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進化する100年企業


2017年7月30日(日)晴れ

・進化する100年企業。長期マネー呼び込む適応力。
日本は世界で最も「長寿企業」が多い国。上場企業の16%に相当する約560社が創業から100年以上の歴史を持つ。
それでも長寿企業の時価総額上位100社の株価は日経平均株価を上回る。
元気な長寿企業には極意がある。
代表格はTOTO <5332> [終値4395円]のように超長期の視点で事業広げていく「コツコツ型」。
市場構造の変化で立ちいかなくなった祖業を捨て、大胆に事業を切り替える「変わり身型」もある。
業界常識にとらわれない「我が道を行く」型。

・株式市場で強弱感が入り交じる。日米の政治不安が投資家心理の重荷となる一方、
好調な2017年4-6月期決算はっぴょ欧した銘柄には買いが集まる場面も。
当面は政治リスクへの警戒と企業業績への期待が綱引きする形で、相場が動く可能性が高い。
株高の発信源の一つである「FANG」と呼ばれる米IT企業の業績拡大も追い風に、成長株へのマネー流入を招く。
北朝鮮が28日夜にミサイル発射。地政学リスクにも警戒も必要。
3日にも予定される内閣改造で政治の不透明感が薄まれば市場の眼は好決算企業に向かいやすくなる。

・進化する100年企業。色させぬ強さ 5つの系譜。ご長寿企業の戦略を解剖し、その強さの秘密を探る。

変わり身型

「当社は織田信長の家臣が創立しました」綿半HD <3199> [終値2457円]野原勇社長語る。
創業は400年以上も前の1598年。信長が本能寺の変で討たれ、家臣の一人が信州の山間に落ちのび、綿の商い興す。
その後、金物や建設資材を扱い、高度経済成長期を見越して、建設事業に参入した。
売り上げの8割を建設業が占めるようになっていた2008年、リーマン・ショック、建設部門が赤字に。
ホームセンターに主力事業切り替える決断。
今の主力は生鮮食品売り場を充実させたホームセンター業態「スーパーセンター」。
昨年には首都圏地盤のホームセンター「Jマート」買収。2018年3月期は3期連続で最高益更新する見通し。

創業110年、日清紡HD <3105> [終値1121円]「人は本物、仕事は借り物」が社訓。
「長期にわたって社会に必要とされる会社であれば、事業の中身は問わない」との精神。
紡績の名門だが、繊維の営業利益は約2割。自動車向けブレーキ材とエレクトロニクス事業が屋台骨。
今年10月船舶用通信機器の日本無線 <6751> [終値1431円]を完全子会社化。
「当社がエレクトロニクスの集団だという意識付けをはっきりさせる」狙い。

創業100年迎えたADEKA <4401> [終値1702円]祖業は紙や繊維の漂白に使うカセイソーダだが、
今の主力は食用マーガリンや、車のバンパーなどプラスチック製品に使う樹脂添加物。
多角化が行き詰っていた2000年に、EBO(従業員による買収)による改革を試みた。
同じグループだった5社を分離独立させ、コストを大きく削減。社員の責任感も強まり、2017年3月期は最高益に。

創業100周年で、産業用ロボット向け部品手掛けるシンフォニアテクノロジー <6507> [終値467円]の旧社名は神鋼電機。
もとは神戸製鋼 <5406> [終値1269円]の重電部門。よみがえったのは、重電から精密機器へ主力事業変えたのがきっかけ。
半導体製造用の運搬装置や産業用ロボットのブレーキなどが伸び、2018年3月期は最高益水準まで利益回復する見通し。

・進化する100年企業。色させぬ強さ 5つの系譜。ご長寿企業の戦略を解剖し、その強さの秘密を探る。

「コツコツ型」 日本の企業の真骨頂は、長期の視点で経営し、ブランドや技術力といった競争力をじわじわ高めていく。

代表格は日用品大手の花王 <4452> [終値6803円]。創業1887年せっけんや輸入文具販売する前身の「長瀬商店」がはじまり。
時価総額は3兆円超。2017年12月期は28期連続増配果たす見通し。日本企業で単独の大記録。
ライオン <4912> [終値2346円]1891年に創業。
両社と競合する米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、花王より50年早い1837年創業。

コツコツ型の花王やライオン、TOTO <5332> [終値4395円]には共通点がある。
消費者や生活者の視点を最優先する企業理念をグループの末端まで浸透させていること。
それぞれ「豊かな生活文化の実現」(花王)、「日々の暮らしに役立つ有料製品を提供」(ライオン)、
「お客さまの生活文化建を向上」(TOTO)と企業理念うたっている。

岡谷鋼機 <7485> [終値920円]創業約350年前、1669年。
名古屋城下で刀剣など扱う金物商として商い始め、
トヨタ <7203> [終値6228円]など顧客の海外進出に伴い、鉄鋼、自動車部品などに事業を広げてきた。
2018年2月期は売上高8200億円、最高益の更新を目指す。

・進化する100年企業。色させぬ強さ 5つの系譜。ご長寿企業の戦略を解剖し、その強さの秘密を探る。

「我が道」型 強みのある技術とことん極める。

1893年創業、ミロク <7983> [終値480円]高級猟銃作る。
需要や規制の波に見舞われることはあっても、高い技術力武器に独自路線突き進んできた。
ミロクの高い技術を目に付け、1960年代から提携関係にある野は散弾銃で有名な米ブローンング社。
年間約15万丁のライフルや散弾銃をOEMで供給。
日本国内で銃規制が厳しくなった90年代頃から、ミロクは銃床の木材加工技術を自動車部品などに転用し始めた。

再編の動きが急になってる地銀では、
岐阜県地盤の大垣共立銀行 <8361> [終値314円]、静岡県のスルガ銀 <8358> [終値2702円]の存在感が大きい。

・進化する100年企業。色させぬ強さ 5つの系譜。ご長寿企業の戦略を解剖し、その強さの秘密を探る。

「元さや」型 祖業に回帰、稼ぐ力取り戻す

ヤマハ <7951> [終値3910円]創業1887年、
静岡・浜松で壊れたオルガンの修理を国産オルガンの開発につなげた山葉寅楠氏が事業興した。
2018年3月期の連結営業利益は前期比9%増の485億円と、14年ぶりに過去最高を更新する。
けん引役はピアノやギターといった楽器事業。
祖業でもある楽器に回帰し、事業の選択と集中を進めたことで稼ぐ力を取り戻した。

1915年創業の横河電機 <6841> [終値1857円]も本業回帰をてこに稼ぐ力を高めてきた。
70年以降、多角化進め、医療機器やオフィス機器、通信機器、半導体など事業は多岐にわたったが、
リーマン危機で各事業の採算が悪化し、多角化路線は行き詰った。
活路を開いたのは祖業の電気計器に次ぐ80年超の歴史を持つ制御機器への集中だった。
横河電機の制御機器は石油化学プラント向けが主。
機器の保守・管理に、プラントを効率的に運営するコンサルティングを加えるなど、資源価格に左右されにくい体質目指す。

・進化する100年企業。色させぬ強さ 5つの系譜。ご長寿企業の戦略を解剖し、その強さの秘密を探る。

「一筋」型

キッコーマン <2801> [終値3450円]千葉県野田市でしょうゆ造り始めたのはおよそ350年前。
いち早く海外市場を切り開き、いまや「ソイソース」は欧米でもなじみ深い調味料になりつつある。

1899年創業のカゴメ <2811> [終値3410円]もトマト栽培からトマトソース、ケチャップ、野菜ジュースと事業広げる。
2017年12月期は最高益の見通し。

・進化する100年企業。次の100年企業、キーワードは「HAL」
近未来支える銘柄に熱視線。
健康(Health care)、人工知能(AI)、快適な生活(comefortable Life)を支える関連銘柄を挙げる。
有力な長寿企業には、1.技術力、ブランド力が高い 2.自社の強みを理解している 3.経営哲学が浸透している

・進化する100年企業。次の100年企業、キーワードは「HAL」

「H」健康(Health care)

エーザイ <4523> [終値5915円]アルツハイマー新薬を開発中
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://info.koronoasa.com/

・進化する100年企業。次の100年企業、キーワードは「HAL」

「A」人工知能(AI)・自動運転(Autonomous driving)

ソフトバンク <9984> [終値9168円]AI照準の巨大ファンド
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・進化する100年企業。次の100年企業、キーワードは「HAL」

「L」快適な生活(comefortable Life)

ハウス <1925> [終値3869円]老朽家屋のリフォーム
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・安倍晋三首相が8/3にも踏み切る内閣改造に、株式市場の注目が集まる。
低下する支持率を内閣改造で反転上昇することができれば、停滞感強まる株式相場を押し上げる要因になりそう。
一方で※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済   http://kabushiki.koronoasa.com/

・ファナック <6954> [終値23295円]コマツ <6301> [終値2953.5円]新日鉄住金 <5401> [終値2630.5円]といった
中国関連企業の業績が好調。
2017年4-6月期業績は前年同期比大幅に改善。
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・東京株式市場では業績相場の様相がジワリと広がり始めた。
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・外国為替市場でドル安が加速。
主要通貨に対する総合的な価値を示すドルの実効レート(日経通貨インデックス)は27日、1年2カ月ぶりの安値を付けた。
トランプ政権の政策運営に不透明感が強まる中で、米利上げ観測も後退してきたため。

・OUT Look:今週(31~8月4日)の株式相場、日経平均株価は2万円挟んだ攻防が続きそう。
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・Wall Street:今週の米株式相場は上値が重そうだ。
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・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち17指数が上昇。
良好な世界景気を背景に、堅調な企業業績が株価を支える展開。

上位1位ベトナム週間騰落率2.00% 2位南アフリカ1.57% 3位ブラジル1.26% 4位米国1.16% 5位インドネシア1.14%
下位25位韓国▲2.00% 24位英国▲1.13% 23位ロシア▲1.02% 22位日本▲0.70% 21位メキシコ▲0.68%

・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用改革に乗り出す。
最大の柱が、環境、社会、企業統治の評価を投資判断に加えるESG投資のスタート。
日本の株式市場では、効果が不透明なESG投資に冷ややかな見方も少なくない。
国民の年金資産預かるGPIFの方向性はなお定まっていない。

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