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扉を開いて(最高益時代)

2013年4月21日(日)雨

・最高益時代が来る。アベノミクス相場の次の主役たち。

 日立 <6501> [終値602円]2014年3月期節目の年に。連結営業利益、23年ぶりに最高益更新が視野に入る。
 社長直轄コスト削減プロジェクトがカギ。
 リーマン・ショック直撃で日本の製造業史上最悪の最終赤字(7873億円)に沈んだのは4年前。
 危機をバネに事業やコスト構造の改革進め、そこへアベノミクスによる円安の追い風が吹く。
 
 クボタ <6326> [終値1396円]も今期、08年3月期に記録した過去最高益を更新しそう。
 原動力は米国市場。危機の余波が残る11年、あえて米工場新設を決めたことが業績押し上げ。

 東芝 <6502> [終値528円]も今期、90年3月期以来の営業最高益に手が届きそう。
 
 横河電機 <6841> [終値929円]07年3月期最高益を出した時の実質筆頭株主米フィデリティグループが再び5%超まで買い増し。
 不採算事業の整理にメド、今期は過去最高益の9割台まで回復見込まれる。

 キーエンス <6861> [終値29710円]4月、
 割安優良株を狙う米ファースト・イーグル・インベストメント・マネージメントが大株主に浮上。

・逆境で鍛えた成長への道

 V字回復:危機バネに構造改革

 味の素 <2802> [終値1322円]2009年3月期リーマン・ショックの余波受け最終赤字に転落。振れやすい収益体質の改革。
 稼ぎ頭にも容赦なくメスを入れた。成長見込める海外での食品事業は、利益前期まで8年間で5倍近く伸ばす。
 
 日立 <6501> [終値602円]2段階の構造改革で落ち込みから回復。
 まず中小型液晶やハードディスク駆動装置(HDD)など市況変動大きい分野の切り離しと社会インフラ分野への注力による収益の安定。
 第2段階は全社的なコスト削減活動「スマート・トランスフォーメンション・プロジェクト(スマトラ)」
 為替の円安効果で400億円程度、スマトラで500億円程度のプラス要因と。 

 クボタ <6326> [終値1396円]政府による環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加表明で、国内農業の大規模化進むとの思惑も。

 2番底克服:何度でもはねのける底力

 テイ・エステック <7313> [終値2692円]の工場建設が急ピッチで進む。売上げの9割がホンダ <7267> [終値3850円]向け。
 リーマン・ショック後の落ち込み抜け、2011年はタイ洪水の被災で12年3月期再び利益水準半減。
 13年秋メドにタイの水害リスクの低い地域に新工場建設、既存工場の機能移管計画。14年3月期6年ぶりに営業最高益へ。

 富士重工 <7270> [終値1751円]リーマン・ショック、震災という二つの逆風乗り越え13年3月期、00年3月期以来の最高益に。
 今期も最高益見込まれる。対ドル1円の円安が営業利益約70億円押し上げ。為替の効果に加え、逆風の中で打ち出した戦略当る。 

 LIXIL <5938> [終値1996円]
 タイ洪水で被災した住宅用サッシの主力生産拠点が復旧し、市場予想の平均では14年3月期7年ぶり営業最高益になる。
 リーマン・ショック以降、国内外で進めた企業のM&A(買収・合併)も収益に寄与する。

 連続更新:逆風なんの、内需を開拓。

 エムスリー <2413> [終値210500円]運営「MR君」には医師の7割にあたる22万人が会員登録。
 昨年契約顧客製薬会社28社。今後「顧客1社当たりのMR君利用頻度上がる」2014年13年連続で最高益更新見通し。 

 エス・エム・エス <2175> [終値1550円]介護士や看護師の人材紹介手掛ける。利用事業者増え続ける。
 介護保険請求ソフトも会員となる事業所数、年5000件のペースで増えている。

 エスクリ <2196> [終値723円]
 隠れた「高齢化銘柄」晩婚化で参列する親族が高齢化し、駅から近い式場ニーズが高まる。今期7年連続最高益更新する見通し。

 サンドラッグ <9989> [終値4125円]ヤオコー <8279> [終値4200円]連続最高益企業として有名。
 店舗運営の効率化で得た利益を新規出店に回し、成長続ける。

 カカクコム <2371> [終値2446円]
 グルメサイト「食べログ」好調、8年連続最高益。月額315円の有料会員は月に1万2000人のペースで増加。

 あと一歩:トヨタの意地、円安で開花。

 トヨタ <7203> [終値5480円]2014年3月期連結営業利益、市場予測平均で前期比73%増の約1兆9800億円。
 08年3月期の過去ピークまであと3000億円程度まで迫る。対ドル1円円安で350億円の営業増益要因となる。

 旭化成 <3407> [終値646円]ダイキン <6367> [終値3835円]も今期、過去最高益の8〜9割程度まで回復。
 最高益更新のカギを握るのは、両社が昨年それぞれ実施した大型M&A(買収・合併)の成否。

・知られざる最高益企業を探る:事業モデル「追随許さぬ」中堅健闘

 メガチップス <6875> [終値1424円]
 主力ゲーム向けの半導体に加え、最近はデジタル一眼レフカメラ向けの売り上げも増え、今期の営業利益は5年ぶりに最高へ。

 フジシール <7864> [終値2562円]ペットボトルのラベルと熱をかけラベルを装着させる機械でともに世界で高シェアを持つ。

 サトーHD <6287> [終値1885円]新興国を開拓する企業も好調。昨年インドやベトナムに進出。7年ぶりの最高益達成になる見通し。

 タツタ線 <5809> [終値658円]現在収益を支えるのはスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の電子材料。
 スマホやタブレットのプリント基板に使われる電磁波ノイズを遮断するフィルムで世界シェア8割近くを占める。
 13年3月期は91年3月期以来、22年ぶりの営業最高益更新。来期も連続で最高益となる見通し。
 
 伊藤忠テクノ <4739> [終値4530円]コムシスHD <1721> [終値1182円]
 スマホの普及で通信車向けのの機器納入や基地局工事が増える。それぞれ13年、7年ぶりの最高益更新となりそう。

・1ドル=100円再び意識。
 20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では日銀打ち出した強力な金融緩和策を正面から批判する声聞こえず。
 「緩和と、それに伴う円の下落がひとまず容認された」との見方優勢、円はNY市場で一時99円69銭と1週間ぶりの安値に下落。

・日本株で運用する投資信託の新規設定が盛り上がる。4月に3本、5月には2本の新規設定が予定されている。
 各投信の特徴は「アベノミクス」や「シェールガス」など、最近の相場上昇の流れに乗りやすいテーマに関連する銘柄を選ぶ。

・会社がわかる 特集スターバックス <2712> [終値78800円]利益率外食チェーンのトップクラス。
 日本マクドナルド <2702> [終値2754円]に肉薄。既存店売上高も増加基調。2013年3月期営業最高益に。
 販売予測の精度を高め無駄な在庫が生まれないようにして原価率の抑制に成功。コンビニにはないもてなし提供。
 今期営業利益(13年3月期予想87億円)は100億円超目指す。株主配分、流動性の改善が課題。

・発掘実力企業:イーブックイニシアティブジャパン <3658> [終値3205円]
 電子書店運営。2014年1月期、6期連続で最高益更新見込み。漫画の取り扱い冊数が他社に比べ圧倒的に多く、顧客の囲い込みに成功。
 漫画の取り扱い7万冊弱、競合他社の2倍程度。顧客層を広げていけるかが注目点。

・IRジャパン <6051> [終値15600円]の増資 日本初の調達額保証型「株主割当増資」実施。
 既存顧客が予約権行使しない場合でも証券会社が調達予定額を保証するコミットメント型方式採用。
 IRジャパン新株予約権を無償で既存株主に割り当て。
 株主は予約権行使出来るほか、24日には新株予約権がジャスダック市場に上場、市場で売却することも可能。

・ランキング:「アベ・クロ相場」で株の売買が盛り上がった会社 年明け以降の累積売買代金でランクづけ。

 1位みずほFG <8411> [終値214円]累積売買代金49582.85億円 株価騰落率31.29% 

 2位三菱UFJ <8306> [終値643円]48367.67億円 32.85% 3位トヨタ <7203> [終値5480円]44516.50億円 28.64%

 4位野村HD <8604> [終値741円]40243.26億円 41.41% 流動性相場の恩恵

 7位マツダ <7261> [終値320円]30486.46億円 72.97% 円高修正追い風

 10位ケネディクス <4321> [終値71300円]22144.87億円 227.36% 不動産価格上昇期待。 

 15位パナソニック <6752> [終値708円]17306.59億円 31.84% 長期投資家の売り続く。

・新興市場の株価指数が堅調に推移。前週末には日経ジャスダック平均株価が5年半ぶり、東証マザーズ指数が5年3ヵ月ぶりの高値。
 個人に加え海外勢も買いに動いており株価上昇に弾みがつく。
 日経平均1.3%下落する中、個人投資家は外部要因に左右されにくいネット株やバイオ株に資金振り分け。

 ガンホーオンライン <3765> [終値557000円]1週間で43.6%上昇、コロプラ <3668> [終値12710円]76.8%高。
 
 ユーグレナ <2931> [終値6200円]ナノキャリア <4571> [終値406500円]そーせい <4565> [終値4250円]なども大幅高。

・日銀 <8301> [終値72000円]による上場投資信託(ETF)の買い入れ方法に市場の関心が高まる。
 異次元の金融緩和決めた4日以降、ETF購入の「1%ルール」緩められたのか。

・OUT Look:今週の株式相場は年初来高値(1万3549円16銭)試す展開か。先週末のシカゴ市場で日経平均先物は1万3600円。
 今週から3月期決算発表が本格化、
 ポジティブサプライズ(うれしい驚き)が無く利益確定する売りが増える公算も円安期待に伴う株価の先高感は根強い。

・Wall Street:今週の米株式相場は不安定な値動きか。
 米IT(情報技術)大手アップルはじめ、米主要企業決算発表がピーク迎える。市場には警戒感もくすぶる。
 今週は米主要500社のうち170社弱が1-3月期決算発表。23日アップル焦点。
 経済指標では26日1-3月期の米実質国内総生産(GDP)。市場では3%前後の高い伸び見込む。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派59% (前回比+8)弱気派13%(同-7)中立派28%(同-1)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要な25の株価指数のうち約7割が下落。世界景気に対する減速懸念がやや強まる。

上昇1位インド週間騰落率4.2%(12年末比騰落率▲2.1%)2位上海1.7%(▲1.1%)3位台湾1.4%(3.0%)13位日本▲1.3%(28.1%)
 下位25位ロシア▲4.9%(▲12.5%)24位ベトナム▲4.3%(14.4%)23位ドイツ▲3.7%(▲2.0%)22位カナダ▲2.2%(▲3.0%)

(日経ヴェリタス)

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