
1億円長者の素顔
- 2017年08月13日
- 日経ヴェリタス
2017年8月13日(日)晴れ
・1億円長者の素顔 デフレ時代の「勝ちパターン」は。
長いデフレのトンネルの中で長期金利も極めて低い逆境に負けず、
1億円以上の金融資産を築いてきたお金持ちは、どんな投資哲学を持っているのか。
その「投資脳」を探るために日経ヴェリタスは調査会社マクロミル <3978> [終値2568円]通じ
1億円以上の金融資産持つ富裕層と、それ以外の一般層にアンケート。
見えてきたのは、投資でリスクをとる一方、世の中の変化を読み、支出をしっかり管理する堅実な投資家像。
投資スタイルは様々だが、1億円長者には共通点も。
まず自分が強みを発揮できる「勝ちパターン」を持っている。
大きな失敗を教訓に次に生かす点も共通する。
・1億円長者の素顔 意外と多いサラリーマン長者。
資産1億円持つ人の平均年齢56歳、世帯収入1000万円に満たない人が40%占める。
職業は会社員が3割。彼らの資産を増やしたのは投資。8割が日本株保有、平均投資歴は23年。
日本の「失われた20年」の間に、着実に資産を増やしてきた。
34%が初めて投資した金額は50万円未満。小さな金額から投資始めてコツコツ増やしてきた様子がうかがえる。
投資する期間は平均6.5年と、じっくり長期投資に向き合う。
銘柄選別では配当重視する割合が4割と高く、安定志向が鮮明。
日々の生活の支出も手堅く、「守り」に強いタイプが多い。
・1億円長者の素顔 ここまで違う投資の流儀。
今回の調査では資産管理サービス信託銀行1億円以上持つと答えた人のうち4割が、世帯年収が1000万円に満たない。
ではどのようにして1億円長者になったのか。そのヒントは保有資産と投資スタンスに隠れている。
富裕層の3割が「金融資産の拡大に最も寄与したのは株式投資」と答えている。
実際、富裕層の81%は日本株保有、一般層の28%と大きな開き。
国内債券は富裕層の保有比率は富裕層が36%(一般層は6%)、外貨預金は富裕層が36%(一般層が7%)と、
少しでもリターンが見込めそうな金融商品に資金を充てている様子がわかる。
・1億円長者の素顔 ここまで違う投資の流儀。
投資リスクへの意識も異なる。
富裕層で「リスクが高くても年10%以上のリターンを追及する」との回答16%。一般層は3%に。
うち10億円以上の金融資産持つ世帯は36%と高くなる。
投資する期間は「数年単位」が52%と最も多く、おおむね40台以上はどの世代も長期投資志向。
富裕層全体では主な投資スタイルは「ディトレード」と答えた人は6%に過ぎないが、
金融資産10億円以上に絞ると21%に上昇する。
世代別で最も多いのが20~30代、70台代でも8%いる。
今後増やしたい資産では日本株が38%に。最も重視するスタイルは「配当」や「配当利回り」が多く、合わせて4割超。
今後成長株投資重視するとの回答も12%。
・1億円長者の素顔 現在の保有株と今後買いたい銘柄。
現保有株(複数回答)
1位トヨタ <7203> [終値6275円]2位みずほ <8411> [終値190.9円] 3位三菱UFJ <8306> [終値696.7円]
4位ソフトバンク <9984> [終値8752円]5位NTT <9432> [終値5383円]6位武田薬品 <4502> [終値5985円]
今後買いたい銘柄。
1位ソフトバンク <9984> [終値8752円]2位トヨタ <7203> [終値6275円]3位NTT <9432> [終値5383円]
4位日産 <7201> [終値1088.0円]5位任天堂 <7974> [終値36720円]6位武田薬品 <4502> [終値5985円]
・1億円長者の素顔 20~30代 切り替え早く、リスクいとわず。
20~30代の1億円長者の平均像。
投資年数10年 投資スタイル 大型優良株、割安株重視
保有銘柄任天堂 <7974> [終値36720円]みずほ <8411> [終値190.9円]投資したい銘柄 任天堂
保有資産 投資先はFX、海外株、ビットコインなど仮想通貨と多彩 運用期間 1週間から数カ月が3割。
・1億円長者の素顔 40代 物入りの時期、安定志向強く
40代の1億円長者の平均像。
投資年数17年 投資スタイル 株主優待重視
保有銘柄トヨタ <7203> [終値6275円]投資したい銘柄 ソフトバンク <9984> [終値8752円]
保有資産 国内債券の保有者少なく、FXを好む傾向 運用期間 数年単位が6割。
・1億円長者の素顔 50代 「老後」見据え、際立つ手堅さ
50代の1億円長者の平均像。
投資年数22年 投資スタイル 配当利回り重視
保有銘柄トヨタ <7203> [終値6275円]投資したい銘柄 日産 <7201> [終値1088.0円]
保有資産 先進国株を好む 運用期間 数年単位。
・1億円長者の素顔 60~70代 相続も意識、株から不動産へ
60~70代の1億円長者の平均像(カッコ内は70代)。
投資年数26年(30年) 投資スタイル 配当重視(配当利回り重視)
保有銘柄 NTT <9437> [終値5383円](トヨタ <7203> [終値6275円])
投資したい銘柄 NTTドコモ <9437> [終値2561.5円](三菱商事 <8058> [終値2557円])
保有資産 日本株、国内債券、外債(日本株、国内債) 運用期間 数年単位、半年~1年(数年単位)。
・1億円長者の素顔 相場は「膠着」予想多く、トランプリスク懸念。
1億円長者たちは、1年後の日経平均株価と見通し、
日経平均は「2万円台」26%、「2万2000円台」17%。「1万7000~1万8000円台」13%、
「2万2000円台」12%「1万9000円台」11% 「1万6000円台以下」11%。
円ドル相場は「1ドル110円以上115円未満」が29%、「105円以上110円未満」21%、「95円以上105円未満」18%。
・1億円長者の素顔 くらしぶり。「メリハリ消費」が富裕層の特徴。
「平日ランチ」1億円以上の金融資産持つ人の20%が家で作ったお弁当で「ゼロ円」に。一般層は36%。
世帯別1カ月の支出平均、貯蓄27%、投資に23%充てる。家賃富裕層平均8万3970円、一般層6万6540円。
富裕層、自分名義の持ち家64%が持つ。
差が出たのは「教育・自己啓発費」と「余暇・レジャー費」。
富裕層の「教育」は6万4893円、「余暇」は10万6852円とそれぞれ一般層の3倍前後。
・東芝 <6502> [終値292円]10日、
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://info.koronoasa.com/
・内閣府14日、4-6月期国内総生産(GDP)速報値発表。
事前民間調査機関、実質GDPの予測平均値は前期比年率2.24%増と、6期連続プラス成長見込む。
個人消費や設備投資といった国内需要が成長を主導する形が鮮明になりそう。
・中国は14日、7月の経済統計の集中発表日迎える。
重要なのが※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://kabushiki.koronoasa.com/
・ソフトバンクグループ <9984> [終値8752円]
2017年4-6月期連結営業利益、前年同期比50%増、4792億円と、4-6月期で過去最高。
7日の決算説明会で、孫正義会長兼社長は強気の発言。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://info.koronoasa.com/
・東レ <3402> [終値998.9円]業績の懸念材料となっていた航空機向け炭素繊維に、底入れ感が見えてきた。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/koroasamembers/
・ゼネコン(総合建設会社)大手4社の業績好調。2017年4-6月期連結純利益は全社4-6月期として過去最高更新。
首都圏の再開発などで建設需要がひっ迫し、ゼネコンの価格交渉力が高まり採算が大きく改善した。
足元はゼネコン4社とも負けなしの状況続くが、その裏で激しさ増す生産性向上の競争が数年後の優勝劣敗を決めることに。
・注目企業ここが知りたい ぴあ <4337> [終値3795円]
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://info.koronoasa.com/
・2017年4-6月期決算発表がほぼ出そろい、株式市場では銘柄選別が鮮明になってきた。
その軸は「上方修正」「還元」「外需シフト」。
足元では北朝鮮情勢の緊迫化で地政学リスクへの警戒感が高まっているが、
こうした霧が晴れていけば3つのテーマをもとに銘柄選別が進む可能性が高い。
1つ目のテーマは通期の上方修正。
市場では「滑り出しの4-6月期段階では通期の上方修正した銘柄は業績達成への確度が高い」と見られている。
2つ目は株主還元を強化した銘柄への買い。特に自社株買いについては市場の期待が薄かっただけに好感された面が大きい。
3つ目は足元で鮮明になった内需から外需株へのシフト。
海外リスクに左右されにくい好業績の内需株は年初から買われており、決算が好調でも売りが先行する。
半面、輸出や海外市場で稼ぐ外需株は好感されやすい。
・通期計画の上方修正が好感された(上昇率は7/14と8/1終値比較)
安川電機 <6506> [終値3190円]今期経常利益計画450億円 前回計画380億円 上昇率29.0%
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・株主還元銘柄が上昇(上昇率は7/14と8/1終値比較)
自社株買い:日産 <7201> [終値1088.0円]自社株買い発表額 142億円 上昇率13.9%
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://kabushiki.koronoasa.com/
増配:ナブテスコ <6268> [終値3755円]今期配当計画68円 前回予想56円 上昇率9.2%
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・割高感の高い内需株は売り先行。(騰落率は7/14と8/1終値比較、▲はマイナス)
外需株:住友鉱 <5713> [終値1846.0円]今期経常増益率 黒字化 騰落率18.0% PER 16.1倍
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内需株:ライオン <4912> [終値2084円]6.5% ▲10.1% 35.6倍
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・OUT Look:今週(14~18日)の株式相場、日経平均株価は1万9300~2万円程度で推移しそう。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://kabushiki.koronoasa.com/
・Wall Street:今週の米株式相場は上値が重い展開に。
※詳細はコロ朝プレミアムに掲載済 http://www.koronoasa.com/koroasamembers/
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち24指数が下落。
世界で「北朝鮮リスク」への警戒感が広がった。
上位1位ブラジル週間騰落率0.69% 2位フィリピン▲0.06% 3位インドネシア▲0.20% 4位ポーランド▲0.35% 5位ロシア▲0.42%
下位25位インド▲3.44% 24位スイス▲3.19% 23位韓国▲3.16% 10位日本▲1.12% 8位米国▲1.06%
・2018年にも上場目指すサウジアラビア国営石油会社、サウジアラムコ。
各国証券取引所が誘致に動く中、今秋にも上場先を決める見通し。その行方は石油の未来にもかかわる。
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