最新の経済ニュース・最新株式情報はコロ朝経済ニュース・株式掲示板で!

扉を開いて(3/6号)

2010年3月6日(日)暖かい日差し今日まで

・根拠のない楽観はバブル経済の温床、行き過ぎた悲観は不況を長引かせる。
 景気は気から。「根拠のある楽観材料」は?

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏初の来日(3/21)
 タンガロイ(福島・いわき市)新工場開業式典に参加。80歳カリスマ投資家1泊でインドへ。

 世界最大級の買収ファンド、TPGキャピタル創業メンバー、デビット・ボンダーマン氏
 「いまこそ対日投資のチャンス。日本企業グローバル化を支援したい」

・国内のシルバー市場で鍛えられた「医・食・住」の担い手企業は世界で通用する潜在力を持つ。
 日本は高齢化にうまく対応とも。

・高齢者先進国発シルバー産業。元気な日本企業の動き。

 介護サービス:ロングライフ <4355> [終値39550円]
 活躍の舞台は今、世界へ広がろうとしている。日本企業として初めて中国で介護施設の運営に乗り出す。
 きめ細かな日本流サービスこそが同社の資産。2020年までに中国50ヶ所での展開目指す。

 車椅子メーカー:カワムラサイクル <7311> [終値80000円]
 高齢化時代の乗り物といえば「車椅子」でトップシェア。
 介護保険導入で引き合い増、9割の補助でる「福祉用具貸与」の対象。中国市場有望。

 医療向け人材紹介:エスエムエス <2175> [終値89300円]
 インターネット通じて医療・介護専門の求人サービスで急成長。収益の柱は看護師の紹介業務。
 2010年11月韓国に合弁会社設立。2012年介護保険導入予定の台湾についても事業化調査始める。
 中国進出も意識。

 医療ツーリズム:リゾートトラスト <4681> [終値1335円]
 今年5月世界の富裕層を対象にした「医療ツーリズム」の受け入れ事業始める。

 高齢者カラオケ:第一興商 <7458> [終値1580円]
 「成長期に入る」期待は高齢者向け市場。
 音楽と体操組み合わせた歌謡体操や高齢者の歌いやすい曲を載せたカラオケ機器販売。

・外国為替市場でユーロ高が加速。引き金は3日欧州中央銀行(ECB)理事会後トルシェ総裁
 「4日の利上げもありうる」との一言でユーロ買い殺到。
 欧州の財政不安や中途情勢の緊迫、米国の金融政策と不透明要因も多く、高値警戒感も広がりつつある。

・海外売り上げ5割超で今期最高益となる企業:

 日精ASB <6284> [終値718円]海外比率90%超、インドに製造拠点持ち、営業利益の58%をアジアで稼ぐ。

 瑞光 <6279> [終値1318円]
 生理ナプキンや紙おむつなど衛生用品を作る機械の大手。売り上げ29%がアジア、15%が欧州。

 内海造船 <7018> [終値433円]大手があまり参入しない中・小型船の建造に的。
 売り上げの95%が海外という徹底した外需型メーカー。

 日東電工 <6988> [終値4880円]自らを「グローバルニッチ企業」と位置付ける。海外売上比率67.6%

 シスメックス <6869> [終値5380円]血球検査装置など検査機器の大手。

 クボテック <7709> [終値60500円]は液晶など薄型パネル検査装置が主力。

・美点重視の経済学:日本の「強み」新たな展望。

 知力:スイス・IMD(経済開発国際研究所)が世界58ヶ国・地域の競争力比較「2010年世界競争力年鑑」で
 日本総合順位27位、「経済状況」39位 「政府の効率性」37位の低さが足を引っ張る。
 「科学インフラ」で世界2位。研究開発費1507億ドル(約12兆円)と米国に次ぐ世界第2位。
 国内総生産(GDP)に占める比率は3.44%と主要国トップ。
 日本の国際特許の出願件数で米国に次ぐ世界2位。

 財力:「家計、企業、金融機関、政府の連結会計である経済収支で30年間黒字なのは日本だけ」
 企業と家計の貯蓄率が高いことも黒字の要因。
 日本企業が成長に振り向ける資金豊富で海外企業のM&A(合併・買収)が相次ぐ。
 企業に資金を供給する銀行に余力も強み。

 活力:学力低下の根拠、経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)、
 全65カ国・地域で「読解力」8位「数学応用力」9位「科学的応用力」5位も
 人口5000万人以上の国・地域に限定すると全3科目で1位。

・・「会社がわかる」特集1回目:日本マクドナルド <2702> [終値2030円]「デフレに強い銘柄」は昔。
 100〜700円台まで幅広い価格メニュー用意。「全方位」の価格体系。
 主食にしても軽食にしても気軽に利用しやすいファーストフードという特性。
 日常生活の中で利用機会が多い分野は対応する価格帯も広いほうが良い。

・ランキング:相場全体の動きよりも株価の変動率が大きい銘柄、変動率の大きさを表すベータ値大きい順。
 今回2/28までの90日間(営業ベース)対象期間。日経平均は11.8%上昇。

 1位みずほ証券 <8606> [終値244円]β値1.92 
 証券株相場上昇局面では市場平均よりも株価が上がりやすいといわれる。

 2位ルネサスエレク <6723> [終値904円]1.81 3位アドバンテスト <6857> [終値1712円]1.67
 半導体や電子部品などの商品価格も景気拡大先取りへ。2012年3月期に業績大幅に改善。

 9位THK <6481> [終値2289円]1.57 
 企業の設備投資が回復に向かい、2011年3月期の連結経常損益190億円の黒字と急回復。

 17位日野自 <7205> [終値452円]1.52 
 販売台数7割強がアジアを始め海外向け、業績や株価は世界の景気動向の影響受けやすく。

 27位NTN <6472> [終値461円]1.37 完成車メーカーよりも株価の面で出遅れ感あった事で上昇に拍車。

 39位JFE商事 <5411> [終値2529円]1.34 中国の鋼材市況株価に影響。
 鋼材価格上昇すると商社の取り分である口銭も増えるため利益増に結びつきやすい。

・OUT Look:今週の株式相場は先行き警戒感を抱えながらも徐々に下値を切り上げる展開か。
 中東・北アフリカの政情不安で原油高騰懸念も米国景気が回復基調にあることが買い支え要因に。
 海外投資家の資金流入期待を背景に需給が大きくなっている。
 不確実性の高まりを顕著に示すのが米シカゴ・オプション取引先が先月23日から公表
 「スキュー指数」確率は低いが起ったら損失大きい「ブラックスワン(黒い白鳥)」と呼ばれる
 状況を予測する指数で大きくなるほど先行き不透明さを表す。この指数10年間の最高水準に上昇。
 日本株には割安感見い出す投資家多く、景気循環調整後PER(株価収益率)に注目。
 東証1部調整後PER直近で10倍下回る水準。過去10年間の最低水準。
 今週は中国関連の注目材料多い。全人代で景気過熱感を抑える方策に関心。
 11日2月の消費者物価指数(CPI)など経済指標発表。
 

・Wall Street:今週の米株式相場は上値の重い展開か。
 中東情勢混乱で市場参加者の慎重姿勢は続く見通し。
 原油は「産油国が迅速に需給をバランスさせなければ上昇しつづける」
 ガソリン高などで消費失速、米景気回復脅かすリスクが意識。
 下値では押し目が入るとの見方も多いが積極的に買い上がる参加者は少なそう。
 経済統計2月小売り売上高(11日)に注目。ダドリーNY連銀総裁の講演(11日)にも関心。
 次週15日は米連邦公開市場委員会(FOMC)予定。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】
 強気派45%(前回比+22)弱気派20%(同-16)中立派35%(同-6)
 米国中心に景気回復期待、先行き楽観的な見方広がる。

・個人マネー勢い増す。
 一進一退しながらも日経平均株価昨年11月から緩やかな上昇基調保ち、個人投資家の投資損益改善。
 新興株など上昇する「好循環」の構図。相場下げる場面では積極的に押し目拾う姿勢目立つ。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場はインドやブラジルなど新興国株の一角が上昇。
 金融引き締めの懸念で新興国の株価は全般に年初から低迷していたが
 「売られすぎていた株がいったん買い戻される動き」
 リビア情勢受けてドバイなど中東諸国は大幅下落。投資家リスク回避姿勢は続いている。

・中東情勢混乱から世界的に株式や商品(コモディティー)価格が乱高下受け、
 国内で販売されている投資信託でも値動き激しく。
 ロシア株や原油で運用する投信が大幅上昇、一方中東やアフリカ、アジアの株式ファンドの下落目立つ。

・バフェットからの手紙-1- 大きな不確実性にひるんではいけない。
 2/26毎年恒例の長い手紙、バークシャー・ハザウェイの株主にあてたもの。
 カリスマ投資家の独自の哲学に裏打ちされた金言が並ぶ。
 「今日がどんなに穏やかな日であっても、あしたはいつも不確実なのです。」
 今後確実に海外展開が進みますが、将来の投資の圧倒的な部分は母国で行うでしょう。
 2011年過去最高80億ドル設備投資実施も増額分20億ドル全て米国で投じる。(日経ヴェリタス)

———————————————————————–

株式会社アスリーム
INTERNET MEDIA OF INVESTMENT NEWS             
  〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-14-5         
mail: office@koronoasa.com 
URL : http://koronoasa.com/
———————————————————————–

記事の続きはコロ朝プレミアムで!

コロ朝プレミアム入会はこちらから