
扉を開いて(ツワモノ投資家)
- 2014年05月18日
- 株式投資・経済ニュース全般
2013年5月18日(日)はれ
・ツワモノ投資家 個人で億単位 その流儀
株で負けないために何をすべきか。多額の資産を築いた投資家の話に耳を傾けてみた。
成功者たちの運用パターン
流儀1:銘柄に惚れる。
「魅力のある事業に機動的に資金を振り分けられる。それが株投資の魅力」株水兵さん(金融資産4.7億円 投資歴23年)。
成長株の選別は自己資本利益率(ROE)、総資産利益率(ROA)に着目。
配当利回り2%以上の企業に注目。
大事なのは持続的に成長できるのか、ビジネスモデルや社長の人柄を見て判断。
惚れ込んだ銘柄の一つは日本管理センター <3276> [終値1119円]ROE約30%、10期以上増収続ける。
全国の工務店や建設会社と提携関係にあり、強固な営業網築いている。「相続対策の面でもアパート経営の需要増える」と将来性にも期待。
「しっかりした根拠で自信を持つ。最後は度胸で投資する」資産「65倍」男今亀庵さん(資産13億円 投資歴5年)。
5年後の業績を予想して、割安かを判断。
「これは」と思う銘柄に集中投資。
勝負する時は信用取引も活用。
現在取得しているのがウェブクルー <8767> [終値640円]フィスコ <3807> [終値1127円]
流儀2:流れを見極める。
2006年から13年までの間、わずか4ヶ月しか損を出さず。「1日数十回取引して、勝率は6〜7割」テスタさん(資産5億円 投資歴9年)。
常に意識するのが「勝つのではなく、負けない取引。」
欲張らず、コツコツと利益を積み上げる。
日々、自分の取引を振り返り、改善余地探る。
同じ投資家の心理を先読みすることが投資収益につながる。
流儀3:相場のクセで勝負。
「波はやってくる、バブルを恐れるな」夕凪さん(資産1億円 投資歴15年)。
「女性」「子供」「オタク」向け株主優待を狙う。
TOB(公開市場買い付け)、東証1部指定買え等イベント狙う。
「破綻しない不祥事」は好機の可能性。
1月最初の営業日に寄り付き買いで3月の権利落ち前に売る。04年から13年の10年間でスターバックス <2712> [終値1079円]
モスフード <8153> [終値1998円]アトム <7412> [終値521円]などの株価は「10勝0敗」
リーガル <7938> [終値306円]王将フード <9936> [終値3695円]もほぼ負けなし。
イベント投資を「だろう投資」と名付けるJACKさん(資産2.5億円 投資歴20年以上)。
増配・自社株買いを続ける企業のクセを見抜く。
有望な子会社を持つ企業を先回り買い。
創業50周年、100周年などの節目を狙う。
オートバックス <9832> [終値1621円]明光ネットワーク <4668> [終値1125円]「今年も自社株を買うのだろう」「今年も増配するだろう」
従業員持株会が大株主に名を連ねる企業は「20日や25日など決まった日に買い付けが入りやすい」
リコー <7752> [終値1143円]三越伊勢丹HD <3099> [終値1294円]など。
創業50周年、100周年といった節目の企業も、増配や株主優待の新設に踏み切るケースが多く、株価上昇のきっかけになる。
最近注目は、今年10月に上場する見通しのリクルートの株主、図書印刷 <7913> [終値432円]、
LINE上場すると見て韓国NAVERなどに買い入れる。
番外編:個別株のリスク避け、行きついた負けない手法。
「キャッシュで持つのも投資の一環」玉川陽介さん(資産5億円 投資歴17年)。
優先出資証券・劣後債、10%を大きく上回る利回りに注目。米国に上場するハイイールド債や優先出資証券の上場投資信託(ETF)に投資。
例えば、中国バブル崩壊など引き金に株価が半分になるような大暴落が起これば、個別株を拾いたい。
「株式オプションプレミアムの変動狙う」DEさん(資産2億円 投資歴7年)。
自作のソフト使い、プレミアムの動き予想。現物株に比べ規則性が見出しやすく、経験的に高い勝率得られる。
・ツワモノ投資家 「日本一の個人投資家」竹田和平氏。
37社の個人大株主(上位10位)として名を連ね、100億円超の運用資産もつ。
『80年周期説』は妙の当る。20年ごとの春夏秋冬繰り返し、冬の最後に破綻が訪れて世の中が大きく変わるという考え方。
今から80年前の1934年は満州事変後の好景気で3年で底値の3倍に。来年には日経平均株価は底値の3倍の2万1000円まで上がると見る。
「80年周期説だと今は冬季。最後破綻する。前回の破綻は戦争に負けた1945年で、Xデーは日米開戦した41年。
それを今回に当てはめるとXデーが2021年、実際の破綻が25年になる。」
「今は時代の大変化読んで投資。『超長期投資』と名付けた。
株式の価値の根源は配当、配当利回りなど見て割安な株を買うのは一緒も、投資先はグローバル企業にしている。すでに75%は入れ替え」
「今保有している中小型株もチャンスがあれば売却して大型株にシフトしていく。無配株など配当利回りの悪いものから入れ替え」
・外国為替市場でユーロ安基調が強まる。15日には円とドルに対して、ともに2月下旬以来2ヵ月半ぶりのユーロ安水準。
欧州中央銀行(ECB)が6/5の理事会で追加金融緩和実施するとの観測高まっているため。マーケットは「今度こそは」との見方に収束しつつある。
市場の関心は緩和策のメニューに移る。有力なのは既に過去最低の0.25%になっている政策金利の引き上げ。
民間金融機関にECBに預ける資金につく金利(現在はゼロ%)をマイナスにすることや、
資産担保証券(ABS)やカバードボンドと呼ばれる債券の資産購入といった、非伝統的な緩和策への思惑も広がる。
・ウクライナ25日、大統領選実施。親欧米派の候補が当選するのがほぼ確実。混乱なければ株価の支援材料に。
金融・証券市場の関心は、ロシアが大統領選の実施や結果を認めるかどうか。ロシアが選挙を全面的に認めるとの見方は少ない。
・今週は4月の小売り関連の統計が相次ぎ発表。消費増税の反動減がどの程度に数字となって現れるかが焦点。
今のところ「反動減は想定の範囲内」との見方が関係者の間で広がる。中長期にわたって影響が出る可能性指摘する声も。
・ソニー <6758> [終値1646円]赤字縮小の「矛盾」。「構造改革しながら販売2ケタ増計画」市場の不信感募る。
・日立 <6501> [終値691円]2014年3月期連結決算、営業利益前期比26%増の5328億円で23年ぶりに最高益更新。15年3月期も前期比5%増5600億円。
2年連続で最高益見通しも株価低迷、16日には年初来安値の683円つけた。
12日終値から16日終値まで5.5%下落。同期間の日経平均株価0.4%で落を大きく上回る。新たに「成長」という課題突きつけられている形に。
・会社がわかる 特集小田急 <9007> [終値879円]訪日外国人客も使うおらが町の鉄道。
「観光立国」政策と円安追い風に、箱根への足を持つ小田急快走。
箱根観光の目玉の一つが、芦ノ湖遊覧する「海賊船」。平日の乗客の半分がタイ、マレーシアなど東南アジアからの団体観光客。
総延長120KMの沿線に60近い大学のキャンパス密集。大学入学で上京して沿線に住み、そのまま定着する人も多く、沿線人口は増え続けている。
高齢社会を見据え、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を世田谷区に14年11月、15年1月に相次ぎ開業。
15年1月には介護付き有料老人ホーム開設、初めて老人ホームを手掛ける。共働き世代のためには保育所開設。
複々線化でスピード早くなり、急行の所要時間向ヶ丘遊園-新宿間で着工前の33分から21分に短縮。混雑緩和され利便性も高まる。
複々線化に合わせ、地上にあった駅を地下にしたため、地上の駅と線路の跡地まるまる再開発できる。
新宿駅の再開発も話題。20年以降に一帯を再開発する計画で実現すれば、利益貢献は大きい。
「株高は永遠の謎」指標は割高でも個人に人気。
・日経平均株価軟調。米国では景気が回復局面にあるのに長期金利が低下、為替の円高・ドル安招き、日本株の上値抑える要因に。
米景気の回復ペースが想定より鈍いことを米金利示しているとの声も。
東証株価指数(TOPIX)主要100社について2日から16日までの騰落率、
13%下落の日揮 <1963> [終値2916円]はじめ日立 <6501> [終値691円]富士重工 <7270> [終値2494円]など海外で稼ぐ株の下落が目立った。
米国株本格上昇には4-6月期の米経済指標などで 米景気の強さを再確認する必要があるとの声も。
いずれにしても米長期金利の読みにくさは市場関係者泣かせとして知られる。
日本株上昇の手掛かりになると見られているのが、6月発表の政府の成長戦略。
「法人減税や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革巡る具体的な話が出てくれば、海外投資家の関心が戻る可能性がある」と見る。
5月は相場のこう着が続くと見る市場関係者が多い。
・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は上値の重い展開に。
3月期決算の発表一巡。ウクライナ情勢や中国とベトナムの関係など海外情勢が不安定になるなかで、リスク資産の株には資金はむきにくい。
日経平均は1万4000円台前半でのもみ合い予想。
週内で注目材料は日銀20〜21日開く金融政策決定会合。黒田東彦総裁が金融緩和を匂わすような発言すれば、株式市場で好感される場面も。
「欧米投資家が日本含むアジア株全体の持ち高減らす動き」との声も。「中国株に引きづられて日本株が売られる場面増えている」と。
日経平均は昨年末比13%下落。ダウ工業株30種平均やドイツDAXは昨年末と程同水準。
東証1部全銘柄平均PER(株価収益率)は14倍台前半に低下。昨年12月に信用取引で買い上がった個人投資家の持ち高は半年の期日迎える。
・Wall Street:今週の米株式相場はもみ合いか。
米主要企業の決算発表がほぼ終わり、投資家の関心は企業発の個別材料から米経済の動向へと移りつつある。
住宅市場が回復の力強さを取り戻していると確認できるかどうか。
ダウ工業株30種平均は先週、週間ベースで3週ぶりに下落し、前週比92ドル(0.6%)安で終えた。
過熱感が強まっているわけではないが、新規材料に乏しい展開だった。
今週は22日に4月の中古住宅販売、23日に同新築一戸建て住宅販売発表。
中古販売では前月比2%増の予想。新築販売は同2ケタ増が見込まれている。
21日に公表される4/29〜30日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容も注目。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派44% (前回比-2)弱気派35%(同+4)中立派21%(同-2)
・ランキング:2015年今期営業益、会社予想比、アナリストが強気の予想出している会社ランキング
1位スクウェア・エニックス <9684> [終値1547円]強気度合い179.78% 会社予想50億円、2位コナミ <9766> [終値2278円]162.38% 120億円
ゲーム会社の多くは会社計画では年度末に投入する人気ソフトの売上げを現時点では計上せず。
3位ジャパンディスプレイ <6740> [終値518円]47.15% 400億円
5位JXHD <5020> [終値514円]40.87% 1450億円 石油製品の採算改善。収益上振れも。
9位大日本スクリーン <7735> [終値420円]28.70% 100億円 スマートフォン(スマホ)向けパネル装置好調。
10位日野自 <7205> [終値1238円]27.73% 900億円 国内販売計画「保守的」の声。
15位日本ゼオン <4205> [終値886円]23.13% 250億円 中小型向けフィルム上振れ期待。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち15指数が上昇。
上昇1位インド週間騰落率4.9%(13年末比騰落率13.9%)2位香港3.9%(▲2.5%)3位韓国2.9%(0.1%)4位インドネシア2.7%(17.7%)
下位25位ギリシャ▲8.7%(▲6.4%)24位ベトナム▲2.4%(4.9%)23位トルコ▲0.7%(10.5%)22位日本▲0.7%(▲13.5%)21位米国0.6%(▲0.5%)
2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン27.6% 2位インドネシア17.7% 3位フィリピン15.8% 4位インド13.9% 5位トルコ10.6%
最下位日本▲13.5% 24位ロシア▲12.5% 23位ギリシャ▲6.4% 22位上海▲4.2% 21位香港▲2.5% 20位米国▲0.5%
・葬儀とお墓の経済学。
ともに価格体系が複雑で、適正相場がわかりにくかった。新規参入業者の台頭などで変化の兆し。
葬儀費用平均188万900円。ピーク03年(236万6000円)と2割少なく。新規参入は自由。葬儀業事業所数は14年3月末2023。11年比2割増加。
イオン <8267> [終値1192円]2009年9月に葬儀事業に参入。規模などに応じて20万〜70万円の定額プラン複数用意。
ヤフー <4689> [終値423円]葬儀ポータルサイト運営鎌倉新書(東京・中央)と組み、ウェブサイト「ヤフーの葬儀手配」立ち上げ。
全国約160の葬儀社と提携、葬儀一式からお布施、参列者にふるまう飲食代など葬式にまつわる費用総額をオンラインで正確に見積もりできる。
お墓の選び方も変化。
大徳院両国陵苑(東京・墨田)近代的なビルの2階、機械式納骨堂。
ニチリョク <7578> [終値210円]が2013年1月に販売代行。累計4000件、100万円切る価格設定も人気。
最近話題は「樹林葬」。木が成長して、墓石代わりになる。
都立小平霊園が骨壺共同埋葬する「樹林墓地」の募集12年から開始。13年1600の枠に対し、1万5833もの応募。(日経ヴェリタス)
———————————————————————–
株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS
〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5
URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–
記事の続きはコロ朝プレミアムで!