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扉を開いて(NISAで買う投信)

2013年12月29日(日)はれ

・NISAで買う投信 いざ本番、あなたの攻略法は。

 少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)がいよいよ年明け始まる。投信や株式の値上がり益や分配金・配当が原則5年間非課税に。
 非課税の投資枠は年間100万円、最大で500万円。個人が投資に目覚める起爆剤となる可能性秘め、金融業界もかつてない取り組み始める。

 NISAのモデルは1999年スタートした英国ISA(Individual Savings Account 個人貯蓄口座)。
 今年4月時点で約4.7兆ポンド(約811兆円)ある英国の個人金融資産のうち、ISA経由での投資分が約10%(約81兆円)にのぼる。
 1600兆円の日本の個人金融資産に当てはめると、160兆円もの資金がNISA口座通じて株式などリスク資産への投資に回る計算。

 未経験者が投資に挑戦する際の「入口」の筆頭は投資信託。
 この年末年始、自分の投資スタイルなども考え合わせ、NISA攻略の「選別眼」にじっくり磨きをかけよう。

・NISAで買う投信 この戦略にこの投信。過去10年の運用実績から導き出す。

 【守りが堅い投信】2003年12月からの10年間対象に基準価格がマイナスになった日数を12か月ごとに算出、その平均値の小ささランキング。
 
 1位 アジア製造業ファンド 運用会社ベアリング マイナス日数37日 トータルリターン(年換算)11.0%
 2位日本トレンド・セレクト 日本トレンド・マネーポートフォリオ 日興 39日 0.1%
 3位オーロラfンド(タイ投資ファンド)野村 45日 11.8% 4位ハッピーエイジングファンド 損保ジャパン 45日 2.3%

 【攻めに強い投信】「大きなリターンが期待できる」投信で非課税メリットの最大化に賭けてみる。

 1位JPMザ・ジャパン 運用会社JPモルガン トータルリターン(年換算)16.8% 
 2位JPM・E・フロンティア・オープン JPモルガン 13.9% 3位JPMジャパン・ディスカバリー・ファンド JPモルガン 13.8%
 4位フィデリティ・アジア株・ファンド フィデリティ 13.3% 5位オーロラ2(トルコ投資ファンド)野村 13.2%

 【攻守のバランスが良い投信】「シャープレシオ」参考。運用の効率性示す。
 
 1位DLIBJ公社債オープン(中期コース)運用会社DIAM シャープレシオ 0.94% トータルリターン1.8%
 2位JPMザ・ジャパン JPモルガン 0.70% 16.8% 3位大和住銀ジャパン・スペシャル 大和住銀 0.68% 1.9%
 4位JPM・E・フロンティア・オープン JPモルガン 0.64% 13.9% 5位DLIBJ公社債オープン(短期コース)DIAM 0.62% 0.8%

・NISAで買う投信 福利効果重視や「リバランス」も選択肢。

 【分配金ゼロで好成績の投信】リターンの大きさでランキング

 1位JPMジャパン・ディスカバリー・ファンド 運用会社JPモルガン リターン(年換算)13.8% シャープレシオ 0.61%
 2位フィデリティ・アジア株・ファンド フィデリティ 13.3% 0.61% 3位JPMチャイナ・ファンド JPモルガン 11.4% 0.51%
 4位日本新興株オープン 日興 8.1% 0.41% 5位フィデリティ・欧州株・ファンド フィデリティ 8.1% 0.44%

 【多資産型で好成績の投信】株式や債券などに分散投資する「多資産型」の投信。トータルリターンの大きさでランキング

 1位財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型 運用会社日興 トータルリターン 5.0%
 2位野村ワールドスターオープン 野村 4.9% 3位 年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極成長型)日興 4.7%
 4位GW7つの卵 日興 4.4% 5位三菱UFJMV80 三菱UFJ 4.1% 6位三菱UFJライフセレクトファンド 三菱UFJ 4.1%

・NISAでの投資戦略のポイント20歳以上の国内居住者ならだれでも利用できる。所得制限などない。住民票の写し必要。手続きは3〜6週間。
 1人1口座に限られ、2015年からは金融機関を毎年換えられる予定。
 上場株式、公募株式投信のほか、上場投信(ETF)、不動産投資信託(REIT)、外国籍投信、海外株も対象。債券・為替取引は含まれず。
 投資枠年100万円。非課税期間は5年で、最大500万円まで積み上げられる。
 
 運用成績次第で有利不利が大きく変わる。課税口座で生じた利益との通算処理なども出来ない。
 
・2013年日本株や円相場にとって激動の1年となった。
 年間の騰落率でみると、日経平均株価は41年ぶりとなる上昇率、円相場は下落率が34年ぶりの大きさとなりそう。
 相場を動かした要因の一つは脱デフレ目指すアベノミクス。今年、買いの主体となってきたのは海外の投資家。
 足元では米景気回復と日本企業の業績拡大が株価の支えになってるとの見方が多い。
 円相場は27日時点で1ドル=104円台後半と前年末(86円台前半)比18%下落。下落率は34年ぶりの大きさ。

・2014年新規株式公開(IPO)70〜80社程度と13年(54社)から増える見通し。増加は5年連続。
 株式相場の上昇受けて、未上場の大手企業や投資ファンド傘下の企業中心に上場機運高まる。

 14年3月にも上場と見られているジャパンディスプレイ。
 日立 <6501> [終値790円]東芝 <6502> [終値437円]ソニー <6758> [終値1785円]の中小型液晶パネル事業統合し誕生。
 産業革新機構も出資、初の上場による回収案件。

 米ベインキャピタル傘下のすかいらーくも有力候補。西武HDも上場時期探る。リクルートHDは14年に上場する見通し。
 無料通信アプリLINE(東京・渋谷)も上昇しそう。
 結婚情報サイトみんなのウエディング(東京・中央)や交流ゲームgumi(東京・新宿)の上場が見込まれている。

・タイで深刻な政治対立が再燃。反政府派の講義やまず、政情混迷のまま越年。
 政治空白長引けば、景気浮揚の切り札となる大型公共事業など立ち往生する恐れ。失速気味のタイ経済への打撃は計り知れない。

・中国短期金利が再び急上昇。上海銀行間取引(SHIBOR)1週間物は23日8%台と6月に付けた過去最高に迫る水準まで上昇。
 中国銀行の構造的な流動性不足は解消されておらず、市場が再び混乱する恐れがある。
 資金供給を絞る人民銀の真意は、不透明な取引をやめない銀行への警告にある。

・トルコ経済の先行きに暗雲が垂れ込めている。
 同国の成長路線を引っ張ってきたエルドアン首相を襲っているのは、「政治」と「市場」の2つの荒波。
 政府内の汚職疑惑に米国の量的緩和縮小の決断が重なり、株も通貨も売り込まれている。

・ソフトバンク <9984> [終値9220円]米携帯電話3位スプリント買収に続き、年末にかけては米TモバイルUSの買収計画も表面化。
 M&A(買収・合併)による成長戦略が評価され、株価は年初から約3倍に上昇、株式時価総額は11兆円の大台に乗せた。
 TモバイルUSの買収に成功すれば、ソフトバンクは売上高で世界2位の通信グループとなり、世界戦略を一気に加速できる。
 気になるのは財務への悪影響。買収額は2兆円超え、ソフトバンクは必要資金を借り入れや社債で賄う方針。
 有利子負債額は2013年9月末の8兆8400億円から買収完了後には12兆円まで膨らむ可能性がある。
 TモバイルUS買収と並んで、注目されるのが、約37%を出資するアリババ集団の上場の行方。上場すれば売却益も得やすく、財務には追い風。

・発掘実力企業:消費増税に克つ 日本駐車場開発 <2353> [終値7920円]2014年7月期連結経常利益は24億円、3期連続で過去最高更新。
 主力の駐車場運営・管理事業で大型受注が寄与、スキー場の運営事業も買収効果などで伸びる。海外展開も加速。
 運営する駐車場の8割が月決め。月決めは税抜き料金で契約するため、消費税引き上げの影響受けにくく。

・日経平均株価が年初来高値連日更新する中、テーマパークやホテル各社の株価さえず。
 27日の株価を11/1の株価と比べるとオリエンタルランド <4661> [終値15120円]が2%、サンリオ <8136> [終値4350円]13%下落。
 帝国ホテル <9708> [終値2243円]も7%下げ。投資家は来期以降の展望が見えにくい点を嫌気している。
 株式市場では「円安進行で、内需志向の強いレジャー・観光以上にメリット見込める輸出型企業に資金流れているのではないか」との声も。

・石油元売り各社の株価が明暗分かれる。
 27日の株価を、日経平均株価が急落した5/23の株価と比較、
 昭和シェル <5002> [終値1048円]太陽電池事業の拡大で26%上昇。石油化学製品に強い出光興産 <5017> [終値326円]7%上昇。

 一方、ガソリンや銅など市況が悪化した商品の比率が高いJXHD <5020> [終値524円]コスモ石油 <5007> [終値198円]
 東燃ゼネラル <5012> [終値951円]の株価は低迷。石油製品の市況低迷への抵抗力が株価を左右しているよう。

・会社がわかる 特集東洋紡 <3101> [終値187円]脱繊維を加速、注力するのはフィルム事業。フィルム事業包装と液晶が2本柱。
 今後は技術力を生かした新商品の開発と海外展開で、一段の脱皮図る。

・株式市場で個人投資家の売り圧力が弱まり、需給改善への期待広がる。契機となったのは株式の受け渡しベースでの「新年入り」。
 個人投資家の節税売りは終わり、26日の新年入りの伴って少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)利用した株式の購入始まる。
 日経平均株価は終値で約6年ぶりに1万6000円台に乗せたのは25日。日経平均は25日まで6日続伸したが相場に過熱感はない。
 短期的な過熱感示す騰落レシオ(25日移動平均)は84台と4ヶ月ぶりの低水準。
 日経平均を東証株価指数(TOPIX)で割ったNT倍率は12.63倍と1999年4月以来の高水準。
 先物主導で日経平均が上昇した構図といえる。
 実質新年度入りしてこの風景は一変。26日はファストリ <9983> [終値43300円]KDDI <9433> [終値5340円]など下落する一方、
 株価がこう着していたトヨタ <7203> [終値6390円]やメガバンクは急伸。出遅れていたTOPIXは年初来高値つける。

・金の国際価格、2013年に大きく下げ、13年ぶりに年初より下落して年末を迎えそう。年初来の下落率は26日時点で28%。
 1981年以来、実に32年ぶりとなる大幅な下落率を記録している。

・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏でもみ合う展開。米サプライマネージメント協会(ISM)製造業景況感指数などに関心。
 足元で製造業に一段と明るさが広がれば、ダウ工業株30種平均が再び高値更新試す場面もありそう。
 今週は31日に12月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)、2日に12月ISM製造業景況感指数発表。ともに前月比小幅低下見込まれている。
 31日にS&Pケース&シラー住宅価格指数発表。
 米株式市場は元旦は休場。12/31までと1/2以降は通常通りの取引に。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派61% (前回比+4)弱気派18%(同-7)中立派21%(同+3)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち23指数が上昇。

上昇1位ギリシャ週間騰落率3.7%(12年末比騰落率28.3%)2位南アフリカ2.9%(17.8%)3位アルゼンチン2.6%(+89.2%)9位日本1.9%(55.6%)
下位25位トルコ▲8.2%(▲18.3%)24位タイ▲3.3%(▲6.7%)23位ブラジル0.2%(▲15.9%)22位ベトナム0.4%(22.4%)12位米国1.6%(25.7%)

 2012年度比騰落利率 1位アルゼンチン89.2% 2位日本55.6% 3位ギリシャ28.3% 4位ドイツ26.0% 5位米国25.7% 
 最下位トルコ▲18.3% 24位ブラジル▲15.9% 23位上海▲7.4% 22位タイ▲6.7% 21位ロシア▲5.3% 20位インドネシア▲2.4%

・ランキング:直近1ヵ月の上昇相場で株価を上げた企業。

 1位エイチーム <3662> [終値6920円]騰落率(11/28と12/27の株価終値比較)180.5% 韓国オンラインゲーム開発大手と資本業務提携。

 2位ネクシィーズ <4346> [終値1017円]146.2%  

 3位藤倉ゴム <5121> [終値870円]101.9% マグネシウムを電極に使う新型の電池を東京工業大と共同で開発。

 5位ディップ <2379> [終値1042円]64.9% 株高による景気回復で人手不足、企業からの求人広告想定より伸びる。

 6位ユニデン <6815> [終値375円]46.5% 「第2のガンホー」探す市場の物色、株価上昇。

 大幸薬 <4574> [終値2385円]27.7% 主力「正露丸」がアジアで伸び、「クレベリン」インフルエンザ予防用に国内好調。 

・2013年資金調達案件「ディール・オブ・ザ・イヤー」

 【エクティーファイナンス(公募増資、売り出しおよび新株予約権付き社債=CB)】部門

 ベスト:1位JT <2914> [終値3435円]売り出し 2位電通 <4324> [終値4275円]増資 
 3位日本ビルファンド <8951> [終値584000円]増資 4位日本プロロジスリート投資法人 <3283> [終値967000円]

 ワースト:野村不動産オフィスファンド <8959> [終値470500円]増資 2位シャープ <6753> [終値329円]増資 
 3位リソー教育 <4714> [終値509円]増資 4位野村不動産レジデンシャル <3240> [終値528000円]増資

 【IPO】

 ベスト:1位ペプチドリーム <4587> [終値13310円]主幹事みずほ 2位サントリー食品 <2587> [終値3350円]野村 MS MUFG JPM
 3位日本プロロジスリート <3283> [終値967000円]MSMUFG SMBC日興 4位エナリス <6079> [終値1731円]野村

 ワースト:1位SIA不動産投資法人 <3290> [終値389000円]主幹事SMBC日興、大和
 2位野村不動産マスターファンド <3285> [終値102400円]野村 3位夢展望 <3185> [終値1514円]野村

 【個人向け社債】

 ベスト:1位&2位ソフトバンク <9984> [終値9220円]主幹事 大和、野村、みずほ、SMBC日興、三菱UFJモルガン
 3位ソニー <6758> [終値1785円]野村、大和、SMBC日興 (日経ヴェリタス)

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