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扉を開いて(激動スマホミクス)

2013年9月8日(日)雨時々止む

・激動スマホミクス 広がる商機、逆襲狙う日本勢。

 ソニー <6758> [終値2087円]ベルリンで平井一夫社長宣言、
 「最新技術すべて盛り込んだ」スマホに取り付けるレンズ型デジタルカメラ公開。
 米アマゾン・ドット・コムのデジカメ売り上げランキングで予約だけで首位。世界への再挑戦ののろし上がる。

 スマホ世界出荷台数この5年で6倍近くに増加。パソコン普及期(1995〜2000年)の倍以上のペース。
 13年には10億台超える見通し。直接・間接経済効果は国内だけで7兆円とも。
 カメラ、テレビ、パソコン、オーディオ、あらゆる技術がスマホに流れ込む。

・激動スマホミクス 新興国で低価格端末の普及進む中、存在感増す。主戦場新興国にシフト。

 TDK <6762> [終値3695円]スマホ向け部品含む受動部品事業は13年3月期111億円の赤字(前期66億円の赤字)。
 スマホ対応の遅れ響く。挽回策の軸がスマホ心臓部、システム大規模集積回路(LSI) 作る半導体メーカーの取り込み。
 狙うは米クアルコムと台湾メディアテック。13年4-6月期受動部品事業6四半期ぶりに営業黒字達成。

・激動スマホミクス 主なスマホ部品メーカー
 
 京セラ <6971> [終10380円]水晶振動子 村田製作所 <6981> [終値7080円]コンデンサー

 日東電工 <6988> [終値5690円]偏光フィルム ヒロセ電機 <6806> [終値13580円]コネクター

 TDK <6762> [終値3695円]インダクター(コイル)太陽誘電 <6976> [終値1303円]コンデンサー

 ミネベア <6479> [終値443円]液晶バックライト アルプス電 <6770> [終値739円]スイッチ

 ミツミ電 <6767> [終値767円]カメラ用アクチュエーター

・激動スマホミクス 世界中に急速に広がる共通のプラットフォームが日本のコンテンツ産業の商機広げている。
 
 中国百度(バイドゥ)「91無線網絡」買収。
 ユナイテッド <2497> [終値2470円]「百度と組めば中国市場開拓できる」8月下旬業務提携。
 アプリ「ココッパ」来年3月までに全世界で利用者3000万人目指す。ゲーム以外でのアプリビジネスで成り立つ日本初のケースとも。 

 スクエア・エニックス <9684> [終値1474円]携帯・スマホ向けでは出遅れたが、中国市場で「再起」かける。 

 DeNA <2432> [終値2087円]グリー <3632> [終値776円]
 米国でグーグルやアップルのスマホ向けゲーム売り上げランキング上位に。ゲームの課金収入は海外では好調。

・激動スマホミクス 既存のライフスタイルや商習慣の転換も迫る。百貨店や商業施設をネット通販の巨大なショールームとして活用。
 
 ネット通販「ゾゾタウン」運営スタートトゥデイ <3092> [終値2352円]今秋にも配信スマホアプリ「WEAR」震源。
 ゾゾタウンに関係ない店でも商品に特定バーコードさえついていれば、
 それをスマホで撮影するとゾゾタウンで同じ商品載ったページに飛び、買うことが出来る。
 「店内スマホ撮影禁止と『WEAR封じ』も」

 楽天 <4755> [終値1262円]も欲しい商品の写真さえ撮影すれば、楽天市場で検索・購入できるサービス年内開始計画。 

・激動スマホミクス スマホ市場拡大で成長が期待できる銘柄。

 ネット通販:楽天 <4755> [終値1262円]「楽天市場」でスマホ経由の購入が拡大

 スタートトゥデイ <3092> [終値2352円]今秋アプリ「WEAR」投入で取扱高拡大。

 夢展望 <3185> [終値2071円]スマホ拡大で衣料ネット通販好調。

 コンテンツ:カカクコム <2371> [終値1951円]課金収入増加。

 クックパッド <2193> [終値2861円]レシピアプリが1400万ダウンロード。 

 ユナイテッド <2497> [終値2470円]着せ替えアプリ「ココッパ」が1200万ダウンロード

 ゲーム:ガンホー <3765> [終値76500円]「パズル&ドラゴンズ」が1800万ダウンロード 

 コロプラ <3668> [終値4495円]「魔法使いと黒猫のウイズ」500万ダウンロード 

 サイバーエージェント <4751> [終値252900円]交流サービス拡大で営業利益倍増(2014年9月期)

 広告:ヤフー <4689> [終値49750円]スマホ向け広告・アプリが好調。 

 オプト <2389> [終値939円]広告好調で13年12月期業績上方修正。 

・8月の雇用統計受け6日のNY市場、ダウ工業株30種平均4日ぶりに反落。
 債券市場では長期金利低下(価格は上昇)、外国為替市場では円相場が前日比95銭円高・ドル安1ドル=99円10-20銭で終えた。
 雇用統計下振れ受け、市場では17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での量的緩和縮小が決まっても
 小幅にとどまるとの見方ジワリと強まる。
 シリア情勢の不透明感巡る警戒ムードも浮上。ダウの終値前日比14ドル(0.1%)安1万4922ドルと平穏のようだが動きは不安定。
 午前ロシア・プーチン大統領が米軍シリアに軍事介入しても同国アサド政権への支援続けると表明。米ロ緊張高まり一時150ドル近く下落。
 売り一巡後、緩和縮小が小幅になるとの見方からダウ平均は上げる場面も。2つの強弱材料に投資家振り回された格好に。

・米労働省、8月雇用統計、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)の縮小開始を最終判断するための決め手にならず。
 揺れ動く市場心理映したのが米債券市場。雇用統計発表前6日未明、10年物利回りが一時約2年1ヵ月ぶりに3%台に乗せた。
 実際発表されると一転米国債に買いが増え、金利低下。市場を驚かせたのは6、7月分の雇用者増加数が下方修正されたこと。
 特に7月分が16.2万人から10.4万人へ大幅に引き下げられた。

・発掘実力企業:外国人持ち株比率が高い(10)上村工業 <4966> [終値3870円]
 米アップルスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向け基板の最終表面処理薬でシェア5割以上握る。
 国内従業員の約半分が研究開発や装置設計に携わり、メッキの薬から装置、加工まで幅広く手掛ける。
 外国人持ち株比率3月末30%と1年前比2ポイント増。本業堅調、株価上昇基調に転じる可能性も。

・コマツ <6301> [終値2223円]反転の兆し見えず。
 市場の関心は東南アジアや南米など資源国向けが多い稼ぎ頭の鉱山機械底入れするかに集まっている。
 鉱山機械除けば明るい材料も。中国油圧ショベルの販売台数が月次ベースで前年実績を3割前後上回るペースで推移。
 4-9月期決算の発表は10月下旬、市場の懸念を払しょくして株価反転のきっかけをつかめるか注目。

・株式市場にリスクオンの雰囲気広がる。日経平均株価先週、合計471円(3.52%)高、約2ヵ月ぶりの上昇幅記録。
 先物主導の色彩が強まっている一方、来週には米金融緩和第3弾(QE3)の縮小議論する米連邦公開市場委員会(FOMC)控え、
 上昇基調が続くかどうかは不透明。シリア情勢懸念がやや後退したことも追い風。
 日経平均採用銘柄の前週末比騰落率ランキング、上位には鉄鋼や海運、機械など世界的な景気回復の恩恵受け安い銘柄並ぶ。

 上昇率上位:日新鋼HD <5413> [終値1256円]13.77% 関西電力 <9503> [終値1251円]13.42% 
 新日鉄住金 <5401> [終値316円]12.86% JFE <5411> [終値2438円]11.94% OKI <6703> [終値183円]10.91%

 下落率上位:NTTデータ <9613> [終値341500円]▲2.98% コナミ <9766> [終値2108円]▲2.95% 
 カシオ <6952> [終値828円]▲1.90% いすゞ <7202> [終値591円]▲1.66% 富士通 <6702> [終値357円]▲1.65%
 
・OUT Look:今週の株式相場は値動きの荒い展開か。
 五輪開催地決定や消費税引き上げの判断材料になる4-6月期国内総生産(GDP)改定値発表、
 来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要イベント控える。
 見通しにくい要因多く、結果の組み合わせ次第で株価への影響はがらりと変わりそう。
 日経平均株価は1万3500〜1万4500円の広いレンジでの推移になりそう。
 13日には株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)が算出される「メジャーSQ」が控える。

・Wall Street:今週の米株式相場は中東情勢に対する警戒感や米金融政策を巡る観測が交錯する展開となりそう。
 米経済を映す足元の指標は「強すぎず、弱過ぎず」の微妙な内容。
 ダウ工業株30種平均は先週5週ぶりに週間ベースで上昇。事前予想上回る経済指標などを手掛かりに買われた。
 他方、シリア情勢が緊迫するとの警戒感が相場上昇の重荷となった。
 13日発表の8月の米小売売上高(前月比0.4%程度増加)や9月の米消費者態度指数(ミシガン大調べ ほぼ横ばい予想)が材料視。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派45% (前回比+22)弱気派34%(同+4)中立派21%(同-26)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25指数のうち、23指数が上昇。

上昇1位ブラジル週間騰落率7.5%(12年末比騰落率▲11.8%)2位アルゼンチン6.2%(46.5%)3位スペイン4.4%(6.0%)7位日本3.5%(33.3%)
 下位25位インドネシア▲2.9%(▲5.7%)24位フィリピン▲1.7%(2.8%)23位オーストラリア0.4%(10.3%)22位米国0.8%(13.9%)

・黒田東彦総裁率いる日銀 <8301> [終値53000円]が4/4に量的・質的金融緩和(異次元緩和)決めて5ヵ月、
 最近の総裁の言葉から経済政策に関する考え方の全体像がかなり見えてきた。いわば「クロダミクス3本の矢」
 
 大量の国債購入など柱とする異次元緩和策による実質金利の低下。
 成長戦略による自然利子率(実物投資の予想リターン)の上昇。
 予定通りの消費増税実施などによる中長期的な財政の信認確保。

 ここから先は政府、そして民間の努力も必要である。

・会社がわかる 特集ヤマハ発移動機 <7272> [終値1343円]収益の多様化急ぐ。新興国経済鈍化で先進国向け新商品投入急ぐ。
 新商品プロジェクト11月、東京モーターショーでベールを脱ぐ。同社初のマイクロ四輪車と前輪が2つの三輪バイク。
 先進国と新興国両方で売り出す。マリン事業が収益下支えする間にどれだけ新商品を収益に結びつけられるかが問われそう。

・東証まとめている株式分布状況調査、外国人投資家の株式保有割合、2012年度に28.0%と過去最高。
 外国人の眼鏡にかなう銘柄は相対的に株価上昇率が高いかどうか調べると、答えは「長期ではイエスだが、短期ではノー」。
 28%という数値は時価総額の大きい銘柄の影響を強く受ける「加重平均値」であり、
 ジャスダック上場含む3539社のなかで、外国人が発行済み株式数の28%以上保有は7.7%、273社に過ぎず。 
 3539社それぞれの外国人保有割合の単純平均値は8.9%、中央値は3.8%。上場企業の半数は外国人に3.8%以下しか保有されていない。
 外国人の株式保有は一定以上の時価総額があって、ある程度の流動性確保されている銘柄に集中する傾向。(日経ヴェリタス)

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