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扉を開いて(大転換第2幕)

2013年5月19日(日)はれ

・リスクオン劇場 「大転換」第2幕へ 主役は日米。

 世界全体株式時価総額62兆ドル(約6200兆円)と史上最高に接近。
 米国で「ジャンク債(投機的格付け社債)」平均利回りが初めて5%割れ。(投機マネー殺到)
 世界国債価格全般上昇。利回り1%割れした総額約2000兆円。

 スペイン10年物国債(利率4.4%)、発行額70億ユーロ(約9000億円)に対して3倍の需要集まる。
 ギリシャ国債も買われ利回り1年ほど前の30%強から足元で8%台まで急低下。

・「グレート・ローテーション(大転換)」投資家が果敢に高収益を狙うリスクオンの流れは新たな段階に。
 理由は2つ。
 まず世界的に競争帯びる金融緩和。先進各国が緩和局面で供給した資金500兆円規模。世界各国の利下げ回数金融危機前から500回突破。
 もう一つは中国の景気停滞。中国関連資産からの資金流出。
 投資マネー日本の株式市場に向かう。日経平均株価ここ半年で株価上昇率7割超え、主要国で突出。海外投資家日本株買越額9兆円超に。

・「1万5000」日米の株価指数(日経平均株価、米ダウ工業株30種平均)時を前後してリーマン・ショック超えの大台乗せ。
 時価総額で世界全体の4割強を占める両国の株高は、世界全体の時価総額押し上げ。

・機関投資家特に注目する指標がPMI(購買担当者景気指数)、指数50超えれば景気拡大、下回ると減速を示す。
 主要国のPMIは欧州46〜47台、日本今年の3月以降50以上に浮上と対照的。
 ブラジル、ロシア、中国など新興国でも足踏み、インフレ圧力は後退に。
 米国では雇用情勢など実体経済が緩やかながら上向いていることがマネー流入支える。

・「リスクオン劇場第2幕」の主役は日本株。足元の株高は「大相場の風格」も感じさせる。
 昨年11/14からの半年間で日経平均株価は約70%上昇。1999年「ITバブル」2005年「郵政解散相場」はともに半年では4割弱の上昇。
 日経平均株価と200日移動平均とのかい離率40%超、1980年代のバブル相場でもなかった水準。

 
・円安・株高の流れ一段と強まる。円相場約4年7ヵ月ぶりに1ドル=103円台まで下落、日経平均株価5年4ヵ月ぶりに1万5000円の大台回復。
 どちらの流れも「まだ続く」との見方支配的。円安加速が日本企業の業績拡大期待膨らませ、日本株には高水準の海外マネー流入続く。
 15日時点世界主要株価指数時価総額62兆ドル、2007年10月(64兆ドル)以来の高水準。
 米ハイイールド債(低格付け債)バークレイズ産出する指数ベースの利回り8日、初めて5%割れ。08年は20%。
 市場は前向きな投資姿勢を強めているのかとは言い切れない姿は商品市況から浮かぶ。
 4月近価格急落。インフレヘッジとして買われる金の下落は、世界的な低インフレ・低成長懸念する市場の声とも。
 商品へのマネー細っているのは経済自体の底堅さに確信の持てないため。

・長期金利4つの上昇要因。
 円安になると株価上昇の連想から、安全資産である国債から投資マネーが流出しやすい。
 海外市場との連動性。日本の生保や銀行が金利の上がった米独国債などに資金振り向ければ日本国債への投資余力低下の思惑。
 日本国債そのものの流動性の低下、売買しにくくなっている。国債保有金融機関が国債を低い価格(高い利回り)でしか売りにくい。
 銀行のリスク管理。自己資本が薄いほど相場変動に耐えられず、国債の売却迫られる可能性も。

・シャープ <6753> [終値472円]資本増強の道なお険しく。
 2014年3月期は会計基準変更に伴い年金資産のオンバランス求められ、1000億円規模の積み立て不足を負債計上する可能性も。
 株主資本急速に縮めたことで市場では「2000億〜3000億円必要」との声も。

・発掘実力企業:テクノメディカ <6678> [終値685000円]採血効率化、採血管準備装置納入した施設数1700超、国内シェア9割近く。
 2013年3月期単純経常利益前期比6%増19億円と過去最高更新。今期も増益見込む。

・会社がわかる 特集ワタミ <7522> [終値1816円]高齢者向けサービスを主力とする企業に生まれ変わりつつある。
 苦戦の居酒屋に代わる事業の柱として弁当宅配が育ち、介護と合わせ高齢者向け事業の売上高2018年3月期には全体の6割占める計画。
 居酒屋でも「アクティブシニア」の需要掘り起こし、一段の成長目指す。

・ランキング:営業増益予想で低PER(株価収益率)の新興市場銘柄。

 1位ノジマ <7419> [終値648円]予想PER5.765倍 2位エイチワン <5989> [終値1146円]7.567倍 

 3位東日本ハウス <1873> [終値755円]7.712倍 4位KVK <6484> [終値710円]7.825倍 

 11位アイディホーム <3274> [終値5670円]8.484倍 「パワービルダー」6社統合、統合比率発表されず買い慎重。

 14位As-meエステール <7872> [終値1195円]8.980倍 宝飾品の市場規模1990年代前半から縮小続く。

 31位エスケー化研 <4628> [終値5400円]10.646倍 住宅やビルの外装に使う塗料で国内シェア50%超を握る。業績堅調。

 38位アートネーチャー <7823> [終値1799円]11.865倍 流動性低く株価上がりにくい。海外事業利益貢献次第と。

・日本株で運用する投資信託の新規設定が加速。先週末時点5月6本、6月2本の投信信設定される見通し。
 5月の設定本数は現時点で1年5ヵ月ぶりの高水準。
 5/21「DIAMジャパン」「DIAM新興企業日本株ファンド」5/31「海外消費関連日本株ファンド」(愛称クール・ジャパン)
 6/7「ニッポン創業者株式ファンド」6/11「日本復活成長株ファンド」 

・日経平均株価1986年3/22から今回で24回目の1万5000円乗せ、次に1万5000円を割るまで1年以上相場が持続したケースは過去5回。
 86年3/26大台乗せから92年8/11の大台割れまで1654日間、89年末3万8915円まで上昇。
 その後4回の1万5000円乗せは1万5000円維持する期間徐々に短く。
 92年8/20〜95年6/12(694日)95年7/6〜97年12/22(609日)99年3/9〜2000年10/18(398日)06年7/27〜07年11/21(327日)

・金価格再び下落に転じる。NY市場先物価格(中心限月)17日、時間外取引で1トロイオンス1370ドル台。
 4月中旬に急落して以来最も安く。米景気回復期待強まり「逃避先」としての金の魅力急速に薄らぐ。

・OUT Look:今週の株式相場は1万5500円台乗せを視野に一段高の展開か。先高期待背景に海外勢の日本株買い越し基調続く公算。
 投資家の押し目買い意欲強く、下値は限られそう。
 米ダウ工業株30種平均は節目の1万5000ドル突破。独DAXも最高値更新続く。
 騰落レシオは直近で120%と「買われすぎ」示すゾーンで推移。株価ひとまず調整する可能性も。

・Wall Street:今週の米株式相場は最高値圏でのもみ合いの展開か。
 ダウ工業株30種平均とS&P500種指数、過去最高値更新しながら4週連続で上昇。S&P上昇率この間7%に達し、利益確定の売りも出やすく。
 最大の注目材料は22日バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長議会証言。発言次第でマーケットは大きく動く可能性も。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派38% (前回比-10)弱気派33%(同+10)中立派28%(同-2)

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は底堅さ保つ。

上昇1位ギリシャ週間騰落率11.4%(12年末比騰落率27.0%)2位日本3.6%(45.6%)3位南アフリカ3.4%(5.7%)4位トルコ2.6%(17.5%)
 下位25位ロシア▲1.7%(▲8.0%)24位香港▲1.0%(1.9%)23位オーストラリア▲0.6%(10.6%)22位アルゼンチン▲0.5%(29.4%)

・業績予想、東証の開示ルールでは予想から売上高で1割、利益で3割以上変動する場合に予想修正する必要がある。

 上方修正回数10回中8回に上ったのは石油資源開発 <1662> [終値4410円]残る2回も実績値上回る。
 日本たばこ産業(JT) <2914> [終値3695円]10年連続実績値が期初予想上回る。
 トヨタ <7203> [終値6470円]10年間で上方修正6回、下方修正1回。
 スズキ <7269> [終値2616円]上方修正2回も実績値期初予想9回上回る。
 任天堂 <7974> [終値11200円]スクウェア・エニックス <9684> [終値1346円]10年で下方修正4回。先行き読みづらく。
 帝人 <3401> [終値249円]10年で下方修正4回。
 川崎汽船 <9107> [終値217円]上方修正5回も下方修正も3回。
 ローム <6963> [終値4085円]経常利益10年連続期初予想下回る。(日経ヴェリタス)

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