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扉を開いて(コツコツ長者への道)

2013年7月6日(日)晴れのち曇り

・コツコツ長者への道 積み立て投資 3つの進化形
 定期積み立てによく使うインデックス投信や三菱UFJの「eMAXIS」や三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMY」シリーズの残高、
 それぞれ1000億円規模に積み上がった。 
 売却益や分配金が非課税となる少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)の拡充はコツコツ投資の追い風。
 米国では1940年代から存在していたとされる積み立て投資。70年以上の歴史を持つ投資手法の有効性を確認し、その進化形を見ていく。

・コツコツ長者への道 投信を活用、手間いらず。
 「毎月・一定額」がやはり有利。「ドルコスト平均法(dollar-cost averaging)」少なくとも1940年代には高い評判を得ていたと。
 英国ではポンドコスト平均法と呼ぶ。

 野村証券 <8604> [終値727円]少額投資非課税制度(日本版ISA=NISA)口座の残高のある顧客の4分の1が『るいとう』活用。

・コツコツ長者への道 進化形その1 バランス型投信 海外株や債券にも分散
 フィデリティ投信の「フィデリティ・バランス・ファンド」は日本株と世界株にそれぞれ3割、国内と海外の債券にそれぞれ1割前後投資する投信。
 バランス型ファンドは元本割れリスクに強い。バランス型はここ10年で商品が増え、様々な種類の中から選べるようになった。
 選ぶ際の目安は株式と債券の比率。株式比率が高い方がリスクは高いが、大きなリターンを得る可能性も高まる。
 投資期間が長いほど時間分散が働くため、リスクが取りやすい。 

・コツコツ長者への道 進化形その2 相場動向で額を加減 安値でさらに買い増し。
 コツコツ投資家の間で、相場動向を受けて投資額を加減する進化術がじわり広がり始めた。 
 「バリュー平均法」ドルコスト平均法以上に、高値では買い控え、安値では買い増す仕組み。個別銘柄では「ナンピン買い」に近い。
 複数の銘柄に分散投資する投信なら、企業の経営破たんなどで大損失する被るリスクは小さい。

・コツコツ長者への道 進化形その3 別枠でリスク取る。高リターンや優待も狙う。
 毎月定額購入する投信の他に個別株などを買う。
 安定的に資産積み立てる中核(コア)部分と、少しリスクを取ってでも高いリターンを狙う衛星(サテライト)部分を
 分けて管理する投資手法「コア・サテライト戦略」と呼ぶ。

・コツコツ長者への道 最大の悩みどころは「やめ時」。時間がたてばたつほど、運用資産の規模は膨らんでいく。
 リーマンショックなど相場が暴落した時にやめ時を迎えてしまうとコツコツと運用して北成果が吹き飛んでしまう。
 事前に上限額を決めるのも一手。 

・ダウ工業株30種平均が3日、初めて1万7000ドルの大台に乗せた。
 米連邦準備理事会(FRB)イエレン議長が早期の利上げに否定的な発言繰り返す中、同日発表の米雇用統計が市場予想を上回り、
 投資家の株買いが広がる。先行きも上昇基調が続くとの見方が多く、調整を見込む声は少数派。
 株式市場が注目したのが、時間当たり賃金の推移。
 増加率が前年同月比2.0%に留まり、「インフレ懸念は沈静化し、利上げがあるにしても金利の天井は低い」との安心感につながった。
 賃金の伸びが鈍いのは米国経済にとっては懸念も、目先の株式市場には好材料との解釈。

・米主要企業4-6月期決算が始まる。市場予想では主要500社の純利益は前年同期に比べ6%程度増えそう。米経済は平時モードに戻る。
 米トムソンロイターまとめた市場予想、主要10業種中8業種が増益。「エネルギー」は2ケタ増益。ハイテク関連も好調。減益見込は「金融」。
 市場は米景気が改善基調にあることは織り込み済み。高値圏にある米株式相場を一段と押し上げる材料が企業業績ぐらいしか見当たらず。
 今の市場の最大の焦点はFRBがいつ、政策金利の引き上げに動くか。「来年中ごろ」との予想が多い。喫緊のテーマとしては決算に目が向かう環境。
 株価が高水準のあることから、自社株買いのペースも緩む。米株式相場はPER(株価収益率)でみると17〜18倍と先進国では最も高い水準。
 PERに拡大の余地が乏しく、自社株買いにも過度の期待持てないとなると、本業の利益に伸びがなければ一段の株価上昇は説明が難しくなる。

・小売り勝ち組、選別志向に対応。主要小売企業2014年3-5月期決算発表先週ピーク。
 消費増税の影響度測る今回の決算で、市場の評価固めたのは逆風下でも成長できル実力示した企業。

 エービーシー・マート <2670> [終値5320円]足元では増税前の3月につけた年初来安値から3割強も上昇。
 4月既存店売上高は2.6%増、5月には10.4%増まで拡大。14年3-5月期連結営業利益は前年同期比約3割増の約130億円前後と四半期として過去最高に。

 セブン&アイ <3382> [終値4447円]の株価も3月の年初来安値から2割強上昇。
 主力コンビニエンスストア既存店売上高、増税前の3月に集中したたばこのまとめ買いの反動減が出た4月も0.8%増。業界で唯一プラスを確保。
 3-5月期の連結営業利益、5%増の774億円で3-5月期としては過去最高。秘訣は「消費の二極化」への対応力。 

 J・フロントリテイリング <3086> [終値707円]好調ぶり目立つ。
 13年6月に松坂屋銀座店(東京・中央)閉店も、3-5月期連結決算で経常利益は27%増、104億円。株価も堅調で、3月の安値比足元では1割強上昇。

・発掘実力企業:営業最高益企業(5)インフォコム <4348> [終値974円]2015年3月期連結営業利益前期比9%増の40億円、4期連続で過去最高更新。
 けん引役はマンガをスマートフォン(スマホ)などに有料配信事業。女性が好む品揃えが受け、利用が伸びている。
 電子書籍ストア「めちゃコミック」会員は月額324円(300ポイント付与)から同5400円(6200ポイント)まで5コースあり、1話30ポイントから。
 「進撃の巨人」「テルマエ・ロマエ」など人気漫画そろえている。
 収益性が高いのは医療関連含むIT(情報技術)サービス業。15年3月期同事業営業利益は6%増の30億円。営業利益率11%見込む。
 長期的な成長維持のため、新たな柱に統合基幹業務システム(ERP)への本格参入。法人相手に収益規模拡大。有利子負債はゼロ。

・携帯電話会社が自社以外の通信サービスを使えないようにする「SIMロック」の解除が義務つけられる方向。
 格安スマートフォン(スマホ)向けビジネス展開する仮想移動通信(MVNO)関連株が急騰。

 日本通信 <9424> [終値1000円]急騰。ワイヤレスゲート <9419> [終値4895円]フリービット <3843> [終値1859円]にも注目集まる。
 ただSIMロック解除だけでは、ユーザーがMVNOを含めた他社に乗り換える大きな動機付けにはならないとの見方も。

 NTTドコモ <9437> [終値1780円]ソフトバンク <9984> [終値7662円]KDDI <9433> [終値6303円]3社の株価、
 「SIMロック解除義務化」にそれ程反応せず。

・ジャストシステム <4686> [終値992円]の脱「一太郎依存」が進む。
 会社側予想公表していないが、2015年3月期の連結営業利益が4期連続で最高益更新する公算が大きい。 
 けん引役は小・超学生対象としたタブレット(多機能端末)使った通信教育「スマイルゼミ」が堅調に推移。
 業績不振受けキーエンス <6861> [終値44320円]傘下に入り、構造改革に取り組み始めて約5年、収益源の多様化が進んでいる。
 関難太郎取締役「文部科学省が推し進める教育のICT(情報通信技術)化を追い風に、市場は間違いなく急速に拡大する」と強気姿勢。

・会社がわかる 特集日本たばこ産業 <2914> [終値3685円]海外で気勢の逆風、それでも利益伸ばす。
 各国の増税に合わせ種上げ効果が利益拡大につながる。潤沢な資金を武器に新興国・新分野で得意のM&A(買収・合併)展開、さらなる成長目指す。

・日本株の出遅れ修正 カギを握るのが輸出銘柄。米ダウ好調で自動車や大手機械など買い広がる。
 内需株が相場全体の上げ主導も、投資家に物色のすそ野は広がり、日経平均株価は夏場にかけ1万6000円に向けて上昇が続くとの声も多く。
 先週は業種別日経平均の自動車や機械がともに週間で4%上昇、電気機器が3%上昇、いずれも日経平均の上昇率(2%)を上回った。
 腰折れ懸念された中国経済が今のところ底堅く推移していることも輸出株の買い安心感につながっている。

・金相場が底堅い。「リスクオフで買われる資産」とされ、米国株が上昇すると売られるはずだが、
 国際指標となるNY市場の先物価格は足元で1トロイオンス1320ドル近辺と、4月中旬以来の高値圏で推移。
 米利上げ観測の後退とイラク情勢の緊張など地政学リスクが相場を支えているようだ。
 金の上場投資信託(ETF)は、代表的なSPDR(スパイダー)ゴールド・シェアの純資産残高が7月初旬時点で796トン。
 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長発言きっかけに増加へ転じ4月中旬以来に水準に回復。

・OUT Look:今週の株式相場、日経平均株価は1万5000円台半ばでもみ合いか。
 先週3日に予想を超える改善示した米雇用統計や欧州中央銀行(ECB)の理事会など大型イベントこなした後だけに、
 今週は材料に乏しく、一進一退の値動きが続きそう。
 2日に東証1部で新高値を付けた銘柄が2営業日連続で200超。
 「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)」の改善や構造改革を評価する海外年金など長期資金が入っているとの分析も。
 日経平均採用銘柄のPER(株価収益率)は14倍程度でなお割安感もあり、「今後も年金など中心となり株を買い支える」とも。
 一方、企業の4-6月期決算も控え「今は積極的に買い向かう投資家は少ない」との声も。

 今週の注目は8日発表の6月の景気ウォッチャー調査(街角景気)と10日の5月の機械受注。
 海外では米アルコアの4-6月期決算発表、米企業決算シーズンが始まる。
 9日に投開票されるインドネシアの大統領選挙が注目集めそう。
 元軍高官プラボウォ・ スビアント氏が当選すれば海外マネーが逃げ出し、現地進出する日系企業にも影響も。
 新興国市場の混乱が日本株に影を落としかねないとの声も出ている。

・Wall Street:今週の米株式相場は先週に引き続き主要株価指数が最高値試す展開か。
 3日発表の6月雇用統計が非常に強い結果となり雇用情勢が非常に強い結果となり雇用情勢の改善ピッチが速まっている。
 
 6月新車販売が8年ぶり水準を付けるなど、雇用の安定が消費拡大につながる流れも見えてきた。
 半面、雇用の想定以上の改善は、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ前倒しへの警戒感にもつながる。
 今週はFRB幹部の講演が相次ぐ。10日にはフィッシャーFRB副議長の講演。
 9日には6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表。
 4-6月期の決算発表始まる。

・プロの相場観 向こう1週間の【ブルベア調査】強気派58% (前回比+20)弱気派19%(同-10)中立派23%(同-10)

・ランキング:主な日本株投信の4-6月の上昇率。6月末時点純資産残高50億円以上のファンド対象。3月末と6月末の基準価格比較。
 中小型株や割安株に投資したり、「中部経済圏」など特定のテーマに絞って銘柄選別する投信が上位に入る。
 
 1位日本新興株オープン 運用会社日興 上昇率13.7% ジャスダック市場の上場株から中長期の成長見込める株選択。

 2位小型株ファンド 明治安田 10.4% 3位アバティーン日本小型株ファンド アバティーン 10.0%

 5位東日本復興応援株式ファンド BNYメロン 9.0% オプテックス <6914> [終値2161円]カナモト <9678> [終値4190円]けん引。

 15位割安株ジャパン・オープン 国際 7.6% 時価総額1000億円超の大型株中心に組み入れ。

・世界市場往来:先週の世界の株式相場は主要25の株価指数のうち23指数が上昇。

上昇1位インド週間騰落率3.4%(13年末比騰落率22.6%)2位南アフリカ3.1%(13.5%)3位アルゼンチン3.0%(51.0%)5位日本2.3%(▲5.2%)
下位25位ロシア▲1.4%(▲5.7%)24位トルコ▲1.2%(14.4%)23位スペイン0.5%(11.0%)22位フランス0.7%(4.0%)16位米国1.3%(3.0%)

 2013年末比騰落利率 1位アルゼンチン51.0% 2位インド22.6% 3位フィリピン18.2% 4位ベトナム16.8% 5位タイ15.2% 
 最下位ロシア▲5.7% 24位日本▲5.2% 23位上海▲2.7% 22位韓国▲0.1% 21位香港1.0% 20位英国1.7% 19位米国3.0%  

・ネット通販市場、国内市場、10年前の2倍。

 ヤマトHD <9064> [終値2106円]2014年3月期宅配便取扱個数は前期比12%増。原動力は米ネット通販最大手アマゾン・ドット・コム。
 以前はSGホールディング傘下の佐川急便と二分。佐川とアマゾン日本法人との交渉不調。「1強時代」が到来。

 ファンケル <4921> [終値1232円]の物流支える日立 <6501> [終値75円]グループの日立物流 <9086> [終値1567円]。
 08年からファンケルの物流事業を一手に引き受けている。
 同社の表の顔は大企業向けの物流の一括引き受け(サードパーティ・ロジスティック 3PL)、
 企業向けの3PLは忙しいのは週半ば、ネット通販は週初がピークなのも相性がいい。

 4月上場した丸和運輸 <9090> [終値3755円]はスーパー、薬店の物流受託が本業だが、流通大手が参入ネットスーパーの配送に商機見い出す。
 2008年からセブン&アイ <3382> [終値4447円]のイトーヨーカドーのネットスーパーの配送手掛け、
 全国各地で大手スーパーのネット通販引き受けている。

 エスプール <2471> [終値1085円]新規参入。物流関連の人材派遣会社だが、首都圏で2ヵ所の物流拠点確保。
 30社ほどの通販会社の物流業務引き受ける。ネット通販向けの年間売上高は6億円。全体の1割占めるまで膨らんだ。 

 トーヨーカネツ <6369> [終値265円]作業員が取りに行くのではなく、荷物が自動でやってくる自動保管システム提供。

 ダイフク <6383> [終値1491円]作業員が品物を選ぶ作業でミスをしにくいシステム開発。
 無線デジタル表示板つけ、棚の表示と連動させる仕組み。生協向けに開発したが、ネット通販事業者も採用。

 富士電機製造 <6134> [終値892円]ユニーグループ・HD <8270> [終値631円]傘下の総合スーパー、ユニーと共同で
 新たなネットスーパーの配送システム作りに動く。外販も目指す。

・活況不動産投資信託(REIT) 投資の極意。プロが教える5つのポイント。利回り追求、求められるバランス感覚。

 極意その1:足を使い物件調査 物件が割高か割安か判断するには「キャップレート」が参考。
 家賃収入から修繕費や管理費など除いた純収支を、不動産の取得価格で割って算出。4〜7%台が一般的、これより低いと割高の可能性が高くなる。

 極意その2:目安は長期金利プラス3% 高い利回りには何かしらの理由があるとも。

 極意その3;財務余力示すLTV(ローン・トゥー・バリュー)。
 低いと資金調達しやすく「物件を取得して成長する余地が大きい」「50%以下」の一つがメド。

 極意その4:「ネット・アセット・バリュー(NAV)」割安か否かを判断できる。保有資産総額から負債総額を差し引いて計算。
 時価総額をNAVで割って求めるのが「NAV倍率」で、株式のPBR(株価純資産倍率)に相当する。外国人投資家重視する傾向。

 極意その5:スポンサーに目配り。スポンサー企業の知名度、信用力が低いと、REITの投資口価格のディスカウント要因にも。(日経ヴェリタス)

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