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扉を開いて(中国危機のマグマ)

2013年5月25日(日)はれ

・中国危機のマグマ 不動産バブルが世界を揺らす。
 中国の不動産市場が変調きたしている。国家統計局、5/13発表、1-4月期の住宅販売額が一気に前年同月比9.9%減少。
 値引きしても売れない姿浮き彫りに。値下がり見込んで消費者が買い控え、不動産市場は急速に熱気失いつつある。
 不動産の調整が始まると痛みが国の隅々に広がる恐れがある。

 中国全体でみれば不動産価格はなお上がり続けている。上昇率は急速に縮小し、一部では下落に転じた。不動産バブルは黄昏時迎えているのか。
 ささやかれ始めたのは「ハードランディング」への懸念。きしむ中国経済、その行く末は世界経済鵜をも揺さぶりかねない。

・中国危機のマグマ 黄信号あちこちで点灯。
 「北京の土地の値段は約10兆ドル。米国の国内総生産(GDP)の6割超え、バブル期の東京と同じになった」
 「唐山、鞍山、煙台などでは不動産在庫が積み上がっている」不動産市況が異常な領域に入ったことを伝える発言内容に業界関係者は身構えた。
 先行きの不安を示すシグナルがあちこちで出ている。
 マンション開発業者打ち出したのは頭金ゼロでも住宅ローンが組める販促策「マイホーム楽々キャンペーン」。先行きの住宅市況に不安抱く。
 主要35都市で在庫として積み上がった新築マンションの延べ床面積は4月末時点で2億4891万平方メートル、東京ドーム5300個分。
 マンション1室100平方メートルとすれば250万戸、首都圏と近畿圏で1万戸割り込む日本の新築マンションの在庫事情とは雲泥の差。
 不動産投資の先行き示す住宅着工にも異常警報。
 2013年10-12月期に前年同期比33%増えた着工床面積は、14年1-3月期は同25%減、過去最低水準に急減。
 不動産デベロッパーが事業縮小している姿がうかがえる。

「影の銀行」危うい膨張。開発に資金供給、伸び率は銀行の倍以上。
 大半の運用先は住宅開発で、形を変えた不動産投資に他ならない。
 中国の与信総額推計115兆元。このうち正規の銀行融資を除いた分を影の銀行とすると、その与信総額は34兆元にのぼる。
 正規の銀行融資5年前比2.3倍、影の銀行は5.5倍に。

・中国危機のマグマ インフレ対策で高利回り商品を買う中国国民 債務不履行起きればマネー大逆流も。
 個人マネーは影の銀行になぜ群がるのか。原因の一つは中国のいびつな金融規制。
 資本規制もあり、リターンの高い海外の株式や債券を個人が買う手だては限られる。
 物価の上昇に立ち向かう資産防衛のためには、不動産や理財商品に手を出さざるを得ないのが実情。

・中国危機のマグマ 金融政策、人民銀の苦悩深く。
 景気下支えと構造改革、迫られる微妙なかじ取り。

・中国危機のマグマ 
 「もしも中国経済が頓挫したら」。16日、金融大手HSBC「ハードランディング」となった場合、
 アジアでは台湾とマレーシア、韓国が最も影響受けると分析。
 中国は世界経済の「けん引役」から「かく乱役」へと姿に変えるのか。世界がその成り行きを見守っている。

・円相場のこう着感強まる。101〜102円台の範囲。通貨オプション市場でも円は当面大きく動かないとの見方が大勢。
 日米金利差の拡大が頓挫してしまったということ。米長期金利の「謎」の金利低下だけに長く続くかは予断許さず。
 オプション市場が示す先行き1ヵ月間の予想変動率は6%台前半とアベノミクス相場が始まって以降で最低の水準。
 「こう着相場が長期化するほど相場がいったん塗後来た時には変動が大きくなる傾向」との声も。

・発掘実力企業:海外に挑む(10)能美防災 <6744> [終値1396円]海外での事業展開加速。2014年3月期海外売上高は50億円強と前期比10%増。
 けん引役は東南アジア市場。同社はセコム <9735> [終値6213円]子会社で、火災報知器と消火設備統合した防災システムに強みを持つ。
 東南アジアの工場・商業施設向け防災機器のシェアは約4割。最大の要因は、日本企業の進出。アジアでの成長取り込み、一段の成長狙う。

・会社がわかる 特集カルビー <2229> [終値2747円]「とまらない」改革で連続最高益。商品売れ行き好調で工場フル稼働。
 中国事業は投資家の懸念材料。2020年度までに海外売上高1500億円に増やす目標。14年3月期の海外売上高は前期比7割増の157億円。
 現経営陣への市場の期待は大きく、上場以来増配続けている点も評価。株式への利益配分に期待する声も出ている。

・年初から軟調だった新興市場に下げ止まりの兆しも。もっとも取引の中心となる個人投資家は主力株の含み損抱え、物色の対象は広がらず。
 個人が本格的に買いに動くにはなお時間がかかりそう。
 ミクシィ <2121> [終値10310円]株にけん引される形でマザーズ巣数は先週5%近く上昇。ジャスダック平均株価も3週間ぶりに反発。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は方向感に乏しい展開か。相場を取り巻く環境に変化なく、一本調子の上げにはつながりにくい。
 タイのクーデターやウクライナ情勢なども、相場の懸念材料。1万4200円〜1万4700円程度でもみ合うとの声多い。
 注目は米国の事情動向。景気指標では27日米消費者信頼感指数、米S&Pケース&シラー住宅価格指数発表。
 米長期金利上昇し、円安が再び加速すれば、輸出株などに買いが入り、相場全体を主導しそうと。
 日本では30日、4月の消費者物価指数や鉱工業生産指数など発表。
 75日移動平均線超えると200日移動平均の1万4600円を試す展開も。

・Wall Street:今週の米株式相場は高値圏でもみ合う展開か。米小売関連企業の2-4月期決算発表もほぼ一巡。
 寒波の影響から脱した米景気の改善度合い計る経済指標に引き続き注目集まる。
 下方リスクは限定的な一方で、住宅や消費関連で上値を追う材料が出てくるかがカギに。
 ダウ工業株30種平均は2週ぶりに上昇。米国株の予想変動率現すVIX指数は23日も11ポイント前半まで下がり、低水準で推移。
 祝日明けの27日に4月の耐久財受注や3月のS&Pケース&シラー住宅価格指数などの指標が公表。特に住宅市場の動向は注目度高い。
 
・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派52% (前回比+8)弱気派15%(同-20)中立派33%(同+12)

・ランキング:3月期決算企業の今期予想ベースの配当利回りランキング

 1位ウェッズ <7551> [終値1019円]予想配当利回り 4.907% 高配当銘柄には少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)利用した個人マネーも流入

 2位ゲンダイエージェンシー <2411> [終値633円]4.739% 3位テイン <7217> [終値319円]4.702%

 5位東京エレクトロンデバイス <2760> [終値1322円]4.539% スマホ・車載機器向け需要増。

 6位学究社 <9769> [終値1765円]4.533% 都立中高一貫校に特化。指導実績テコに生徒数伸ばす。 

 41位因幡電機 <3080> [終値3080円]3.864% 空調向け配管に引き合い

 44位伊藤忠商事 <8001> [終値1197円]3.864% 業績連動型 柔軟に運用。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち20指数が上昇。

上昇1位アルゼンチン週間騰落率8.3%(13年末比騰落率38.1%)2位ギリシャ7.6%(0.7%)3位ロシア5.1%(▲8.1%)5位日本2.6%(▲11.2%)
下位25位ブラジル▲2.5%(2.2%)24位インドネシア▲1.2%(16.4%)23位タイ▲0.6%(7.6%)22位英国▲0.6%(1.0%)16位米国0.7%(0.2%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン38.1% 2位インド16.6% 3位インドネシア16.4% 4位フィリピン15.6% 5位トルコ15.1% 
 最下位日本▲11.2% 24位ロシア▲8.1% 23位上海▲3.8% 22位香港▲1.5% 21位米国0.2% 20位韓国0.3%  

・知られざるアンチエイジング(抗加齢)銘柄。国内市場20年に2.6兆円規模。

 焼津水産 <2812> [終値323円]グルコサミン ニッピ <7932> [終値685円]コラーゲン 新田ゼラチン <4977> [終値918円]コラーゲン

 キューピー <2809> [終値1499円]ヒアルロン酸 キッコーマン <2801> [終値2104円]ヒアルロン酸

 カネカ <4118> [終値628円]コエンザイムQ10 住友大阪セメント <5232> [終値365円]日焼け止め素材

 昭和電工 <4004> [終値130円]ビタミンC 伊藤園 <2593> [終値2293円]サプリメント通販 

 カカクコム <2371> [終値1654円]サプリ価格比較 日立 <6501> [終値986円]疲労度計 (日経ヴェリタス)

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