
扉を開いて(国債蒸発)
- 2013年04月29日
- 株式投資・経済ニュース全般
2013年4月29日(月)はれ
・国債の蒸発、市場に異次元のひずみ。黒田日銀、国債発行の7割購入。
一部の証券会社が損失覚悟の腹切りレートで、銀行や生命保険などに国債を転売。国債入札の舞台。
売れないリスク恐れ極端な安値でしか国債を買いたくない投資家と、在庫を一時でも抱えないよう損失に目をつむり国債売る証券会社。
巨大投資家・日銀出現で市場の需給構造が一変。
・新興市場が異例の大商いに沸く。ジャスダックと東証マザーズ市場合せた先週の売買代金は約1兆6800億円。前週比7割増。
25日日経ジャスダック平均株価は約8年8ヵ月ぶり、東証マザーズ指数も5年4ヵ月ぶりの高値。
・欧州中央銀行(ECB)に利下げの足音近づく。5/2スロバキアで開く理事会で政策金利の引き下げが議題に。
域内の物価上昇が鈍る。景気回復想定より遅れていることも利下げ論の背景に。
・会社がわかる 特集 F&AアクアHD <8008> [終値1883円]宝飾品ブランド「4℃」注目集める。
2013年2月期純利益で21年ぶりに最高益更新、今期も増収増益見込む。
9月に社名「ヨンドシーホールディングス」に変更。
当面の課題は宝飾品で消費者層を広げるための新たな店舗展開と将来の成長へ海外事業の土台つくること。
14年2月期年間配当は25円と3円増配。自社株買いの積極的な実施も株式市場の期待集まる。
・ホンダ <7267> [終値4010円]26日、2014年3月期連結純利益前期比58%増の5800億円になる見通し。
最高益の08年3月(6000億円)に迫る。今期為替想定レート、1ドル=95円。足元の100円前後なら最高益更新も視野に。
円安はざっと3250億円の増益要因。対ドルで1円円安に動くと営業利益160億円程度押し上げ。販売面でも1316億円の上積み。
・発掘実力企業:ディーブイエックス <3079> [終値1800円]1986年創業以来、増収・営業増益続ける。
心臓疾患に特化した医療機器販売手掛ける。2007年上場来の増配続ける。関東地域で約3割、全国でも約1割のシェア。
急速に進む高齢化も追い風。時価総額100億円上回り、10%強にとどまる外国人投資家の買いも今後期待される。
・任天堂 <7974> [終値10570円]収益回復に手間取る。家庭用ゲーム機不振、2013年3月期営業利益が364億円の赤字。
赤字幅従来予想から164億円拡大。14年3月期1000億円の黒字確保容易でなく。
・ランキング:PBR(株価純資産倍率)が低い東証1部上場企業。
1位東洋製缶 <5901> [終値1319円]PBR0.524倍 自己資本利益率(RUE)2〜3%前後なのが響く。
2位日本電気硝子 <5214> [終値520円]0.529倍 液晶用基板ガラスの採算悪化。円高修正の影響も受けにくく。
3位ユニーグループ・HD <8270> [終値684円]0.543倍
7位富士フイルム <4901> [終値2049円]0.612倍 事業多角化で企業の全容把握しづらく外国為替市場ん投資家が敬遠。
23位JFEホールディングス <5411> [終値2077円]0.819倍 鋼材の世界的な供給過剰が株価の重荷。今後の見通しは悪くなく。
27位三菱商事 <8058> [終値1754円]中国景気先行き不透明による国際商品市況の悪化懸念。
・先週の日経平均株価は1万4000円目前まで上昇。市場は収益改善をある程度織り込んだ。
上昇基調を維持するためには、持続的な業績拡大への期待を高める必要がある。
2014年3月期の収益見通し、為替の前提にもよるが、前期比3〜4割経常増益が市場のコンセンサス。
円安効果を確認するためには「増収率にも注目する必要」と。
・貴金属のプラチナ(白金)とパラジウムの先物価格が底堅い。
投資マネーが大量に流入している金とは異なり、白金とパラジウムは産業用の需要が大半占める。
・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は1万4000円の大台試す展開か。
本格化している上場企業の決算発表が良好な内容となれば海外投資家の買いが再び強まる可能性も。
一方足元で米景気の拡幅期待がやや後退しており、円安基調に歯止めがかかりつつあるのは気懸り。
今種は連休の谷間で3営業日にとどまる。
30日ソフトバンク <9984> [終値4770円]やユニ・チャーム <8113> [終値6110円]村田 <6981> [終値7640円]
5/2に住友商事 <8053> [終値1212円]など決算予定。
好業績期待強まれば、海外マネーの流入が加速するかの可能性が高い。
海外投資家の日本株買越額は4月第3週までの23週間で累計約8兆円にのぼる。この間売り越しはわずか2週。
株価の上昇局面では「連休を機に株式投資を始める個人投資家が増える」のも支援材料と。
週末には4月の米雇用統計発表控え、積極的な売買は手掛けにくい面もある。
・Wall Street:今週の米株式相場は4月の米雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)会合など注目材料目白押し。
市場では景気回復の勢いが夏に向けて鈍るとの懸念が広がる。個人消費や企業活動の動向映す指標見ながら一喜一憂する展開に。
5/3雇用統計では非農業部門の就業者数前月比15万人増加見通し。前月の増加数(8万8000人)と比べ改善期待。失業率7.6%と横ばいと。
30日に始まるFOMCは翌5/1に声明発表。
30日2月のS&Pケース・シラー住宅価格指数や5/1発表4月の米サプライマネジメント協会製造業景況感指数など強弱入り交じる内容に。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派34% (前回比-25)弱気派37%(同+24)中立派29%(同+1)
・世界市場往来:先週の世界の株式相場はほぼ全面高。
上昇1位アルゼンチン週間騰落率8.4%(12年末比騰落率30.8%)2位スペイン4.8%(1.6%)3位ドイツ4.8%(2.7%)5位日本4.3%(+33.6%)
下位25位上海▲3.0%(-4.0%)24位インドネシア▲0.4%(15.3%)23位ベトナム0.3%(14.7%)22位ブラジル0.6%(▲11.0%)
(日経ヴェリタス)
———————————————————————–
株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5
URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–
記事の続きはコロ朝プレミアムで!