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扉を開いて(強くなり、帰ってきた)

2013年6月1日(日)晴れ

・強くなり 帰ってきた ニッポン復活支える最高益企業
 今期本業のもうけ示す営業利益の最高益更新見込むのは、3月期決算企業の17%の411社。知られざる企業の躍進が「ニッポン復活」下支え。

 アイダエンジニアリング <6118> [終値895円]2015年3月期営業利益、30年ぶりに過去最高更新。創業から間もなく100年。
 「プレス機」一筋の同社の約30年前は売上高の8割が国内。今ではプレス機の世界シェア2位、製品の需要地の8割が海外。
 「グローバルニッチ企業」に生まれ変わった。

 25期ぶり最高益更新、東芝 <6502> [終値417円]9期ぶり更新ヤマトHD <9064> [終値2166円]14期ぶり更新電通 <4324> [終値4015円]
 
 亀田製菓 <2220> [終値3075円]リケンテクノス <4220> [終値466円]競合の少ない独自技術やサービスが復活支えている。

・強くなり 帰ってきた 久しぶりに営業利益が過去最高更新する主な企業

 アイダ <6118> [終値895円]29期ぶり更新 予想営業利益伸び率1.3% 事業内容 プレス機器大手

 亀田製菓 <2220> [終値3075円]25期 27.1% 米菓最大手 東芝 <6502> [終値417円]25期 13.5% 電機大手

 日新電機 <6641> [終値595円]23期 5.3% 受変電機器 共成レンテム <9680> [終値1135円]11.7% 建機レンタル

 リケンテクノス <4220> [終値466円]18期 34.0% 弾力材製造 ジャムコ <7408> [終値1816円]16期 35.0% 航空機用内装品

 電通 <4324> [終値4015円]14期 1.4% 広告代理店最大手 MARUWA <5344> [終値3930円]14期 1.4% セラミック部品中堅 

 ルネサンス <2378> [終値830円]9期 30.0% スポーツクラブ大手 アリアケ <2815> [終値2535円]9期 23.4% 天然調味料最大手 

 セントラルスポーツ <4801> [終値1560円]9期 11.8% 会員制フィットネスクラブ 

 SPK <7466> [終値1848円]9期 4.3% 自動車部品商社 ヤマトHD <9064> [終値2166円]9期 10.9% 宅配便トップ

・強くなり 帰ってきた 久々組の復活ストーリー

 本業を見つめ、鍛え直す:

 亀田製菓 <2220> [終値3075円]25期ぶり 定番に集中し効率生産。
 ルネサンス <2378> [終値830円]9期ぶり 新規出店見直し、「マンツーマン」強化。
 ジャムコ <7408> [終値1816円]16期ぶり 航空機設備、円高でも国内製造。

 成長分野めざし、大胆に変身:

 リケンテクノス <4220> [終値466円]18期ぶり 祖業の「塩ビ」から脱皮 
 スマートフォン(スマホ)用ガラス代替フィルムの収益は15年3月期予想に含めてなく。「成功すれば業績が一段と変わる」と上振れ期待。
 日新電機 <6641> [終値595円]23期ぶり 電力会社の需要減 復活のけん引役は太陽光関連とスマホ関連。

・最高益連続更新する主な企業

 ヤオコー <8279> [終値4965円]26期連続 今期予想営業利益伸び率1.9% 中堅食品スーパー 

 サンドラッグ <9989> [終値4565円]25期連続 3.0% ドラッグストアー オービック <4684> [終値3235円]22期連続 6.4% ソフト開発 

 KDDI <9433> [終値6053円]15期連続 10.1% 総合通信会社 エムスリー <2413> [終値1582円]14期連続 21.7% 製薬会社支援

 DVx <3079> [終値872円]14期連続 2.9% 医療機器販売 スタートトゥデイ <3092> [終値2532円]13期連続 10.7% ブランド通販

 シスメックス <6869> [終値3570円]13期連続 9.5% 検体検査機器 イチネン <9619> [終値741円]11期連続 6.9% 自動車リース

 エスエムエス <2175> [終値2564円]11期連続 10.1% 介護医療向け人材派遣 みらか <4544> [終値4785円]10期連続 3.3% 臨床検査支援

・強くなり 帰ってきた 単独最高益 国内でも稼ぐ、次のトヨタ <7203> [終値5761円]は

 E&C <1775> [終値257円]2015年3月期単独営業利益19億円 伸び率20.2% プラント工事中堅 

 アリアケ <2815> [終値2535円]57億円 6.7% 天然調味料最大手 大阪工機 <3173> [終値753円]5億円 18.1% 工具商社大手 

 ハーモニック <6324> [終値3300円]57億円 37.6% 精密減速機メーカー 日梱包 <9072> [終値1738円]68億円 4.7% 自動車など輸送

・強くなり 帰ってきた 株主還元 「配当+自社株買い」最高も視野

 アマダ <6113> [終値962円]2016年3月期までの利益全て株主に配分する方針。JPX日経インデックス400から漏れ、ROE(自己資本利益率)向上へ

 「返信の象徴」として大手商社 
 三井物産 <8031> [終値1542円]2月に初の自社株買い、4月に400億円償却。三菱商事 <8058> [終値2009円]も7年ぶりに自社株買い。

・主な連続増配企業(15年3月期計画含む)

 SPK <7466> [終値1848円]17期連続増配 自動車部品専門商社 三菱UFJリース <8593> [終値549円]16期連続 リース大手 

 トランコム <9058> [終値3545円]14期連続 総合物流業 科研薬 <4521> [終値2030円]13期連続 関節機能改善薬

 リンナイ <5947> [終値8920円]13期連続 ガス器具 シスメックス <6869> [終値3570円]13期連続 検体検査機器

 興銀リース <8425> [終値2430円]13期連続 みずほ系リース大手 KDDI <9433> [終値6053円]13期連続 総合通信会社

 サンドラック <9989> [終値4565円]13期連続 ドラッグストア リロHD <8876> [終値5860円]12期連続 転勤留守宅の賃貸管理

・株価に再び強気サイン 75日移動平均上抜け。市場では「明確な相場転換の兆し」との声も。
 今後は中長期の株価の動きに影響が多いとされる200日移動(足元で1万4600円)を明確に上回れるかが焦点。
 日経平均株価は週間で170円高、月間の上昇幅は328円と昨年12月以来5ヵ月ぶりのプラスに。
 伏線となったのは21日、日経平均は一時1万3900円台に落ち込むも、終値で1万4000円台維持、「底入れの可能性が高い」との見方広がる。
 6月相場は「強気サイン」の本物度を確かめていく展開に。

・6/5フランクフルトで開かれる理事会で欧州中央銀行(ECB)は金融緩和に踏み切る見通し。
 緩和策は小幅な利下げのほか、ECBに余剰資金を預け入れた銀行から手数料徴収する「マイナス金利」など複数の政策の組み合せに。
 6月の緩和でECBの手持ちの切り札が減る。

・米労働省6日、5月の雇用統計発表。市場の事前予想は前月比雇用者増加数(非農業部門)が4ヶ月連続で「20万人」の大台上回る強気の見通し。
 失業率は横ばいか反動による若干の上昇見込む。
 このままだと、来年半ばに米連邦準備理事会(FRB)が「完全雇用状態」と認識する失業率5.2〜5.6%に到達する。利上げ前倒し観測浮上も。

・電機各社 構造改革の通信簿

 パナソニック <6752> [終値1093円]2014年3月期携帯電話や半導体など不振事業のリストラで営業利益400億円押し上げ。
 営業利益前期比90%増、3051億円。7つの不振事業の営業損益は100億円前後の赤字(前期は1000億円強の赤字)に縮小する見通し。

 東芝 <6502> [終値417円]25年ぶりに営業最高益更新へ。事業構成の劇的に変貌。
 家電事業比率半分から2割強。社会インフラ事業が半分強に達する。

 日立 <6501> [終値684円]他社に先駆けV字回復も事業構成は変わらず。柱に据えたはずの社会インフラ事業の売上高は減少、比率もほぼ横ばい。
 回復は早かったが、成長への道筋はまだ見えていない。

 三菱電 <6503> [終値1181円]も事業構成は変わらないが、意味合いは日立と大きく異なる。いち早く構造改革を終えた結果。
 リーマン・ショックで他社が巨額の赤字に陥った09年3月期にも電機大手で唯一、最終黒字確保。14年3月期唯一リーマン前上回る。
 日立やパナソニックの構造改革は三菱電機の後追い。先頭ランナーがさらに先を目指す宣言。
 「稼ぐ仕組みができていて、利益目標切り上がる。個人の長期投資に耐えられるのは三菱電機くらい」との声も。

 シャープ <6753> [終値288円]ソニー <6758> [終値1627円]構造改革で出遅れ。BtoB分野に力。

 リストラ:周回遅れのソニー 聖域なき選択と集中 V字回復の条件に。

 財務:シャープはいまだに「半病人」日立7、東芝も道半ば、パナソニックは底力見せる。

・会社がわかる 特集住友金属鉱山 <5713> [終値1539円]収益構造変わりつつある。低品位の鉱石からニッケル取出し。
 相場変動に耐える唯一無二の技。ニッケルの大幅増産がもたらすのは製錬事業の収益拡大だけではない。
 電気自動車(EV)用電池素材など、ニッケル化合物原料とした製品の生産拡大にもつながる。
 6月から磯浦工場(新居浜市)で米テスラ・モーターズの新型EV「モデルS」の電池に使われる素材、ニッケル酸リチウムの生産能力従来の2.8倍へ。
 
 株価は年初から1割上昇、株価低迷目立つ非鉄セクターの中で堅調保つ。背景はニッケル価格の上昇。
 ロンドン金属取引所(LME)の価格は年初から約4割上昇、1ポンド9ドル近辺で推移。
 ニッケル価格1ポンド当たり1ドル上昇すると160億円の経常増益要因に。
 株価好調のもう一つの要因は電池材料に対する期待感。

 銅価格の先行きの不透明感指摘する声は多い。
 中国での信用不安気に急落、一時1トン6400ドル台に下落。銅価格が大きく落ち込むようなら株価の上値を抑えそうと。

 財務安定、今期の配当は前期比2円減の35円予定も、配当上積みする余地も。 

・5月の日経平均株価は今年初の月間プラスを記録、投資家には強気ムード戻りつつある。6月相場も堅調な地合い保てるのか。
 市場関係者6人に聞いた想定レンジの下限が6人中5人が1万4000円割り込まず。上限は1万5000円回復と見る向き多いが、1万4800円〜1万6000円。
 注目点は法人税減税、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革で日本株の比率増やすか。
 医療分野をはじめとする岩盤規制は崩せない公算大きく、株価下落要因になりかねないとも。
 日経平均株価は昨年末比10%下落、米国(1%高)ドイツ(4%高)と比べ出遅れ感残る。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は下値を切り上げる展開か。先週の株高で投資家心理は改善、下値不安後退。
 最高値圏で推移する米独株の堅調さも日本株買いの追い風になる。
 週後半は欧州中央銀行(ECB)理事会や米雇用統計の重要イベント相次ぐ。
 世界的な金利低下背景に高配当銘柄が堅調な値動き。

・Wall Street:今週の米株式相場は6日発表される5月の米雇用統計控え神経質な展開も。
 ダウ工業株30種平均は先週末、ほぼ半月ぶりに最高値更新。5月は月間でも4ヶ月連続上昇となる。
 投資家が一段と買い進められるかは米景気の動向次第。
 雇用統計非農業部門雇用者増予想は21万人前後と4月(28万8000人)から縮小する見込み。失業率は6.4%(4月は6.3%)との予想。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派52% (前回比0)弱気派26%(同+11)中立派22%(同-11)

・ランキング:2ケタ以上の営業増益見通しでPER(株価収益率)が低い銘柄ランキング

 1位ランドビジネス <8944> [終値392円]予想PER2.2倍 営業増益率33.2% 「今後の成長性が疑問視され始めた」 

 2位新日本無線 <6911> [終値400円]4.2倍 31.8% 3位東日本ハウス <1879> [終値292円]4.7倍 16.2%

 5位丸紅 <8002> [終値694円]5.5倍 11.1% 食料事業伸び最高益。

 13位河西工 <7256> [終値700円]6.1倍 11.7% 生産順調か見極め必要。 

 17位鬼怒川ゴム <5196> [終値490円]6.6倍 17.9% アジアで追い風 国内補う。

 21位大紀アルミ <5702> [終値287円]7.0倍 56.5% 業績の安定感欠く。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち16指数が上昇。

上昇1位ギリシャ週間騰落率4.5%(13年末比騰落率5.2%)2位ベトナム3.8%(11.5%)3位アルゼンチン3.6%(43.1%)8位日本1.2%(▲10.2%)
下位25位ブラジル▲2.6%(▲0.5%)24位フィリピン▲2.4%(12.9%)23位ロシア▲2.3%(▲10.2%)22位インド▲1.9%(14.4%)10位米国0.7%(0.8%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン43.1% 2位トルコ16.9% 3位インドネシア14.5% 4位インド14.4% 5位ベトナム11.4% 
 最下位日本・ロシア▲10.2% 23位上海▲3.6% 22位香港▲1.0% 21位韓国▲1.1% 20位ブラジル▲0.5% 19位米国0.8% 

・世界最大の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)。運用資産が約130兆円。
 昨年11月有識者会議では「国内債券を中心とするポートフォリオ(資産構成比率)の見直し」が提言された。
 改革のキーマンで運用委員長務める米沢康博・早大大学院教授に聞く。

 「公的年金の運用目標である『名目賃金上昇率プラス1.7%』達成するのは簡単な話ではない。足元の賃金上昇率はゼロ近辺。
 単純に1.7%の目標収益率となる。今の10年物国債利回りは0.6%程度。国債中心の運用では目標には全然届かず。あらゆることをやる必要がある。」

 見直しは-「6月中旬にも年金財政検証の結果が出て、積立金の取り崩しに備えてどれほどの現金が必要かが判明。
 (新しい資産構成比率での運用開始は)今年秋になるだろう。」

 どのような資産構成率が望ましいのか-「国債を売った資金を国内株式、外国債券、外国株式に3等分づつ振り分けるのがいいかは精査したい」

・三井不 <8801> [終値3221円]5/27、公募増資などで最大3245億円調達。第三者割当増資分加え、株数最大12%増。
 発表翌日株価急落、一時7%安まで下げたが、その後増資前比4%安にとどまった。

 ミョウジョウ・アセット・マネジメント菊池真代表取締役、今回の大規模増資切っ掛けに不動産業界で資本調達が続く可能性指摘。
 三井不が前回増資した1982年から数年後、日本はバブル景気を迎え、80年代後半にかけて同社株も上昇基調たどる。
 今回も2020年の東京五輪に向けてミニバブルの発生を予想する声も出る。

・発掘実力企業:海外に挑む(11)リンテック <7966> [終値1877円]生活水準の向上目覚ましいアジア市場に標準合せる。
 シャンプーや洗剤といった日用品が広く浸透するにつれ、内容物や成分の表示ラベル向けに同社製品の需要拡大。
 今後は現地メーカーとの取引増やし、販売数量一段と伸ばす。海外事業を軌道に乗せ、成長性高められるかが株価のカギに。(日経ヴェリタス)

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