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扉を開いて(沈みゆく欧州)

2015年2月1日(日)晴れ

・沈みゆく欧州。民意が揺さぶる通貨ユーロ。
 ギリシャ新首相、チプラス氏「欧州への挑戦状」。ドイツに敵意むき出し。ドイツは真っ向から立ち向かう。
 欧州、経済・市場が大停滞するするリスク。

・沈みゆく欧州。ギリシャの悲劇 再び幕開け。
 ギリシャ危機回避に向け、量的緩和決めた欧州。ギリシャ政局やポピュリズムの台頭など火種だらけ。
 ギリシャ新政権、欧州に挑戦状。債務減免は難航必至。よぎるユーロ離脱。
 ユーロ圏や国際通貨基金(IMF)による今の対ギリシャ支援が終了するのは2月末。
 この期限を迎える前に支援の延長が決まらなければ、ギリシャへの支援は打ち切られる。困るのはギリシャの銀行。
 2/12に開かれる欧州連合(EU)首脳会議と16日のユーロ圏財務相会合には注目集まる。

・沈みゆく欧州。量的金融緩和(QE)の副作用 (1)マイナス金利で運用難 マネー逃避、揺らぐユーロの地位。
 ドイツでは償還期間5年まで、フランスやオランダでは同4年までの国債の金利がマイナスに沈んでいる。
 今ではユーロ圏で発行される国債約6兆ユーロのうち、1兆4000億ユーロ分にまでマイナス金利が広がった。
 低インフレと低成長の組み合わせが、市場から金利を消し去る異常事態をじわじわ広げている。
 2015年に新たに発行されるドイツ国債の7割、フランス国債の4割がQEによって吸収される見通し。

・沈みゆく欧州。量的金融緩和(QE)の副作用 (2)通貨安のぬるま湯 そがれる構造改革への意欲。
 QE発表でユーロは対ドルで11年4ヶ月ぶりの安値水準に下落。
 広がる脱緊縮の誘惑。盟主ドイツに対する反攻も明からさまになってきた。
 緩む構造改革圧力に痛みを和らげる量的緩和。成長の展望描けない欧州は確実に沈み始めている。

・原油価格の低迷が続く。目先はなお下値余地があり、底値を固める展開が続きそう。
 米国指標WTI (ウエスト・テキサス・インターミディエート)1バレル45ドル割り込み、約6年ぶりの安値圏。
 米国では原油の増産が続き、在庫は過去最大の規模に積み上がる。需給の緩みが長引くとの観測強く、反発の兆し見えない。
 中東最大の産油国サウジアラビアでアブドラ国王死去、市場の反応は限定的。即位したサルマン新国王は原油政策継続方針。
 市場では今年後半にかけ、原油価格が反発に転じるとの指摘も出ている。

・トヨタ <7203> [終値7645円]4日、2014年4-12月期連結決算発表。
 円安進行や米国での販売好調、15年3月通期の業績見通し上方修正する可能性高い。
 純利益従来予想の2兆円(前期比10%増)をさらに上回る見通し。来期は販売頭打ちの懸念も。

・中国で日本産の米が人気。
 全国農業協同組合連合会(JA全農)によると、2014年の日本から中国への輸出量は158トンと前年の3.4倍に。
 「主な購入者は食の安全を考えて子供や親に食べさせたいという中国人が大半」。日本の市価の5倍も。

・会社がわかる 特集良品計画 <7453> [終値13070円]積極的な海外出店進めている。
 無駄を省いたデザインの商品で成功した国内でのノウハウ海外でも生かす。
 海外売り上げが業績押し上げ、2015年2月期の経常利益は3期連続で過去最高更新する見通し。
 3年後海外店舗数が国内を上回り、「知られざる円安メリット銘柄」になっている。

・金融政策の方向性がグローバルにばらつく中、株価の動きにも格差広がる。
 欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和決定受け、欧州株は上昇基調で、
 「日銀はいずれ緩和拡大に動くはず」との見方から日本市場にも資金が流入。
 一方、年内利上げが見込まれる米国株は軟調な展開。

 ドル建て日経平均、1/28に14年8月以降の高値を回復しており、
 円安による日本株のドル建て評価額の目減り補うだけでなく、積極的に日本株が買われている様子がうかがえる。

・ユーロの下落に一服感。欧州中央銀行(ECB)による量的金融緩和の決定や、
 ギリシャ総選挙での急進左派連合の圧勝切っ掛けに膨らんだ売りはひとまず一巡。
 「デフレ懸念が払しょくできないなか、長い目で見てユーロ高が進む」との見方も根強い。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は上値の重い展開か。
 先週から本格化した決算発表の内容は悪いわけではないが、好決算の銘柄にも積極的な買いが入らず、
 「堅調な業績が確認され株価が上げる」というシナリオが揺らいでいる。
 一方、日銀や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の買い支えにより大幅な下落を心配する向きは少なく、
 下値のめどは1万7000円台前半との声が多かった。
 野村証券 <8604> [終値634.5円]試算、主要116社の2014年10-12月期経常利益前年同期比13%増になる見通し。
 当初予想の7%増を上回るが、株価の反応は鈍い。
 今週はトヨタ <7203> [終値7645円]日立 <6501> [終値897.3円]などの決算発表。
 「株価の材料として重視するのはむしろ米景気指標」との声も。
 2日には1月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数発表。
 4日雇用統計の先行指数となる民間調査会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)の全米雇用リポート。

・Wall Street:今週の米株式相場は1月の米雇用統計発表を週末に控えて神経質な展開が予想される。
 先週は10-12月期の企業決算とマクロ景気を材料に株式相場は荒い動きとなった。
 ダウ工業株30種平均は週間ベースで2.8%下落。企業業績の悪化で売られる局面と、
 欧州やロシアの景気悪化の反動で米国株に資金が流入するとの観測から買われる局面、株式相場は不安定な動きに。
 1月の雇用統計の予想平均値は非農業部門の雇用増加数が前月比23万人前後、失業率は12月から0.1ポイント低下、5.5%と。
 2日に石油大手エクソンモービルの決算発表予定。原油安がどれだけ業績に響いたか市場の関心は高い。

・ランキング:新興市場銘柄の低PER(株価収益率)ランキング

 1位オーデリック <6889> [終値2896円]予想PER6.2倍 家庭用などの発行ダイオード(LED)照明の販売拡大。 

 2位東テク <9960> [終値814円]6.8倍 空調機器の販売などを手掛け、首都圏のオフィス建設増加がプラス材料。

 3位エフティコミュニケーションズ <2763> [終値1842円]7.7倍 4位平安レイ <2344> [終値737円]8.1倍

 7位レーサム <8890> [終値1090円]9.1倍 不動産市況の回復、追い風。 

 9位東北新社 <2329> [終値851円]9.5倍 広告需要が堅調、純利益伸び。

 14位フクダ電子 <6960> [終値5850円]10.7倍 期末の収益拡大に期待。

 24位扶桑化学 <4366> [終値242円]12.9倍 ニッチ市場でM&A(買収・合併)、安定成長。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち指数が上昇。

上昇1位南アフリカ週間騰落率3.4%(13年末比騰落率8.7%)2位スイス2.7%(2.2%)3位フィリピン1.9%(30.6%)5位日本0.9%(8.5%)
下位25位ギリシャ▲14.1%(▲37.9%)24位ロシア▲10.2%(▲48.9%)23位上海▲4.2%(51.7%)22位ブラジル▲3.8%(▲8.9%)21位米国▲2.9%(3.5%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン57.5% 2位上海51.7% 3位インド37.8% 4位トルコ31.2% 5位フィリピン30.6% 
 最下位ロシア▲48.9% 24位ギリシャ▲37.9% 23位ブラジル▲8.9% 22位韓国▲3.1% 21位英国▲0.0% 20位仏2.2%

・第11回日経金融機関ランキング調査。顧客満足度首位はソニー銀行。8年連続。総合得点91.0
 「個人のための資産運用銀行」標榜し、ネット銀行界の草分け的存在。預金口座100万、住宅ローン残高1兆円突破。
 
 2位(前回6位)イオン銀 <8570> [終値2135円]90.2 3位(3)住信SBIネット銀行 90.1 
 4位(4)大垣共立銀 <8361> [終値363円]89.7 5位(1)セブン銀 <8410> [終値530円]89.3(日経ヴェリタス)

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