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扉を開いて(NISA元年 総決算)

2014年11月23日(日)はれ

・NISA元年、総決算。1500人調査から浮かぶ投資家の泣き笑い。
 年間100万円の枠内で株式や投資信託に投資すると、原則5年間は配当や売却益などが無税となる。
 NISA口座開いた人アンケート、5割近くが「安定した利回り」重視。

 配当利回り3%台のみずほFG <8411> [終値204.2円]武田薬 <4502> [終値4975.5円]
 買い物割引きサービスの株主優待のイオン <8267> [終値1182.0円]が人気。

 日経ヴェリタスネット調査、1500人の声では、NISA口座で投資した6割近くが利益や含み益得ている。
 投資した7割は「購入した株式や投信を一切売却していない」との回答。「利喰わない個人」と。
 NISA口座を開設した人のうち、約3割が投資枠を全く使っていない実態も。
 未使用の投資枠は翌年に持ち越せないため、足元では「駆け込み投資」に注目集まる。

・NISA元年、総決算。「安定した利回り重視」半数。
 1500人の調査結果、NISA口座で投資に動いた1068人のうち約6割が利益、「50万円以上」も4.1%。
 回答額の中央値で推計、1人当たり約70万円投資、約4万円の利益。投資収益率は約6%で、株主優待を含めると実質的な利益はさらに膨らむ。
 NISA口座で最も重視する点を尋ねると「安定した利回りを得たい」(47.7%)。

 NISA口座で投資した銘柄:みずほFG <8411> [終値204.2円]回答者37人 騰落率(13年末比)▲10.4% 配当利回り3.4%
 イオン <8267> [終値1182.0円]35人 ▲17.1% 2.4% トヨタ <7203> [終値7089円]21人 10.4% 2.7%
 武田薬 <4502> [終値4973.5円]21人 3.1% 3.6% 三菱UFJ銀 <8306> [終値671.0円]18人 ▲3.3% 2.7%
 キヤノン <7751> [終値3711.5円]16人 11.5% 3.5% ANAHD <9202> [終値274.7円]14人 30.8% 1.5% 

 「値上り益を得たい」(38.0%)。投資先にユーグレナ <2931> [終値1498円]ガンホー・オンライン <3765> [終値450円]も上がった。

 新規株式公開(IPO)投資とも好相性。

・NISA元年、総決算。2014年の適用、12月25日約定分まで。「使い切り」焦って投資、高値掴みには注意を。

・NISA元年、総決算。2年目は金融機関変更可能に。投資上限引き上げなど実現の見通し。
 今後未成年者を対象にした「ジュニアNISA(仮称)制度。年間投資上限額120万円に引き上げ。マイナンバーの活用など口座開設手続きの簡素化。

・外国為替市場で円安の勢いが増している。20日には一時1ドル=118円98銭と7年3ヵ月ぶりの水準まで下落。
 日銀 <8301> [終値48200円]追加金融緩和決めた先月末以降、10円近くも円安が進んだ。
 麻生太郎財務相21日、「円の下がり方が速すぎる」とのけん制発言受けて、ひとまず円安のペースが緩やかになるとの見方も。

 見逃せないのは、アベノミクスが始まって以降、一体で進んできた「円安・株高」の関係にほころびが出てきたこと。
 「海外短期筋が年末までに利益を極大化させようと、高値圏で伸び悩む日本株を売り、変動の大きな円売り取引に傾いた」との解説も。
 「財政健全化の取り組みが遅れ、円安・株安・債券安のトリプル安が発生するのが今後の最大のリスク」との意識もじわりと広がってきた。

・米国の年末商戦が28日始まる。前米小売業協会(NRF)は2014年の年末商戦(11〜12月)の売上高が前年同期比4.1%増、6169億ドル(約73兆円)に。
 米小売りが力を入れるのがネット通販。ネット舞台に安売り競争始まった。
 「ブラックフライデー」今年は28日。NRFによると米小売店の売上高の2割が感謝祭後の年末商戦に集中する。
 フェデックスは5万人の臨時雇用者を採用。商戦期間中のピーク時には昨年と比べ取扱量9%増えると見ている。

・増税先送り、遠のく財政再建。目先の景気はプラス効果でも、国の財政再建の遅れは必至。基礎的財政収支は20年度黒字化は困難。
 債券市場、当面は金利低下続く。進む日銀買い。いずれ蓄積した金利上昇の圧力が噴き出す可能性がある。との警鐘も。
 異次元の買い入れで金利を抑え込めるのはいつまでか。市場に漂う漫然とした不安は時間とともに着実に膨らんでいる。

・会社がわかる 特集ローム <6963> [終値7570円]原料から一貫生産、パワー半導体を武器に。
 自動車向け電子商品がけん引。自動車の電子化の追い風をつかみ、自動車向け売上比率は今期3割近くに達する見通し。
 業績は再び成長軌道へアクセル踏む局面に入った。実業伸ばしROE(自己資本利益率)8%以上狙う。
 沢村論社長「自社株買いはせず、M&A(買収・合併)に備え」

・外国為替市場で円売りの勢いが一段と強まっている。日銀 <8301> [終値48200円]追加緩和と消費増税先送りを受けて
 財政再建の遅れ懸念した「悪い円安」と指摘、「実需の円売り」の影響も強まっているため、息の長い円安を予想する声も増える。
 年金資金の外貨シフトも始まっている公算が大きい。
 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の外貨建て資産の積み増しでも、15兆〜16兆円ほどの円売り需要が生じる計算。

・衆院解散21日午後、日経平均株価は上昇に転じ「解散に売りなし」の格言通りの底堅い動きとなった。
 ただ高値警戒感や与党の議席減への不安もくすぶり、今回は違う動きになりそうとの声もある。
 解散日から投開票日までは株価が下げにくいという経験則がある。
 戦後21回の解散・総選挙のうち、16回は投開票日の直前の株価が解散日に比べ高くなった。
 解散の理由や争点が見えにくいとされる今回の選挙。株式市場に与える影響も見通ししにくくなっている。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は堅調な展開か。中国の利下げや欧州の量的緩和期待などが投資家心理を明るくしそう。
 日銀の上場投資信託(ETF)買いで、下値不安は薄い。ただ大幅な株高が進むとの見方も少ない。
 日経平均は1万7000円から1万7500円程度で推移する見通し。先週末の世界的株高が日本株にはプラスに働きそう。
 日銀のETFの1回の買い入れ額を380億円とそれまでの2倍超に膨らませた。追加緩和後5回の買い入れ実施、うち3回で日経平均は前日比で上昇。
 「売りづらい」との見方広がっている。相場全体の値動きが乏しければ、材料の出た個別株に注目集まる。
 25日JPX日経400先物の取引開始。「組み入れ銘柄物色する動きが広がる」との声も。

・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏でもみ合う展開か。
 今週発表される予定の7-9月期の米国内総生産(GDP 改定値)や住宅関連の指標は、おおむね米経済の順調な回復を裏付ける内容と見込まれる。
 感謝祭(27日)の翌日(ブラックフライデー)の消費動向も投資家の関心を集めそう。
 ダウ工業株30種平均は過去最高値更新、5週連続の上昇。
 25日7-9月期の米GDP(改定値)、市場予測平均年換算で3.3%増見込む。速報値(3.5%)と比べると増加率はやや縮小する見通し。
 25日S&Pケース・シラー住宅価格指数、26日に10月の新築一戸建て販売件数。
 27日は感謝祭の祝日のため、株式、為替、債券など米国の市場は全て休場。商いは低調になりそう。

・ブラジルの国営石油会社、ペトロブラスの株価が急落。9月の年初来高値からの下落率は5割超。
 警察当局の汚職捜査受け、決算発表延期が株安の引き金引く。下げ止まらない原油相場も株価押し下げに。

・ランキング:海外・輸出売上高比率が高くて、PER(株価収益率)が低い銘柄

 1位パイオニア <6773> [終値258円]予想PER4.8倍 自動車部品各社は新興国販売が伸び悩み、PERが低くとどまる。 

 2位東ソー <4042> [終値506円]5.2倍 3位セイコーHD <8050> [終値677円]7.8倍 4位横浜ゴム <5101> [終値1019円]8.3倍

 5位カルソニックカンセイ <7248> [終値622円]8.5倍 北米好調だが国内低迷 

 6位富士通ゼネラル <6755> [終値1258円]8.6倍 米中向け販売がけん引。

 8位住友ゴム <5110> [終値1705円]9.2倍 新車販売増加が追い風。

 15位三菱マテリアル <5711> [終値365円]9.6倍 超硬工具の輸出堅調

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち指数が上昇。

上昇1位ギリシャ週間騰落率11.7%(13年末比騰落率▲14.4%)2位ブラジル8.3%(8.9%)3位ロシア5.6%(▲26.6%)4位ドイツ5.2%(1.9%)
下位25位香港▲2.7%(0.6%)24位オーストラリア▲2.6%(▲1.1%)23位ベトナム▲2.1%(16.5%)22位日本▲0.8%(6.5%)17位米国1.0%(7.4%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン85.1% 2位インド33.8% 3位フィリピン23.5% 4位トルコ22.8% 5位タイ21.6% 
 最下位ロシア▲26.6% 24位ギリシャ▲14.4% 23位韓国▲2.3% 22位オーストラリア▲1.1% 21位英国▲0.0% 20位香港0.6% 

・発掘実力企業:上場5年以内の成長銘柄(3)アイ・アールジャパン <6051> [終値735円]
 およそ6000の海外投資家ネットワーク。株主を把握した上、株主総会で会社提案の議案に対し賛成・反対の意向をまとめ、票読みを会社に伝える。
 実質株主調査と並ぶもう一つの主力事業が「証券代行」業務。
 主に信託銀行が手掛けているが、IRジャパンは12年に証券代行業に40年ぶりに新規参入。IT(情報技術)活用し、低コストで迅速に管理業務提供。
 隠れたヒット商品、社外取締役紹介ビジネス。女性役員登用の機運高まり、企業から問い合わせ増加。
 来年に持ち株会社化を予定。M&A(買収・合併)も検討。(日経ヴェリタス)

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