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扉を開いて(IPO投資が開く扉)

2015年12月27日(日)はれ

・IPO投資が開く扉 ポスト郵政株、有望新人の見極め術
 新たな投資への扉を開いたのは郵政株。
 11月の郵政3社上場では合計約1.4兆円が市場に流れ込み、延べ180万人が株主になった。
 証券大手10社では10〜11月に少額投資非課税制度(NISA)で買い付けられた金額の4割が郵政3社株。
 今年の上場組は約9割の銘柄で初値が公開価格を上回る。ほとんど外れのない宝くじ。
 今年の上場組のうち、直近株価が初値を下回る銘柄は7割に上る。短期志向の投資家が多いため。
 「gumi <3903> [終値726円]ショック」の影も引きずる。

 「初値天井」とならない銘柄をどう見分けたらよいのか。
 情報サイトで成長性や株価指標、需給状況などを見て投資判断。
 持ち株を売る可能性があるファンドが大株主にいないかどうかもヒントになる。
 「新規上場銘柄を投資対象にとしてみるのは半年〜1年たってから」との声も。
 調達資金を設備投資などに充てる結果、翌年の利益が伸び悩む例が多いため。
 16年のIPOは「100件超える」との見方。「ポスト郵政株」となる有望銘柄の選別眼を磨こう。

・IPO投資が開く扉 採点、ルーキーの通信簿。
 今年上場した92社のうち、投資家に利益をもたらしたのはどれか。
 1.初値が公開価格を上回ったか。2.初値以降の株価が上昇したか。との2点で評価。
 両方満たす「A」評価が4分の1の23社。
 大多数は初値は公開価格を上回るものの足元の株価は初値を割り込む「C」で61社。
 「A」評価銘柄に概ね共通するのは業績の手堅さ。
 初値が公開価格を下回り、直近株価がその初値をも下回る「D」評価銘柄には、
 投資ファンドなどの大株主が株式を売り出して上場したものが目立つ。

・IPO投資が開く扉 16年の有望銘柄
 2016年もIPO市場は活況が続きそう。来年上場が噂される企業のうち、目玉は大型IPOのJR九州。早ければ来秋に。
 ベンチャー企業では自動運転技術開発手掛けるZMP(東京・文京)。
 米インテルやソニー <6758> [終値2933.5円]コマツ <6301> [終値1967.5円]など出資。
 人工クモ糸繊維開発スパイバー(山形県鶴岡市)、電気自動車ベンチャーGLM(京都市)。
 アパレルではクロスカンパニー(岡山市)の名が挙がる。
 スマートフォン関連ではメルカリ(東京・港)など多くの予備軍が控える。
 LINE(東京・渋谷)の動向も注目される。

・IPO投資が開く扉 機関投資家が選んだディール・オブ・ザ・イヤー2015
 超大型上場に沸く市場、投資家のすそ野拡大。
 
 【IPO】
 ベスト:1位日本郵政 <6178> [終値1939円]主幹事野村、三菱UFJモルガン、ゴールドマン、JPモルガン
     2位かんぽ生命 <7181> [終値3230円]3位ゆうちょ銀 <7182> [終値1795円]主幹事同じ
     郵政3社上位独占、妥当な価格設定評価。

     4位メニコン <7780> [終値3490円]5位ジグソー <3914> [終値12100円]

 ワースト:1位サンバイオ <4592> [終値940円]主幹事野村 初値公開価格を15%下回り、直近株価も初値比4割安。
      投資家から「赤字(見通し)のバイオ企業で成長の確度が不透明」との声。需給面でも厳しく。
      2位ベルシステム24HD <6183> [終値1150円]主幹事SMBC日興、三菱UFJモルガン、みずほ証
      3位グリーンペプタイド <4594> [終値249円]主幹事みずほ証
      4位Gunosy <6047> [終値623円]5位メタップス <6172> [終値2545円]

・外国為替市場で円相場が上昇している。
 25日の東京市場で一時、1ドル=120円台前半と約2か月ぶりの円高・ドル安水準になった。
 年末休暇に入り、取引が薄くなる中、ちょっとした動きに相場が反応しやすくなっている。6172
 背景は日米金融政策巡る今後の投資テーマが浮かぶ。
 注目はドル売りが広がっていること。
 海外投機家は米利上げ前にここ1〜2か月、ドル上昇見越したドルの買い持ちふくらませる。
 16日米連邦準備理事会(FRB)が利上げ決め、いったん利益確保の動き。
 「新興国市場や高利回り(ハイイールド債)で発生した損失を、ドル買い持ち高を解消してカバー」との推測も。
 一方、海外勢を中心に円を買う動きもちらほら。
 その材料となっているのが日銀が18日に発表した、異次元緩和の補完措置。
 市場では次の大規模追加緩和への下準備と捉える向きが多いものの「日銀の手詰まり感の象徴」との見方もくすぶる。
 足元の「ちょっとした動き」はいずれも「米利上げのドル相場への影響」
 「日銀の追加緩和観測の円安への神通力」という大きなテーマにつながる。
 2016年の相場を占う動きとして、頭の片隅にとどめておくことも無駄ではない。

・機関投資家が選んだディール・オブ・ザ・イヤー2015

 【エクティ】
 ベスト:1位ソニー <6758> [終値2933.5円]増資 2位ソニー CB発行 ワンツーフィニッシュ 計4200億円調達
     3位インヴィンシブル投資法人 <8963> [終値72100円]増資
     4位トヨタ <7203> [終値7483円]増資 5位すかいらーく <3197> [終値1544円]売り出し

 ワースト:1位東ソー <4042> [終値614円]増資 41年ぶりの増資289億円調達。「使途の説明不十分」。
      2位楽天 <4755> [終値1369.0円]増資 3位ジャパン・シニアリビング <3460> [終値134500円]増資
      4位LIXCL <5938> [終値2671円]CB 
      5位ミマキエンジ <6638> [終値445円]増資 SUMCO <3436> [終値909円]増資

・機関投資家が選んだディール・オブ・ザ・イヤー2015
 
 【社債】機関投資家向け
 ベスト:1位パナソニック <6752> [終値1193.0円]
     総額4000億円と今年最大の起債「大型イシュアー(発行体)の復活」
     2位三菱商事 <8058> [終値1963.0円]ハイブリッド債 3位セブン&アイ <3382> [終値5458円]
     4位オリエンタルランド <4661> [終値7045円]5位JT <2914> [終値4493円]

 ワースト:1位北陸電力 <9505> [終値1723円]「長い年月の重要弱く」
      2位住友不 <8830> [終値3468.0円]3位神戸鋼 <5406> [終値128円]
      4位三井住友FG <8416> [終値141円]住友不 <8830> [終値3468.0円]

・機関投資家が選んだディール・オブ・ザ・イヤー2015
 
 【社債】個人投資家向け
 ベスト:1位ソフトバンク <9984> [終値6036円]劣後特約付き社債。3位普通債ランキング。
     2位三菱UFJFG <8306> [終値742.1円]4位ANAHD <9202> [終値341.6円]
     5位三井住友FG <8316> [終値4492円]

・機関投資家が選んだディール・オブ・ザ・イヤー2015

 2015年エクティ・IPO引受主幹事ランキング
 1位(2014年1位)野村 引受額1兆256億円 主幹事件数80
 2位(2)SMBC日興 7698億円 77 3位(4)みずほ証 6921億円 58 
 4位(3)大和 6158億円 61 5位(5)三菱UFJモルガン 5930億円 29

・機関投資家が選んだディール・オブ・ザ・イヤー2015

 2015年社債引受主幹事ランキング
 1位(3)三菱UFJモルガン 引受額1兆4744億円 主幹事件数164
 2位(2)野村 1兆3598億円 168 3位(1)みずほ証 1兆3406億円 185
 4位(4)SMBC日興 1兆3061億円 173 5位(5)大和 1兆897億円 146
 
・中国で個人向け高利回り商品「理財商品」巡るトラブルが頻発。
 成長減速で予定通りに投資資金を返済できない商品が現れ、投資家が相次ぎ抗議活動行う。
 社会不満拡大恐れる中国政府は取り締まり強化、その効果は限られている。
 「e租宝」10%超の高利回りと高い換金性売り文句に集めた資金は700億元(約1兆3000億円)、投資家数は90万人。
 利回り13%で2016年2月償還予定。政府は中国メディアに「e租宝」関連報道規制。

・リクルートHD <6098> [終値3505円]22日、
 欧州で人材派遣事業展開するUSGピープル(オランダ)を総額14億2000万ユーロ(約1900億円)で買収。
 2020年に人材分野で世界一になる、との目標に向け過去最大のM&A(合併・買収)に踏み切る。
 投資コスト先行が株価の重荷で、浮揚するには成果を実績で示すことが求められる。
 市場は買収先の稼ぐ力向上という実績を待っている。

・ミネベア <6479> [終値1023円]21日、ミツミ電機 <6767> [終値684円]と2017年4月に株式交換で経営統合。
 すべてがインターネットにつながる「IoT」分野の強化目指す。
 センサーや照明類をミツミが得意とする無線やアンテナ技術と組み合わせて、新分野開拓目指すが株価振るわず。
 市場は統合効果を消化切れずにいる。

・会社がわかる 特集三井造船 <7003> [終値191円]造船一本足から脱却狙い、多角化急ぐ。
 港湾で荷物を積み下ろすクレーン製造。保守サービス含め、利益稼ぎやすい。
 本業の造船でも中国、韓国との競争に打ち勝つため、
 液化天然ガス(LNG)運ぶ中小型ガス運搬船に力入れ、得意分野増やす考え。

・金融10大ニュース
 
 1位 生損保で相次ぐM&A 国内企業の再編は11年ぶり
 2位 三菱 <8306> [終値742.1円]みずほ <8411> [終値230.0円]それぞれ系列傘下の資産運用統合。
 3位 続く地銀再編
 4位 野村 <8604> [終値670.2円]が米運用大手アメリカン・センチュリー・インベストメンツへ出資。
 5位 持ち合い解消、3メガバンク相次ぎ表明。
 6位 フィンテックブーム 外部企業のIT(情報技術)取り込み、金融サービスと融合。
 7位 東証が新アローヘッド導入 約5年ぶり刷新。高速取引普及に対応。
 8位 日経レバレッジ <1570> [終値14670円]活況。野村アセット一時設定中止。
 9位 大和 <8601> [終値730.5円]GMOクリックHD <7177> [終値755円]に出資、インターネット取引強化。
 10位 三井住友FG <8316> [終値4492円]米GEの日本リース事業買収。

・米利上げから約1週間経過、この間日経平均株価は1%余り下落。
 米利上げ後に進むと見られた円安・ドル高シナリオに暗雲、輸出株の売りがかさむ。
 先週末25日、個人が積極的に動かない中、155銘柄が年初来安値更新、9/29(314銘柄)以来約3か月ぶりの高い水準。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は上値の重い展開が続きそう。
 年末で休暇をとる投資家多く、売買が盛り上がらない中、株価上昇につながる材料は不足。
 円高・ドル安の進行や原油安への警戒感も重荷に。
 25日日経平均株価の終値は5日続落、1万8769円、
 週間で4週連続の下落。受け渡しベースで年内最終取引日で、手じまい売りで押された。
 日経平均は節目の1万9000円超えると売り圧力が高まりやすい。
 13週移動平均線もその付近に位置し、上値抵抗として意識される。
 例年なら年末の一段高「掉尾の一振」期待される最終週。
 だが1万9000円超えてもう一段の上値目指すには、企業業績の改善などさらに新たな買い材料が求められそう。

・Wall Street:今年最後の週の米株式相場は、経済指標発表も限られ、
 薄商いのなかで、手掛かり難から方向感乏しい展開に。
 市場関係者が注目する数少ない材料の1つが原油先物。
 先週のダウ平均は1週間で2.47%上昇。S&P500種は2060.50と昨年末の2058.90をわずかに上回る。
 31日まであと4日間の商いで、S&P500種株価指数が14年末終値を上回れるかどうかが注目される。
 ダウ平均は昨年末終値(1万7823ドル)上回るにはあと270ドル強の上昇が必要。

・ランキング:2015年時価総額高めた銘柄ランキング(東証1部対象)ディフェンシブ株優位の流れ

 1位NTT <9432> [終値4695円] 2014年12/30との差 2兆7825.46億円 販促費大幅減少。株主は配分積極姿勢評価。

 2位JT <2914> [終値4493円]2兆3300億円 3位NTTドコモ <9437> [終値2452.5円]2兆3030.36億円

 10位村田製作所 <6981> [終値17240円]8988.02億円 スマホ向け高機能品伸びる。

 20位明治HD <2269> [終値9810円]6573.02億円 機能性ヨーグルト好調。 

 22位富士フイルムHD <4901> [終値4855円]5938.78億円 合計2300億円の株主還元好感。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち指数が上昇。

上昇1位アルゼンチン週間騰落率5.6%(14年末比騰落率40.4%)2位南アフリカ5.4%(5.4%)3位英国3.3%(▲4.7%)
 4位ノルウェー2.6%(2.5%)5位米国2.5%(▲1.5%)
下位25位日本▲1.1%(7.6%)24位ギリシャ▲0.5%(▲25.0%)23位スペイン▲0.4%(▲5.8%)
 22位タイ▲0.2%(▲14.3%)21位ベトナム▲0.1%(4.0%)

2014年末比騰落利率 1位アルゼンチン40.4% 2位上海12.2% 3位ドイツ9.4% 4位フランス9.1% 
 5位日本7.6% 6位南アフリカ5.4%
 
 最下位ギリシャ▲25.0% 24位タイ▲14.3% 23位インドネシア・トルコ▲13.5% 
 21位ブラジル▲12.5% 20位台湾▲10.1%

(日経ヴェリタス)

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