
扉を開いて(2012.4.29号)
- 2012年04月29日
- 株式投資・経済ニュース全般
2011年4月29日(日)快晴
・静かなる投信革命。投信市場で7割占める毎月分配型ファンドの人気に陰り、残高昨年ピークに減少傾向。
「グローバルソブリン」5兆7000億円が1兆7000億円まで落ち込む。
次の主役の座模索。企業・国の財務指標から割安銘柄を選ぶ。低ボラティリティーに宿る高収益。限定的な分散で安定収益。
・米経済の成長が鈍化。2012年1-3月期実質国内総生産(GDP)年率換算前期比2.2%増加。昨年10-12月期の3.0%から減退。
住宅部門の本格回復も厳しい状況。伸び悩みの原因、消費に次ぐ柱である企業の設備投資が2.1%減と9四半期ぶりのマイナス。
金融危機からの復活は歴史的に住宅が先導する形で遂げられてきた。住宅を起爆剤に雇用改善→所得増→消費拡大の好循環作り出せるかの正念場。
・ホンダ <7267> [終値2896円]復活ののろし上げた。2013年3月期四輪車世界販売4割増430万台と過去最大目指す。主力北米販売が復活のカギ。
・コマツ <6301> [終値2315円]収益構造の転換進む。鉱山機械事業柱に。連結営業利益の4割強稼ぐ。当面新しいプレーヤー参入する可能性なく。
死角は資源価格の動向。鉄鉱石などの価格急落すると受注キャンセルにも。
・会社がわかる 特集ミネベア <6479> [終値365円]生産の9割超、資産や売上高約8割を懐疑が占める「グローバル化先進企業」
カンボジアで昨年12月精密モーター工場稼働。狙いは豊富な労働力確保尾コスト競争力の強化。人件費タイの3分の1。
小型モーター日本電産 <6594> [終値7200円]との2大グループ体制に。
・市場関係者の予想レンジ:日経平均株価9000〜1万1000円程度。円相場1ドル=77〜83円。長期金利0.8〜1.1%。
株式市場では6月末までの日経平均の上値1万〜1万1000円との声多く。株価もう一段の上昇には為替が円安になることも不可欠。
株価の下値9000円、200日移動平均水準とも。
・OUT Look:今週の株式相場は方向感の欠いた展開か。大型連休の谷間で日本市場の取引日は2日間。
週末に米雇用統計や欧州各国の選挙控え、国内投資家は様子見ムード広がる。市場参加者が限られる中、主力株は避けて中小型株物色の流れ。
日経平均株価のレンジは9400〜9700円と予想。5/4、4月の米雇用統計発表。6日にはフランス大統領決選投票とギリシャ市鵜選挙。
「結果の出る大型連休明けまで待ちたい」が本音。今後相場全体が上昇基調取り戻せるかどうかは連休明けに出てくる決算発表の内容次第。
トヨタ <7203> [終値3305円]など自動車や日立 <6501> [終値512円]など電機業界など「ポジティブサプライズ」起こせるかどうかが焦点。
・Wall Street:今週の米株式相場は模様眺めの一進一退の展開と。
週末にかけて4月雇用統計(4日)仏大統領選挙決選投票(6日)ギリシャ総選挙(6日)など控え投資家積極的な売買に動きづらく。
ダウ工業株30種平均先週1.5%上昇、4/2年初来高値(1万3264ドル)まであと40ドル弱に迫る。
主要企業の決算発表ピークを過ぎ、今後の市場の関心は米景気の回復力に向かうと見られる。
雇用統計市場予測、非農業部門の雇用者増前月比16万5000人前後と3月(12万人)から小幅拡大。失業率は8.2%と横ばい。
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38%(前回比変わらず)弱気派36%(同+12)中立派26%(同-12)
薄商いの連休中は相場大きく振れやすいことも弱気派の増加に。
・世界市場往来:先週の世界の株式相場は欧州の上昇目立つ一方、新興国の一角が下げる展開に。欧州では銀行株が総じて堅調。
・ランキング:2月期決算企業で配当利回りが高い銘柄。
首位リソー教育 <4714> [終値5220円]予想配当利回り4.981% ランキング上位学習塾目立つ。
2位クリエイト・レストランツ <3387> [終値604円]4.636% 117ブランド356店舗展開。3期連続売上高減少。成長戦略市場注視。
3位エスケイジャパン <7608> [終値259円]4.633% 消費者とじかに接する機会少なく知名度上がりにくく。
8位タビオ <2668> [終値735円]4.082% 創業家過半保有、商いが低水準。
10位アルバイトタイムズ <2341> [終値127円]3.937% 業績回復も不安定になりやすく、株価も割安に放置されがち。
15位CSP <9740> [終値789円]3.549% 成長イメージの乏しさで株価低迷。結果的に配当利回り高くなる。
・ミャンマー、低コスト生産拠点として注目。
ハニーズ <2792> [終値1506円]4月生産開始。従業員400人。中国工場補完。
ヤマトインターナショナル <8127> [終値379円]商品の仕入れ先中国からミャンマーをはじめとする東南アジアにシフト。
フォスター電機 <6794> [終値1201円]
最大都市ヤンゴンに現地法人近く設立。約2000人採用、8月から生産始める予定。ヤンゴン一般労働者賃金中国やタイの5分の1。
ローソン <2651> [終値5290円]ミャンマー進出方針固める。年内1号店開設、3年で100店に広げる考え。(日経ヴェリタス)
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