発足。
 スペイン支援などで大きな役割が期待される。

・米銀大手バンク・オブ・アメリカ、ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)「米住宅市場の回復は本物」との見方示す。
 同行の住宅ローンに絡む資産などの処理にメドが付いたと表明。量的緩和第三弾(QE3)は歓迎。

・タカラバイオ <4974> [終値417円]
 iPS細胞の作製に使う遺伝子や試薬の販売、iPS細胞の作製受託サービス手掛ける。3年後数億円規模目指す。

・NEC <6701> [終値136円]電気自動車(EV)やハイブリッド車に使うリチウムイオン電池の蓄電容量を従来より3割以上高める。
 現在市販されるEVが1回の充電で走れる距離は200KM程度。この電池で260KMへ3割延ばせる。2年以内に実用化へ。

・スズキ <7269> [終値1637円]9月中国の新車販売台数前年同月比44.5%減1万5446台に。

 トヨタ <7203> [終値3045円]や日産 <7201> [終値669円]など9日以降発表する9月販売台数大幅減避けられなかった模様。

・日立 <6501> [終値439円]体の奥深くにある臓器の小さな病巣に正確に画像化する技術開発。
 現在の超音波検査では検出できない小さな早期がんなどの発見に有効と。(9日 日経新聞)

・日中関係悪化、景気下押しする懸念強まる中、再び勢い取り戻せるか。日本経済の底力試される。
 工作機械1-8月の中国向け受注、前年同期比4.6%減。中国経済欧州向け輸出鈍化という第一段階経て、内需減速という第二段階に入る。
 好材料は米国経済。米クリスマス商戦好調に推移すれば日本経済の下支えに。

・主要30業種対象に2012年10-12月の産業天気図予測、7-9月期比「曇り」が1つ増え13業種。
 晴れ業種0、薄日6(前回比-1)小雨9(+1)雨2(-1)
 旅行・ホテル薄日から曇り 電子部品・半導体雨から小雨 自動車薄日から曇り アミューズメント曇りから薄日

・中国進出日系自動車メーカー各社8日、国慶節(建国記念日)の長期休暇終え、現地工場操業再開。

 日産 <7201> [終値669円]トヨタ <7203> [終値3045円]ホンダ <7267> [終値2422円]大手3社通常半分程度の水準で生産開始。

・ワンルームマンションの新築減少。床面積20平方メートル以下の着工件数鵜2011年直近ピーク06年の3分の1に。
 「住環境の改善」理由に自治体の建設規制や住宅ローン減税など優遇受けにくい事情背景。単身者増加傾向値上がりする可能性も。

・個人の小口金融主力とする金融会社がアジア中心とする新興国市場開拓。

 「プロミス」展開するSMBCコンシューマファイナンス <8316> [終値2427円]中国瀋陽と深?で事業展開。現地法人5つ新設へ。 

 オリコ <8585> [終値130円]3年以内に自動車の割賦販売事業始める。

・旭硝子 <5201> [終値536円]成長分野としてきた太陽電池向けガラスの減産に踏み切る。米国テネシー工場休止。
 ガラス業界液晶向けや建築向けの価格下落、自動車向けも中国での日本車販売減が懸念材料、主要4分野で収益環境厳しく。

・ソフトバンク <9984> [終値3050円]エイベックスHD <7860> [終値1466円]と共同、
 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)向けの音楽・動画の定額配信サービスに乗り出す。
 年内にまず見放題の動画配信、2013年中に聞き放題の音楽配信始める。(8日 日経新聞)

・携帯電話3社「ロング・ターム・エボリューション(LTE)」新型通信サービス、
 2014年春までに家庭用光回線に匹敵する高速通信網整備へ。
 インターネット端末の主役がパソコンからスマートフォンやタブレット(多機能端末)に移行。

・長野県建設業年金基金、約1500億円の企業年金資産の大半を消失させたAIJ投資顧問に続き、未公開株運用でも損失。
 年金資産運用管理する信託銀行や投資顧問という第三者のけん制働かず、基金の暴走許す。
 運用三社ユナイテッド投資顧問、スタッツインベスト、ソシエテ・ジェネラル信託銀行重い責任。

・米アップル「iPhone(アイフォーン)5 」受託生産する河南省富士康科技集団(フォックスコン)工場でストライキ、
 一部稼働ライン停止。6日目でに再開とも。

・米主要500社7-9月期純利益、前年同期より約2%減、欧州販売減に加え、中国景気減速など外需の低迷。
 金融緩和によるカネ余りが米国株下支えする中で収益低迷懸念材料と。米国9日のアルコア皮切りに決算発表本格化。
 7-9月期予想業種別で中国依存度「素材」が24%減、原油安響き「エネルギー」19%減。「小売り消費財」好調、約9%増。(7日 日経新聞)

・ニコン <7731> [終値1939円]独立行政法人・医薬基盤研究所などと画像処理でiPS細胞の品質見分ける技術開発。
 iPS細胞の形状から再生医療などに適した細胞を見分ける。

・島津 <7701> [終値520円]大阪大学などはiPS細胞から作った目の細胞を再生医療の使える品質にそろえながら培養する装置開発。
 不良品除去する画像処理には大日印 <7912> [終値545円]開発技術採用。

・日銀 <8301> [終値34400円]白川方明総裁5日の金融政策決定会合後の記者会見で、
 前回9月の決定会合で景気判断と併せ物価見通しを下方修正明らかに。現在も「物価の上昇圧力が弱くなっている」と述べる。
 消費者物価上昇率1%に達する時期想定した2014年度より遅くなる可能性示唆。

・中国反日デモはほぼ収束したが現地消費者が日本製品敬遠、足元の販売減少。自動車、電機に影響広がる。  

 トヨタ <7203> [終値3045円]10月中国での生産台数大幅減。
 デモの影響で9月の販売が計画の半分以下に落ち込み在庫が急増。計画比5割前後の大幅減産に。

 富士重工 <7270> [終値708円]中国販売前年同月比64.5%減、
 三菱自 <7211> [終値71円]62.9%減、マツダ <7261> [終値92円]34.9%減。減産は長期化する恐れも。 

 三越伊勢丹HD <3099> [終値796円]天津と成都の店舗で9月売上高前年同月比約2割減。

 ヤマダ電 <9831> [終値3160円]今年度上海進出予定2013年度に先送りへ。

・「iPhone(アイフォーン)5」序盤戦KDDI <9433> [終値5830円]圧勝。
 ソフトバンク <9984> [終値3050円]高速携帯電話サービス「LTE」対応で料金引き上げ、安さの魅力薄れ顧客流出。

 MNP(番号持ち運び制度)による転出入、KDDI9万3000件転入、12ヵ月連続首位。ソフトバンク1200件転入超。
 NTTドコモ <9437> [終値125200円]9万5200件転出超。

・日銀 <8301> [終値34400円]今月30日次回の金融政策決定会合で2014年までの経済・物価見通し示す。
 もう一段の金融緩和に踏み切る可能性も浮上。「包括緩和政策」の開始から2年も円高圧力根強く、脱デフレの兆し見えず。

・政府10月の 月例経済報告で景気の基調判断引き下げる検討へ入った。
 9月まで「回復の動きに足踏みみられる」から「弱含んでいる」に。下方修正すれば3ヵ月連続に。

・8月の景気動向指数、一致指数93.6と前月比0.2ポイント低下。悪化は5ヵ月連続。海外経済の減速が企業の生産活動を一段と下押し。

・9月の米月の雇用統計、非農業部門の雇用者数前月比11万4000人増。市場予測平均(12万人増)
 失業者数7.8%、前月比0.3ポイント下回る。市場予測平均(8.1%)に。8月の雇用者数当初9万6000人から14万2000人増へ大幅修正。

・米国失業率大統領選直前としては過去最悪の水準。
 歴代大統領の中で再選に失敗したフォード、カーター、ブッシュ(父)各大統領は選挙時点7%超。7%超で再選はレーガン大統領のみ。

・大手小売りプライベートブランド(PB=自主企画)の冷凍食品の販売強化。消費者の内食志向にいち早く対応、収益拡大へ。
 
 イオン <8267> [終値878円]
 「トップバリューレディーミール」の品ぞろえ8月末34品目から2013年2月末までに47品目へ。同シリーズ売り上げ4割増へ。

 セブン&アイ <3382> [終値2272円]PB「セブンプレミアム」の冷食売り上げ12年度、前年度比5割伸ばす。

 ローソン <2651> [終値5830円]PB「ローソンセレクト」の冷食現在15品を12年度中30-40品目に拡充。

 食品スーパーヤオコー <8279> [終値3000円]PB食品現在約30品目から13年度末までに80品目に増やす。

・川崎汽船 <9107> [終値102円]大型貨物船削減。最大船型ばら積み船95隻運航も今年度8-10隻売却。船舶数1割縮小。 

・竹内製作所 <6432> [終値595円]
 2012年3-8月期連結最終損益10億円の黒字(前年同期4億円の黒字)に。米国建機販売伸びる。従来予想3億円上回る。

・カッパ・クリエイト <7421> [終値1730円]今月から来年2月まで新規出店取りやめ。
 同業との競合や外食産業の不振で業績伸び悩み。新規投資手控え、既存店立て直しへ。 (6日 日経新聞)

・「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」の開発発足してから6年、再生医療の研究は実用化に向けて加速。
 来年度は世界初の臨床研究が日本でスタート。

・産経新聞社とFNN、6-7両日実施世論調査、野田佳彦内閣支持率25.6%と9/1-2両日前回調査から1.0ポイント減。
 改造直後の支持率下落は極めて異例に。不支持率59.1%。
 安倍晋三新総裁誕生した自民党支持率は25.7%に上昇。日本維新の会は失速顕著に。

・政党支持率民主党14.2%(前回12.2)自民党25.7%(17.1)国民の生活が第一1.6%(2.5)公明党3.1%(3.1)共産党3.2%(1.9)
 みんなの党2.1%(4.2)日本維新の会7.7%(比較なし)

・政権奪還目指す自民党に強烈な追い風吹き始めた。この順風がかえって早期解散の実現に向けて逆風になりかねず。(9日 産経新聞) 

・野田佳彦首相7日、自民公明両党との党首会談について11日に自民党執行部へのあいさつ終えた後、早期開催を目指す考え示す。
 解散時期を明確にしない考えを改めて示す。

・世界各地から約2万人参加、9〜14日東京都内などで開催される
 国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会、サイバー攻撃の標的にされることが危惧。(8日 産経新聞)

・欧州防衛最大手英BAEシステムズと仏独主導の航空宇宙大手EADS進める経営統合協議難航。
 新会社に影響力行使したい仏独政府に英政府反発。統合か決裂か。

・冬場はやる「マイコプラズマ肺炎」の患者数平年の3.8倍に急増。小児かかる「RSウイルス」の感染者数も増加傾向。
 手洗いとうがい呼びかけ。(7日 産経新聞)

・国土交通省東京駅と羽田・成田両空港結ぶ新線「都心直結線」構想で
 地下鉄40メートルより深い部分にトンネル掘る「大深度地下方式」を地下鉄に初採用する検討へ。
 大深度地下では用地取得費用大幅に圧縮。最高速度100KM以上、将来的に時速160KM運転も視野に。

・日産 <7201> [終値669円]9月の中国現地販売台数公表していないが8月、8万6488台比落ち込みは確実。
 片桐隆夫副社長5日、新車発表席上で反日感情による「(販売への)影響はある」として減産も視野に入れている模様。

・ホンダ <7267> [終値2422円]反日デモの収束以降も「フル稼働ではない」と10月も減産避けられないと。

・携帯電話各社9月携帯電話契約数、純増数ソフトバンク <9984> [終値3050円]32万200件で9ヵ月連続首位。
 2位KDDI <9433> [終値5830円]22万4900件、乗り換え(MNP)は独走。
 NTTドコモ <9437> [終値125200円]15万8000件。9万5200件の転出超。

・前原誠司国家戦略・経済財政相5日日銀金融政策決定会合、政府代表として出席。
 市場関係者からは「パフォーマンスだ」との声、冷ややかな見方。(6日 産経新聞)

・成長株はここにある。金の卵を見つける秘訣。
 今年9月末までの1年間で株価が2倍以上になったのは78社。2011年9月末までの1年間は61社。

・成長株プロはこう見抜く。

 藤野英人氏 レオス・キャピタルワークス最高投資責任者 ひふみ投信 設定来騰落率35.2%(9月末時点)

 今の日本にはグロース(成長株)投資しか残されていない。
 バリュー株(割安株)投資はM&A(買収・合併)が活発にならないと復活せず。
 個人投資家も活用しやすい銘柄選びの条件とは、リーマン・ショック後2009年3月期のあと、増収増益に転じた会社を選ぶこと。
 特に利益の伸びを重視したい。歴史的な危機から4期目、ここで軌道修正できなければ今後も出来ないと。
 全上場銘柄3600社のうち、リーマン後の増収増益というだけで1200ほどに絞られる。その中で成長率高いのは200〜300銘柄。
 さらに直近四半期の増収率が高まっている企業に注目。業績の変化した切っ掛け調べる。
 割高で買わないようにチェック。TOPIXの平均PER(株価収益率)現在11倍程度。基本はそれ以下の銘柄を買う。
 売却のタイミングは株価が1ヵ月で2割上がるなどトレンドラインに比べ上がり過ぎた時。

 組み入れ上位銘柄 コシダカHD <2157> [終値2265円]比率3.15% パーク24 <4666> [終値1309円]2.73%
 シップHD <3360> [終値2535円]2.41% ポーラHD <4927> [終値2522円]2.32% 3DM <7777> [終値3160円]2.27

 岩谷渉平氏 DIAMアセットマネジメントチーフアナリスト DIAM日本株ファンド 設定来騰落率40.46%(9月末時点)

 成長株投資に的。経済的な動乱のあとでは既存の枠組みが揺らぎ、新たな成長企業に出番が回ってきやすく。
 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)がもたらす社会の変化が投資テーマ。人材派遣分野も注視。
 買いのタイミングは「これぞと思う銘柄の値動き注視し、動意付いた直後に買う。」

 組み入れ上位銘柄 ヤフー <4689> [終値29230円]12.34% 楽天 <4755> [終値761円]6.30% 
 JCOM <4817> [終値81000円]6.20% ニューフレア <6256> [終値637000円]5.05% マクドナルド <2702> [終値2208円]3.70%

 ジェイ・タルボット氏 フィデリティ投信ポートフォリオマネージャー フィデリティ日本株成長株ファンド 設定来騰落率▲7.55%  
 国連予測40年後人口は現在より3割増、増加分の大半を発展途上国が占める。
 途上国の人口増と経済発展で水や食料、エネルギー需要急速に拡大する。資源は有限なため1人当たり消費量を減らす必要性高まる。
 省エネルギー・省資源に関心向かう。ファクトリーオートメーション(FA)とヘルスケア、新興国の消費拡大も投資テーマ。
 長期投資する際の銘柄選定基準:「成長市場の中での競争力、持続可能な高収益体質、明確な経営理念、割安な株価水準が基本」
 
 組み入れ上位銘柄 ミスミG <9962> [終値1852円]3.5% オリックス <8591> [終値7950円]トヨタ <7203> [終値3045円]3.0%
 ホンダ <7267> [終値2422円]2.8% 日東電工 <6988> [終値3600円]2.5% 三井住友FG <8316> [終値2427円]2.4%

・運用のプロたちはどのようなグロース株に投資しているか。
 中小型グロース株組み入れ公募投資信託から今年8月末までの1年間の運用成績トップ20ファンドで集計。

 組み入れ上位銘柄 富士紡 <3104> [終値276円]組み入れファンド数5 シップHD <3360> [終値2535円]5
 コシダカHD <2157> [終値2265円]3 エムスリー <2413> [終値149900円]3 セリア <2782> [終値1385円]3 
 EPS <4282> [終値201700円]3 遠藤照明 <6932> [終値3200円]3 3DM <7777> [終値3160円]3 

・外国為替市場で円安シナリオが浮上。米労働省が5日発表9月の雇用統計で失業率3年8ヵ月ぶりに7%台に低下。
 日銀同日金融政策決定会合で政策の現状維持決めるも、市場では10月末の次回会合で緩和を実施するとの見方強まる。
 今年2月の円安相場の再来を予想する向きも。
 次回会合では緩和実施が一定のコンセンサスでサプライズ的に
 「上場投資信託(ETF)の買い入れ拡大」や「物価目標達成への踏み込んだコミットメント」を期待する声も。 

・日本の景気に変調サイン灯る。債務危機続く欧州向け輸出の不振に中国の景気減速が加わり、外需の失速懸念強まる。
 7〜9月期5四半期ぶりのマイナス成長に転じたとの予想する声もでている。
 「内憂外患」で民間企業の設備投資意欲は衰えつつある。8月の機械受注統計の市場予測の中心値は前月比マイナス2.3%に。

・米企業の7〜9月期の決算発表が9日の非鉄大手アルコアから始まる。
 欧州から中国など新興国にわたる外需低迷で主要500社の純利益が3年ぶりに減益になるとの市場予想も。
 個人消費軸に米景気に薄日が差す一方、海外で稼いできた米グローバル企業の収益には暗雲垂れ込める。
 ダウ工業株30種平均は4年10ヵ月ぶりの高値圏も、投資家の関心は徐々に企業収益の実態に向かいそう。

 トムソンロイター5日時点見通し、米主要500社純利益前年同期比2%減に。市場関係者事前に業績下方修正した企業の多さに注目。
 下方修正企業91社、上方修正企業は21社にとどまる。

 業種別では「エネルギー」と「素材」が2ケタ以上の減益に。「IT」も2%増益と前期(9%増)から減速。「工業も2%増にとどまる。
 「一般消費財」約8%増益と全10業種のうち最も高く「金融」が続く。緊張をはらんだ決算発表シーズンが間もなく始まる。

・主力企業の業績先行き不透明。市場予想が会社予想を下回り下方修正リスクの高い企業、海運や電機、素材などの業種が並ぶ。

 アナリスト予想と会社予想のかい離率:1位コスモ石油 <5007> [終値144円]253.81% 主力製油所停止響き2012年4-9月期赤字に。
 
 2位船井電機 <6839> [終値1006円]157.23% 北米での薄型テレビ販売不振。

 3位ニチコン <6996> [終値542円]63.08% 4位セイコーHD <8050> [終値210円]61.85% 

 5位メルコHD <6676> [終値1481円]54.44% 6位NTN <6472> [終値152円]53.85 7位アルバック <6728> [終値538円]53.47%

・日本株の支え手が見えにくく。
 4〜9月は売買シェア約7割の海外投資家が売り越し、個人投資家も3月の高値で買った銘柄の処分に追われた。
 企業も手元資金確保を優先して自社株買いに及び腰。株式相場は当分、ボックス圏で推移との見方広がる。
 
 海外投資家の慎重な姿勢を示すのが現物株と株価指数先物の売買動向の不一致。個別銘柄の選別活性化表れと。
 日経平均の大幅な上昇は難しいと、運用成績を改善するため個別銘柄の買いや空売りに力入れる。

 信用評価損益率直近で17%と悪化、含み損少ない保有銘柄を優先して手仕舞い、含み損大きい銘柄ばかり残ったためと。

・OUT Look:今週の株式相場は弱含みの動きか。
 需給面では裁定買い残が高水準に積み上がっているのが重しに。チャートの形も悪化、株式相場が下値模索の展開になりかねず。
 中国景気減速傾向など短期筋が先物を売り仕掛ける材料には事欠かかない。
 薄商いで裁定解消売りが出ると下げ圧力いつも以上に強く働きかねない。
 チャート面では25日移動平均がじりじり低下、75日移動平均線を下回る「デッドクロス」の可能性強まる。
 5日と25日移動平均線は9月末すでに「デッドクロス」形成。
 目先の焦点は9/6に付けた直近安値8646円を下回らず踏みとどまれるかどうか。

・Wall Street:今週の米株式相場は米企業の7〜9月期決算に関心集まる。
 スペインやギリシャなど欧州の財政問題も神経とがらせる。
 9日アルコア皮切りに、12日JPモルガン・チェースなど米金融機関大手の決算発表始まる。
 8日にユーロ圏財務相会合、
 今週東京で主要7ヵ国(G7)の財務相・中央銀行総裁会議や国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会も予定、要人の発言に関心。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派47%(前回比+13)弱気派16%(同-16)中立派37%(同+3)
 積極的な買いは乏しくも下落幅小さく調整一巡感からの買いが期待できるとして強気派増える。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要24株価指数のうち、全体の8割、19指数上昇。上海市場は休場。
 1位ギリシャ週間騰落率12.3%(年初来22.0%)2位スペイン3.2%(▲7.1%)3位フランス3.0%(9.4%)4位スイス2.8%(9.4%)
 24位ベトナム▲1.1%(10.4%)23位ブラジル▲1.0%(3.2%)22位台湾▲0.3%(8.7%)21位日本▲0.1%(4.8%)

・ランキング:不動産の含み益が大きい会社。

 1位JR東日本 <9020> [終値5240円]賃貸等不動産含み益8046億円 

 2位NTT <9432> [終値3885円]6316億円 3位イオン <8267> [終値878円]4292億円

 4位東宝 <9602> [終値1399円]2696億円 昭和初期から東京や大阪の一等地に不動産持つ。含み益だけで株式の時価総額上回る。

 16位東洋製缶 <5901> [終値820円]722億円 新社屋完成。不動産価値高まり含み益200億円あまり膨らむ。

 21位昭和飛行機 <7404> [終値404円]640億円 不動産賃貸事業の2012年3月期営業利益20億円強、売上高営業利益率30%超。 

 38位クラボウ <3106> [終値126円]318億円 大半が戦前に建設した工場跡地、簿か低く含み益出やすい。

・会社がわかる 特集大林組 <1802> [終値358円]収益の多様化急ぐ。海外の建設事業に力入れる。
 3年前ドバイで多額の赤字計上した経験生かし、リスク管理強化。旧来ゼネコンの枠を超えた事業モデルの確立目指す。
 中国2010年上海万博最後に受注活動停止。収益性と安定性踏まえた海外進出で、リスク抑えて成長狙う。
 建設以外でのM&A(買収・合併)、不動産などターゲット。
 『スカイツリーを作った大林組の技術で作ったマンション』といった宣伝文句寄与も。(日経ヴェリタス)

・デンソー <6902> [終値2478円]
 新型カーエアコン部品開発。「エコクール」新空調システム、アイドリングストップでエンジン止まっている間もしばらく冷風送る。
 コンパクトカークラスの場合、通年で見ても平均3%程度実用燃費向上期待。
 スズキ <7269> [終値1637円]新型「ワゴンR」に初搭載。

・アンリツ <6754> [終値1018円]
 中国やインドで導入予定されている通信方式「LTETDD」に対する基地局シュミレーター(疑似基地局)用ソフトを10日に発売。

・ソフトバンク・テクノロジー(SBT) <4686> [終値734円]リアルコム <3856> [終値36150円]などと
 顧客企業の社員が私物として持つスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を業務用に使えるよう設定するサービス開始。

・ジャストシステム <4686> [終値199円]
 ミニブログ「ツイッター」と連携し、中小企業のホームページ(HP)の集客支援する無償サービス11/29始める。
 「フェイスブック」にも今後対応。(9日 日刊工業新聞) 

・スズキ <7269> [終値1637円]
 2013年3月にも軽自動車「パレット」の日産 <7201> [終値669円]へのOEM(偲手先ブランド生産)供給終了。
 OEM終了受け生産維持するため一段の販売策迫られる。

・宇部興産 <4208> [終値169円]
 千葉石油化学工場(千葉県市原市)で自動車タイヤ側面のサイドウォールに使う合成ゴムの生産拡大。投資額約30億円。
 タイヤ大手が進める新興国での生産増強に対応した安定供給体制築く。

・武田 <4502> [終値3550円]ワクチン開発手掛ける米リゴサイトファーマシューティカル(モンタナ州)買収。
 ノロウイルスワクチンの開発品持つ。契約一時金47億円。 

・ナノキャリア <4571> [終値56200円]
 開発中すい臓がん治療薬「ナノプラチン」の製造手掛けるライセンスを台湾製薬会社オリエント・ユーロファーマに供与。
 対価として総額8億円受け取る。製品化後販売数量に応じてロイヤルティ収入も得る。治療薬原料も供給。(8日 日刊工業新聞)

・ソニー <6758> [終値948円]5日、今年9月発売タブレット(多機能端末)新製品「エクスぺリアタブレットS」の販売一時停止。
 出荷済み製品無償で点検・修理へ。仕様上の防水機能維持できない可能性と。約10万台に。

・マカオのカジノ収入伸び鈍る。9月カジノ中心の賭博業収入は238億6600万パタカ(約2340億円)と前年同月比12.3%増。
 市場関係者15%以上の想定下回る。中国本土富裕層の動き鈍っている可能性も。

・ナノキャリア <4571> [終値56200円]5日、
 同社抗がん剤候補「NC-6004」について初期操作にあたる第一相臨床試験(治験)国内で開始。試験期間2年間予定。

・トウモロコシの国際価格、米国収穫期入りに伴う下げが止まりつつある。
 11日米農務省発表する需給報告次第では需給のひっ迫再び意識され相場反転する場面も。今後米国の生産量下方修正される可能性も。

・半導体商社丸文 <7537> [終値328円]従業員の5%に当る70人程度の希望退職者募る。半導体市場回復望めず。(日経産業新聞) 

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【今日の一言】

週明けのNY株式市場は下落。
決算発表シーズン入り前に業績を巡る懸念が圧迫に。
3市場(NY、アメリカン、ナスダック取引所)出来高は年初来で最低水準の約41億株に。
米国債券市場がコロンブスデーのため市場参加者も少なかったようと。

欧州株式市場も週明けは下落。
世界銀行が中国の2012年成長率見通しを引き上げたことを受け、銀行株や鉱山株が下落。

国際通貨基金(IMF)は9日発表日本経済成長率見通し2012年は7月予測の2.4%から2.2%に、13年は1.5%から1.2%に引き下げ。
中国は2012年は7月時点8.0%から7.8%へ。13年は8.5%から8.2%に引き下げ。
インドは12年は6.1%から4.9%、13年は6.5%から6.0%へ。

先週の東京市場は週間ベースで日経平均株価が0.08%安、TOPIXは0.04%安とともに3週連続下落。
マザーズ指数は0.9%高、日経ジャスダック平均は0.2%高。とともに4週連続で上昇。
東証2部は0.4%安、2週続落で終了した。

今週の予定は9日(火)

EU財務相理事会

IMF・世銀総会開催、世界経済見通し、白川日銀総裁の挨拶(東京)

10日(水)

米地区連銀経済報告書(ベージュブック)

フィッシャー・ダラス連銀総裁、講演。

ブラジル中銀政策金利

11日(木)

日銀議事録(9月18日、19日分)

豪雇用統計(9月)

ECB月報(10月)

米新規失業保険申請件数(12月6日までの週)

IMF・世銀総会、ラガルドIMF専務理事プレスブリーフィング

G7財務相・中銀総裁会議開催

12日(金)

米生産者物価指数(9月)

IMF・世銀総会の年次総会・本会議閣議

13日(土)

中国貿易収支(9月)

メルケル独首相、演説

IMF・世銀総会、ラガルドIMF専務理事プレスブリーフィング

14日(日)

白川日銀総裁、講演

日銀・IMF共催グローバル金融経済セミナー

ノーベル賞「iPS細胞」関連銘柄としては、タカラバイオ <4974> [終値417円]セルシード <7776> [終値755円]
コスモバイオ <3386> [終値68200円]J・TEC <7774> [終値65500円]エーザイ <4523> [終値3415円]あたりが相関性高く。

「再生医療」関連としては、上記のほかテラ <2191> [終値742円]科研薬 <4521> [終値1176円]田辺三菱 <4508> [終値1148円]

週末に銘柄研究を【コロ朝プレミアム】に掲載。今回は売り目線で見ていますが・・・

 

米国株式市場に少し影が掛かってきそうなところで国際VIX <1552> [終値2690円]再びヘッジ的な観点で・・・?!

全体的には売り圧力が強くなってきたような感覚ももっていますが、個別銘柄物色も続いています。

良いものはいいですが悪いものは悪いような二極化になってきています。

カッパ・クリエイト <7421> [終値1730円]
今月から来年2月まで新規出店取りやめ。同業との競合や外食産業の不振で業績伸び悩み。新規投資手控え、既存店立て直しへ。
週末急落ですが、ここからも売り目線でも・・・

ナノキャリア <4571> [終値56200円]
開発中すい臓がん治療薬「ナノプラチン」の製造手掛けるライセンスを台湾製薬会社オリエント・ユーロファーマに供与。
対価として総額8億円受け取る。製品化後販売数量に応じてロイヤルティ収入も得る。治療薬原料も供給。
5日、同社抗がん剤候補「NC-6004」について初期操作にあたる第一相臨床試験(治験)国内で開始。試験期間2年間予定。

チャートの形からニューフレア <6256> [終値637000円]日東電工 <6988> [終値3600円]押し目買いところ?!

三光マーケティング <2762> [終値93300円]もみ合い放れてきたようなところ・・・

夢真HD <2362> [終値262円]今週中に月次発表があるのではないかと思います。業績は好調と思われます。

ACCESS <4813> [終値63500円]上昇トレンドのチャート描いてると思われ、良い押し目を形成したようにも見えます。

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