最新の経済ニュース・最新株式情報はコロ朝経済ニュース・株式掲示板で!

扉を開いて(アベ相場 再起動)

2013年7月28日(日)はれ

・アベ相場 再起動なるか。 政策、業績・・・プロが語る条件。

 政治日程 先週23日環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に正式参加。8/12発表4-6月期国内総生産(GDP)。
 秋の臨時国会、産業競争力強化法など提出される見通し。

 昨年11月から海外投資家日本株11兆円買い越し。ペースは2005〜06年小泉郵政相場を上回る。
 安倍政権が金融、財政、成長戦略という「3本の矢」によって市場の期待高めた結果。

 4-6月期決算発表が本格化。業績回復はこれまでのところ順調。13年度1株利益は7割近く伸びる見通し。

 世界全体は中国経済に懸念。外国為替市場では米景気の足踏み観測からドルが売られ、円相場一時1ドル=97円台に上昇。
 日経平均株価先週1週間で459円(3.2%)下落。

 理想買いは終わり業績重視の相場に。法人減税・雇用改革が急務。TPP参加「不況脱出のラストチャンス」

 本格上昇は秋の国会次第。米金融緩和縮小巡り円安余地、相場に追い風。

 消費増税は株価にプラス。見送れば国債相場不安定に。

 長期政権近年では中曽根康弘政権と小泉純一郎政権の2例、
 両政権とも首相に指名された時点から日経平均株価は「短期的な調整挟みながらも中長期的に上昇局面続いた」との経験則。

 安倍政権既に放った金融緩和・財政拡張という「第一・第二の矢」、
 日本経済や企業業績のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を大きく改善させつつあることは見逃せない。
 
 企業業績の伸び世界的に突出。東証1部企業の平均1株利益(EPS)14年3月期に82.5円と過去最高(08年3月期79.6円)上回る見通し。
 前期比伸び率66%と米企業(11%)や英企業(6%)を大きく上回る。

・成長戦略第2弾の恩恵が期待される主な銘柄

 投資減税:群栄化 <4229> [終値586円]3Dプリンター用鋳型材料 キーエンス <6861> [終値33250円]3Dプリンター

 MUTOH <7999> [終値455円]3Dプリンター オークマ <6103> [終値757円]大手工作機械 

 牧野フライス <6135> [終値600円]大手工作機械 三菱電 <6503> [終値1014円]制御機器・FA 

 オムロン <6645> [終値2989円]制御機器・FA 安川電 <6506> [終値1200円]産業用ロボット

 日立キャピタル <8586> [終値2378円]リース オリックス <8591> [終値1429円]リース 三菱UFJリース <8593> [終値511円]リース

 規制緩和 ・・・雇用流動化:UTホールディングス <2146> [終値円]製造業派遣・請負 

 パソナグループ <2168> [終値68400円]人材派遣 テンプHD <2181> [終値2534円]人材派遣 

 夢真HD <2362> [終値640円]建設派遣 アウトソーシング <2427> [終値900円]製造業派遣・請負

 アルプス技研 <4641> [終値1010円]技術者派遣 フルキャスト <4848> [終値308円]短期人材派遣

 エン・ジャパン <4849> [終値185700円]ネット求人広告 メイテック <9744> [終値2665円]技術者派遣

 規制緩和・・・混合診療 テラ <2191> [終値2972円]ガンの免疫細胞療法 

 メディネット <2370> [終値円]ガンの免疫細胞療法 新日本科学 <2395> [終値円]ガン粒子線治療

 規制緩和・・・農業関連:カネコ種子 <1376> [終値966円]種苗 サカタのタネ <1377> [終値1392円]種苗

 宇部興産 <4208> [終値187円]肥料 日産化 <4021> [終値1437円]農薬 イハラケミカル <4989> [終値632円]農薬

 クミアイ化 <4996> [終値600円]農薬 日本農薬 <4997> [終値1002円]農薬 

 井関 <6310> [終値355円]農機 クボタ <6326> [終値1510円]農機

 国会戦略特区関連・・・容積率緩和:三井不 <8801> [終値3030円]不動産大手 

 三菱地所 <8802> [終値2617円]不動産大手 住友不 <8830> [終値4195円]不動産大手

 国家戦略特区関連・・・羽田空港国際化:日本航空 <9201> [終値5360円]航空大手 ANAHD <9202> [終値212円]航空大手

 日本航空ビル <9706> [終値1856円]羽田空港旅客ターミナルブル運営

 国会戦略特区関連・・・カジノ関連:フィールズ <2767> [終値円]遊技機 電通 <4324> [終値円]カジノ関連事業

 フジ・メディア <4676> [終値188800円]お台場カジノ構想を東京都に提案 アドアーズ <4712> [終値200円]アミューズメント施設運営

 SANKYO <6417> [終値4535円]遊技機 日本金銭機械 <6418> [終値1405円]カジノ用紙幣識別機

 ユニバーサルエンタ― <6425> [終値1986円]遊技機 オーイズミ <6428> [終値1133円]遊技機用メダル計数機器

 グローリー <6457> [終値2365円]カジノ用チケット精算機 セガサミー <6460> [終値2475円]カジノなど複合リゾート施設開発

 バンダイナムコ <7832> [終値1641円]カジノ機開発 東京都競馬 <9672> [終値390円]有力候補地の不動産

 コナミ <9766> [終値2280円]カジノ施設向けゲーム機器

・米景気の力強さ試される局面。31日、2013年4-6月期国内総生産(GDP)発表。
 市場では同四半期実質成長率前期比年率1%前後、1-3月期(1.8%)から減速と。
 米経済は年末にかけて持ち直すとの見方多く米株相場堅調に推移する要因に。

 足かせは政府支出の減少。2つ目の懸念材料は外需。GDPの7割占める個人消費も足元では力強さに欠ける。

 支援材料は住宅部門の回復。
 6月の新築住宅販売(年率換算)前月比8.3%増、49万7000戸まで膨らみリーマン・ショック前の08年5月以来の水準記録。
 米国では住宅販売の増加が時間をおいて消費の増加につながる。

 8/2の7月分と9/6の8月分の雇用統計確認した上で9/17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で
 量的緩和第三弾(QE3)の縮小決まるとのシナリオが現時点の市場の多数説。

 年後半の回復シナリオの懸念材料は米長期金利の上昇受けた住宅ローン金利高。
 住宅ローン金利高で「住宅販売増→消費拡大」の流れにブレーキがかかるようだと米景気の先行き不透明感は一気に強まる。

・会社がわかる 特集旭硝子 <5201> [終値642円]米コーニングの牙城に攻勢。
 米コーニング2007年投入、シェア7割超える「ゴリラガラス」。旭ガラス巻き返し狙い11年発売「ドラゴントレイル」トップ2社対決注目。
 世界需要12年の約11億枚から17年に25億枚に拡大見通し。今のところゴリラが優位保つ。
 累計1000機種15億台以上の端末に搭載。12年銅製品売上高10億ドル超。
 コーニング年内に強度だけでない機能持つ特殊ガラス投入。柔軟に曲がるガラスと「抗菌ゴリラ(仮称)」。
 「ドラゴントレイル」100機種搭載、12年売上高約100億円とゴリラとの差は大きく。
 15年は売上高500億円に拡大と意気込む。新興国向け狙う。
 薄型テレビ向け液晶ガラス基板に依存する収益構造からの転換示すことが株価上昇の条件。 

・キヤノン <7751> [終値3165円]予想外のカメラ不振。2013年12月期連結純利益見通し2900億円から2600億円に引き下げ。
 先行き業績に対する慎重な見方増える。目先は中国景気との連動性高めそう。

・発掘実力企業:外国人持ち幹部比率高い。イーグル工 <6486> [終値1394円]金属シール最大手。
 カーエアコンのコンプレッサー用リップシールの国内シェア9割超。海外事業強化。外国人持ち株比率3月末15.2%。米年金基金買い増しも。

・日本電産 <6594> [終値8260円]業績回復急ピッチで進む。2014年3月期連結純利益前期比6.7倍、535億円。3年ぶりに最高益更新する見込み。
 自動車、家電、産業用など一般モーターが主役。
 ハードディスク駆動装置(HDD)用は減少もゲーム機やスマートフォン、OA機器向けなどHDD用以外の精密モーターは増収に転じる。

・4-6月決算に明暗。強まる選別物色。「業績相場」への期待感にはブレーキ掛かる。
 「景気回復が顕著な米国関連銘柄か、減速色が濃い欧州・中国関連銘柄かで明暗分かれる」

・OUT Look:今週の株式相場は日経平均株価は1万4000円前後でのもみ合いか。
 先週から本格化した4-6月期決算も事前予想に届かないケース散見されるなど積極的に上値を追う材料乏しく。
 今週は米景気・金融政策の動向も大きな注目材料。
 7/30-31日米連邦公開市場委員会(FOMC)、8/1米サプライマネージメント協会(IMS)製造業景気指数、2日米雇用統計発表。
 「決算の良いものは買われ、悪いものは売られる素直な反応」

・Wall Street:今週の米株式相場は神経質な動き。米国内総生産(GDP)や雇用統計など注目度の高い経済指標発表相次ぐ。
 31日米実質GDPは前期比年率1.0%増と1-3月期(1.8%増)から鈍る見通し。6月以降個人消費失速。伸び率1%割り込めば米景気の不透明感意識。
 30-31日米連邦公開市場委員会(FOMC)。声明で景気確認どう変わるか注目。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長会見は予定されてなく。
 8/2は7月の米雇用統計。非農業部門雇用者数市場予測で約18万5000人増加見込む。20万人超えれば9月の緩和縮小観測強まる可能性も。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派22% (前回比-24)弱気派40%(同+9)中立派38%(同+15)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は13市場が上昇。
上昇1位スペイン週間騰落率5.2%(12年末比騰落率2.3%)2位ブラジル4.3%(▲18.9%)3位ギリシャ3.4%(▲4.6%)12位米国0.1%(%18.7)
 下位25位トルコ▲4.4%(▲7.2%)24位日本▲3.2%(35.9%)23位ロシア▲2.5%(▲11.7%)22位インド▲2.0%(1.7%)

・ランキング:「日経平均株価中国関連株50」構成銘柄の株価騰落率。

 1位シャープ <6753> [終値448円]騰落率42.22% 2位ソニー <6758> [終値2133円]27.88%

 3位イオン <8267> [終値1359円]26.54% 投資先行、まだ材料視されず。

 7位三菱電機 <6503> [終値1014円]21.58% ファクトリーオートメーション(FA)機器と昇降機に強み。

 14位クボタ <6326> [終値1510円]14.92% 現地農家の投資意欲旺盛。

 16位アサヒビール <2502> [終値2591円]14.04% ビール販売強化で黒字転換。

・QE3縮小はいつ始まるのか。米連邦公開市場委員会(FOMC)重視するのは雇用の状況。
 カギの1つは「非農業部門雇用者数の増加幅20万人」という数字。
 市場の予想おおむね「年内縮小、早ければ9月」に収まる。 (日経ヴェリタス)

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS             
  〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5      

URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで!

コロ朝プレミアム入会はこちらから