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海外ヘッジファンド円売り小休止

2012年12月25日(火)メリークリスマス 寒さ厳しく

・国土交通省高速道路会社の債務完済期限延長する検討へ。2050年予定を10〜20年延ばす案有力。10年延長で3兆円程度の財源ねん出。
 老朽化している道路の維持・管理費確保目指す。

・三菱ケミカル <4188> [終値403円]
 世界シェア2位医薬品カプセル製造クオリカプス(奈良県大和郡山市)を米買収ファンドカーライル・グループ〜負債含め約500億円で買い取る。

・民主党代表選(25日投開票)海江田万里元経済産業相と馬淵澄夫政調会長代理による一騎打ちの構図。海江田氏が優位。

・新政権担う自民、公明両党、東日本大震災からの復興を連立合意の最優先課題に挙げる。
 年明け「5年間で19兆円」としてきた復興予算の増枠議論も本格化も財源見えず。

・海外ヘッジファンドなどの投機筋による円売りが小休止。
 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物取引の「非商業部門」
 対ドルで円の売越額残高18日時点1兆1145億ドルと1週間前比654億ドル縮小。減少は11/13以来5週ぶり。
 短期的な値ざや狙うヘッジファンドなど利益確定とも。為替市場の関心は米「財政の崖」問題に移りつつある。

・中国インフラ投資支えに生産や消費が上向き始めた。
 「中国経済は底入れした」との見方から東京株式市場でも鉄鋼や機械など中国景気と関連が強い銘柄買い戻す動き広がる。
 回復の勢いは力強さ欠き、持続的な安定成長の軌道には乗りきれていない。

・神戸鋼 <5406> [終値102円]
 中国で2015年に稼働予定していたアルミの一貫工場建設計画撤回。日中関係悪化という政治的リスクや中国経済成長鈍化など背景。

・三井造 <7003> [終値125円]米国とシンガポールで化学プラント相次ぎ受注。受注額合計で約300億円となる見込み。

・がんの免疫療法研究進む。新療法は守り崩して好きつく戦略。
 滋賀医科大小笠原一誠教授らと東レ <3402> [終値506円]新材料開発。5年後の臨床試験目指す。(25日 日経新聞) 

・日経新聞社23日「社長100人アンケート」結果147社回答。足元国内景気「悪化」と答えた経営者54.4%と前回調査(9月)から5倍以上に。
 先行きには「改善」との回答4割。世界景気の悪化懸念前回より後退、主にアジアの生産活動拡大に。

・自民党安倍晋三総裁23日テレビで、
 日銀来年1月金融政策決定会合で物価上昇率目標(インフレターゲット)の設定見送れば、日銀改正法に踏み切る考え明らかに。
 日銀が物価の安定も金融政策の運営目標に位置付けるべきとの認識示す。
 来年4月日銀総裁任期満了での人事も「われわれの考え方に賛成してもらえる人のなってほしい」と強調。

・水処理アジア最大手ハイフラックス、インドなど新興国を攻める。日本企業と二人三脚でアジア発「水メジャー」の地位目指す。
 3月伊藤忠商事 <8001> [終値905円]日立 <6501> [終値482円]と連合6億ドル(約500億円)でアジア最大規模の淡水化プラント受注。

・イタリアモンティ首相、2013年2月実施する総選挙には出馬せず。財政再建など自らの改革路線継承する政党に求められれば首相継続する考え。
 総選挙は世論調査で最も支持率が高い中道左派の民主党が勝利する公算大きく、同党はモンティ首相の続投には否定的。

・NEC <6701> [終値166円]ミャンマーに進出。2013年1月以降主要2都市で支店開設。
 日本の製造業や小売業界が進出加速、付随して通信やIT(情報技術)関連の需要も拡大すると判断。

・日本精工 <6471> [終値574円]韓国で生産コスト2割減らした自動車向けベアリング(軸受け)の生産に乗り出す。
 2013年から日本やアジアの自動車メーカーに供給。(24日 日経新聞)

・三菱ケミカル <4188> [終値403円]米化学大手ダウ・ケミカルと提携、新型天然ガスシェールガス活用した石油コンビナート構築。
 ダウが米テキサス州に建設する世界最大級の化学工場に三菱ケミカルが自動車部品や液晶パネル樹脂工場を併設。
 「シェールガス革命」日本企業が本格的に取り組む初のケースに。コスト日本の化学工場の20分の1となる試算も。

・民主党代表選25日実施。海江田万里元経産相立候補。蓮舫前行政刷新相も出馬に意欲示す。前原誠司国家戦略相、細田豪志政調会長は不出馬。

・大型減税の失効と歳出強制削減が重なる米国の「財政の崖」の回避へオバマ大統領がクリスマス後の協議続行表明。
 与野党の税再協議は26日から年内合意探る正念場の1週間に。1ヵ月程度の減税延長という暫定措置で調整継続する時間稼ぎ案も浮上。

・ソニー <6758> [終値906円]
 ドイツとオーストリア向けに電子書籍配信サービス始めた。配信地域広げ電子書籍端末の販売増加へつなげる狙い。(23日 日経新聞)

・東京ガス <9531> [終値409円]東京電力 <9501> [終値224円]など電力、都市ガス大手
 液化天然ガス(LNG)の輸入価格引き下げへ調達地域多様化へ。中長期的に現状比最大4割安い価格実現目指す。

・政府地震調査会全国各地で今後30年以内に震度6弱以上の大地震起きる確率示す2012年版予測地図発表。
 関東で確率上昇目立つ。水戸62.3%(31.0%上昇)千葉75.7%(+11.9%)さいたま27.3%(+4.9%)発生確率最高は静岡89.7%(前回と同じ)

 主な主要都市の発生確率、札幌0.6%、仙台3.1%、東京23.2%、横浜71.0%、新潟7.1%、長野12.1%、名古屋46.4%、京都13.6%、大阪62.8%、
 神戸19.2%、和歌山51.0%、広島20.7%、山口3.2%、高知66.9%、福岡3.9%、鹿児島15.3%、那覇24.5%。

・不動産投資信託(REIT)市場活況。21日REIT全体の値動き示す東証REIT指数、東日本大震災前の水準回復。不動産株にもマネ―流入。
 東証REIT指数終値約2%高1110.13、東日本大震災前日1092.29上回る。

・インターネット使った選挙運動の解禁に向けた機運高まる。自民党安倍晋三総裁「次の選挙までにネット選挙は解禁すべきだ」と強調。
 来年夏の参院選挙までにネットでの選挙運動規制する公職選挙法の改正目指す考え。

・日銀 <8301> [終値44000円]21日発表金融経済月報で景気の現状「一段と弱含んでいる」と前月の「弱含みとなっている」から下方修正。

・中国2012年10-12月期国内総生産(GDP)実質成長率前年同期比7.8%と8四半期ぶりに改善とエコノミスト見通し。
 12年通年では7.7%と13年ぶりに8%割れ。13年以降の回復の足取りは鈍いとの見方多い。

・イタリア議会解散。来年2月に総選挙実施される見通しに。モンティ首相21日にも辞表提出。構造改革や緊縮財政策などの継続が最大の争点に。

・「財政の崖」回避に向けた与野党協議まとまらず。野党・共和党の保守派が富裕層向け減税の失効(実質増税)に強硬に反対。
 年収100万ドル(約8400万円)以下の世帯について減税延長する共和党案と年収40万ドル(約3360万円)以下に限るオバマ大統領案が対立。
 「財政の崖」問題でも最終的な採決で共和党保守派が大量造反出れば法案成立は不可能になる。

・米株式市場大幅反落で始まる。ダウ工業株30種平均前日比下げ幅一時150ドル超える。
 「崖」回避で与野党が年内に合意するのは難しいとの見方浮上。

・三菱電機 <6503> [終値744円]返納金合計773億円に達する見通し。三菱電機本体が防衛省に返納する額は500億円規模。
 2013年3月期連結純利益見通し従来予想1200億円から500億円に下方修正。

・ソニー <6758> [終値906円]政府系ファンドの産業革新機構と電池事業の売却交渉へ。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業も関心示す。

・国内自動車8社11月生産・販売・輸出実績(速報値)まとめ、
 8社合計国内生産台数前年同月比8.9%減72万3846台。海外生産台数は15.9%増126万4682台。アジア中心に新興国の基調続く。
 輸出台数13.7%減35万3844台。円高基調の中で海外生産シフト加速していることが響く。

 国内生産:トヨタ <7203> [終値3785円]6.9%減。スズキ <7269> [終値2122円]11.4%減、ダイハツ <7262> [終値1690円]13.7%減。

 海外生産:ホンダ <7267> [終値3000円]47.6%増、トヨタ <7203> [終値3785円]21.8%増、11月としては過去最高。

・オリンパス <7733> [終値1533円]福島県と青森県の3工場で消化器内視鏡の生産能力3割増へ。投資額合計約197億円。世界シェア7割握る。

・三菱マテリアル <5711> [終値285円]米生コンクリート子会社ロバートソン・レディ・ミックス(カリフォルニア州)を完全子会社化。
 共同出資現地会社から株式6億ドル(約504億円)で買い取る。

・年末相場動向に注目。大和証券 <8601> [終値443円]過去20年の12月最終週の値動き、上昇「勝ち」下落「負け」で集計、16勝4敗。
 「お化粧買い」入ると。「今年の年末はハードルは高そう」とも。

・株価指数先物の売買膨らむ。
 21日日経平均先物3月物売買高が前日に続き10万枚の大台乗せ、今年最高に。株式相場今後も底堅いとの見方は多い。(22日 日経新聞)

 

・買収した企業の株を売却し利益を得る投資ファンドの動き活発化。今年ファンドによる日本企業売却に伴うM&A(買収・合併)74件と過去最高。
 新規株式公開(IPO)させ市場で売却するケースも目立つ。投資回収急ぐファンドの姿が浮き彫りに。

・J・フロントリティリング <3086> [終値430円]松坂屋上野店(東京・台東)改装。
 子会社商業ビル大手パルコ <8251> [終値878円]を主力ブランドとする方針。若者集客狙う。(25日 産経新聞)

・ノロウイルス列島に猛威。
 宮崎県日南市医療法人春光会東病院23日、ノロウイルス感染症胃腸炎集団感染発生、入院患者や職員44人下痢や嘔吐症状、6人死亡。
 山梨県では1184人が仕出し弁当で下痢や嘔吐。

・ファミリーマート <8028> [終値3535円]医薬品扱う薬局一体型コンビニエンスストア現在16店舗から2年後500店舗に拡大。
 5月にドラックストアチェーン「薬のヒグチ」展開するヒグチ産業(大阪・東大阪)と提携、都内中心に一体型店舗展開も、
 他の薬局ともフランチャイズ契約結び全国に広げる。(24日 産経新聞)

・自民党安倍晋三総裁新内閣の日米同盟政策のキーワードは民主党政権が掲げた「同盟深化」を取りやめ「同盟強化」掲げる方針。
 民主党政権時代に傷ついた日米関係の立て直し図りたいとする安倍氏の意欲反映。

・オバマ大統領21日、クリントン国務長官の後任に民主党ジョン・ケリー上院外交委員長(69)を指名。米議会で指折りの外交通。(23日 産経新聞)

・一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売規制、国側の敗訴確実に。判決期日来年1月11日指定。

・自民党安倍晋三総裁第2次安倍内閣役員人事の大枠を固めつつある。「5つの狙い」能力主義、挙党一致、参院枠、女性登用、政高党低。
 政党としての「実績」も求められるだけに政策実現力にも重点置く。長期政権実現できるかどうかは新内閣の実績にかかる。(22日 産経新聞)

・日本株 復権の予感。脱デフレ期待に踊る海外マネー。

 米ブラックロック、ラス・ケステリッチ氏
 「次期政権による財政拡張や金融緩和の強化は追い風になる。日本株への投資比率を今後(平均水準よりも)引き上げることを検討したい」

 日経平均株価約8ヵ月ぶりに1万円台回復。海外勢11月第2週以来5週累計で1兆1300億円の買い越し。春先の株高局面を上回る勢い。

 世界が米国の「財政の崖」への警戒感を解けずにいる中で、日本の株高の流れには乗り遅れまいと米欧投資家はざわついている。
 これまで日本株の重荷となっていたデフレ、円高、不安定な政治情勢、非効率な経済・市場構造、企業の低収益体質。
 市場や経済に冷たいとされる民主党に替り自民党復帰で即効性のある経済政策への期待感でる。

 野村証券 <8604> [終値431円]試算世界の投資家が日本株比率を中立に戻すだけで4.9兆円の現物株買い需要が生じる。
 問題はマネー流入が続くうちに日本経済の再生へとつないでいけるか。日本企業の収益力が欧米企業に比べ見劣りする問題も解消されず。

・投資主体別売買動向、個人投資家12月第2週(10-14日)まで5週連続で売り越し。
 生保や損保、信託銀行などと合わせると日本勢の合計売越額は1兆円。海外投資家の買越額のほとんどを相殺した計算。

・市場が注視するのは新政権の政策実行力。夏の参院選や秋の消費増税の閣議決定に向けて新政権は国内総生産(GDP)成長率底上げする考え。
 4月の日銀 <8301> [終値44000円]総裁人事とも絡み、積極的な財政拡張と金融緩和の促進を打ちだすのは確実。

・インフラ投資に200兆円投じるともされる国土強靭化計画。生産性向上につながるのか。財政捻出の道筋は。
 海外マネーを誘引し続けるためには中長期的な株高期待が必要に。

・自己資本利益率(ROE)株主のお金で企業がどれだけ効率良く稼いだか示す。日本企業6.0%、米企業15.1%(生命保険調べ、2010年度)
 米欧投資家が最も重視する利益指標。(1株当たり利益(EPS)を1株純資産(BPS)で割って計算)期待するROEは8%以上と。
 
 今後の見通し2013年度は東証1部平均の1株利益2-3割増益と予想。
 1円分の円安が経常利益0.74%押し上げる。円相場90円台になれば利益水準約4%上乗せされる。
 円安による株価押し上げ効果の大きいのは自動車や精密機械など。米景気回復と合わせて収益上振れ期待も。

・円安メリット受けやすい企業:TSテック <7313> [終値1462円]円安感応度2.99% マツダ <7261> [終値147円]2.82%
 安川電 <6506> [終値736円]2.75% コニカミノルタ <4902> [終値622円]2.59% 日野自 <7205> [終値709円]2.57%
 ニコン <7731> [終値2393円]2.43% 日産自 <7201> [終値763円]2.37% タカタ <7312> [終値1648円]2.37%

・米州売上高比率が高い企業:ホンダ <7267> [終値3000円]米州売上高比率44.0% TSテック <7313> [終値1462円]39.9%
 タカタ <7312> [終値1648円]36.7% 日産自 <7201> [終値763円]33.6% クラリオン <6796> [終値147円]33.2%
 武蔵精密 <7220> [終値1706円]32.7% 森精機 <6141> [終値667円]28.4% マツダ <7261> [終値147円]28.0%

・新政権発足後の有望銘柄ランキング:海外投資家に買われそうな銘柄。医療小売り関連上位に。

 丸紅 <8002> [終値602円]予想PER 5.2倍 3期平均ROE18.1% アーネストワン <8895> [終値1167円]5.5倍 29.9%
 住友ゴム <5110> [終値1016円]8.3倍 10.4% ニトリHD <9843> [終値6380円]9.7倍 20.8%
 セガサミー <6460> [終値1486円]9.8倍 10.9% 第一興商 <7458> [終値2042円]10.6倍 12.1%

・主要証券会社「注目銘柄」キーワードは「脱デフレ期待」と「円安効果」

 4社注目:日立 <6501> [終値402円]日産 <7201> [終値763円]トヨタ <7203> [終値3785円]
 オリックス <8591> [終値9420円]ソフトバンク <9984> [終値3040円]

 3社注目:日揮 <1963> [終値2611円]ツムラ <4540> [終値2655円]ファナック <6954> [終値14830円]
 村田 <6981> [終値4750円]リコー <7752> [終値907円]三菱UFJ <8306> [終値438円]三井住友FG <8316> [終値3035円]
 三井不 <8801> [終値1994円]三菱地所 <8802> [終値1897円] 

・不動産投資信託(REIT)相場が騰勢強めている。21日に東証REIT指数は1110まで上昇。東日本大震災発生前日1092を上回る。
 REIT市場取り巻く環境は改善が続く。
 東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスビルの平均空室率は6月には9.43%も11月は8.76%まで低下。
 オフィス系主流のREIT市場にあって値上がり目立つのは商業・物流系や住宅系のREIT。
 公募増資による需給悪化や利益確定売りを警戒する声もあり、今後調整の可能性も。

・白川方明日銀総裁任期満了4月に控え、後継者選びに注目。市場が望む次期総裁は?緊急アンケート実施。(52人対象32人から回答)

 1位(得票数17)武藤敏郎(69)大和総研理事長 2位(10)岩田一政(66)日本経済研究センター理事長 
 3位(7)伊藤隆俊(62)東大教授 4位(4)黒田東彦(68)アジア開発銀行総裁

 
・会社がわかる 特集バロー <9956> [終値1331円]「日本一の食品スーパー」を目指す。2013年3月期で連結売上高18期連続増、純利益過去最高
 企画・開発から製造・物流、小売りまで手掛けるビジネスモデル。18円コロッケや19円もやしなど「サプライズ価格商品」でも利益に。
 ドラッグストアやホームセンターの運営に乗り出し、ドラッグストアは2016年3月期までに100店出店計画。5月から韓国でスーパー2店舗運営。

・会社がわかる 特集ハローズ <2742> [終値740円]国内スーパーで初めて全店舗で24時間365日営業に踏み切る。
 作業を深夜に集中、昼間の混雑時にもゆっくり買い物ができる。2013年2月期で19期連続の増収・経常増益となる見通し。
 店舗数現在55店、今後は瀬戸内商勢圏180店舗、3000億円構想。

・会社がわかる 特集クスリのアオキ <3398> [終値4605円]ドラッグストア業界で28期連続で増収続ける。
 「近隣型小売業」薬や日用品雑貨に加え野菜や肉を買う主婦らの姿が目立つ。
 薬剤師が医療機関の処方箋を受け付ける「調剤薬局併設型店舗」
 高齢化背景に薬を長期間服用する人が増え、ドラッグストアで薬をまとめて買うニーズは高い。
 調剤市場は大衆薬の6倍に及ぶ6兆円規模市場。

・外国為替市場で高まった円安期待は年をまたいだ後も続きそう。
 日銀金融政策決定会合(19-20日)後記者会見で白川方明総裁が物価上昇目標の導入について触れ「来月1月の次回会合で結論出したい」と宣言。
 自民党安倍晋三総裁が求めている物価目標2%が視野に入ってきた。
 
 米国で減税失効と歳出削減重なる「財政の崖」巡る与野党協議が難航も足元の円相場は1ドル=84円前後の安値圏維持。
 日銀 <8301> [終値44000円]当座預金残高は既に過去最高に膨らみ、市場では資産買入れによる一段の緩和効果は限られるとの見方多い。

・OUT Look:今週の株式相場は調整含みの展開に。「日経平均株価は1万円前後の水準で一進一退となりそう」との声多い。
 米国での「財政の崖」を巡る交渉で不透明感が強まると調整幅が大きくなる恐れもある。
 日本株の上昇ピッチはやや急でしばらくはスピード調整の可能性も。年内いっぱい1万200円〜9800円程度のレンジとも。
 
 指標面で過熱感も。25日移動平均とのかい離率「調整局面入りの目安」とされる5%を超え一時8%弱に達する。
 東証1部騰落レシオ(25日移動平均)も過熱サイン。19日には164.5%まで上昇、21日も150%を超える水準にある。

 需給は下支えと。投資主体別売買動向12月第2週(10-14日)まで海外投資家(外国人)5週間で日本株累計買越額約1兆1300億円に。

 「財政の崖」問題が先行き見通ししづらい。市場では「財政の崖」問題の展開が怪しくなれば日経平均の調整幅は9500円程度まで広がる恐れも。

・Wall Street:今週の米株式相場は緊迫ムード。「財政の崖」回避に向けた与野党協議が難航しており、市場に再び警戒ムード強まる。
 クリスマス休暇で参加者減り、思惑的な売買で値動きが荒くなる可能性も。
 今週は24日半日取引、25日は休場。与野党協議は26日から再び活発になると見られるが先行きは予断許さず。
 市場には年内合意は困難との見方も出始め、進展なければマネーのリスク回避が強まりかねない。
 26日10月のケース・シラー住宅価格指数前年同月比4%前後の上昇見込み。27日12月の米消費者信頼指数前月比小幅に低下する見通し。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派39% (前回比+3)弱気派39%(同-2)中立派22%(同-1)
 衆院選で自民党圧勝、デフレ政策や日銀の追加金融緩和への期待高まるも、週末にかけて米国「財政の崖」問題への懸念強まる。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は上昇した市場が多かった。
 米格付け会社が国債格上げしたギリシャが4.6%値上がり、スペインも上昇。ブラジルやフィリピンなどの資源国や新興国の株式にもマネー流入。

上昇1位週間騰落率ギリシャ4.6%(年初来騰落率31.8%)2位スペイン3.3%(▲3.2%)3位アルゼンチン3.3%(13.1%)5位日本2.1%(17.6%)
 下位25位台湾▲2.0%(6.7%)24位インドネシア▲1.4%(11.2%)23位韓国▲0.7%(8.5%)22位香港▲0.4%(22.1%)21位インド▲0.4%(24.5%)

・ランキング:日経平均株価の2012年の年間騰落率は09年以来、3年ぶりにプラスに。日経平均の年初からの上昇率(21日)18%。
 世界の株式相場の動き示す「MSCIオールカントリー・ワールド指数」の13%を上回る。
 
 2012年初来上昇率ランキング:

 首位ガンホー・オンライン <6765> [終値827000円]株価騰落率374.47% 
 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)向けゲーム「パズル&ドラゴン(パズドラ)」がヒット。12/14ダウンロード件数が500万に達する。
 ゲームを有利に進める「アイテム」課金が伸びる。12月パズドラを米国と韓国に公開。市場では業績拡大期待広がる。

 2位ジェイアイエヌ <3046> [終値3050円]305.59% 3位MornotaRO <3064> [終値2732円]234.80%

 27位新明和工 <7224> [終値536円]73.46% がれきなど運搬する特装車、東日本大震災の復興と排ガス規制強化で受注増。

 32位カシオ計算機 <6952> [終値772円]65.31% 腕時計「Gショック」販売好調、安定した利益成長続くとの期待膨らむ。

 46位テンプHD <2181> [終値1084円]55.97% 業績の大幅な回復。派遣需要が持ち直している。再就職支援事業も伸びる。 

・「円高メリット」銘柄に一転逆風吹き始めた。自民党政権による円高是正への期待感が強まり足元84円台に下落。
 現燃料輸入する航空業界やエネルギー、海外生産した製品を日本で販売する製造小売業(SAP)など円安が業績の足かせ懸念に。

 全日空 <9202> [終値176円]9月末時点為替ヘッジ比率55%にとどまる。想定レート1ドル=80円。1円の円安で燃料コスト年25億円上昇。
 円安・燃料油高はダブルパンチになりかねず。円安が続くようだと海外旅行客の伸び自体が鈍化する懸念も。

 日航 <9201> [終値3710円]為替ヘッジ比率は4割程度に。為替想定レートは1ドル=85円で足元の円安の悪影響は限定的。

 スカイマーク <9204> [終値491円]為替ヘッジをほとんど行っていない。円安進んだ場合影響大。

 東電 <9501> [終値224円]円が対ドルで1円値下がりすると年間330億円の収益押し下げ要因。
 中部電力 <9502> [終値1158円]も年137億円の影響となる。

 あさひ <3333> [終値1204円]青山商事 <8219> [終値1540円]良品計画 <7453> [終値7930円]など海外から製品輸入銘柄が円安の影響。

・日本電産 <6594> [終値4815円]株価さえず。19日日経平均株価1万円回復、167社が年初来高値更新も日電産は一時年初来安値付ける。
 パソコン市場の低迷で主力のハードディスク駆動装置(HDD)向けモーターが振るわず、2013年3月期増収増益見込み達成に黄信号。
 足元の株価下落は収益構造の転換の必要性をあらためて示す。(日経ヴェリタス)

・理化学研究所、慶応義塾大、日進工具 <6157> [終値1415円]
 高純度炭化ケイ素(SiC)高精度に微細加工する技術開発。ガラス製微細光学素子向けの金型など従来予想できなかった加工分野へ応用。

・曙ブレーキ <7238> [終値388円]2013年度から3年間で140億円投じ、米国事業再建加速。
 米国4工場の生産再編急ピッチで進めて生産効率高める。米国事業で黒字化定着させ反転攻勢に出る。

・11月カー用品売上高(1239店 7企業)既存店ベースで前年同月比0.2%増450億円と7ヵ月ぶりに前年上回る。タイヤ・ホイール伸長。

・UMNファーマ <4585> [終値1318円]28日付で韓国日東製薬(ソウル)に対し、
 同国で機電子組み換え技術応用したインフルエンザワクチンの開発、独占的販売認めるライセンス契約締結。
 UMNは一時金と開発進展に伴う報酬受け取る。製品化後の原薬供給も手掛ける。

・大阪証券取引所 <8697> [終値428000円]
 デリバティブ(金融派生商品)の年間取引高が国内取引所で初めて2億単位突破。商品拡充と夜間取引時間延長が奏。 

・ヤマダ電機 <9831> [終値3675円]ベスト電器 <8175> [終値145円]子会社化で独自商品開発に本格的に乗り出す見通し。
 売上高合計2兆円と家電流通市場の3割のシェアに。(25日 日刊工業新聞)

・日米両国の家計に明るい兆し。12月月例経済報告自動車販売も持ち直しなど反映、個人消費の基調判断7ヵ月ぶりに上方修正。
 米商務省2012年7-9月期実質国内総生産(GDP)前期比3.1%増と高水準。日本同様自動車販売や住宅投資などの家計部門が成長支える。

・国内乗用車メーカー6社11月の中国生産前年同月比43%減約17万7000台に。約5割減った前月からマイナス幅縮小。
 
 トヨタ <7203> [終値3785円]中国生産5万528台(前年同月比38.7%減)日産 <7201> [終値763円]6万8090台(43.3%減)
 ホンダ <7267> [終値3000円]2万6592台(59.9%減)マツダ <7261> [終値147円]9606台(49.0%減) 

・NTTデータ <9613> [終値255000円]
 アジア太平洋地域にクラウドコンピューティング型システム開発環境導入。個別構築する場合比構築・運用時間約80%削減可能に。

・富士フイルム <4901> [終値1638円]
 パソコン用液晶モニター向け視野角拡大フィルムをタブレット端末(携帯型情報端末)などに転用2013年春にも商業生産始める。

・住友化 <4005> [終値267円]2013年前半に韓国のスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)用タッチセンサーパネル工場の生産能力倍増。
 サムスングループからの増産要請に応える。投資額は数十億円に抑えられる。

・米スキャンポシューティカルズ、アールテック・ウエノ <4573> [終値139900円]から北米地域での
 事業化ライセンス取得した緑内障・高眼圧症治療薬「レスキュラ点眼薬」について米食品医薬局(FDA)から追加の新薬承認得た。
 アールテック・ウエノが製造を独占的に請け負う。 

・住友商事 <8058> [終値1643円]グループシンクタンク市況リポート、
 2013年の非鉄金属は生産能力の拡大が需要の伸び上回ることから需要緩和予想。先高観弱まる。
 銅・ニッケルは上値の重い展開に。亜鉛も供給過剰。13年後半にかけて緩やかに反発も。(24日 日刊工業新聞)

・高圧ガス <4097> [終値428円]
 自動車などの振動や騒音を抑えるシートで重さ従来の5分の1の製品開発。エレベーターや機械の音を小さくしたりする需要開拓。 

・日立 <6501> [終値482円]と日立プラントテクノロジー(東京・豊島)
 来春にもインド洋モルディブで水道管を電子データで管理する新システムの運用始める。

・安川情報システム 2354<> [終値147円]オフィスビルなど省エネルギー支援事業に参入。
 IT(情報技術)使って消費電力管理、「ビルエネルギー管理システム(BEMS)」開発。3年後30件程度の販売目指す。

・日立 <6501> [終値482円]オルガノ <6368> [終値489円]栗田工 <6370> [終値1833円]など
 水関連プラント事業手掛ける日本企業の売上高調査。
 主要16社2012年度売上高前年度比4%増9506億円。13年度は海外市場けん引10%増1兆471億円になる見通し。

・IDEC <6652> [終値810円]環境関連機器向け事業育成に取り組む。
 メガソーラー(大規模太陽光発電所)運営はじめ、太陽光発電含む様々な分野で制御システムの知識や経験蓄積目指す。
 農作物栽培事業始める計画も。

・東芝 <6502> [終値305円]と富士通 <6702> [終値345円]子会社富士通セミコン(横浜市)
 それぞれ年末年始の半導体工場の稼働、スマホ向け前日稼働。

・温州みかんよく食べる閉経後の女性は骨粗鬆症になりにくいという調査結果。温州みかん毎日4個程度食べていたグループ62人のうち1人発症。
 毎日1個のグループ62人中9人発症。β-クリプトキサン影響と。 

・東洋エンジ <6330> [終値400円]ブラジル向け洋上原油処理設備の受注決まる。
 発注元三井海洋開発 <6269> [終値1850円]。2015年完成、受注額300億円程度。

・国内乗用車8社11月生産・販売・輸出実績(速報値)まとめ
 8社合計海外生産台数前年同月比15.9%増126万468台。国内生産8.9%減72万3846台。輸出13.7%減35万3844台。

・ヒューリック <3003> [終値519円]不動産投資信託(REIT)事業に参入。2013年にも投資法人発足。14年の上場目指す。
 同社保有するオフィスビルや老人ホーム、賃貸マンションなど組み入れ検討。不動産開発・運営手法多様に。

・消費者がインターネット上で宿と航空券を自由に組み合わせて一括予約する「ダイナミックパッケージ(DP)」旅行商品販売が一段と伸びる。
 2012年度国内市場前年比25%増1000億円市場に成長見込み。
 
 一休 <2450> [終値50200円]運営宿泊予約サイト12月上旬DPの販売始める。
 同社旅行全体の取り扱いではJTBなどに及ばないものの、DP販売に限ればJALパック(東京・品川)、楽天トラベル(東京・品川)と並び3強形成。
 一休のDPは全日空 <9202> [終値176円]ANAセールス(東京・港)が商品つくり一休サイト通じて販売。(日経産業新聞)

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第三者割当 

デジタルガレージ <4819> [終値155500円]1万6500株 15万9004円 2013年1/11 割当先電通 <4324> [終値2142円]  

ナイガイ <8013> [終値51円]389万1000株 51円 2013年1/16 割当先 住金物産 <9938> [終値224円]

株式分割

ケア21 <2373> [終値130000円]2013年4/30  1株→100株 一単元株式数変更2013年5/1 1株→100株

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【今日の一言】

NY株式市場は続落。
米「財政の崖」回避への問題の懸念から警戒感強まる。
クリスマスイブのため反日商い(短縮取引)で明日はお休み。
「財政の崖」巡る協議は26日から再開する見込みも一時しのぎの合意との声も多くなってきました。

年末最後の5営業日と年初の2日間の取引は「サンタラリー」と呼ばれ株価が上昇しないと2008年リーマン・ショックの年のような下落とも・・・
S&P500種のサンタラリー基準値は1430.15ポイント。平均上昇率は1928年以降1.8%(今回当てはめると1455.89ポイントに)と・・・

欧州株式市場はまちまちでした。
ポジション縮小の動きも見られたと。

東京株式市場は週間ベースで日経平均株価が2.1%高、TOPIXは4.0%高、ともに6週連続上昇。
マザーズ指数は1.4%安、4週ぶりの反落。日経ジャスダック平均は0.02%安、5週ぶりの小幅反落。
東証2部は1.4%高、4週続伸で終了。2部は8営業日ぶりの反落、12月に入り15営業日のうち12営業日で前日比高くなっています。

週末の東京市場時間でダウ先物は一時200ドル超のマイナスとなって
週末週明けの米国株式市場の大幅急落を心配していましたがなんとか想定内に収まったようなところでしょうか・・・?!
日経平均先物のCMEでの価格(円建て10145円 大証先物週末値9960円)が高く違和感も起こりますが・・・

東京市場も2012年も残り4営業日で本日は受け渡し最終日となります。
優待を取るのも本日最終日ですね。

1年間の取引での収支でプラスの方などは含み損がある銘柄はクロスや反対売買で損失を出して税金有利にする最終日でもあります。

曙ブレーキ <7238> [終値388円]2013年度から3年間で140億円投じ、米国事業再建加速。
米国4工場の生産再編急ピッチで進めて生産効率高める。米国事業で黒字化定着させ反転攻勢に出る。

UMNファーマ <4585> [終値1318円]28日付で韓国日東製薬(ソウル)に対し、
同国で機電子組み換え技術応用したインフルエンザワクチンの開発、独占的販売認めるライセンス契約締結。
UMNは一時金と開発進展に伴う報酬受け取る。製品化後の原薬供給も手掛ける。

消費者がインターネット上で宿と航空券を自由に組み合わせて一括予約する「ダイナミックパッケージ(DP)」旅行商品販売が一段と伸びる。
2012年度国内市場前年比25%増1000億円市場に成長見込み。
一休 <2450> [終値50200円]運営宿泊予約サイト12月上旬DPの販売始める。
同社旅行全体の取り扱いではJTBなどに及ばないものの、DP販売に限ればJALパック(東京・品川)、楽天トラベル(東京・品川)と並び3強形成。
一休のDPは全日空 <9202> [終値176円]ANAセールス(東京・港)が商品つくり一休サイト通じて販売。
来年中ごろまでを考えて一休注目できそうな・・・

デジタルガレージ <4819> [終値155500円]電通 <4324> [終値2142円]に第三者割当。

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