外資による中国投資の減少

2023年8月13日（日）曇り一時雨　

・外資による中国投資の減少が止まらない。
　4～6月の対中直接投資は確認できる1998年以降で最少となった。
　ハイテク分野をめぐる米中対立への懸念に加え、中国の対外開放への疑念が背景。
　外資離れによるデカップリングが進めば、中国だけでなく世界の景気にも影を落としかねない。
　中国国家外貨管理局によると、
　外国企業が4～6月に中国で工場建設などに投じた対内直接投資は49億ドル（約7100億円）。
　前年同期と比べた減少率は87%と過去最大となった。

・中国への直接投資は2022年4～6月以降、5割を超す大幅な落ち込みが続く。
　22年は上海のロックダウン（都市封鎖）などの「ゼロコロナ」政策により、外資が先行き不透明感を強めた。
　中国政府は23年1月にゼロコロナ政策を撤回。
　経済活動は正常化したが海外からの直接投資は減り続けた。
　中国商務省によると、外国企業が23年1～6月に再投資を含めて
　実際に投じた資金（人民元建て）は前年同期より2.7%少なかった。
　米中対立の激化が企業の投資計画に影響を与えている。
　中国は半導体産業などで自前の供給網の構築を急ぐが、必要な装置や部品の海外調達が滞っている。
　技術革新や生産性向上のペースが落ちれば、中国経済の停滞が想定以上に長引きかねない。
　世界第2位の経済大国の成長鈍化は世界経済にとっても重荷になる。

・賃上げが30年ぶりの高水準となり、消費の押し上げ効果への期待が高まるなか、
　高齢化社会ならではの課題が浮かび上がってきた。
　国内の消費支出は65歳以上世帯が4割を占め、年金暮らしの世帯が国内総生産（GDP）の15%に影響する。
　賃上げの恩恵を受けにくい高齢者の消費活性化がデフレ脱却を左右する。
　高齢者が過度に不安にならずに消費できる前向きな社会観をつくれるか。
　需要不足を脱しきれない日本がデフレに後戻りしないためのポイントの一つになる。

・監査法人トーマツは9月にも、人工知能（AI）を使って企業の財務情報を監査する取り組みを本格的に始める。
　過去に誤りや不正があった企業の財務報告書を学ばせることで、監査先企業の不正リスクを探り当てる。
　企業の不適切会計が増える中、AIを活用して効率的な監査をする動きが広がってきた。
　AI監査は業務効率化につながるだけでなく、会計士の働き方改革につながる可能性もあり、
　あずさ監査法人など他の監査法人でもAIを活用した取り組みが広がる。

・世界の上場投資信託（ETF）の運用残高が6月末時点で10兆5100億ドル（約1500兆円）と過去最高を更新。
　世界的な利上げなどで金融資産の値動きは激しくなっている。
　運用コストが低く相場急変時にも売買しやすいETFがマネーをひき付けている。
　取引所に上場しているETFは個別株と同じく価格がリアルタイムで動き、取引時間中はいつでも売買できる。
　非上場の投信の価格更新は通常1日1回のため、機動的な対応が難しい。
　非上場の投信に比べ手数料も低い。

・夏休みの海外旅行やお盆の帰省を円安とガソリン高が直撃。
　外国為替市場で円相場は1ドル=145円台まで下落し、ガソリン価格も1リットル180円台と15年ぶりの高値にある。
　久しぶりに行動制限のない夏休みは、国内外の物価高も相まって、個人の財布には痛手となりそうだ。

・アマゾン・ドット・コムやメタなど米テクノロジー大手5社の従業員数が減少に転じた。
　各社は大規模なレイオフ（一時解雇）などを通じて拡大路線を修正し、
　人工知能（AI）を使った自動化分野にも力を入れる。
　インターネット産業の発展とともに伸び続けたテック大手の雇用吸収力はピークを過ぎた可能性がある。

・米テック大手はかつてのような規模拡大に慎重な一方で、
　中長期的な競争力を左右する生成AI分野では積極的な採用を続けている。
　グーグルが求人サイトに掲げる約2000件の職務のうち、4分の1超は生成AIに言及している。
　メタやマイクロソフトも生成AI関連で厚待遇で人材を募集している。
　各社は人材戦略でも成長領域に資金を振り向ける「選択と集中」の傾向を強めている。

・ロシア連邦統計局は8/11、4～6月の国内総生産（GDP、速報値）の伸び率が実質で前年同期比4.9%になったと発表。
　前年同期に4.5%減だった反動で、5四半期ぶりにプラスに転じた。
　軍需品の増産や個人消費がけん引したが、景気刺激に巨額を投入するロシアの財政状況は厳しさを増す。
　プーチン大統領にとって国内経済の悪化防止は侵攻の継続へ不可欠の条件。
　24年3月の大統領選も見据え、国民の経済的不満を抑えることが重要になっている。
　戦費の増大と経常黒字の急減を背景に、ロシアの財政状況は厳しい。

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・不正の発覚で経営破綻に追い込まれるコンプライアンス（法令順守）違反倒産件数が、2023年度は過去最多のペースで増加。
　新型コロナウイルス禍の手厚い支援が終了し資金繰りに苦慮する企業が増える中、
　過去の粉飾決算などが明るみに出る事例が多い。

・台風7号が8/15頃に本州接近・上陸する恐れがあり、損害保険会社は気をもむ。
　最近の自然災害の頻発・激甚化などで火災保険の収支は赤字が常態化、
　台風7号などの被害が拡大すれば経営への影響は避けられず。

・生成AI（人工知能）「チャットGTP」が作成した日本語の文章と人間が書いた文章は、
　犯罪捜査に使われる統計的手法を使うと見分けられることが判明。

・岸田文雄首相は9月に内閣改造・自民党役員人事を行う方針。
　9月第3週が有力だが、最終週の選択肢も残る。

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※記事の後ろの記号は、◎（好材料大）〇（好材料）▲（悪材料）×（悪材料大）など。
ただし、好材料も目先買い物が強すぎるとか、織り込み済みの場合は寄り付き後売られたり、売り気配になる場合も。
同様に悪材料も同じような状況になる場合もございますので注意が必要です。

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第三者割当　

旅工房　<6548> ［終値370円］1000万株　300円　10/31　割当先　アドベンチャー

株式分割

パーソルHD　<2181> ［終値2762.0円］9/30 　1株→10株

マツキヨココカラ　<3088> ［終値8710円］9/30 　1株→3株

マブチモーター　<6592> ［終値4170円］12/31 1株→2株

コプロHD　<7059> ［終値2004円］9/30 1株→2株

立会外分売

CKサンエツ　<5757> ［終値4170円］8/22-25　8万2500株

東京自働機械　<6360> ［終値2867円］8/24-31　2万2500株

TOB（公開市場買い付け）

AmidaHD　<7671> ［終値465円］買い手ラクスル　買い付け価格　951円　期間　8/14～9/25

大建工　<7905> ［終値2330円］買い手BPインベスト　買い付け価格　3000円　期間　8/14～10/10

UUUM　<3990> ［終値722円］買い手フリークアウト　買い付け価格　727円　期間　8/14～9/8　

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（今日の一言）

海外ＮＹ株式市場は、まちまち。
労働省が8/11発表した７月のＰＰＩ（最終需要向け財・サービス）は前月比で０．３％上昇、前年比では０．８％上昇となった。
ロイターがまとめたエコノミストの予想は、前月比０．２％上昇、前年比０．７％上昇だった。

予想を上回る米卸売物価指数（ＰＰＩ）により米債利回りが上昇し、金利に敏感な大型グロース株が下落。
ナスダック総合とＳ＆Ｐ総合５００種が下落して取引を終えた。
ダウ工業株30種平均は続伸。

市場では米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が年内の利上げを見送るとの見方が大勢を占めているものの、
９月に利上げを見送る確率は指標発表前の９０％から８８．５％に低下した。

米２年債利回りは４．８８％まで上昇し、ハイテク大手の重しとなった。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は２．３％安、4日続落で終了。
直近９営業日のうち８営業日下落した。

ニューヨーク商品取引所（COMEX）の金先物相場は米長期金利の上昇や対ユーロでのドル上昇を背景に、５日続落。

ニューヨーク商業取引所（NYMEX）の原油先物相場は米長期金利の上昇や対ユーロでのドル上昇を背景に、５日続落。

アップル（+0.03%）グーグル（-0.03%）メタ（旧フェイスブック）（-1.34%）アリババ（-3.52%）エヌビディア（-3.62%）
ネットフリックス（-1.93%）アマゾン・ドット・コム（-0.11%）バイオジェン（+1.72%）バークシャー（+0.38%）
マイクロソフト （-0.59%）ズーム（-1.29%）テスラ（-1.10%）MRM（+1.61%）
ラッセル2000（+0.13%）HTG(ハイイールドファンド)（-0.15%）
（米国株の下落の予兆は小型株やハイイールドファンドからの資金流出から始まる傾向もあり価格追加）

3市場（NYSE、MKT、ナスダック取引所）出来高は約101.9億株、過去20日間平均約109.3億株。

週間ベースでは、ダウは0.6%高、2週ぶり反発、
ナスダック総合指数は1.9%安、2週続落（累計4.7％下落）、S&P500種指数は0.3%安、2週続落（同2.6％下落）で取引を終えた。
ナスダックの２週連続安は今年初。

フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は5.0%安、2週続落（同9％下落）４月上旬以来の大幅な下げとなった。

欧州株式市場の主要3指数は反落。
イングランド銀行（英中央銀行）の追加利上げ観測が高まったとの警戒感から幅広い銘柄が売られた。
世界的に金利が長期に高止まりするとの懸念から売り注文が優勢となった。

8/10の東京株式市場で日経平均（+0.84％）は2日ぶり反発。
東証株価指数（TOPIX）（+0.92％）も2日ぶり反発。

東証マザーズ（-0.40％）は2日ぶり反落、東証スタンダード市場指数（+0.43％）は5日続伸、
東証グロース市場指数（-0.52％）は2日ぶり反落で終了。

週間ベースでは、日経平均株価は、0.9%高、2週ぶり反落、東証株価指数（TOPIX）は1.3%高、2週ぶり反発。
東証プライム市場指数は1.3%高、2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は0.6%安、2週ぶり反落、東証スタンダード市場指数は1.2%高、2週ぶり反発。、
東証グロース指数は0.8%安、2週ぶり反落、東証REIT指数は1.7%高、2週ぶり反発で終了。

週末8/10の日経平均株価は３万２４７３円（前日比２６９円高）と反発。
朝方は、売りが先行したものの、心理的なフシ目の３万２０００円が下値として意識された。
時間外取引で米株価指数先物が上昇したこともあり、押し目を拾う動きが強まり上げに転じ、後場も堅調に推移。
為替市場で一時１ドル＝１４４円前後まで円安に振れたことも意識され、一時３万２５０４円（同３００円）となる場面も。
市場では「決算発表も峠を越え、今後は業績内容を吟味した選別物色が強まりそうだ」との声が聞かれた。
ただ決算発表での明暗は大きく、「ここまで売るか？！」といった個別銘柄も目立った。

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2023年8月19日（土）14：30～16：50（開場　14：20）

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馬渕さんが感じている未来予想図

会場　東京都中央区八丁堀3-17-16 セントラル京橋三立ビル別館703

講師：馬渕治好　（ブーケ・ド・フルーレット代表）

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【コロ朝セミナー】岡本昌巳氏　高野恭壽氏 大阪・夏の陣　2023 （大阪・堺筋本町）　

2023年8月26日（土）13：00～16：00　開催（開場　12：40）

高野恭壽氏が、大局観と王道銘柄　2023年展望

岡本昌巳氏　新しい企画　お楽しみに。

みなさん友だち銘柄を解説

会場　大阪市中央区本町1-4-5

大阪産業創造館　5F　研修室　A

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【コロ朝セミナー】2023年9月特別編　相場の福の神参上（東京・茅場町）

『相場の福の神』藤本誠之氏　株式セミナー

2023年9月2日（土）14：20～16:50開催（開場14：10）

相場の福の神の風を目いっぱい受けてください！！

暑い夏、取材して光る企業は・・・

実りの秋に備える銘柄軍

会場　東京都中央区日本橋茅場町1丁目11-3　岡本ビル3階

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ザラ場の「独り言」始めました。

売り3450万株、買い3550万株、差し引き100万株の買い越し

2022年　週末の【銘柄研究】検証（2022年9/11現在）

11/12　9/24　8/6（9227）マイクロ波化学
11/6　（6338）タカトリ　10/15（6526）ソシオネクスト
9/10（6521）オキサイド　8/27（7011）三菱重工　など注目

【コロ朝NEWS！！プレミアム】銘柄研究の検証

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